那須川天心vファン・フローレスが決定。与那覇戦と同じ対策だと思うけど緊張感は増しそう。Amazon側は天心がいればOK、それ以外には興味がないのかもしれんね

那須川天心vファン・フローレスが決定。与那覇戦と同じ対策だと思うけど緊張感は増しそう。Amazon側は天心がいればOK、それ以外には興味がないのかもしれんね

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那須川天心のデビュー2戦目が正式発表された。
2023年9月18日に東京・有明アリーナ開催、対戦相手は戦績9戦全勝7KOのファン・フローレスに決定した。
 
 
今年4月のデビュー戦で与那覇勇気に判定勝利を収めた那須川天心。
 
本人は会見の席で「前回は当てるというイメージだったが、感覚が掴めたので今回はしっかり殴りにいきたい」とコメントするなど強い意気込みを語ったとのこと。
 
なお8回戦に進むには本来6回戦を2戦こなす必要があるところを今回は特例が認められたらしい。
 
那須川天心vsルイス・グスマン。天心の2戦目を現地観戦してきた。才能は完全に和製ウィテカー。次は“崩し”と“配分”かな。メリハリが重要?
 
また同興行ではWBA/WBC世界L・フライ級王者寺地拳四朗、WBO世界S・フライ級王者中谷潤人の防衛戦も組まれており、Amazon Primeでの配信が決定している。


 

天心の2戦目の相手が決定。ファン・フローレスは確かにいい選手っぽい

那須川天心のボクシング第2戦目の相手がファン・フローレス(戦績9戦全勝7KO)と発表された。
 
この選手はアマチュア時代に井上尚弥に勝利している相手に勝ったとかで、天心にとっても強敵の部類。カイチョー本田が言うには「初戦からの成長がなければ負ける相手」とのこと。
デビュー2戦目でぶつかるには困難な相手と言えそうである。
 
 
ファン・フローレスの過去の試合を漁ってみたが、なるほど。確かにいい選手っぽい。
 
リーチが長く身体も強そう。何より1発1発を躊躇なくぶん回す思い切りのよさが目立つ。
外旋回の軌道と変なタイミングでパンチが飛んでくる上に近い位置でもスムーズに連打が出る。
全体的にのっそりとした印象だが、実はハンドスピードもあり瞬間的な出力はかなり高そうである。
 
ディフェンス面がやや雑、大振りが目立つ、横の動きに弱そう等、基本的に与那覇勇気戦と同じ対策でいいと思うが、前回ほど余裕を持ってやれるかは不明。カイチョー本田の言うようにあの試合からの成長度合いが重要になるのではないか。
 
ピカソがンゲビンヤナにTKO勝利。アフリカ系選手の大味っぷり、引き出しの少なさ。亀田興毅のアフリカ視察、スカウトにはちょっと期待してる
 

打たれてもお構いなしで打ち返してくるのでその場に留まると危ない? 与那覇戦よりも緊張感が増しそう

特に前回の与那覇勇気と違うのが、打たれても気にせず打ち返してくるところ。
 
ファン・フローレスは動き出しのタメが大きく1発1発を思い切り振り回すために動作のつなぎにちょっとした“間”ができる。
 
与那覇戦を観る限り天心はああいう“間”を狙うのがめちゃくちゃ得意。
相手がフッと気を抜いた瞬間、動き出しに力を入れる瞬間、その他。一瞬の硬直をピンポイントで突く能力の高さが際立っている。
 
そのせいで与那覇も毎回動きを止められ、次第に防御一辺倒にさせられた。
 
那須川天心vs与那覇勇気戦を再視聴したら天心のすごさにオドレエタ。これは相当すごいな。試しに誰が天心を攻略できそうかを考えてみた
 
ただ、今回のファン・フローレスは多少打たれても気にする素振りを見せない。
動き出しに被弾しようがお構いなしにフルスイングを浴びせてくる。むしろ1発もらうのは想定内くらいの気持ちで前に出ている印象である。
 
なので、天心としては1発出した後にその場に留まるのがもっとも危ない(と思う)。
 
過去の試合でもロープを背負った状態からカウンターでダウンを奪うなど、フローレスはキワの部分での強さが目に付く。与那覇戦のように上体のみで対処しようとすると間に合わなくなる可能性も?
 
