会社で老害に遭遇したことある? 僕はあるよ? あなたの会社の老害はどんな人?
突然ですが、みなさんは勤務先の会社で老害に遭遇した経験はありますか?
僕はあります。
ちなみに会社関係の記事についてはこのブログでも過去にいくつか書いています。
「仕事のやる気をなくさせる上司の行動、言動を考える」
「上司と部下の言い分つれづれ。言うことを聞かない部下になめられまくった俺の慟哭」
「マジキチ圧迫面接キター!! 就職・転職戦線異常あり? クソみたいな企業に就職しちゃダメですよ」
・上司にやる気をそがれた経験あり
・言うことを聞かない部下にぶち当たった経験あり
・圧迫面接でクソほど人格否定された経験あり
・笑っちゃうくらいのブラック企業勤務経験あり
およそ社会人が遭遇するであろう代表的なネガティブ経験をすべて通り抜けているといっても過言ではない僕ですが、今回の「老害」ネタもその1つです。
というわけで、今回から2回に分けて「僕が会社の老害にいびられた話、キレた話」をご紹介したいと思います。
だいぶ刺激的な内容になるかと思いますが、興味があればお付き合いください。
「連載「ボクらは「貧困強制社会」を生きている」「貧困に喘ぐ女性の現実」に対する自己責任論者が一向に消えない件」
今回の記事の目次↓
次回の記事へのリンク↓
老害がいたのはこんな会社です
まず初めに、僕をいびる老害がいたのはこんな会社です。前にも書いたかもしれませんが。
・紙媒体中心のドキュメント制作会社
・10人未満の零細企業
・僕は制作担当
そして、問題の老害はこんな人物でした。
・制作担当の先輩社員
・57歳(当時)
・社内で最年長(社長よりも年上)
・大御所のご意見番的な立場で、周りも彼には強く意見できない
・仕事はあまりできない
老害は会議室にいるんじゃない。零細企業の現場にいるんだ!!
ちなみに僕の所属していた制作部は僕と老害、そして僕より年下の後輩がもう1人という3人体制でした。はっきりと上司・部下という役職があるわけではありませんが、状況的には勤続30年の老害が一強状態だったことは間違いありません。
「残業月100時間オーバーの実態。ヤバい? まだいける? ヒトでいられるボーダーラインの見極め。社畜自慢」
1人で仕事を抱え込み、勝手にパンクする老害
この老害、とにかくめんどくさい。
恐らく「自分は長年この会社の根幹を支えてきた」というプライドがあるのだと思いますが、何でもかんでも自分1人で抱え込もうとするのです。100人が100人、誰がどう見てもパンクしてるだろという状況でも「できます」と言い張るのです。
僕が「手伝いましょうか?」と聞くのですが、必ず「いや、大丈夫」。
何がどう大丈夫なのか知りませんが、自分の仕事を絶対に他人に渡さないのです。
ところが、事情をよく知らない(実は本人に強く言えないだけ)社長は僕に対して「手伝ってあげて」と言います。
「会社勤めの社会人が知っておいた方がいい○○のこと。労働基準法? 自分を守るための法律あれこれ。がんばれサラリーマン」
いやいやいやいや。
こっちは手伝おうとしたっちゅ~ねん。
老害が「いらん」っつって拒否するんだよ。
頼むから本人に言ってくれよ。
自分のテリトリーに対する縄張り意識が尋常じゃなく強いのだと思いますが、こっちとしてはいい迷惑です。
「仕事でのストレスが臨界点に達しそうな会社員のあなたがすべきこと」
どうせ言っても拒否されるだけなので、だんだんとこちらも声をかけなくります。すると、老害はますます自分の殻に閉じこもり、ますます自己満足の世界に浸っていくのです。
深夜残業に徹夜、休日出勤を駆使して廃人寸前の状態で仕事を終わらせるわけです。複数人でやれば普通に終わる仕事を、勝手に意地を張って1人でこなそうとするのです。
「片手間で成功したってええやん。楽して金稼いで何が悪い? 新庄「野球なんて、マジバイト」←ステキやんww」
老害さん、仕事ができないんですよ
そして残念なことにこの老害、あまり仕事ができません。
進化と移り変わりの激しいデジタルの波に57歳の人間がついていけないのは、ある程度仕方のないことかもしれません。
ただ、そのことに気づいていないのがめんどっちい。
ひょっとしたら自分では気づいているのかもしれません。でも、絶対にそれを公に認めることはしないのです。
ドキュメントの制作会社でしたので、使用するアプリケーションは主にAdobe系のソフトになります。その中でも多かったのはやはりIllustratorでした。
あるとき、先方から支給されたIllustratorファイルの一部を別ファイルに取り出して修正するという仕事を依頼されたことがありました。そのファイルは相当複雑な作り方をしたファイルで、レイヤーが何重にも重なっており、目的のオブジェクトを選択するだけでも一苦労するような代物でした。
その複雑なオブジェクトの中から必要な部分だけを取り出して、ファイルを新規作成した上で作業するのですが、このファイルを見た老害はこう言いました。
「新規ファイルにペーストするとレイヤーが1つになっちゃうからできない」
「もしこの仕事を引き受けるのなら、相当な費用がかかる」
ん?
