白鳥大珠vsゴンナパー、山田洸誓vs安保瑠輝也予想。THE MATCHで意外とおもしろそうな組み合わせなので展望を考えてみた。でも地上波はいらんけどね笑

白鳥大珠vsゴンナパー、山田洸誓vs安保瑠輝也予想。THE MATCHで意外とおもしろそうな組み合わせなので展望を考えてみた。でも地上波はいらんけどね笑

2022年6月19日に東京ドームで開催される「THE MATCH 2022」。
キックボクシングの頂上決戦、那須川天心vs武尊戦をメインに全16試合(オープニングファイトを含めて17試合)が予定されている。
 
ところが開催3週間前に地上波中継を予定していたフジテレビが撤退を表明。


関係者や出場選手が撤回を強く訴えたものの、代替番組「世界のありえない最強映像」が編成されたことでフジテレビでの地上波中継は完全消滅となった。
 
「フジ放送中止「天心VS武尊」6・19代替番組はバラエティー特番「世界のありえない最強映像」」
 
これに対する僕の意見は心底しょーもない
反社絡みのスキャンダルをすっぱ抜かれる榊原氏の脇の甘さはもちろん、そこには触れることなく「子ども」というフレーズを用いてダサい理論武装を繰り返す現役選手や関係者、その他。
 
フジテレビの対応は確かに誠意が足りなかったのかもしれないが、それを踏まえた上で。格闘技関係者の側に共感できる人間が1人もいないのがキツい。
 
天心武尊のTHE MATCH地上放送中止の理由? フジテレビ内部に格闘技関係者を疎ましく思っている勢力がいるんだろうな。選手側も「命を懸けて~」とかほざく割に矛先がテレビ局…
 
また近々の報道を見るに、最終的に撤退を決めたのは格闘技がイケイケだった90年代後半~2000年代に彼らに嫌な思いをさせられた局内の人間だと想像する。
 
当時の番組プロデューサーが30~40歳前だったとして、現在はだいたい50代半ばくらいか。彼らと同年代&3週間前に内定済みの中継を飛ばせるほどの立場の人間が例のスキャンダルを受けて鶴の一声ですべてを覆したとか、そんな感じ。
 
個人の恨みで局を私物化するなと思うかもしれないが、いや、個人の恨みを舐めんなよと笑
やられた側はいつまでも覚えとるんやぞと。
 
 
そんな折、2021年いっぱいでRIZINの冠スポンサーから撤退したYogiboが滑り込みで「THE MATCH 2022」の冠スポンサーに。


これは正直驚いたというか、素直にすげえと思ってしまった。
 
今の格闘技界は絶対に近づいたらアカン場所だし協賛の発表も一番ダメなタイミング。
 
あえて火中の栗を拾いにいく思い切りのよさ、格闘技に対する熱量にはちょっと感心させられる。
もちろん損得勘定や打算もあったとは思うが、一連の騒動の中で初めて前向きの「おお!!」が出た瞬間だった。
 
それでも地上波ではやらんでいいけど。
 
 
まあ、現実問題として今から地上波をねじ込むのは無理があると思いますけどね。
 
フジテレビ以外の民放でやるにしても、CM枠とかどーすんの? あと数日で売れるもんなの? 当初決まっていた番組をいきなり飛ばすの? その場合のスポンサーへの説明は? Abema TVと折り合いは? などなど。懸念材料は尽きない。
 
テレビ業界の人間ではないので詳しくは知りませんが。
 

試合表を眺めていて興味がわいた試合の展望を

前置きが長くなったが、そろそろ本題へ。
 
数日前に「THE MATCH」の試合順が発表されたわけだが、今回はその中から僕が興味のある試合をピックアップして展望を考えてみたい。


具体的には、
・第11試合:白鳥大珠vsゴンナパー・ウィラサクレック(63kg契約)
・第12試合:山田洸誓vs安保瑠輝也(67kg契約)
の2試合。
 
 
もともとメインの那須川天心vs武尊戦以外にも
・原口健飛vs山崎秀晃
・志朗vs玖村将史
・海人vs野杁正明
が楽しみだと申し上げたのだが、上記3試合は選手の知名度もありいろいろな方が取り上げている。
 
その点、白鳥大珠vsゴンナパー・ウィラサクレック戦、山田洸誓vs安保瑠輝也戦はやや注目度が低い(気がする)ので、あえて展望を考えてみることにした。
 
と言ってもキックボクシングはフワッと観ているだけの人間なので適当極まりない予想になりますが。
 
 
なお、両試合のルールは下記。
・使用グローブは8オンス
・リングは6.5m四方
・3分3R延長1R、引き分けなしのマスト判定
※過不足、間違いがあったらすみません
 
メイウェザーvs朝倉未来戦が思いのほか楽しみなんだがw “気軽に会いに行けるスター”と化したメイウェザーさんの親しみやすさ。未来がこの試合で爪痕を残すには?
 

