ジャーマル・チャーロvsジュリアン・ウィリアムス予想!! チャーロ兄がまたしてもテクニシャンを迎えうつ。持ち前のパワーで押し切れ兄貴!!

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ブリッジサンセット
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2016年10月1日、IBF世界S・ウェルター級タイトルマッチが行われる(会場未定)。
同級王者ジャーマル・チャーロにランキング1位の挑戦者ジュリアン・ウィリアムスが挑む一戦である。

「鉄拳爆発!! ジャーマル・チャーロがテクニシャンウィリアムスを豪腕で沈める!!」

チャーロ兄弟の兄ジャーマルの3度目の防衛戦。
前回、テクニシャンのオースティン・トラウトに苦戦の末判定勝利を飾ったチャーロだが、今回のウィリアムスはオーソドックススタイルの正統派である。

テクニックもあり、筋肉質で身体も大きいウィリアムスはチャーロ兄にも負けないフィジカルを見せることができるだろうか。

スター候補第一人者のチャーロ兄、注目の防衛戦である。

ジュリアン・ウィリアムスはいい選手。すべてのスペックが80点以上

今回の挑戦者ジュリアン・ウィリアムスだが、かなりいい選手ではないだろうか。
僕はこの選手を観たのが初めてだったのだが、すべてのスペックが80点以上という印象で、非常にハイレベルな選手である。
どうやらアマチュア時代にはエロール・スペンスのライバルだったとのことで、確かにこの両者であれば高度な技術戦になりそうである。

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とにかく打ち終わりのガードとポジショニング、自分が手を出すタイミングに細心の注意を払う選手である。相手を追いつめるというより、絶対に自分が致命傷を負わないためのスタイル。
攻防のつなぎのスムーズさを意識し、極力相手にフルスイングをさせない距離感を保つ。有効打のヒット数で各ラウンドごとに相手を若干上回ることを念頭に置いたボクシングとでも言えばいいだろうか。

何と言うか、自分のことを客観的に把握している選手なのだろう。
恐らくこの選手は身体能力や運動神経に恵まれたタイプではない。
自分のMAXスピードやフルパワーの数値をしっかりと自覚し、その能力内でできることを精一杯やり通す。そして、なるべく早いラウンドで自分と相手の戦力差を測り、手持ちの武器からもっとも有効なパターンを選択する。
いわゆる堅実な努力型というか、やんちゃな風貌とは裏腹に非常にクレバーで自分を見失わないタイプではないだろうか。

また、ここ数試合で身体全体のパワーもついてきており、相手を力技で圧倒する試合も増えている。そういう意味でも今回はちょうどいいタイミングでチャンスが巡ってきたと言えると思う。

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ジャーマル・チャーロには3階級制覇をお願いしたい。そのためにも難敵ウィリアムスには確実に勝て

コーネリアス・バンドレイジをサイズとパワーで叩き潰し、ウィルキー・キャンプフォートをフィジカル差で圧倒したジャーマル・チャーロ。ここまでのキャリアは実力差のある相手とのマッチメークが多く、比較的イージーゲームでタイトルを獲得した選手である。

だが、前回のオースティン・トラウトに続いて今回は総合力の高い努力型のウィリアムス。2戦連続で難敵を迎え、いよいよチャンピオンロードを歩み始めたといったところだろうか。

「チャーロ兄ジャーマルがトラウトを撃破!! フィジカルモンスターが階級屈指のテクニシャンを力技でねじ伏せる!!」

以前にも申し上げた通り、僕は個人的にジャーマル・チャーロを応援している。
この選手にはぜひともS・ミドル級までを制覇してもらいたいと思っているので、今回のような難敵路線は大歓迎である。別に無敗をキープする必要はまったくないし、いろいろなタイプの相手と試合をこなして経験値を上げていってもらいたいものである。

恐らく今のままではWBA王者のエリスランディ・ララに勝つのは難しいだろうが、いずれあの選手ですらパワーで吹き飛ばすくらいの実力を身につけてくれればと思う。

あ、ちなみに弟のジャーメルにはあんまり興味ないっす。

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勝敗予想はジャーマル・チャーロの8RKO勝ち。今回もチャーロがフィジカルで圧倒すると予想

