武尊vsタン・ジン。武尊反応遅くなったか? 試合開始すぐに「これは勝ちそうだな」と思ったらダウン食らった。本人的には「下に集中しすぎた」らしいけど【結果・感想】

武尊vsタン・ジン。武尊反応遅くなったか? 試合開始すぐに「これは勝ちそうだな」と思ったらダウン食らった。本人的には「下に集中しすぎた」らしいけど【結果・感想】

2024年9月27日にタイ・ルンピニースタジアムで開催された「ONE FRIDAY NIGHT 81」。元K-1王者武尊が第4試合でミャンマーのタン・ジンと対戦、2R2分47秒KOで勝利している。
 
 
今年1月のONE初戦でスーパーレックに敗れた武尊。
あの試合を現地観戦した&ONEが楽しかったこともあってまた足を運びたいと思っていたのだが……。
 
武尊vsスーパーレック戦現地観戦。いい試合だったけど内容は完敗かな。K-1以外のリングで1勝2敗、トップ選手に2敗は結構重い気がする
 
残念ながら今回はタイでの開催、しかもFRIDAY NIGHTという登竜門的な大会の4試合目。
いきなりメインでタイトルマッチが組まれた前回とはまるで違う扱いに「あれ?」となった次第である。
 
ただ、引退をほのめかしていた武尊が現役続行を決めたことは素晴らしい。
僕もだいぶ前からこの日を楽しみにしていたことをお伝えする。
 

僕は武尊のことが好きだが、この選手を盲目的に持ち上げる一部の空気は大嫌い

まず最初に。
僕は武尊のことが好きだし、今回も当然武尊応援である。
 
K-1時代はあまりの誹謗中傷でメンタルがおかしくなったとかで、それに関しては心底気の毒だと思っている。
 
またK-1後期は全身から溢れ出る悲壮感や逆境に立ち向かう姿がこの選手の魅力を上乗せしていた。
いわゆる“悲劇のヒーロー”的な立ち位置を確立したことで持ち前のカリスマ性がより増したのだと思う。
 
 
ただ、武尊やK-1そのものを応援する一部の狂信的なノリは大嫌い。
THE MATCHでの那須川天心へのヘイトはもちろん、(K-1で武尊にKOされた)ダニエル・プエルタスがONE王者スーパーレックに健闘した試合を受けてあいつらが「やっぱり武尊は強かった!!」と言い出したときは心底吐き気がした。
 
ラウンド数も舞台(リングorケージ)も階級もルールも違う試合を比較していったい何がわかるんだと。
武尊と対戦した2018年のダニエル・プエルタスとスーパーレック戦でのダニエル・プエルタス(2023年)を同列に並べる神経が意味不明。
そもそもルールや階級の違いにケチをつけてTHE MATCHの完敗をノーカンにしようとしてきたのはお前らじゃねえか笑
 
格闘技ファンは今度から「那須川天心と武尊の試合あったじゃん」と言える。THE MATCHにより天心と武尊はジャンルを超えたスターに。でもフジテレビの判断は正しかったよ
 
そんな感じで、武尊のことは好きだがこの選手を盲目的に持ち上げる空気は大嫌い。
そういう意味でもこれから申し上げる感想はやや偏ったものになるかもしれない。
さらに普段あまりキックの試合を観ておらず、トンチンカンなことを言う可能性もある。
 
 
いや、何でこんな予防線を張らなきゃいけねえんだよ笑
ボクシングの井上尚弥もそうだが、単なるスポーツ観戦ごときで自由な感想が許されない空気はガチのクソである。
 

武尊の反応が遅く感じた。タン・ジンが速かったからそう見えたのかもしれないけど

前置きが長くなったが試合の感想を。
とりあえず思ったのが、武尊の反応が遅かったなと。
 
コンディションなのか衰えなのか、メンタル的なものかはわからないが、今回の武尊は攻撃への対処が遅れ気味だった気がする。
うっすらとした記憶だが、試合が始まってすぐに「あれ? 武尊ってこんなに遅かったっけ?」となった。
 
