矢吹正道vsシベナティ・ノンシンガ。すげえわ矢吹。ここまで圧倒するとは。ノンシンガ応援だったけどクッソ驚いたわ笑【結果・感想】

矢吹正道vsシベナティ・ノンシンガ。すげえわ矢吹。ここまで圧倒するとは。ノンシンガ応援だったけどクッソ驚いたわ笑【結果・感想】

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2024年10月12日に愛知県国際展示場で行われたIBF世界L・フライ級タイトルマッチ。同級王者シベナティ・ノンシンガに同級2位矢吹正道が挑んだ一戦は9R1分50秒TKOで矢吹が勝利。約2年7ヶ月ぶりの王座返り咲きを果たしている。
 
 
この日は午前中から外出していて帰ってきたのが夕方くらい。
 
それからいろいろと用事を済ませてからニュースを漁ったところ、10月13日のAmazon中継イベントに出場予定の全選手が計量をクリアしたとのこと。
ところが同日別会場で試合をするジョン・リエル・カシメロが体重超過をカマしていた笑


カシメロは以前から井上尚弥とのビッグマッチを希望しており、今回がラストチャンスとも言われていたわけだが。
その査定? 試合でやらかしたということは、井上戦の可能性はほぼゼロになった?
 
 
で、さすがに矢吹vsノンシンガ戦には間に合わないだろうと思いながらAbemaTVを開くと……。
ちょうど始まるところじゃねえかと笑
 
いや、相変わらず長えなw
 
“音楽とボクシングの融合”だっけか?
コンセプトはいいと思うが、せめてもう少しコンパクトになりませんかね?
会場にいる人たちは満足できているんでしょうか。
 
僕などは試合のラインナップを見て興味が湧いても「3150×LUSHBOMU主催」と聞いた瞬間に「どうせ長いんでしょ?」となってしまうのだが。
 
3150FIGHT Vol.7現地観戦。尋常じゃないテンポの悪さ。「演出がんばってるでしょ?」の押し付けがヒドい。試合は見ごたえ十分なのに
 

どちらが勝つかがまったくわからない。アウェイのノンシンガを応援してみるか

まず僕の試合前の展望は下記。
 
矢吹正道vsシベナティ・ノンシンガ。特徴が似ててよくわからん。どちらが打ち合いを挑むんだろうか。あえてノンシンガを応援してみるか
 
この両者は基本的にアウトボクサー。
ジャブで距離を測りつつタイミングを見て得意のパンチ(矢吹は右、ノンシンガは左右フック)を打ち込む。
またどちらもあまり打たれ強い方ではなく、倒されるときは豪快に吹っ飛ばされるのも共通している。
 
戦力を比較すると、回転力やパンチのスピードはノンシンガに分がありそう。だが射程の長さや1発の威力、正確さは矢吹が上回っているように見える。
 
前戦を観るとノンシンガは近距離の打ち合いもそれなりにやれるが、矢吹はあまり得意ではない印象。
真正面からの打ち合いになったらノンシンガが有利なのではないか。
と言いつつ、射程の長さで矢吹が相殺しそうな感じもする。
 
 
あれこれ考えてみたが、正直どちらが勝つかがまったくわからない
射程やパンチの質? には違いがあるが、両者とも打たれ弱さのあるアウトボクサー&得意な距離も似通っている。
 
そしてもっとも困っているのが両選手にまったく思い入れがないこと。
もともと僕は矢吹正道のファンでも何でもなく、ノンシンガに至っては少し前まで興味すらなかった。
 
そんな感じで、迷った挙句に今回はアウェイのノンシンガを応援することに。
希望を込めてノンシンガの10RKO予想とさせていただいた。
 

矢吹の完璧すぎる勝利。圧倒しすぎてノンシンガが強く見えなかったほど

実際の試合だが、正直めちゃくちゃ驚いた
 
結果は矢吹の9RTKOだが内容はほぼワンサイドゲーム。矢吹がまともにもらったパンチが何発あったっけ? というくらいの完勝である。
 
いや、すげえな矢吹正道。
ここまで差をつけるとは。
 
両陣営の作戦、どちらが先に出るかに注目していたが、矢吹が支配しすぎてそれどころじゃない笑
こう言っちゃなんだが、ノンシンガがまったく強く見えなかったことをお伝えする。
 
ユーリ阿久井政悟vsタナンチャイ・チャルンパック、寺地拳四朗vsクリストファー・ロサレス。タナンチャイはいい選手だった。拳四朗はよく戻したね。でも、相手の攻撃が届くようになった?
 

