カネロ降臨。ロッキー・フィールディングそこそこいいんでない? でもDAZN大型契約後の一発目だから負けられないわな【予想・展望】
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
2018年12月15日(日本時間16日)、米・ニューヨーク州で行われるWBA世界S・ミドル級タイトルマッチ。同級正規王者ロッキー・フィールディングにWBAスーパー&WBC世界ミドル級王者サウル・“カネロ”・アルバレスが挑戦する。
「カネロのボディでロッキー・フィールディング堕ちる。って、久々の「◯◯とは何だったのか?」案件きたな」
今年9月にゲンナジー・ゴロフキンとの1年ぶりの再戦を制し、ミドル級王座を戴冠した“カネロ”・アルバレス。
ストリーミングサービス「DAZN」との大型契約締結後、最初の試合となる今回は、3階級制覇をかけてのタイトルマッチとなる。
対するロッキー・フィールディングは現在27勝1敗15KOの戦績を持つ王者。今年7月に無敗のタイロン・ツォイゲを5RTKOで下して初の戴冠を果たしている。
番狂わせでの戴冠とも言われたフィールディングだが、今回初のマジソン・スクウェア・ガーデンのメインに抜擢され、しかも相手は“カネロ”・アルバレス。6.1フィート(約186cm)の長身を活かして、小柄なカネロを何とかねじ伏せたい。
「ロマチェンコ階級の壁? ペドラザに粘られ、久しぶりの判定で王座統一。てか、サイズ差に苦労してるよな」
カネロがフィールディングに挑戦。DAZNと契約後の第1戦。まあ、でもあんまりテンションは上がらないかな
カネロの次戦が間近に迫っている。
ゲンナジー・ゴロフキンとの再戦後、「DAZN」と5年11試合400億円以上の大型契約を締結。
その第1戦目となる今回。
階級を1つ上げることにより、体格面での不利も懸念されるタイトルマッチである。
「カネロvsゴロフキン再戦感想。最強王者を真っ向勝負で上回ったカネロ。前回を超える感動的な試合」
と言いつつ、僕自身は今回の試合にあまり興味が沸かず。
ロッキー・フィールディングについてもまったく知らないし、カネロがさらに階級アップするのもよくわからない。
どちらかと言えば「ゴロフキンとの第3戦に向けた調整+3階級制覇の肩書き」のためというイメージで、いまいちテンションが上がってこない。
「ドグボエ完敗。新王者ナバレッテが天笠尚に見えたな。そして、長谷川穂積とかいうドグボエ大好きおじさん」
てか、ゴロフキン戦はもういいよ。
2戦目のアレでお腹いっぱいですわ。
でもまあ、カネロだし。
DAZNでも中継されるし。
一応、展望を考えてみるか。適当に。
そんな感じで、めちゃくちゃ気楽に両者の過去の試合を眺めてみた。
デカいなフィールディング。しかも、どちらかと言えばアウトボクサーなんだな。勝手にファイタータイプを想像してたけど
まず王者フィールディングについてだが、第一印象としてはとにかくデカい。
身長が186cmとのことで、173cmのカネロと並ぶと頭一つ分くらいの差がある感じか。
Canelo Alvarez v Rocky Fielding betting preview: https://t.co/IclnnjsgAo pic.twitter.com/WeD9N62eYX
— Boxing News (@BoxingNewsED) 2018年12月12日
Saul 'Canelo' Alvarez v Rocky Fielding
The story of how the Briton landed a fight against one of the most fearsome names in boxing https://t.co/KlpKa3rIJv pic.twitter.com/JNlOpz3jRN
— BBC Sport (@BBCSport) 2018年12月12日
カネロにとっても、これだけの身長差の相手と対峙するのは2017年のチャベスJr.戦以来となる。
「過去最強カネロがヘロヘロチャベスを寄せつけず。体重差マッチを圧勝でクリア。ってか、この試合はアカン」
ファイトスタイルとしては、手数とアングル調整が得意なアウトボクサータイプだろうか。
左ジャブを出しながらサイドに回り込み、相手のリードにカウンターを被せる。
足を止めずにパンチの芯を外し、右を打ち込むタイミングを測る。
相手との距離を常にキープし、自分がパンチを出しやすい位置取りを意識する。
何となくだが、ジェイミー・マクドネルの重量級バージョンというイメージ。
しかも、懐に入られると一気にキツくなるマクドネルと違い、この選手は意外と小回りが利く。
ショートのフックで相手を止め、スペースができたところにアッパーをねじ込む。
番狂わせと言われた前戦でも、力強いインファイトでタイロン・ツォイゲを圧倒するシーンも目立っていた。
「ハイメ・ムンギアに勝つ方法を誰か教えてください。井上岳志が米国で挑戦。世界王者は化け物だらけ?」
なるほど。
これはなかなかいいんじゃないですかね。
僕は勝手にゴリ押しの剛腕ファイターを想像していた(リングネーム? も「ロッキー」だし)のだが、どうやらそうではないっぽい。
武井壮パイセンがおっしゃるところのシュガー・レイ・レナードと並び立つほどの偉大な王者()であるチャベスJr.とはタイプがまったく違う。
スーパー王者のカラム・スミスやWBOのヒルベルト・ラミレスと比べれば組みし易しかもしれないが、決して楽な相手ではない。むしろ、クネクネディフェンス→カウンター使いのカネロにとっては相性自体はあまりよくないのではないか。
仮にパワーで圧倒されるようなことがあれば、「まさか」もあり得る?
