ライアン・ガルシアvsオスカー・ドゥアルテ。接近戦でモタつく以前のガルシアに戻った? 背中を向け過ぎてドゥアルテが右をまったく使えない笑【結果・感想】

ライアン・ガルシアvsオスカー・ドゥアルテ。接近戦でモタつく以前のガルシアに戻った? 背中を向け過ぎてドゥアルテが右をまったく使えない笑【結果・感想】

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2023年12月2日に米・テキサス州で行われた143ポンド契約12回戦。元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシアとWBO世界ライト級9位オスカー・ドゥアルテが対戦し、8R2分51秒でガルシアが勝利。今年4月のジャーボンティ・デービス戦以来の再起に成功した試合である。
 
 
ジャーボンティ・デービスとの激闘に敗れたライアン・ガルシアの復帰戦。
スター候補? のガルシアの復帰ということでそれなりに注目していたのだが、今回の契約体重は143ポンド契約とのこと。S・ライト級とウェルター級の中間の体重、しかも相手のドゥアルテはライト級の選手である。
 
要するにライアン・ガルシアにド派手な再起を飾らせるためのマッチメークなのだろうと。
 
 
現在S・ライト級はWBCにレジス・プログレイス、WBAにローランド・ロメロ、IBFにスブリエル・マティアス、WBOにテモフィオ・ロペスが君臨している。
しかも今週末にはWBC王者プログレイスと元ライト級4団体王者デビン・ヘイニーのタイトルマッチが予定されている。
 
デビン・ヘイニーほど毎回ファイトスタイルを変えてくる選手も珍しいよな。プログレイスを圧倒、フルマークで2階級制覇
 
この中にライアン・ガルシアが加わることを期待しつつ視聴をスタートした次第である。
 

基本はカウンター使いのライアン・ガルシア。2018~2019年にかけてのパワーアップは凄まじかった

まずライアン・ガルシアの出来についてはよくわからない。
SNS等ではいまいちだったという感想が多いようだが、何とも言えないところである。
 
 
この選手は基本的にカウンター使いで、力を発揮するにはある程度スペースが必要になる(と思う)。
 
速射砲のようなジャブで前進を止め、強引に出てきたところに下がりながらのカウンター。
相手が少しでも怯めば左右の連打を浴びせて一気に勝負を決める。
 
ただ、全体的にフットワークが怪しく近い間合いではパンチの威力も半減する。
キャリア序盤はガードを上げてにじり寄るタイプにモタモタさせられる試合が目についた。
 
 
ところがライト級に進出した2018~2019年以降は凄まじいパワーアップを果たす。
特に2019年3月~2020年2月までの3試合は2RKO、1RKO、1RKOと意味不明な強さを発揮した。それこそ一部からドーピングを疑われるほどに。
 
で、その勢いのままルーク・キャンベル、ハビエル・フォルトゥナといったベテランを撃破→先日のデービスとの大一番を迎えている。
 
ジェシー・ロドリゲスvsサニー・エドワーズおもしろかった。ロマチェンコvsラッセルJr.を思い出した。自分の得意分野で完敗したエドワーズはプライドがズタボロじゃない?
 

以前のガルシアに戻った印象。キャリア序盤はガードが固いタイプにモタついていた

僕の中で今回のライアン・ガルシアは“以前のガルシア”に戻ったイメージ。
 
対戦相手のオスカー・ドゥアルテはガードが固く追い足のあるファイター。1発で相手を倒すほどの威力はないが、逃げ場を塞ぎながら距離を詰める根気、タフさを兼ね備えた好選手である。
 
要するに(キャリア序盤に)ガルシアが苦戦したタイプと同じ。
しかも今回は143ポンドとだいぶ重い契約体重である。
ジャブの連打で相手が止まらない、距離を取っても追いつかれる部分は少なからずあったのかもしれない。
 
でも、オスカー・ドゥアルテもライト級の選手なんですよね……。
 
そう考えると、やはりガルシアの出来がいまいちだった? のか?
 
ロベイシ・ラミレスまさか? の陥落。長身のラファエル・エスピノサが新王者に。アンディ・クルスの化け物感はロマチェンコvsローマン・マルティネス戦を思い出した
 

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ライアン・ガルシア、後ろ向き過ぎ(物理)問題。ドゥアルテが接近戦で右を使えなくなっとるやんけ笑

そして、この日のライアン・ガルシアはとにかく後ろを向き過ぎである笑
メンタルではなく物理的に
 
構えをL字気味に変えたせいか、ドゥアルテに懐に入られるたびに身体を横に向ける&頭を下げてしまう。
しかもあまりに斜に構えるせいで完全に後ろを向いている笑
 
試合中、ドゥアルテが再三反則打の注意を受けていたが、いや、あれはしゃーないでしょと。
あれだけ露骨に後ろを向けば背中にも後頭部にも当たるに決まっている。
なぜなら後ろを向いているから笑
 
懐に入るたびにガルシアが後ろを向くためドゥアルテは右をほとんど使えない。
正面に回り込んだり左で構えたりとあれこれ工夫していたが、最後までクリーンヒットは奪えず。というより、何かあるたびにガルシアが背中を向けるためにそもそも打つ場所がない
 
マジな話、これはどうなんでしょうか笑
接近戦が苦手なガルシア相手に勝機を見出すにはあの位置で勝負するしかない、ドゥアルテにとって大チャンスなのだが、それをあのやり方で回避するのは……。
レフェリーがスルーしていたことを考えればギリOKという判断なのか?
 
序盤はドゥアルテの左が顔面に届きそうなシーンもあった分、ガルシアの露骨なL字(背中を向ける防御)にはだいぶモヤついたw
 
まあ、早い段階でレフェリーの傾向を把握、対策に成功したと考えればいい判断なのかもしれないが。
 
井岡一翔vsホスベル・ぺレス。ラスボス(エストラーダ)戦が消えた直後の代替試合、結構危ない? 対策はフランコVol.2と同じでよさそう
 

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打倒ライアン・ガルシアの候補は多い? アイツとアイツならおもしろそう

今回の感じであれば、打倒ライアン・ガルシアの候補(?)は割と多いのかもしれない。
 
ガードが固く根気よく追い回せる&接近戦が得意なタイプ。
もしくは中間距離から一足飛びで間合いを詰められる&1発の威力を兼ね備えたタイプ。
 
S・ライト級のランキングをざっと眺めたところ、たとえば前者はホセ・カルロス・ラミレス、後者はテオフィモ・ロペスが合致するのではないか。
 
ホセ・ラミレスなら今回のドゥアルテ以上の圧力で追い回せそう、テオフィモならガルシアのバックステップより早く1発を当てられそう。
 
もちろん逆のパターンも十分考えられる。
 
ラミレスはジョシュ・テイラーのカウンターでダウンを喫した。テオフィモ・ロペスはサンドール・マーティンのカウンターで膝をつかされている。
ガルシアの左カウンターが先に当たってもまったおかしくはない。
 
ジョシュ・テイラーが負けただと…? 絶好調のテオフィモ・ロペスがテイラーのカウンターをボディで攻略、見事2階級制覇。際どい試合だったけどロペスががんばりましたね
 
しかもランキング的に将来的な対戦があり得るのも……。
 
何とも言えないところだが、どこかの段階でGBPとトップランクが協力することを(勝手に)期待する。
 
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