 
また相手のタン・ジンはちゃんと強かった(と思う)。
 
踏み込みスピードが速く打撃もシャープ。スーパーレックのような伸びる打撃ではなく一瞬で切り裂く感じ。大雑把に言えば那須川天心寄りの打撃だった(と思う)。
 
1発打つ→ガードを戻すまでの動作がスムーズで1発1発がスパッと切り裂くような印象である。
 
そう考えると、もしかしたらタン・ジンの速さで相対的に武尊が遅く見えたのかもしれない。
この辺はマジで自信がない。
 
那須川天心vs武尊感想。衝撃的に強かった天心。この日の天心には誰も勝てないんじゃない? 武尊もあきらめずにがんばった感動的な試合
 

武尊が勝つだろうなとは思ったよね。ダメージが溜まる前にぶっ倒すお決まりのファイト

ただ、試合が始まってすぐに「武尊が勝ちそうだな」と思ったことも確か。
 
リング上で対峙した両者を比べると武尊の方がひと回りゴツい。
 
解説の小林雅人も「身体の厚みが違う」と言っていたし、タン・ジンにとっては本来の階級ではなかったのかもしれない。また急遽の出場で調整が間に合わなかった可能性も?
実際のところはわからないが、とにかく「タン・ジンが小さい」というのがパッと見の印象である。
 
 
試合が始まるとタン・ジンはローを蹴りつつ鋭い踏み込みからの連打を狙う。
対する武尊はジャブでタン・ジンを下がらせカーフ、ローで下を崩しにかかる。
 
解説の小林が言うように今回の武尊はこのジャブがよく機能していたと思う。
以前のように前蹴り+持ち前の馬力でガツガツ前に出るのではなく、ジャブを駆使してうまく後退させるやり方。
チームで作戦を練ってきたのだと思うが、那須川天心戦での愚策「ジャブは捨てる」とは雲泥の差である笑
 
と同時にローの受け方はこれまでと同じ。
防御するそぶりも見せずフリーパスで蹴らせる。
ダメージが溜まる前に相手を沈めにいくお決まりのファイトである。
 
武尊vsスーパーレック戦が無料公開されたので視聴してみた。思った以上に武尊の完敗ですね。この階級で最強ではないと本人が認めちゃったのも残念
 
そして、実際この作戦は機能していた(と思う)。
 
武尊のカーフ、ローはタン・ジンよりも的確&ジャブが加わったことでうまく上下に散らすこともできている。
同じくローを蹴られまくったスーパーレック戦では3Rあたりに失速したが、これだけカーフ、ローを当てていれば確実にタン・ジンの方が先に止まる。
 
前に出る圧力、パワー差を踏まえてもまず負けることはないだろうと。
 

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うまく言えないけど何かが違う。純粋な“強さ”が落ちている気がしたけど…

だが、申し上げたようにこの試合の武尊はいまいち反応が悪い。
 
中間距離での差し合いでもそう。
タン・ジンのジャブ? ストレート? をまともにもらってそのつど顔面を跳ね上げられる。
 
パンチをもらいながら前に出るのが武尊の持ち味ではあるが、それを踏まえても以前とは何かが違う。うまく言えないけど何かが違う。
 
で、そうこうしているうちにタン・ジンの鋭い踏み込みからの左で豪快に尻餅をつく。
バックステップが間に合わずに左をもらってストンと腰が落ちたわけだが、あのダウンで改めて反応の遅さを感じてしまった。
 
最後のラッシュ時にも左のカウンターをもらって一瞬ガクッときている。
ガチガチに力んで腕を振る中でスムーズさが失われている気がしないでもない。
 
 
いや、マジでどうなんですかね。
本人は「下に集中しすぎた」「まだまだ修正できる」と豪語しているが。
正直、出来がそこまでよかったようには見えないのだが。
 
それこそコンディションやメンタル的なものではなく。
純粋な“強さ”が落ちている気が……。
 
 
しかも今回は3R+リングファイトという武尊が慣れ親しんだ舞台。
 
・タン・ジンがいい選手だった
・怪我明けで本調子ではなかった
・いきなり相手が代わった
 
いろいろな理由を挙げることもできるし僕の見る目がゴミというパティーンもある。
だが、いずれにしても武尊の出来がよくなかったという(僕の)感想は変わらない。
 

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武尊vsロッタン戦ほぼ決まり? 日本開催ならまた現地観戦したいぞ

なお今回の勝利で武尊vsロッタン・ジットムアンノン戦はほぼ決定と言えそうである。
 
試合後にリング上でフェイスオフをするなど両者ともやる気満々。


あるとすれば2025年春頃だろうか。
もちろん日本開催を期待しているし、僕も現地観戦したい。
また武尊を直に観られるのはもちろん生のロッタンもクッソ楽しみである笑
 
 
懸念されるのはやはりロッタンの体重超過、怪我だろうか。
 
マジで頼むぞロッタン笑
そこに関しては武尊には謎の信頼感がある。
 

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