ジャブの差し合いで矢吹がペースを掴む。ノンシンガは序盤で勝ちパターンを封じられる

序盤はアウトボクサー同士らしく遠間でのジャブの差し合いが続く。
 
1発1発がよく伸びる矢吹に対してノンシンガはパンチを出してから戻すまでが速い。
射程の長い矢吹と回転力のノンシンガ。この辺は過去の試合で感じた通りである。
 
で、どちらが優位に立つかと思って眺めていたら……。
 
矢吹の長い左がノンシンガの顔面を何発か捉える。逆にノンシンガのジャブは大きく前に掲げた矢吹のガードに阻まれてなかなか届かない。
ノンシンガがパンチを当てるにはもう1歩踏み込む必要があるのだが、そのつど矢吹のジャブ、ガードに阻まれてしまう。
 
ノンシンガにとってこれはかなりの誤算だったと想像する。
 
もともと差し合いでペースを掴むスタイルだが、その得意な距離で圧倒されてしまう。
上回っているはずのスピードにもしっかりついてくる上に踏み込みの瞬間を狙ってジャブが飛んでくる。意を決してより深く踏み込むと今度は右のカウンターが待っている。
 
序盤3Rで勝ちパターンをほぼ封じられた印象である。
 
矢吹正道がロナルド・チャコンに11RTKO勝利。チャコンはよく粘ったけど勝てそうな雰囲気はなかった。矢吹攻略には接近戦だと思う。IBF王者ノンティンガ結構強くないっすか?
 

右の1発狙いに切り替えるノンシンガ。矢吹はこの右も落ち着いて回避する

序盤3Rでビハインドを背負ったノンシンガは4R以降、ジャブの差し合いから右の1発狙いに切り替える。
矢吹の左に合わせてカウンターの右、もしくはいきなり顔面へのフルスイング。
 
恐らくあの右はノンシンガのもっとも自信のあるパンチ。過去の試合でも妙な角度で打ち込む右で何度も相手をグラつかせている。
 
ただ、アレはどちらかといえば苦し紛れの1発勝負だったように思える。
Bプランに切り替えたというより勝ちパターンを封じられたことによる一か八かのゴリ押し。
 
そして、当の矢吹はこの右にもしっかり対応する。
外側から巻き込むように飛んでくるノンシンガの右を顔を背ける&身体を倒して回避、またはガードをしっかり上げて急所を晒さない。
 
ノンシンガの右は過去の映像通りの鋭さだったが、矢吹はそのすべてを落ち着いて防いで見せた。
 
要はあの右のタイミング、対処をめちゃくちゃ練習してきたのだろうと。
前回の記事で「矢吹は試合前に相手を相当研究するタイプ」だと申し上げたが、今回もノンシンガの癖や長所短所等、山ほど分析してリングに上がったと想像する。
 
てか、マジでノンシンガの右が当たる雰囲気がまったくなかったですからね。
どれだけ落ち着き払ってんのよと。
 
ベテルビエフ相手にアウトボクシングで逃げ切ったのはビボルだけ。アウトボクシングするビボルをあれだけ疲弊させたのはベテルビエフだけ。頂上決戦過ぎてヨダレが止まらないw
 

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後がないノンシンガがインファイトで勝負をかける。が、左のカウンター→ラッシュを浴びてジ・エンド

序盤で勝ちパターンを封じられ、右の1発勝負も通用しない。
手詰まり状態のノンシンガは徐々に手が出なくなり、8Rに矢吹のジャブ、ワンツーを浴びてついにダウンを喫する。
 
右をもらった直後に後ろを向いて膝をついたところを見るとダメージの蓄積も相当だったはず。
 
 
で、勝負の9R。
(体力的に)後がないノンシンガはラウンド開始直後からガードを上げて前に出るが、矢吹は今まで通りジャブとワンツーで迎撃する。
 
以前申し上げた通り矢吹は接近戦に脆さのある選手だが、ノンシンガのプレスで崩されるほどではない。
何度か危ないタイミングでパンチが顔面をかすめたものの、致命打を許すことはなく。
 
矢吹正道がタノンサックに7RTKOで勝利。でも攻略法がバレた感があるな。タノンサックはめちゃくちゃ応援してたし実際強かったけど、残念だった
 
ラウンド中盤、入ってくる瞬間に左フックを合わせてグラつかせる→コーナーを背負わせてのラッシュで再びダウンを奪って勝負あり。
 
試合前に本人が言っていた「倒れるならお互いカウンター」の言葉通りの結末となった。


 

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今のL・フライ級なら4団体統一も可能じゃない? 次はジェイソン・バイソンの挑戦を受けるのかな?

繰り返しになるが、今回は本当に驚いた。
 
「どちらが勝つかわからない」「両者の共通点が多すぎて展開が想像しにくい」と申し上げたが、結論としては全局面で矢吹が圧倒した。
お互いが得意な土俵で対峙し、力量通りの結果が出たというか。
 
予想が外れた(応援していた方が負けた)とかはもはやどうでもいい。
ただただ矢吹正道がすごかった。
 
 
こうなると矢吹の4団体統一も夢ではなさそう。
寺地拳四朗とジョナサン・ゴンサレスが去ってスカスカになった今がそのチャンスだと思うのだが。
いずれは矢吹正道vs岩田翔吉、矢吹正道vsカルロス・カニサレスなどもありそうだしね。
 
前のめり過ぎる拳四朗。粘りと誤魔化しのカニサレス。長谷川穂積っぽさがさらに増した気が…。京口戦が一番バランスがよかった
 
とりあえず次戦は山中竜也をKOしたジェイソン・バイソンとの対戦になるのだろうか?
 
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