やっぱりすげえなトラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ。ウィリアム・ゴンサレスを1RKOでぶち抜く。現時点でも王者級?【結果・感想】
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2017年7月29日(日本時間30日)に米・カリフォルニア州で行われた フェザー級10回戦。トラメイン(トレメイン)・ウィリアムズがウィリアム・ゴンサレスと対戦し、1R1分34秒KOで勝利を飾った試合である。
「トラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ試合し過ぎ問題。ジョエト・ゴンサレスがなかなかよさげ問題」
6月にクリストファー・マーティンを2RTKOで敗ったばかりのウィリアムズが、さっそく挑んだ今回。
若手ホープ時代のアルバート・パガラとの対戦経験もあるベテラン、ウィリアム・ゴンサレスに対し、立て続けに3度ダウンさせる猛攻で勝利を飾る。
「Tramaine Williams Makes major statement, KO’s William Gonzalez in rd 1」
開始1分過ぎにダウンを奪ったウィリアムズだが、そこから攻撃の手を休めない。ダメージの残るゴンサレスに休む暇を与えず、あっという間に2度目のダウンを奪取。
最後は鋭い踏み込みからの高速ワンツーで失神KOに切って落とし、難なく1R勝利を収める。
「L・ヘビー級アツ過ぎもっと盛り上がって(^○^) バレラがスミスに大差判定勝利。神々の階級」
これで戦績を12戦全勝5KOとしたウィリアムズは、試合後にIBF王者リー・セルビーやWBC王者ゲイリー・ラッセルに挑戦したい意向を示している。
やっぱりすげえなトラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ。今回の相手も弱くなかったはずだけど……
衝撃的なKOで勝利を飾ったトラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ。
6月に行われたコバレフvsウォードVol.2のアンダーカードで初めて観て以来だったのだが、改めてすごい。
「ウォードが再戦に完勝!! コバレフがキャリア初のKO負けでリベンジ失敗。仕方ないね。ちょっと差があり過ぎたよな」
ウィリアム・ゴンサレスも決して弱くはないと思うが、その選手にあそこまで何もさせないとは。
問題なくウィリアムズが勝つとは思っていたものの、ここまで圧倒的な勝利を見せられると、やはり驚いてしまう。
トラメイン・ウィリアムズ、ますます僕のお気に入りであるww
「安全運転で完勝のトラメイン・ウィリアムズ。デリック・マレーに判定勝利。てか、ホントにリゴンドーに似てる」
3度のダウンを奪い、何もさせずに1R勝利。スピードとパンチの精度が段違いでしたね
開始直後、リング中央で対峙した両者。
じわじわと近づき、数発のジャブを出すゴンサレス。
だが、ウィリアムズはわずかなバックステップと見切りで当てさせない。
タイミングを測り、低い姿勢で踏み込み右のボディストレートを打ち込む。
そこからすぐに距離をとり、射程の外側にポジショニング。
さらに、1歩踏み込んで右、サイドステップしながらもう1発。
立て続けにゴンサレスの顔を跳ね上げる。
「木村翔はワシが育てたww ゾウ・シミンにアウェーでジャイアント・キリング!! 大観衆の前で中国の英雄にTKO勝利」
踏み込みのレンジやサイドへのステップなど。
わずかな攻防ではあるが、随所にウィリアムズの身体能力の高さを感じさせる。
ジャブが当たらず、ゴンサレスはまったく突破口を見出せない。
いきなり大振りの左を打ち込むなどの工夫を見せるが、ウィリアムズにスルスルとサイドに回られ追いつくことができない。
「ロマチェンコ攻略の糸口見っけ? マリアガボッコボコ。今日も対戦相手をオモチャにして遊ぶ」
そして1分過ぎ。
ウィリアムズのワンツーで足が揃ったところに左を叩き込まれるゴンサレス。そこから追撃の右をもらい、のけぞるようにロープに倒れ込む。
リングから身体が半分飛び出すほどの豪快なダウンである。
「俺のウィリー・モンローJr.さんキター!! サンダースとのタイトルマッチでついに2度目の王座挑戦」
カウント8で起き上がったものの、明らかにダメージは深い。
それを確認したウィリアムズが、休む暇を与えずラッシュ。
左右のフックを連打し、浴びせ倒すように2度目のダウンを奪う。
ゴンサレスはすぐに立ち上がり、ファイティングポーズで戦闘の意思をアピールする。
だが、状況は絶望的としか言いようがない。
ラストはウィリアムズの狙いすましたワンツーを被弾し、崩れ落ちるように大の字でダウン。
その瞬間、レフェリーはカウントもとらずに試合をストップ!!
