カネロvsエドガー・ベルランガ。カネロは至近距離での差し合い、左の多彩さは健在だけど、全力で動ける時間が短くなったか? ベルランガはガチガチだったね【結果・感想】

カネロvsエドガー・ベルランガ。カネロは至近距離での差し合い、左の多彩さは健在だけど、全力で動ける時間が短くなったか? ベルランガはガチガチだったね【結果・感想】

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2024年9月14日(日本時間15日)に米・ネバダ州ラスベガスで開催されたPBC興行。メインイベントでWBC/WBA/WBO世界S・ミドル級タイトルマッチが行われ、同級統一王者サウル・“カネロ”・アルバレスとWBA1位エドガー・ベルランガが対戦、3-0(118-109、118-109、117-110)の判定でカネロが勝利している。
 
 
今年5月のハイメ・ムンギア戦以来のカネロの試合。
僕もこの日を楽しみにしていたのだが、例によって昼間は用事があってリアルタイム視聴はできず。
 
結果を知った上での後追い視聴を先ほど終えたところである。
 
 
なお同日に2023年に井上尚弥と対戦したスティーブン・フルトンの復帰戦もあったが、こちらはまだ観ていない。だいぶ苦戦したという話なので何かのタイミングで観ようと思っている。
 
スティーブン・フルトンがカルロス・カストロにダウンを奪われて辛勝。戦略をミスったか? 相手が井上尚弥だったら倒されてた気が
 

ベルランガはカネロと対峙するには力不足な気が…。でも“ザ・プエルトリカン”な感じは僕好み笑

まず挑戦者エドガー・ベルランガだが、過去の試合を観る限りカネロと対峙するにはやや力不足な印象。
期待されていたカネロvsデビッド・ベナビデス戦の代替? カードとしてもインパクトに欠ける。
 
多くの方がおっしゃるように僕もカネロの勝利が固いのでは? と思っていた。
 
 
ただ、タイプ的にはめちゃくちゃ僕好み。
 
スピーディなコンビネーションとシュッとした見た目。
キャリア序盤は持ち前のスピードと連打で無双するが、攻撃パターンが少なく単調なので相手のレベルが上がるにつれてモタつく試合が増えてくる。
さらに面長で顎先が細いためか、カウンターをもらうと盛大に効かされてしまう。
 
キャリア序盤に見せるド派手なKO量産からのモタつき、勝負どころでの豪快なKO負け。
過去、何人も現れては消えていったプエルトリコ出身のプロスペクトとまったく同じ匂いがする。
 
第2のファンマを探す旅。俺たちのプエルトリコ期待の5人。彼らの散り際の美学は瞬間芸術と言っても過言ではない()
 
この試合でベルランガが勝つにはスピードを活かした出入りで煽るくらいだろうか。
至近距離での打ち合いでは恐らくカネロには歯が立たないので、ジャブを駆使しつつ得意のコンビネーションで勝負できれば。
 

カネロは今回はKOしたい。全盛期に比べて落ちて入るけど、この相手であれば

一方のカネロだが、今回はできればKOが観たい。
 
だが、ここ最近のパフォーマンスを考えるとどうだろうと。
 
数年前の化け物っぷりに比べて今は下降線に入った印象。
動きもカクカクしてスムーズさが失われている。
相変わらずトップレベルには違いないが、すべてを蹂躙していた頃からは明らかに落ちている。
 
ただ、それでもこの相手ならKOしてほしい。
 
自分の得意な距離(中間距離〜接近戦)で長く打ち合えれば恐らく負けはない。
そこからさらにもう一歩踏み込んで倒し切れれば。
 
というわけで勝敗予想はカネロの10RKO。
個人的な願望も込めての予想である。
 
カネロが9月に帰ってくる。エドガー・ベルランガはめちゃくちゃ僕好み。“ザ・プエルトリコ出身のプロスペクト”の戦績を見て確信したよね。前評判に反して楽しみ
 

相変わらず近場のコンビネーションは凄まじい。あの左の多彩さがあればまだトップ戦線で勝負できそう

申し上げたように結果は3-0の判定でカネロの勝利。
3Rに左フックでダウンを奪うなど、終始主導権を握る危なげない試合運びである。
 
だが、残念ながら期待していたKO勝利はなく。
特に6〜8Rあたりの失速っぷりが……。
 
3Rのダウンを観る限り至近距離での打ち合い、コンビネーションの正確性は相変わらずとんでもない。
ゲンナジー・ゴロフキン以外にこの距離でカネロとまともに打ち合えた選手などいたか? というくらい(メイウェザーはカネロが未完成の時期だったのでノーカン)。
 
ベルランガが勝つには至近距離に留まってはダメ、いかに出入りで勝負するかだと申し上げたが、まったくそうはならず。早い段階でロープを背負う苦しい展開を強いられてしまった。
 
太い腕を高く上げたガードと前に出る圧力、左の多彩さが健在な限りまだまだカネロはトップ戦線をキープし続けるのではないか。
 
カネロvsハイメ・ムンギアおもしろかった!! 試合巧者のベテランを勢いでねじ伏せるやり方はカネロvsゴロフキンVol.2を思い出した
 

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6〜8Rあたりの失速っぷりが残念だった。終盤はやや持ち直したけど…

ただ、そこからもう一段ギアが上がらない。
申し上げたようにこの試合のカネロは6Rから目に見えて勢いが落ち、ベルランガを押し込めないまま12Rのゴングを聞いた。
 
ああ、なるほど。
カネロが全盛期に比べて落ちているのは確かだが、今回はそれがさらに進んだかもしれない。
後半のペースダウンがいつもより早いというか、全力で稼働できる時間が短くなった感じ。
 
9、10Rに少し持ち直したものの、かつての意味不明な排気量は見る影もない笑
10Rに残り10秒の合図をゴングと間違えてコーナーに戻りかけたシーンなどは疲労で集中も切れていたと想像する。
 
 
でも、至近距離でガードの外側から打ち込むフックはよかったですよね。
ゴロフキンがよくやっていたヤツ。ボラードって言ったっけ?
ああいう工夫をしながらちょぼちょぼ延命するのは悪くないと思う。
 
カネロvsゴロフキン3。金ヅル同士の3度目の遭遇。「割り切って儲けようぜ」的な乾いた同意があった気がした。ゴロフキンの追い上げに感動したよ
 

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ベルランガはガチガチだったよね。12Rの出入りをもっと早くやれていればとオモタ

なお敗れたベルランガはあれ以上はどうにもならなかったか。
 
開始直後からガードをガッチリ固めて対峙したが、アレはちょっと悪手だった(と思う)。
むしろベルランガのようなタイプがカネロをどうにかするにはリラックスして動き回る方がはるかにいい(と思う)。
 
それこそ最終12Rの動きを初っ端からやるのが最適解だった気が……。
 
まあ、さすがに1Rからフルスロットルで打ち合え、後先考えずに冒険しろというのは無理があるが。
それを踏まえても序盤はガチガチすぎたし、カネロが失速した6〜8Rに勝負をかけられなかったもの残念。
 
3Rのダウンでリラックスしたのか、4Rあたりからジャブがスムーズに出るようにはなったが。
 
テレンス・クロフォードvsイスラエル・マドリモフおもしろかった。横の動きといきなりの右。クロフォードの苦手なタイプだったかも。ダイレクトリマッチもありじゃない?
 
結局最初に申し上げた「カネロと対峙するにはやや力不足」がファイナルアンサーだったなぁと。
 
てか、カネロを煽るのはいいけどもっと勝負しないと。
明らかに疲れているカネロと一緒に休んでちゃダメでしょ笑
 
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