シーサケット勝利!! PFP No.1 ロマゴンに判定で大金星を挙げる!! すっばらしいねシーサケット。僕は感動しちゃいました【結果・感想】

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戦士イメージ
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2017年3月18日(日本時間19日)、米・ニューヨークでWBC世界S・フライ級タイトルマッチが行われ、同級王者で4階級制覇のローマン・ゴンサレスがランキング2位の挑戦者シーサケット・ソー・ルンビサイと対戦。2-0(114-112、114-112、113-113)の判定で敗れる波乱が起きた。
 
46戦全勝38KOの戦績を誇り、PFP No.1に君臨するロマゴンことローマン・ゴンサレス。
2016年9月に行われたカルロス・クアドラス戦でも大激戦の末に判定勝利をもぎ取ってみせたが、この日はさらに苦戦を強いられる。
 
「怪物ロマゴンも人間だった? クアドラスを判定で下して4階級制覇達成!! キャリア最大の苦戦で階級の壁をもっとも感じた試合」
 
積極的に前に出て打ち合うシーサケットに対し、ロマゴンも得意のコンビネーションで応戦。だが体格差、パワー差は歴然で、シーサケットにロープ際まで押し込まれるシーンが目立つ。
 
「KO必至? ブルックvsスペンスウェルター級頂上決戦の行方は? パワーとテクニックの最高峰の激突」
 
1R終盤にまさかのダウンを奪われ、再三にわたるバッティングで流血が止まらないロマゴンは終始苦しそうな表情を見せる。
 
中盤以降、シーサケットを追い詰めるシーンを作ったものの、結果は僅差判定負け。
PFP No.1のまさかの敗戦に世界中が驚いた試合である。
 
「ジェイコブス大健闘!! ゴロフキンのKO記録をストップ!! でもがんばった止まりかな。倒し方は見えたけど誰ができんの?」
 

PFP No.1 ロマゴンの敗北!! シーサケットが新王者に

シーサケット勝利!!
ロマゴン、47戦目にして初黒星!!

 
ロマゴンが負けた。
それも相手はクアドラスでもエストラーダでもなく、ましてや井上尚弥でもない。ある意味、次戦のビッグマッチへのつなぎだと目されていたシーサケットである。
 
「エストラーダがタブゴンを一蹴!! S・フライで準備万端か。井上尚弥、ロマゴンをパワフルに蹴散らす?」
 
確かにシーサケットは強敵だが、それでも何だかんだでロマゴンが勝つんだろ?
恐らく多くのファンはそう考えていたと思うが、まさかの判定負け。
 
「マジでこんなことってあるんだなぁ」といったところだろうか。
それとも、明らかにS・フライ級になじんでいなかった前戦を観る限り「あり得る」ことだったのか。
 
どちらにしろ、負けるはずのないPFP No.1が負けたことは大きな衝撃である。
 
「今年一番興味の薄い再戦リナレスvsクローラ。無理ゲー? リナレスのとびっきりの才能がクローラの努力をまたしても凌駕」
 

最高の試合でした。シーサケットなら可能性があると思っていたが、勝つとは思わなかったww

とりあえず今回の試合、めちゃくちゃ興奮した
 
すっげえわシーサケット。
ロマゴンもよかったし、両者マジでナイスファイト。
諸々言いたいことはあるだろうが、僕にとっては最高におもしろい試合だった。
 
「井上尚弥が米国デビュー。アローヨ兄弟よりマシじゃないの? アントニオ・ニエベス全然知らないけど」
 
特にシーサケットはすばらしい。
気力も体力も最高潮に充実した試合だったのではないだろうか。
 
僕は以前の予想記事で、ロマゴンを倒す可能性のあるのはパワーのあるサウスポーじゃないかと申し上げている。
 
「ロマゴンvsシーサケット予想。これシーサケット勝利あるぞ? 最強ロマゴンがパワフルな挑戦者に敗れる?」
 
ロマゴンのコンビネーションに力負けしないフィジカルを持ったサウスポーが、
 
・至近距離で絶えず右リードを出してコンビネーションの発動を抑える
・遠い位置では左をボディと顔面に打ち込む
・中間距離での打ち合いを極力避ける
 
ことで、何とか対抗できるのではないかと考えていた。
 
そして、シーサケットはその条件に合致しているとも申し上げた。
 
「オロスコ完勝! ケアンドレ・ギブソンをパワーで圧倒する。おお、この勝ち方はいいんじゃないか?」
 
参考にしたのは2008年に横浜で行われた松本博志戦。
この試合はあまり注目度は高くないが、僕はかなりいい試合だったと思っている。
結果的にはロマゴンが体力と手数で小柄な松本を押し潰した試合だが、それでも松本が絶えず出し続けた右にロマゴンは手間取り、得意のコンビネーションを打ち込むタイミングを掴めずにいた。その結果、判定までもつれたという試合である。
 