今回の勝敗予想だが、ジャーマル・チャーロの8RKO勝ちでいきたいと思う。

総合力が高くハイレベルなジュリアン・ウィリアムスだが、正直に申し上げて「だから何?」といった印象である。確かに全体的によくまとまっていてスピードもあり、ディフェンスにも人一倍気を配っていることは十二分に伝わってくる。

だが、それだけである。
ひと言で言うとスケールが小さい

総合力は確かに高いが、突出したものがなくすべてが平凡。欠点がない分いいところも少ない(ように見える)選手とでも言ったらいいだろうか。

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ここ数試合でパワーもつけ、連続KO勝利を飾ってはいるが、チャーロほどの圧力を経験するのは恐らく初めてだ。
ガードを固めてジャブを当て、懐に入るチャンスをうかがいつつポジションを変えながら〜などとやっているうちに、チャーロの連打に巻き込まれて吹き飛ばされてしまうのではないだろうか。
何となく、チャーロの打ち下ろしの右をテンプルにもらって吹き飛ぶウィリアムスの姿を想像してしまうのだが。

逆にウィリアムスが有利な展開に持ち込むとすれば、もちろんチャーロの圧力に屈しなかった場合だろう。
壁が迫ってくるようなチャーロの前進。長い左からの打ち下ろしの右。この凶悪なコンビネーションに圧倒されず、頭を振りながら前進することができるか。
チャーロの懐に入り、得意の左ボディを叩き込み、右のストレートにつなげられるか。

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チャーロの圧力に負けないフィジカルと一歩飛び込む勇気。その2つがあれば何かが起こる可能性はあるように思える。

また、懐に入ってからのダーティさもほしいところだ。
腕を絡めて反撃を封じたり、空いた方の手でテンプルに一発入れたり。そういったダーティさがまったく見られないのがこの選手のいいところであり、残念なところでもある。

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体格的にはそこまで変わらないが、恐らく身体全体のパワーはチャーロの方が上だ。パワーで押し切ろうとするチャーロに対抗しようと思えば、多少のダーティさは必須である。今回の試合でウィリアムスがそっち方面に覚醒していることを期待しておこうと思う。

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ウィリアムスのテクニックにイライラさせられる可能性もある? まあ、でも勝つでしょ

また、チャーロにとっても今回の試合は大事な試合になるのではないだろうか。
今後統一戦に進むのか、階級をアップするのかはわからないが、このウィリアムス戦がゴールと考えているわけはない。ウィリアムスは確かに難敵ではあるが、さらなるビッグマッチ実現に向けてつまずくことは許されない試合である。

懸念材料としては、これまでチャーロが自分と近い体格の相手との試合経験が少ないことだろうか。階級屈指のテクニシャンであるオースティン・トラウトを強靭なフィジカルで押し切ったチャーロだが、それでも体格的な優位性は顕著だったと言わざるを得ない。

さらに、バンドレイジやキャンプフォートにしても、リング上で対峙した瞬間に身体の厚みに差があることがわかる相手だった。

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それに対し、今回のウィリアムスは数値的には身長もリーチもチャーロとほぼ同じである。しかもここ数試合でかなりパワー面の充実が見られる。
仮にチャーロがパワーで上回れなかった場合、うまくポイントゲームに持ち込まれて大差判定負けという結果もあり得るのではないだろうか。

恐らくウィリアムスの高速ジャブはチャーロに当たる。
それでも僕はチャーロが前進して右をねじ込むと予想しているのだが、逆にそこからウィリアムスが圧力に負けずに懐に入ってきた場合、チャーロは相当苦労することになるだろう。
ウィリアムスは努力型だけあって、至近距離でショートのフックやアッパーを打つのがうまい。
最短距離で相手のパンチの内側から自分のパンチを先にヒットする。肩をつけての押し合いからフッと力を抜き、一瞬スペースを作って左ボディを打ち込む。
中間距離で思いきり腕を振り回したいチャーロにとっては非常に面倒な作戦である。

至近距離でもみ合いながら軽いパンチを被弾し、イライラしているうちにポイントをごっそり持っていかれる。そんな事態にならなければいいのだが。

まあ、ジャーマル・チャーロはいずれ3階級制覇しなくてはならない選手である(僕が決めた)。今回のウィリアムスに苦戦するようでは話にならない。今後のキャリアに一気に暗雲が立ちこめてしまう。
なので、今回も持ち前のフィジカルモンスターぶりを発揮して、きっちりKO勝利を飾ってくれるはずである。

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