白鳥大珠vsゴンナパー・ウィラサクレック

まずはこの試合。
上述の試合一覧を眺めていて
「え? ゴンナパー出るの?」
「しかも相手が白鳥大珠?」
と一気にテンションが上がった組み合わせである。

僕の中でのゴンナパーの印象はフィジカル強者のゴリゴリムエタイな人。
強烈なローキックとフルスイングのパンチが持ち味で右リードの精度も高い。当然打たれ強さも兼ね備える。
 
その一方で本来は中間距離でのローや右リードでじわじわ削るスタイルだが、パンチをもらうと我を忘れて打ち合いを始める悪癖も。
ムエタイ出身らしく若干スロースターターな面もあり、後半になればなるほど激しく打ち合う傾向が強い(気がする)。
 
 
対する白鳥大珠の印象は長身のアウトボクサー。
プロボクシング経験もあるおかげで遠間からのパンチが得意でなおかつローキックも的確。
自分の間合いで対峙しているうちは相当な強さを発揮する選手である。
 
だがフィジカル面はやや心もとなく、懐に入られると途端にバタバタし始める。
 
また少々パンチに頼り過ぎというか、ローを使うべき場面でもパンチのみで勝負して反撃を食うシーンも。全体的にややボクシングに寄り気味な部分があるのかなと。
 
RISE ELDORADO 2021現地観戦。那須川天心が苦戦。原口健飛クッソ強い。相内誠ががが。格闘技ハァンやっぱりすげえw
 
フィジカル強者でスロースターター、スタミナ十分なバランス型だが熱くなりやすいゴンナパーと、アウトボクシングではめっぽう強いがインファイトがやや苦手でパンチに頼り過ぎな白鳥大珠。
 
 
展開としては、恐らくローと前蹴りで距離を取る白鳥vsもう半歩中に入ってパンチを当てたいゴンナパーという流れになるのではないか。
 
ローを駆使してゴンナパーを遠い位置に釘付けにできれば白鳥が有利。
逆に2020年10月と2021年9月の2度白鳥を下した直樹のように出入りのタイミングで白鳥を上回ることができればゴンナパーの勝利が近づく。
 
ゴンナパーには直樹のようなバックステップはないが、それを補う爆発力がある。
白鳥があっさり射程に入られるようだと、あの強烈なローキックの餌食になるわけで。
 
いや~、どうなるかがまったくわからんっすね。
そしてめちゃくちゃおもしろそう笑
 
相性的には白鳥っぽいけど、フィジカルでゴンナパーが持っていきそうな気も……。
 
 
いくら考えても堂々巡りなので、一応ゴンナパーの判定勝利予想にしておくか。
 

山田洸誓vs安保瑠輝也

続いて第12試合、山田洸誓vs安保瑠輝也戦(67kg契約)について。
 
RIZINファイターの平本蓮やルイス・グスタボが名乗りを上げたものの話がまとまらず、一時は出場すら危ぶまれた安保瑠輝也。だが5月末のギリギリのタイミングでRISEスーパーライト級王者山田洸誓との対戦が発表されている。
 
この試合はウェルター級(-67.5kg)の安保瑠輝也とスーパーライト級(-65kg)の山田洸誓の対戦、しかも僕が山田洸誓という選手を知らなかったせいで最初はあまり興味がわかなかった。
 
だが試しに山田の過去の試合を漁ってみたところ、お、これはかなりいい選手なのか? と。
 
RISE王者が弱いはずはないのだが、存在を認識していなかった(どこかで観ている可能性はある)&階級下ということもあって完全にノーマークだったことを報告させていただく。
 
 
山田洸誓の過去の試合をいくつか観たが、どうやら離れた位置ではローキックが得意な選手っぽい。インローとの使い分けがうまくそこに前蹴りやミドル、スイッチも織り交ぜるなどかなり多彩。
 
さらに一歩近づいた位置ではパンチの種類が豊富で連打もスムーズに出る。微妙に角度を変えつつ自分の有利な場所に移動してヒットを重ねていく流れは僕のようなクソ素人が観ても「うまいなぁ」と思うものだった。
 
要するに“何でもできる選手”なのだろうと。
 
 
対する安保瑠輝也だが、こちらは基本的にはアウトボクサーなのかなと思う。
 
ただキックもパンチもまんべんなくハイレベルな山田と違い、安保はどちらかと言えばパンチ中心の選手。
KO決着を推奨されるK-1の選手らしく1発1発を力強く打ち込んでねじ伏せるシーンが目に付く。
 
また遠間からの飛び膝も印象的。
ガードの上からでもお構いなく膝をぶちかまして相手を亀状態にし、そこからパンチの連打で強引にダウンまで持っていく。この流れは安保瑠輝也の勝ちパターンの一つと言えるのではないか。
 
逆に2021年9月の野杁正明戦のように追い回されると余裕がなくなる一面も。
いわゆる前に出てナンボ、自分の距離で対峙してナンボの選手なのかもしれない。
 
山崎秀晃vs安保瑠輝也感想。敗戦を糧に覚悟を持って挑んだ山崎が怒りの鉄拳で安保をKO。ああいう“怒り”ってマジでバカにならないんだよな
 
試合の見どころとしては、山田洸誓がどこまで自分の距離をキープできるか。安保瑠輝也が山田の多彩な蹴りをかいくぐってパンチの間合いに入れるか、だろうか。
 
山田はインファイトでもスピーディなコンビネーションを出せるが、安保の馬力を真正面から受け止めるほどか? と言われると……。
 
申し上げたように安保はどんな状況からでも飛び膝一発で距離をゼロにできる。
そう考えるとラウンド序盤は山田のロー、前蹴りに手を焼いたとしても、どこかの段階で近場での打ち合いが発生する確率が高い?
 
 
ん~、どうっすかね。
引き出しの多さは山田洸誓に分がありそうだが、最終的には安保瑠輝也が体格差、馬力の差で押し切る気が……。
 
ファイトスタイルが好みなのは山田洸誓。
でも、どちらが勝つかと聞かれれば安保瑠輝也。
 
というわけで今回は安保瑠輝也の2RKO勝利予想としておく(大方の予想もそんな感じ?)。
 
 
山田洸誓がんばれ~。
 

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