「ニエベスさんが井上尚弥に勝つ方法を全力で考える。体格は互角。肩回りはニエベスさんのがゴツい。何か勝てる要素は?」
 
体格的に劣る松本があそこまでやれたのであれば、フィジカル面ではるかに上回るシーサケットなら何とかなるのではないか。
 
「比嘉大吾vsエルナンデス予想。和製ロマゴン? ちょっと違う気がするけど」
 
これも予想記事で申し上げたが、個人的にシーサケットの左構えはかなりいいと思っている。スピードと踏込みのレンジはないが、どこかパッキャオに近いものを感じる。
 
シーサケットのあの左構えがうまく機能すれば、ひょっとしたらひょっとするのではないか。
 
そんなことをあれこれ考えた末に予想したのが
ロマゴンの11RKO勝ち。
 
「エストラーダvsクアドラスとかいう予想困難な一戦。SUPERFLYの中で実は一番楽しみ。エストラーダのKO勝ちが観たいぞ」
 
しかも「シーサケットは確かにいい選手だが、ロマゴンのコンビネーションをしのぎきれるとは思えない。十中八九ロマゴンの勝ちだ」などと言う始末。
 
もうアレっす。
泣きそうになるくらいの無能っすww
 
「井岡vsノクノイを予想する。てか、井岡圧勝を予想する。今回ばかりはやりやすい相手を厳選した感が」
 

シーサケットの左構えが機能しまくった試合。フィジカルのあるサウスポーはロマゴン対策としてアリだった

まさかの番狂わせでシーサケットが勝利した今回。
試合展開としては、シーサケットの左構えがモロに機能した試合だったと思う。
 
中間距離で右リードとボディを打ち込み、ロマゴンの左をガード一辺倒にしておき、コンビネーションの発動を事前に防ぐ。
右リードと前に出るパワーの違いでスペースを作り、外側に右足を踏み出して鋭角に左を打ち込む。
打ち終わりに身体が流れないようにすぐにガードを戻し、ロマゴンの反撃に備える。
なるべく正対しないように、常に位置取りを変えながらロマゴンと対峙する。
パワーの違いを活かし、打ち終わりを狙うロマゴンの反撃をバックステップのみでかわし、射程外から体勢を立て直す。
 
「過去最強カネロがヘロヘロチャベスを寄せつけず。体重差マッチを圧勝でクリア。ってか、この試合はアカン」
 
また、コンビネーションに巻き込まれた際にはパワフルな左で応戦。わざとかどうかは定かではないが、打ち終わりに頭をぶつけてロマゴンの攻撃を寸断していたのもよかった。
 
正直、僕はシーサケットは中間距離のさし合いでもっと圧倒され、至近距離でのコンビネーション地獄に巻き込まれると思っていた。
 
だがこの選手の右の多彩さ、左の威力は予想以上だった。
まさかロマゴンがあれだけ得意の左ボディが出せず、なおかつアッパーを出す余裕がない展開を強いられるとは。
 
すげえわマジで。
勝てるとすれば左構えだろうとは思っていたが、ここまで機能するとは。
 
「ロマゴン強し!! ビロリアに何もさせずに9回TKO勝ち!!【結果】こんな化け物に誰が勝てるんだ?」
 
恐らく判定結果には物議を醸すとは思うが、そんなことを超越するナイスファイトだったのではないだろうか。
 

階級の壁は分厚かった。ボクサーとしての技術は上回っていたが、フィジカル面の差がどうにもならない

対するロマゴン。
 
こちらはアレだ。
敗因はもう一目瞭然。
完全に階級の壁である。
 
「井上vsリカルド・ロドリゲス感想。だーめだ、ムリムリ無理無理。無謀な挑戦お疲れロドリゲス。井上はさっさと階級上げなさい」
 
ボクサーとしての純度というか、技術的な部分では今回も間違いなく上回っていたと思う。
だが絶対的なフィジカル面、物量の違いで押し切られた感が強い。
 
確かに左構えのシーサケットはすばらしい。
それでも、至近距離でのカウンターや左右にポジションチェンジしながらのプレッシャーなど。試合を支配していたのはロマゴンだった。
 
「レミュー左フック一閃!! スティーブンスがスヤッスヤ。マザーの胸で安らかに眠れ」
 
ただ、いかんせんパワーに差があり過ぎた。
 
パンチが効かない。
押し返せない。
持ち前のコンビネーションで脅威を与えられない。
 
「亀田和毅国内復帰初戦を判定で飾る!! 後楽園ホールに行ってきたぞ。天笠、赤穂も揃い踏みの豪華興行の感想」
 
ロマゴンのカウンターをヤバいタイミングでもらっても、ケロッとして前進するシーサケット。衰えや勤続疲労も指摘されるが、それ以上に階級の壁が分厚過ぎてどうにもならない。
1Rのダウンがボディだったのか、頭突きによるものだったのか。実際それは大した問題じゃない。正面衝突で吹っ飛ばされてしまうフィジカル差の方がよっぽど問題なのだ。
 