極力一か所に留まらない、打ったら動くを徹底すれば捌けるとは思うが、どちらにしても前回よりは緊張感のある試合になりそう。
 
 
あとはアレか。
初の8回戦でどこまでスタミナが持つかにも注目かな。
前回は5、6Rにちょっとバテた印象だったが、あそこからどれだけ向上しているか。
 
パンチのタイミングや角度、間合いに慣れるのに1R。
2Rからペースを掴んで3、4Rとポイントを奪取。
後半5~8Rまで体力が続けば問題なく判定勝利、逆にそこでガス欠を起こすようならちょっとおかしなことになる。
 
でも、世界王者を目指すのならここで躓くのはダメだよね。
 
展望としてはこんな感じである。
 
井上尚弥はメリケンの舐めたヤツらを相手にする必要はないってずーっと言ってるだろw ほっといても向こうから「日本で試合したい」って言ってくるから
 

Amazon側は「天心さえいればあとはどうでもいい」のかもしれんね。このラインナップでOKしたことを考えると…

表題の通りなのだが、Amazon Primeは「那須川天心さえいればあとはどうでもいい」というスタンスなのかもしれない。
 
今回のラインナップは天心vsフローレス戦のほかに
・寺地拳四朗vsヘッキー・ブドラー
・中谷潤人vsアルジ・コルテス
・アンソニー・オラスクアガvsジーメル・マグラモ
が組まれている。
 
前座でもう1試合くらい追加されるのかな? とは思うが、これまでのように“裏メイン”と呼ばれるような中量級の試合は見当たらない。
配信も上記の4試合、もしかしたらオラスクアガvsマグラモ戦は外されるかも? と思っている。
 
いわゆる世間に広くウケそうな試合は那須川天心戦のみである。
 
 
逆に前回は拳四朗の3団体統一戦に加えて井岡一翔vs中谷潤人戦も計画されていた(らしい)ほどで、天心以外の試合にも相当力が入っていた。
 
ところが今回はW世界戦とはいえ両者ともに普通の防衛戦。阿部麗也や佐々木尽と同格の国内選手もいない。
一部では中谷の相手がロマゴンになる(僕はvs田中恒成を期待していた)とも言われていたが、交渉が決裂したのか名前が挙がることはなく。
 
佐々木尽vs小原佳太→100点満点、阿部麗也vsキコマル→微妙、井上拓真vsリボリオ・ソリス→ダントツ最下位。天心、オラスクアガ、佐々木尽がこの日の功労者
 
もしかしたら吉野修一郎の再起戦でいきなりvs三代大訓あるか? などと思っていたが、そんな話は欠片も出てこなかった笑
 
ちなみに僕個人としては井上拓真の参戦がなかっただけで万々歳だったりするww
 
 
 
だが、それでもAmazon側がOKしたのはそういうことなのか? と。
 
前回、イベントのプロモーションをがんばる天心を尻目にメインに出場する拳四朗、セミの井上拓真はロクにPRもしない、取り巻きは取り巻きで誰がメインを務めるべきか、ボクシングの権威がどーたらと外面ばかりを気にする状況に切れ散らかしたわけだが、当日の会場ではやはり天心人気が他を圧倒していた。
 
物販ブースでは天心のコーナーだけに長蛇の列、場内には子連れや女性の2人組等、普段のボクシング会場とは違う客層が目に付いた。
直前までチケットの売れ行きが心配されていたが、何だかんだで矢沢永吉が鳴り響いたときには8~9割ほど埋まっていた。
 
で、案の定天心の試合が終わった途端に空席だらけになるという笑
 
 
視聴件数がどうだったかは不明だが、今回のラインナップを見ると「天心以外にはまったく期待していない」「天心がいれば何でもええわ」がAmazon側のファイナルアンサーなのかもしれない。
 