何言ってんだコイツ?
普通にできますけど?
営業担当の社長はIllustratorの使い方に詳しいわけではないので、その言葉を信じざるを得ません。そして、下っ端制作である僕は会社の大御所に意見できるわけもなく。釈然としないまま、先方との関係が悪化するという流れの完成です。
日常的にこんな調子ですので、そのうち「さすがにそれはないだろう」ということも起きます。
あるとき、新規にドキュメントを制作する際に、先方からの希望でIllustratorではなくInDesignを使用してくれという指定がありました。
これを聞いた老害はこう言うのです。
「InDesignを使うと時間がかかるから料金は上がるよ」
いや、これはダメだろww
InDesignが苦手だから時間がかかる。だからその分金よこせ?
そんなバカなww
自分の実力不足をお客に還元するって、どういう神経してんだよ?
制作会社のダンピング合戦とクライアントの安売り強要に何年も辟易している僕ですが、さすがに自分の実力のなさを理由に値上げを要求しようと思ったことはありません。
「手を出したら負け? わからないヤツは殴ってもいい? 学校での体罰は是か非か←いや、ダメに決まってるけどなw」
「今までWord 2003を使ってきたのでWord 2010の扱いには慣れていません。それでもWord 2010を使えということであれば料金が上がります。問題ないですか?」
問題ないわけねえww
制作会社どうこうではなく、社会人としてアカンのではないでしょうか。
「フリーランスが仕事を獲得する方法。初対面でも仕事を依頼されるのは案外簡単?」
そして、自分の知識不足によるミスが起きるたびにこう言うのです。
「ソフトのバグだ」
「マシントラブルが起きた」
僕の印象ですが、およそ1カ月に一度程度のペースで老害のパソコンにはバグが起きていたと記憶しています。天下のAdobe、天下のApple、天下のMicrosoftがそんな頻繁にバグが発生するような欠陥商品を市場に出しますかね?
