佐藤輝明ポスティングを利用してのメジャー移籍容認。ここまで「さっさとMLB行け、もう日本でやることないだろ」って思った選手は久々だよね。低めの変化球に崩されずに強いスイングができるようになって覚醒した

プロ野球、阪神タイガースが佐藤輝明に対しポスティングによるメジャー移籍を容認したとのこと。


記事によると佐藤輝明は2年前から球団にMLB挑戦の思いを伝え、球団側は6年で3度のリーグ優勝に貢献した功績を受けてポスティングを容認したとのこと。
 
申請手続きは11月1日からスタート、12月15日が締め切りとなる。
だがMLBと選手会による労使協定の更新期限(12月1日)に伴うロックアウト(取引凍結)が今オフの懸念材料とも言われており、先行きは何とも言えない(らしい)。
 

佐藤輝明の覚醒は2025年。低めの変化球を拾えるようになってレベルアップした

阪神の佐藤輝明がポスティング制度を行使してMLB移籍を目指すわけだが。
 
この選手が本格的に覚醒したのは2025年。
本塁打40本、打点102の二冠王、さらにWBC本戦の代表メンバーにも選ばれている。
 
侍ジャパン準々決勝敗退。ベネズエラの強打、激強リリーフ陣に完敗。山本由伸が打たれて想定が狂ったよね。日本が勝つならロースコアの接戦だと思ってた
 
2024年までの佐藤は3年連続20本塁打を記録するなど中軸として活躍していたものの、球界屈指の強打者とまでは言えない。
どちらかと言えば上澄みの1人という印象で、特に低めに沈む変化球への対応に脆さが見られた。
 
ところが近年はここが大幅に改善している。
 
・2022年
カッター:.226
チェンジアップ:.178
 
・2023年
カッター:.250
チェンジアップ:.176
 
・2024年
カッター:.236
チェンジアップ:.290
 
・2025年
カッター:.293
チェンジアップ:.350
 
・2026年
カッター:.343
チェンジアップ:.273
 
球種ごとの打率を見ると2024年にチェンジアップ、2025年にカッターへの対応が爆上がりしている。
 
もともとまっすぐをシバく能力は高かった(スピードボールはそうでもない)が、プロ入り数年間は低めに沈む球に苦労していた。
そして、ここを拾えるようになったことで一流から超一流の領域に足を踏み入れた。
 
佐藤輝明と阪神の交渉が難航。2026年オフにポスティング制度でMLB移籍? でも佐藤輝明のメジャー挑戦のタイミングは“今”だよな。2025年シーズンにいい感触を掴んだ
 

力強さに柔らかさが加わって手が付けられない。ロビンソン・カノーっぽさが出てきたよね

佐藤輝明はルーキーイヤーからコマのようにクルッと回る強いスイング、思い切りのよさは際立っていたが、そこに(低めに沈む系の球を拾える)柔軟性が加わりいよいよ手が付けられなくなっている。

2025年に沈む系の球をホームランする姿を目の当たりにして、「もう日本でやることないでしょ」「さっさとMLB行けよ」と思った次第である。

 

 

 
片手一本でのスタンドインは確かにすごいが、再現性はそこまで高くない。


だが近年は下記のように低めの変化球に体勢を崩されることなく強いスイングができるようになった。
この柔らかさとスイングの強さはロビンソン・カノーと少し被る。


 

MLBでどれくらいやれるかは未知数。厳しいと言われていた村上宗隆があれだけ活躍したし…

なお佐藤輝明がMLBでどれくらいやれるかは何とも言えない。
まったくダメということはないと思うが、案外苦労するかも? とも思っている。
 
と言いつつ、打者は本当にわからない。
 
厳しいと言われていた(僕もそう思ってた)ホワイトソックスの村上宗隆はルーキーイヤーで35本塁打。今オフに7年300億円以上の大型契約を結ぶのでは? と言われている。
 
今井達也、村上宗隆、岡本和真のMLB1年目の成績AI予想。かなり納得感のある数字だけどどうすか? 今井には期待してるけど若干過大評価。案外村上よりも岡本の方がやりそうな気が…
 
正直、あれだけアプローチを変えてすぐに自分のものにしてしまう適応力はとんでもない。普通はフォームををいじるとしっくりくるまでに時間がかかるはずなのだが。
 
また村上の活躍によって僕の「MLBでは右投げ左打ち限界説」も覆されている。
 
利き手ではない方の手が後ろにくる打ち方は高速化が著しいMLBではどうしても対応が遅れる。
筒香嘉智もそうだが、右投げ左打ち+柔らかいスイング系の打者はMLBのピッチャーの球威に負けるイメージ。
↑
この懸念も村上が見事に吹き飛ばしてくれた。
佐藤輝明は村上とはタイプが違うが、右投げ左打ちによる対応の遅れは心配しなくていいのではないか。
 
 
ついでに言うと、スイング軌道を見る限り佐藤よりも森下翔太の方が適性が高そうな気も……。
 
森下は2025年オフに岡本和真と交流を持ったらしいが、これはめちゃくちゃわかる。


どちらもインサイドアウトのスイングでフォロースルーを大きく取るタイプ(に見える)。
森下はどちらかといえばフルスイング系、岡本は確実性の高さが持ち味だが、広角に強い打球を飛ばせるという意味では共通している。
 
そして、その岡本和真もMLB1年目で33本塁打。怪我なくシーズンを完走したことを考えれば村上よりも貢献度は高い。
 

アマチュア時代に活躍を確信したのは森友哉、吉田正尚、佐藤輝明、西川史礁。坂倉省吾はやや伸び悩み気味

繰り返しになるが、打者は本当にわからない。
投手は投げている球である程度判断できるが打者の場合は……。
 
僕がアマチュア時代のプレーを観てプロでの活躍を確信したのは森友哉、吉田正尚、佐藤輝明の3人。
 
DeNAの度会隆輝はルーキーイヤーの茂木栄五郎くらいやれるのでは? と思っていたが、3年目の今シーズンにようやく近い成績を残している。


近年ではロッテの西川史礁に一目惚れしたことを覚えているが、こちらは活躍がほぼ約束されていた選手(2025年新人王、2026年最多安打)なのであまり参考にならない。


なお引き合いに出した巨人の浅野翔吾は……。
 
 
広島の坂倉将吾は初見のインパクトに比べればだいぶ伸び悩んでいる。
打撃の非凡さに比べて守備(捕手能力)が微妙すぎるせいか、いまいち突き抜けられないままFA権獲得まで来てしまった。


森友哉、吉田正尚、佐藤輝明、坂倉将吾、西川史礁。
上記の選手は見る目があるなしではなく誰が見ても「コイツはやるでしょ」となるレベル。
 
その佐藤輝明がMLBではどのくらいの位置にいるのかがマジでわからない。
 
坂倉将吾の2021年を振り返る。.315、HR12、OPS.850。こんなに期待通りの成長を遂げるとは。去年の課題を軒並み克服
 
ちなみに即戦力のスター候補と騒がれた阪神のドラ1、立石正広は個人的にあまりピンときていない。

逆に日ハムにドラ2指名されたエドポロケインは完全に見誤ったことをお伝えする。


まさかあのスイングでHR17本(イースタン本塁打王)も打つとは。
 
 
阪神立石、日ハムエドポロ。
今のところどちらも“当たれば飛ぶけど確実性が低い”タイプ。
もっとも近い選手は新井貴浩かな? と思っている。
 
まあ、立石正広に関しては長打力と打率を両立できる万能型スラッガーを見込まれての獲得だった気がするが。
 
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