那須川天心vs与那覇勇気現地観戦。天心すごかった。Amazonの中継は絶対に必要だよね。試合順は「打順」なんだよ
 

世間に名前が浸透しているヤツがいるかが重要。野球の大谷翔平に当たるのが井上尚弥や村田諒太

現実的にAmazon Primeは“そっち側”なのだと思う。
ボクシング人気どうこうではなく、世間に名前が浸透しているヤツがいるかどうかが重要。
 
春先に行われた野球のWBCを全試合生中継(日本戦)したのも大谷翔平がいたから
野球が人気なのではなく、大谷翔平が人気だから。
 
侍ジャパンが3-2でアメリカを下して優勝。大谷vsトラウト? フィクションとしては落第だけどこれは現実。世界一の野球小僧を宇宙一うまく使える栗山英樹
 
だってそうでしょ。
いくら野球が日本におけるメジャースポーツだからと言ってもしょせんはマニア向けのコンテンツ。
極論、大谷以外で世間に浸透しているのはダルビッシュくらいである。
 
そもそもオリックスの宮城大弥が代表入りした!! なんて聞いてもだーれも興味ないでしょ。
広島の栗林良吏が途中離脱しようがしまいが視聴数は変わらんでしょ。
そういうことですよ。
 
 
で、野球における大谷翔平やダルビッシュ有に当たるのが井上尚弥や村田諒太だったわけで。
 
ところが井上はdocomoに囲い込まれ、村田は引退を表明した。
このままだとAmazon Primeがボクシング中継を続ける理由がなくなるのは明白で、それを阻止するためには那須川天心を推すしかない。
 
イベント成功が必須という中、メインに出場する選手はろくにプロモーションもしない、取り巻きは外面ばかり気にしている、くだらない揚げ足取りに一生懸命……。
 
バカじゃねえのか? と。
天心のことが嫌いなのは構わないが、時と場合を考えろと。
 
那須川天心に全部を背負わせた日。天心のことが嫌いなのは構わんけど、ウジウジ揚げ足取ってる場合じゃないでしょ。佐々木尽の振る舞いには感情移入できたよ
 
吉野修一郎がシャクール・スティーブンソン戦を手繰り寄せ、佐々木尽がLeminoとの大型契約を掴むきっかけになった舞台がなくなってもいいんかいと。


天心がおらんかったら阿部麗也vsキコマル戦もない、拳四朗単体ならせいぜい平日夕方のカンテレドーガ(今はU-NEXT)だってことが何でわからねえんだと。
 
需要と供給が合わなければ淘汰される、人気がなければ打ち切りになるなんて普通のことじゃないの?
特にAmazonのような外資系はその辺にシビアでしょ?
 
これってそんなに難しいか?
 
拳四朗vs京口紘人戦のセルフ入場規制を忘れたとは言わせねえからな。
 
 
キック時代から天心を応援している人たち、会場に行こうとしていた人たちを盛大に萎えさせた真のボクシングハァン()どもを僕はいまだに許していないのだが、


今回のラインナップを見るとAmazon側は天心以外への興味を失っている印象である。
 
井上尚弥vsフルトン現地観戦。人外の超人がようやく人里に降りてきた? よくも悪くもノリと勝負勘の選手なんだろうな。“井上は強化版辰吉”説を久々に思い出した
 

オラスクアガには密かに期待している。この試合でインパクトを残せば次回はいよいよ世界戦?

そんな中でジーメル・マグラモと対戦するオラスクアガには密かに期待している。
 
この選手は拳四朗戦でキャリアを1、2年早めた感があるが、今回の内容次第ではそれがさらに加速しそう。
いよいよ次回は適正階級での世界戦、たとえば第6弾で京口紘人vsアンソニー・オラスクアガ戦!! とかね。
 
Amazon側の期待感が皆無なことを逆に利用してのし上がってほしい(生配信されるかは不明)。
 
 
さらに言うと、一時期の大晦日のように今度はAmazon Primeの配信が軽量級の中心地になったり?
 
黒木優子vsモンセラット・アラルコン。黒木優子は王座統一ヨカタ。結構際どかったけど。女子ボクシングは男子とは別競技だよね
 
そのためにもとにかく那須川天心を激推ししろと言っている。
真のボクシングハァン()どもはくだらん揚げ足取りで天心ファンを萎えさせるくらいならその臭い口を閉じておけと。
邪魔だから。
 
 
ただ、さすがの僕もこの衣装をいじるなとは言いづらいw


 
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