「東北被災地のボランティアが足りてないってさ。行った方がいいんじゃないの?」
別に大人数の会社であれば、そこまで被害が大きくなることはありません。単純に関わらないようにすればいいだけなので。
ただ10人以下の零細企業、なおかつ総勢3人の部署ではそういうわけにはいきません。
どれだけ関わらないようにしても、必ず接触せざるを得ない局面はあります。そして、そのたびにめんどくさい思いをしなくてはならないのです。
「部落差別ねえ…。それより僕のブラック田舎あるあるを紹介。弱い世界じゃ強いだろうが強い世界じゃ下の下のゲットーww」
「俺、仕事できんねんぞ」アピールがすげえんだ
仕事ができない割に自己顕示欲が強いのも老害の持ち味です。
一度、社長が僕にこんな質問をしてきたことがあります。
「先方さんが『PDFファイルをIllustratroで開いて使って』って言ってきてるんだけど、そんなことができるの?」
確か「文字修正をしたいけど手元にPDFしかない。仕方がないので強引にIllustratorで開いて作業してください」といった内容の依頼だったと思います。
僕は「できないこともないけど、もしかしたら開いた瞬間に崩れちゃうかもしれませんよ」と答えました。
PDFファイルをIllustratorで開くと、1つ1つの文字が細切れになったり画像がすべて埋め込み状態になったりという現象が起きるのですが、それは先方も承知の上でのことだと思ったので特に何も言いませんでした。
ところが、そのやり取りを横で聞いていた老害がこう言うのです。
「イラレで開くと文字がブチブチ細切れになったり、画像が粗くなるから止めておいた方がいい」
いや、だから……、
老害「そういう場合は元データに戻って作業する方が安全だよ」
老害「フォントの埋め込みに気をつけないと文字化けするかもしれないけど」
聞かれてもいない人間が聞いてもいないことをベラベラとしゃべり出すのです。しかも先方は「元データがない」と言っているのです。
社長が僕に質問をします。
僕が答えます。
老害が口を挟みます。
おかしな状況です。
僕と老害が知識の見せ合い合戦をしているような雰囲気になるのです。
「新入社員2回目の週末。さっそく次の月曜日が憂鬱な時の3つの解決策」
こんなこともありました。
一番年下の後輩が、愚かにも老害に仕事上の相談をしていました。
「自分は全然仕事ができない。知識もないし、この会社の役に立っている実感がない」
クソ真面目なヤツです。そんなことを気にする必要など、どこにもないのに。
「祖母の終末介護の時期にクソ医者が吐いた暴言で傷つき、はらわたが煮えくり返ったお話」
この相談に対し、老害はこう答えます。
「そんなことないよ。○○君はこれからだもん。これからどんどん努力して、いろんなことを覚えていけばいいんだよ。」
「俺だって昔は全然ダメだったけど、たくさん努力してここまできたんだから」
え? お前、今が完全体だったの?
「「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を映画化してはダメだった理由。ドラマ版は最高だったのに、なんでこうなった?」
個人攻撃を始めたクソ老害
仕事を頼めば1人で抱え込み、質問すればとんちんかんな口出しをする。
一事が万事こんな状態ですので、社長もだんだん老害に仕事を頼まなくなります。
そのあおりを受けて、徐々に僕に仕事が回ってくることになりました。
長年会社を支えてきた自負のある老害には、これがおもしろくありません。
めんどくさい存在だった老害は、あるときを境に僕に個人攻撃をしてくるクソ老害に変貌するのです。
・みんなの前で僕のミスを指摘
・僕の言うことを頭ごなしに否定
・直接僕に言うわけではなく、聞こえるような声で僕を否定
・僕の作業したデータに大声でケチをつける
・挨拶を無視
・話しかけても無視
もはや意味がわかりません。
ネチネチと手を変え品を変えて、遠まわしに僕をいびるのです。
もう一度言いますが、彼は57歳です。
聞くところによると、僕と同い年の子どももいるみたいです。自分の子どものような人間を相手に、陰湿な嫌がらせを執拗にしてくるのです。
先ほども言いましたが、社長含め周囲の人間は老害よりも年下です。社歴も遠く及びません。老害に対して強く言えないのです。完全に見て見ぬふりを決め込みやがるのです。
陰湿な裸の王様vs老害の逆鱗に触れた僕
まさしくこんな状態です。
おかげで10人に満たない社内の雰囲気は最悪でした。
まあ原因の一端は僕にあるのですが……。
そして、ある日のことでした。
僕はついに老害にキレてしまうのです……(続く)。
-
前の記事
村田諒太の課題が見えた? 実力は? ガナー・ジャクソンに判定勝ちでラスベガスデビュー戦を飾ったものの、派手なKO勝利とはいかずにアピール不足か 2015.11.08
-
次の記事
プレミア12なんてやる意味がない。メジャーリーガーが出ない大会に価値はない。こんな大会に本気になってるのは日本だけ 2015.11.11