亀田和毅国内復帰初戦を判定で飾る!! 後楽園ホールに行ってきたぞ。天笠、赤穂も揃い踏みの豪華興行の感想

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東京の夜イメージ
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2017年3月10日、後楽園ホールで行われた亀田和毅vsマイク・タワッチャイの55.8kg契約10回戦。亀田和毅が3-0(99-90、100-90、100-88)の判定勝利を挙げた。
 
3年半ぶりの日本のリングとなった亀田和毅が第6試合のセミファイナルに登場。IBF世界S・バンタム級6位の強豪タワッチャイを大差判定で下して見事に勝利。後楽園ホール初参戦となった一戦で万全の内容を見せる。
 
「聖地後楽園ホールに亀田和毅登場!! 強豪マイク・タワッチャイを相手に日本復帰戦。タワッチャイをパワーで圧倒しろ亀田」
 
試合後のインタビューでは、詰めかけたファンに感謝の言葉を述べるとともに、次戦での世界タイトルマッチを熱望。2017年の世界王者返り咲きに向けての意気込みを語った。
 
また第5試合では、ギジェルモ・リゴンドーとの対戦経験がある日本フェザー級2位の天笠尚が同級8位の臼井欽士郎と対戦。終始攻め込まれる苦しい展開ながら、2-0(76-76、77-76、77-74)の判定で辛くも勝利を挙げる。
 
「亀田興毅現役最後の復帰戦を観に後楽園ホールに行ってきた。あ、目的は亀田和毅の試合です」
 
さらにメインに登場した赤穂亮は田中裕士と日本バンタム級王座決定戦を行い、3-0(98-93、98-92、98-92)の判定で勝利。見事に日本王座を獲得した。
 
トリプルメインとして開催された本興行はいずれも判定ながら白熱した試合が続き、大盛況のうちに幕を閉じる。特に国内復帰戦で見事な勝利を収めた亀田和毅は大きなインパクトを残した。
 
「ガンボアvsカステリャノス感想。ガンボアの身体がデカ過ぎてアレだった。ところで内山の今後は?」
 

後楽園ホールに行ってきました。まずは天笠尚vs臼井欽士郎戦の感想を

3月10日、後楽園ホールで亀田和毅の復帰戦を観戦してきました。
 
亀田パンフレット
 
実は3月2日の山中vsカルロス・カールソン戦と迷ったのですが、あっちはテレビで観ればいいやということで、こちらにした次第です。
まあ、近いんでね。
 
「5度ダウンのカールソンが山中に敗れる!! 神の左()を活かすための神隠しの右()が冴え渡るww」
 
第2試合から観始めたのですが、主にメイン扱いの3試合、天笠尚vs臼井欽士郎、亀田和毅vsマイク・タワッチャイ、赤穂亮vs田中裕士の試合について感想を書いていこうと思います。
 
「シーサケット勝利!! PFP No.1 ロマゴンに判定で大金星を挙げる!! すっばらしいねシーサケット。僕は感動しちゃいました」
 
まずは天笠尚vs臼井欽士郎戦。
2-0(76-76、77-76、77-74)の判定で天笠勝利という結果ですが、正直僕は臼井の勝ちだと思いました。
というか、臼井欽士郎って初めて観ましたけどめちゃめちゃいい選手ですね。
懐に入られると厳しい天笠の弱点をうまくつきつつ、距離感や位置取り、パンチの精度、ディフェンス、すべての面で圧倒していました。
 
「大竹秀典vs丸田陽七太感想。丸田はちょっと期待はずれだったなぁ。フィジカルに巻き込まれて完敗。てか、大竹vs臼井なんて試合があったんかい!」
 
センスもよさそうで、全盛期の宮崎亮をさらに攻撃的にしたようなイメージでしょうか。
中盤とラストラウンドでの失速と、不運なダウンがなければ間違いなく完勝でした。
まあ、言っても仕方ないですが。
 
「田口完勝!! 宮崎を完封する。小柄ハンターぶりをいかんなく発揮!!」
 
ちなみに一度引退して、復帰してから6連勝中だったとかで。
37歳のベテランながら衰えはまったく見られず(初見だけど)。まだまだ全然いけそうですねこの選手。
 
逆に天笠はちょっとダメでしたね。
あれ? 天笠ってこんなもんだっけ? と思ってしまいました。
ジョシュ・ウォーリントン戦ではもっとよかった記憶があったのですが。
 
「タパレスが大森を11RTKOで粉砕。顎を骨折した大森は病院直行する」
 
「あれだけがんばっている天笠に次のストーリーが見えてこない。こういうところが日本ボクシング界の問題なんだ」という意見をいくつか見ましたが、本当にそうですかね?
ただ単に天笠の実力が足りなくて停滞しているだけに思えましたけど。
 
というより、むしろ臼井がよかったと考える方が正解なのかな?
 