 
流れるようなコンビネーションをいつまでも打ち続けられる。
力みのないフォームで、腕が6本あるような連打を動きながら打てる。
千手観音を思わせるコンビネーションにシフトウェイトとフットワークを上乗せした究極の攻防兼備。
 
「おおう、やっばい。井岡一翔にダラキアンとの指名試合交渉出ました。今回の相手はちょっとマズイんじゃないか?」
 
これが以前から言われているロマゴンの強さだが、今回に関しては残念ながらそうではなかった。
パワーを意識し過ぎるあまりにコンビネーションのスムーズさは失われ、シフトウェイトで芯は外しているが、パワー差のおかげで殺しきれない。
相手の圧力を止めるために1発に力を込めて打つため、打ち出しにわずかな間が生まれる。1発1発打つたびに身体が伸び上がり、力みのないフォームは見る影もない(言い過ぎか?)。
 
マジな話、動き出しの硬直を狙われるロマゴンの姿など、目にする機会が訪れるとは思っていなかった。
あとはバッティングにイライラする姿とかね。
 
まあ今思い返すと、2016年4月のアローヨ戦からフィジカル的な厳しさは見え隠れしていたのかもしれないが。
 
「ロマゴン、アローヨを大差判定で退ける!! 半病人のゴンサレスにアローヨは歯が立たず。すごいね。負ける要素が見あたらない」
 
シーサケットがすばらしかったのはもちろんだが、あの階級差を見せられてはロマゴンとしてはどうにもならない。むしろあれだけ僅差の試合に持ち込んだことがすごいと言うべきなのか。
 

やっぱりメイウェザーは偉大だった。わかります? 「強敵とはやらない」っていうのが最強なんですよww

階級の壁に弾き返され、まさかの敗戦を喫したPFP No.1ロマゴン。
 
だが、それ以上にこの試合において証明されたのがメイウェザーのすごさ。あの選手の偉大さ、狡猾さを改めて感じさせられた次第である。
 
49連勝という記録もさることながら、その知性の高さというか。イキった言い方をすればインテリジェンスというヤツである。
 
「こっそり名試合ウォーリントンvsキコ・マルチネス!! 村中vsヤファイの裏で2017年最高試合出たか?」
 
階級を超えた怪物としてはマニー・パッキャオを思い浮かべる方が多いと思う。
だが、実はメイウェザーも5階級制覇王者。S・フェザーからS・ウェルター制覇という怪物ぶりを見せつけてきた選手である。
 
「ロマゴンの手詰まり感ぱねえっす…。シーサケットのカウンターで大の字KO負け。PFP No.1の伝説に終止符?」
 
メイウェザーが最終的に主戦場としたのはウェルター級だが、あの選手にとってのウェルター級は間違いなくベストではなかった。
現役終盤(復帰宣言したらしいけど)には相対的なパワー不足を補うために、徹底して判定マシーンと化していたことからも、それは明白である。
 
「今さらメイウェザーとパッキャオを語る。アルバレスvsカーン戦を観て、この2人が唯一無二の存在だった」
 
ただ、それこそがメイウェザーのすごさとも言えるわけで、自身のポテンシャルを超えた階級においても天才的なディフェンスとカウンターセンス、その引き出しの多さで相手を圧倒し続けたスキルはお見事と言うしかない。
 
「ラフファイトとか体重超過とか、別にアリだよな? というお話」
 
また、勝つために相手を選択するという部分の徹底ぶりもすごいものがあった。
 
勝てる相手だけと戦う。
少しでも危険だと思う相手とはウェイト調整で優位性を保つ
現時点で分が悪いと感じれば、衰えるまで待つ
 
恐らくメイウェザーは、本人の中で8、9割の確率で勝利できると判断した場合のみ、リングに上がる決断をしていたのだろう。特にウェルター級以降、「一か八かの勝負をした」と呼べるのはオスカー・デラホーヤ戦と、かろうじてパッキャオ戦くらいだったような気がする。
 
もちろんこれはどの選手も多かれ少なかれやっていることではあるが、一貫してブレないところがメイウェザーのメイウェザーたるゆえんである。
 
そう考えると、ロマゴンのように「どんな強敵とも試合をする」「条件さえ合えばどのリングにも上がる」という気概はある意味「引き出しが少ない」と言えるのかもしれない。
 
とか言ってみるww
 
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