1R1分34秒、トラメイン・ウィリアムズのKO勝利である。
「ベルチェルトに三浦隆司完敗……。対策されてたなぁ。そして、ベルチェルトはよく走りきったなぁ」
ブランクを埋めるためにKOを狙いにいくトラメイン・ウィリアムズ。どうがんばってもゴンサレスに勝ち目はなかったな
ん~、さすがトラメイン・ウィリアムズという試合でしたね。
前回のクリストファー・マーティン戦といい、決して弱い相手ではないのだが、それをあそこまで圧倒するとは。
ラストのワンツーなどは、あまりの速さに1発目がよく見えなかった。
「星勝優とトラメイン・ウィリアムズがお気に入りな件。ここ数日の僕の推しメン備忘録」
しかも、もともとはポジショニング最優先の安全第一な選手だったのが、前回からガラッと様相が変わっているという。
KOに目覚めたのか、それともあえて名前を売るためにやっているのか。
「トラメイン・ウィリアムズvsアレクセイ・コラド。ウィリアムズの2017年ラスト。超絶見切りのテクニシャンが登場するぞ」
恐らく答えは後者で、約2年のブランクを埋めるのに一生懸命なのだと思う。
インパクトのある勝利を見せつけて、最短距離での王座挑戦を目論んでいると想像する。
といっても、そもそも論としてクリストファー・マーティンやウィリアム・ゴンサレスでは歯が立たないのは明白だった。
「おおう、やっばい。井岡一翔にダラキアンとの指名試合交渉出ました。今回の相手はちょっとマズイんじゃないか?」
基本的なスピードが違い過ぎるし、ハンドスピードにも大きな差がある。
ウィリアムズの踏み込みにまったく対応できず、至近距離でのラッシュにもついていけない。
スピード差を活かしてサイドに回られ、ガードの外から打ち込まれる。
自分のパンチは空中を通過するだけ。
普通の出入りだけでも手に余るのに、ご丁寧にアングルまで変えられてはどうしようもない。
どれだけがんばっても、どこかでああいう結末が待っていたのだろうなという感じである。
「リゴンドーに勝てる選手見つけた。リゴンドーの倒し方、勝ち方考えた。無謀な挑戦を前向きな妄想に」
ゴンサレスやマーティンみたいなタイプはウィリアムズとは相性が最悪だよね。内山高志vsジェスレル・コラレス戦もそうだけど
この選手、海外のメディアではゲイリー・ラッセルJr.と同タイプだと言われているようだが、どちらかと言えばリゴンドーに近いように思えた。
サイドへのポジショニングやディフェンスに対する意識の高さ、一瞬で間合いを詰める嗅覚など。
ハンドスピードと爆発力は確かにラッセルっぽいが、全体的にはリゴンドーを攻撃型に傾倒させたイメージ(ちょっと言い過ぎか?)が強い。
現時点でも王者クラスの力があるのではないかというくらい。
「はあ、ラッセルたん…。エスカンドンを接近戦で圧倒して勝利!! この試合好き過ぎて、もう5回くらい観てるw」
ただ本音を言うと、僕はもう少しこの選手のサバイバルを観てみたい。個人的には、次戦以降は別のタイプとのマッチメークを希望する。王座挑戦よりも。
正直、今回のゴンサレスや前回のクリストファー・マーティンでは、この選手の現在地を知るのに参考になるとは思えない。
それなりに上背があり、懐が深い。
身体全体のスピードはないが、リードのジャブで距離感を測りながらペースを掴んでいくスタイル。
はっきり言って、この手のタイプはトラメイン・ウィリアムズのような選手とは相性がすこぶる悪い。
「エストラーダvsクアドラスとかいう予想困難な一戦。SUPERFLYの中で実は一番楽しみ。エストラーダのKO勝ちが観たいぞ」
内山高志vsジェスレル・コラレス戦もそうだが、こういう選手がトップスピードに面食らっている序盤、一気にKOを食らうというのは割と多い気がする。
リードのジャブがまったく通用せず、テンパっているうちに一足飛びで距離を詰められる。スピード差でぶち抜かれて手も足も出ず、不用意な右にカウンターを合わせれてバッタリ。
「グヴォジクすっげえわコイツ。クレイグ・ベイカーを6RTKO。何? この内山と井岡とリー・セルビーのいいとこ取りしたようなヤツ」
得意の距離感を発揮する間もなく、気づいたら終了しているパティーンである。
しかも、半年間準備した内山高志が再戦でほとんど勝機を見出せなかったところを見ると、根本的にこの手のタイプは遭遇してはいけないのだと思う。
「内山再戦でコラレスに惜敗!! 2-1の判定でリベンジ失敗で引退か? ボディを効かせるものの攻めきれず」
いろいろな選手との試合を妄想してしまうww 無理だと思うけど日本に来ないかな。無理だと思うけど
まあ、何だかんだで王者クラス以外でトラメイン・ウィリアムズに対抗できそうな選手も限られてはいるのだが。
パッと思いつくところだと、スコット・クイッグやジョシュ・ウォーリントンのようなタイプはどうかな? とは思う。出入りのスピードについていけずにポイントアウトされそうな気がするが、つかまえられれば何かが起きるかも? いや、やっぱり無理か。みたいな。
「こっそり名試合ウォーリントンvsキコ・マルチネス!! 村中vsヤファイの裏で2017年最高試合出たか?」
フェザー級で再起するらしいノニト・ドネアでも恐らく無理。得意の左が当たれば一発逆転も考えられるが、可能性は低いのではないか。
というか、手っ取り早く王者になりたいのであれば、日本に来ればいいじゃん。
S・バンタム級に落として、小國以載vs岩佐亮佑戦の勝者に挑戦すればいいじゃん。
普通に勝てるんじゃないの?
いや、さすがにそれは現実的ではないか。
「小國vsグスマン感想。怒らないで聞いて。実は小國が勝てるんじゃないかと思ってた。でもビビって口に出せなかった」
日本人で他に対抗できそうなのは亀田和毅くらい?
あのハンドスピードがあれば、ウィリアムズの侵入を防げるか?
でも、あのリーチではパンチが届きそうにないか。
「亀田和毅が余裕の勝利! イバン・モラレスとの3兄弟対決を制す。世界タイトルマッチはやっぱり久保隼選手?」
じゃあ、レイ・バルガスならどうよ?
レイ・バルガスならあのスピードをつかまえられる? かも?
厳しいとは思うけど。
などなど。
日本人選手を含め、あれこれ妄想するのが楽しい選手である。
実現するしないは別として。
てか、現時点でもWBO王者のオスカル・バルデスになら勝ちそうな気がするけどなぁ。
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