「メインの前に帰るな、予備カードを観ていけとかいう暴論。選手のチケット手売りとかいう最悪の慣習」
 

亀田和毅vsマイク・タワッチャイ戦の感想。この試合がお目当てでした

そして本日のお目当てである亀田和毅vsマイク・タワッチャイ戦。
 
率直に申し上げて、すげえよかったです
 
やっぱりアレですね。
亀田和毅、かなり成長してます。
 
「岩佐亮佑、ドヘニーとのV2戦。なかなか厳しそうだけどがんがれ。前回のサウロン戦はノーカンでいいから」
 
特に前回のマルティネス戦から見られたパワー面の充実ぶりはなかなかではないかと。
ファイター系のタワッチャイにあれだけプレッシャーをかけて、しかも力強いジャブでたじろがせる。あそこまでロープに詰めて一方的にタコ殴りというのはこれまでの亀田和毅には見られなかったスタイルだと思います。
 
「いいじゃん亀田和毅。そうそう、これをやって欲しかったんだよね。エドガー・マルティネスを1RKOで下して再起戦を飾る」
 
しかも持ち前のスピードや距離感はそのままで。
得意の左ボディも健在で、ダウンを奪った右もキレッキレ。
加えて進行方向に威嚇のジャブを見せておいて、逆側から詰めるプレス。
 
ディフェンス面は見切りだけに頼る傾向があるのですが、あのスピードと亀田式のプレスにパワーを上乗せしたスタイルは文句なしにすばらしい。しかもフルラウンド動いてもまったく落ちないスタミナ。
どんどん僕好みのボクサーになっていきますね。
 
「「亀田興毅に勝ったら1000万円企画」が茶番()過ぎてボクシングを冒涜()している件について」
 
マジな話、この興行に出場した選手の中では1人だけ世界のトップレベルだったというか。完全に頭1つ2つ抜けてた感じです。
 
「KOできてないじゃんかww」と言う方もいるかもしれませんが、そもそもタワッチャイが途中から勝つ気ゼロでしたからね。華麗なディフェンスというより、倒されないことだけに終始した逃げのボクシング。あの状況の相手をKOするのはなかなか至難の業だったと思います。
 
でもタワッチャイは弱くないですよ。念のため。
 
「村田諒太vsハッサン・ヌダム・ヌジカム予想。これ普通に勝てるんじゃねえの?」
 

メインの赤穂亮vs田中裕士戦の感想。正直微妙……

ラストはメインの赤穂亮vs田中裕士戦。
3-0(98-93、98-92、98-92)の判定で赤穂が勝利した試合ですが、はっきり言ってクソ微妙でした
何と言うか、「ホントに変わらねーな赤穂」です。
 
この選手はよくも悪くもまったく変わらない。
 
持ち前の突進力で真正面から飛び込み、全力で腕をぶん回す。
それで自分の得意な中間距離をキープできればペースを掴む。
逆に踏込みが通用しない場合は遠い位置で塩漬け。
 
「久保隼陥落…。ダニエル・ローマンすごかった。こりゃ勝てんわ。まるでゴロフキンじゃねえかww」
 
国内レベルの相手にはフィジカルの強さを活かした突進が通用するけど、世界王者の佐藤洋太には何もできずに大差判定負け。
 
そして今回の田中裕士には突進力が通用したおかげで、豪腕を振り回して見事に勝利。
それでもディフェンスと呼べるようなものは皆無で、田中の左を再三被弾するシーンも。
 
「亀田和毅vsイバン・モラレスはわかるわ~ww はっきりと意思が見えるマッチメークはいいね。3兄弟末っ子対決」
 
いつ観ても、どこで観ても一緒。
成長もしてなければ劣化もしてない
恐らくこれからも。
 
いや、この選手に関してはホントにな〜〜んも言うことがないんですよね。
 
神経質なのも相変わらずで。
バッティングが起きるたびに大げさに飛び退いて頭を抑えてアピール。
もみ合いの中でローブローを受けると、勝手に試合を止めて「おい」。
 
しかも、相手の田中裕士も「ゴメンゴメン」などと謝ってるわけですよ。
 
いや、違うでしょ。
レフェリーが試合を止めてないんだから攻めろよ。
あんなガラ空き棒立ちで顔面晒してくれてるんだから、さっさと打ち込んで倒せってんだよ。
 
「亀田和毅が余裕の勝利! イバン・モラレスとの3兄弟対決を制す。世界タイトルマッチはやっぱり久保隼選手?」
 
ローブローに顔をしかめ、両手を広げて天を仰ぐ赤穂。
田中は攻めるでもなく、申し訳なさそうな表情で手を止める。
こんなシーンが何度あったか。
ホント、ああいうのって冷めるんですよね。
 
というか、プンルアン戦でそれやってる最中にボコられて負けたじゃんか。
そのときの教訓がまったく活かされてないじゃないっすか。
 
「赤穂亮王座獲得失敗、プンルアンに2回KO負け。タイでの日本人世界戦19連敗に」
 
そういう意味でもこれまでと一緒。
成長もしてなければ劣化もしてない。
 
赤穂に勝つには?
偶然のフリして太もも叩けば勝手に隙を見せて自滅してくれるんじゃないんですかね?
でも、そういう考え方って後楽園ホールじゃ嫌われるんですかね。
知ったこっちゃないけど。
 
とにかく最初から最後までクソ微妙な試合でした。
セミファイナルの亀田和毅がよかったので、そのギャップもあったのかもしれませんが。
 
「後楽園ホールのボクシング興行とかいう客入りガラッガラのスポーツイベント。ボクシングはテレビで観るべき理由」
 

興行自体は楽しかった。小國or岩佐と亀田和毅? それはなかなか盛り上がりそうですね

とりあえず、今回の感想はこんなところです。
概ね楽しかったし、亀田和毅の成長も観られてよかったです。
メインは微妙でしたが。
 
亀田和毅が試合後のインタビューで「この勝利でIBFのランキングに入ると思う」と言っていたので、当面の狙いは小國vs岩佐の勝者でしょうか。
 
「小國vsグスマン感想。怒らないで聞いて。実は小國が勝てるんじゃないかと思ってた。でもビビって口に出せなかった」
 
うん。
日本人対決いいですね。
東京でやるならまた観に行きたい。
 
いや、でもテレビでやるならその方がいいか。
 
ボクシングはテレビで観るものだと確信した夜。有明コロシアムで「ボクシングフェス2016 井上尚&八重樫 W世界戦」に行ってきた」
 
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