カネロはどうしますかね。近場での打ち合いか、カウンター狙いで待ち構えるか
そして3階級制覇を目指すカネロについては、今回はどんな作戦でいくかに一番興味がある。
申し上げたように、王者フィールディングはジェイミー・マクドネルを思わせるアウトボクサー。どちらかと言えば距離の調整が得意で、体格差を利用してプレッシャーをかけるようなスタイルではない。
なので、カネロがフィジカルで圧倒される心配はあまりしなくていいのかもしれない。
逆に至近距離での差し合いでは、恐らくフィールディングはカネロのハンドスピードについてこられない。
仮に正面から打ち合えば、前回のゴロフキンのように手数で圧倒できる可能性が高い。
「ワイルダーvsフューリードローww ワイルダーのパンチって何で当たんの?」
そう考えると、むしろカネロがどれだけ距離を詰められるかが重要になる?
カネロにはゴロフキンや村田諒太のような重厚な追い足はなく、井上尚弥のように一瞬でゼロ距離に入る踏み込みもない。
前回は自分から前に出てくるゴロフキンを迎えうったが、ジャブを出しながら左右に動くフィールディングにどうやって追いつくか。
案外、2016年のアミール・カーン戦と近い展開になったりして。
「カーンとダウンはセットや!! アミール・カーンvsサミュエル・バルガス、ショーン・ポーターvsダニー・ガルシア振り返り」
また、カネロがこれまで通りの「待ち」のスタイルを選択した場合はどうなるか。
実を言うと、僕はこちらの方が手こずりそうな気がしている。
サイドへ動くフィールディングに追いつけず、得意のカウンターを出すタイミングがない。
絶え間ない左の軽打と距離の遠さに苦労させられ、ポイント的にも微妙な展開が12R続くのではないか。
イメージ的には2015年のミゲール・コット戦のような流れで、リーチ差がある分フィールディングが有利になりそうな……。
「ウォーリントンvsフランプトンは大接戦になりそうだよな。もっと注目されていい試合。勝者がオスカル・バルデスと統一戦?」
勝敗予想はカネロの9RKO。まあ、勝つんじゃない? 大型契約一発目の試合で負けるとか、絶対ダメだしね
今回の勝敗予想だが、カネロの9RKOでいきたい。
散々「フィールディングはいい」「今回は苦戦もあり得る」と喚き立てておいてアレだが、やっぱり勝つのはカネロかなと思う。
フィールディングの試合をいくつか観たが、確かに手数も出るしそれなりに足も動く。
ジェイミー・マクドネルっぽいとは言ったが、マクドネルよりもはるかにインファイトもできる。
ただ、見るからにカウンターをもらいそうだなと。
微妙に腰高で首が長く、打ち終わりに顔面ががら空きになる瞬間もある。
2015年のカラム・スミス戦では同時打ちのタイミングでカウンターをモロに被弾しており、まさにカネロが得意とする倒し方だった(気がする)。
「チャーロ兄vsウィリー・モンローJr.キタコレ!! モンローさんが3度目の王座挑戦。自称階級最強のチャーロ兄」
カネロがどうやって至近距離での打ち合いに持ち込むかは微妙なところだが、逆にあっさり追いつかれるようならフィールディングは早々に終わる。
なので、左リードの差し合いで圧倒できれば大丈夫じゃないの? とも思っている。
ゴロフキン戦で見せたパワフルさが健在なら、普通にカネロの後半KOもしくは判定勝利という結果になりそうな……。
というか、5年11試合契約の一発目だからな。
さすがに負けちゃアカンでしょ。
「ハード路線の申し子バドゥ・ジャックが今度はマーカス・ブラウンとノンタイトル戦」
カネロとしても、勝てる相手を慎重に選んだんじゃないの?
どう考えても一か八かの勝負をする試合じゃないし。
これで負けたらマジでかっちょ悪いからな。
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!