神試合希望ダニエル・ローマンvsギャビン・マクドネル。好ファイト(スケールの小さな)の予感がするぞ。注目しておこう【予想・展望】
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2018年10月6日(日本時間7日)、米・イリノイ州で行われれるWBA世界S・バンタム級タイトルマッチ。
同級王者ダニエル・ローマンが3度目の防衛戦を迎える。
相手のギャビン・マクドネルは20勝1敗2分5KOの戦績を持つランキング3位の選手で、今年5月に井上尚弥に敗れたジェイミー・マクドネルの双子の弟である。
「ダニエル・ローマンがギャビン・マクドネルをKO! い〜い試合でしたね。最初から右のオーバーハンド」
2017年に日本の久保隼に勝利し、防衛戦で松本亮を敗ったローマンが3度目の防衛に挑む。
と同時に、大物プロモーター、エディ・ハーンとの契約後の最初の試合でもある。
ハーン率いる「マッチルーム・ボクシング」は、米DAZNと組んで米国への本格進出を発表。
同興行には、元2階級王者ジェシー・バルガスやL・ヘビー級王者あるツール・ベテルビエフなども出場予定となっている。
「リナレスがS・ライト級進出? アブネル・コットを3RTKOで再起に成功。S・ライト級でマイキー、ラミレスに挑戦だと?」
ダニエル・ローマンvsギャビン・マクドネル。これは神試合の予感がしますよ? あまり話題にはなってないけど、ひそかにワクワクしようぜ
日本でもおなじみとなったダニエル・ローマンの防衛戦が近づいている。
相手はランキング3位のギャビン・マクドネル。
双子の兄ジェイミーが井上尚弥にボロ雑巾のようにケチョンケチョンにKOされているので、こちらの選手にもそれなりに親しみがわくのではないか。
「猛獣井上尚弥がマクドネルを1RTKO。あんぐりですね。解説山中慎介に喋る暇を与えない秒殺劇」
そして、個人的にこの試合はめちゃくちゃ楽しみにしている。
ダニエル・ローマンに注目しているのはもちろん、神試合になりそうなニオイがプンプンするのが一番の要因である。
もしかしたら、ローマンにとっては戴冠以来最大の壁になるのでは? というくらいに。
ローマンには勝ってほしいが、マクドネル弟にもがんばってもらいたい。
あまり話題にはなっていないようだが、マジでワクワクする一戦である。
ギャビン・マクドネルは兄ジェイミーよりも少しだけいい選手。リー・セルビーや井岡一翔と似てるかな
まず、挑戦者のギャビン・マクドネルはすげえいい選手。
2017年2月のタイトルマッチではレイ・バルガスに敗れたが、1-2の判定という接戦。
過去、もっともレイ・バルガスを苦しめた選手と言える。
「ギャビン・マクドネル敗北!! レイ・バルガスがポイントゲームを制して初の王座奪取!! 手がなが〜〜い!!」
再起後もヤファイの弟やスチュアート・ホールなど、国内の強豪とのサバイバルを経てタイトルマッチにたどりついている。
よく言う「ザコ専」などではまったくない、文句なしの最強挑戦者である。
「ポール・バトラーがスチュアート・ホールを当て逃げで下す。井上尚弥相手にこれをできるヤツを探してんのよ」
スタイルとしては、基本的には距離とアングルの調整が得意なタイプ。
相手と正対しないようにサイドに回り続け、ガードの外からジャブの連打を浴びせる。
一定の間合いを保ち、常に自分だけがパンチを出せる位置からの攻撃に徹する。
絶え間ないジャブとよく動く足。
足の運びや安定感など。
兄のジェイミーとも似たスタイルだが、無茶な減量を経てゲロンゲロン状態だった兄ジェイミーとは違い、S・バンタム級のギャビンにはそれなりに余裕が感じられる。
何とも言えないところだが、僕はギャビンの方がジェイミーよりもちょっとだけいい選手だと思っている。
その他、近いタイプとしては元フェザー級王者のリー・セルビーや日本の井岡一翔が思い浮かぶ。
精度の高い左と距離感に優れた選手というイメージ。
「俺たちの井岡一翔(SANKYO)が帰ってきたぞ。強豪アローヨに何もさせずに圧勝!! 待たせんじゃねえよボケがww」
マクドネル攻略には、ローマンがいかに至近距離での打ち合いに持ち込めるか。あの左の連打をかいくぐるには?
そして今回の試合、ローマンがマクドネルを攻略するには、どれだけ至近距離での打ち合いに持ち込めるかではないか。
常に左を出しながらサイドに動き続けられるのがマクドネルの持ち味だが、兄同様に身体全体のパワーはない。
基本的にはリー・セルビーと同じ判定狙いの選手で、相当ヤバいタイミングでもらわない限りKOの心配はなさそう。
要は、あの左をどうかいくぐるかが勝負の分かれ目になるわけだが、さあどうしますか。
井上尚弥ほどのダッシュや理不尽なパンチ力を持ち合わせないローマンが、どうやってマクドネルを崩す?
「井上尚弥WBSS出陣。パヤノ? おう、だからどうした。圧勝しやがれ。全局面でねじ伏せろ。一片の希望すらも残すな」
なお初防衛戦の松本亮戦、前回のモイセス・フローレス戦を観直すと、両選手ともジャブから組み立てるタイプではないことがわかる。
どちらかといえば1発の威力で勝負するスタイルで、ローマンにはパンチの戻り際にあっさり懐に入られてしまう。
そのまま得意の連打に巻き込まれ、被弾を重ねてペースを握られるパティーン。
長身&剛腕の優位性をまったく活かせず、一方的な判定負けという結末である。
「ダニエル・ローマン危なげなく勝ったなオイ。フローレスが残したものは体重超過とデカい掛け声だけ」
ただ、今回のギャビン・マクドネルは左の連打が得意で、なおかつ12R動き続ける足もある。
松本亮戦で解説を務めた具志堅氏が「先手でジャブを出して距離をとった方がいい」と言っていた記憶があるが、マクドネル弟はまさにこれができる選手。
過去2戦のように、フリーパスで懐に侵入する状況には恐らくならない(気がする)。
リー・セルビーvsジョシュ・ウォーリントン戦を再現すればええんちゃう? 攻防分離気味に距離を詰めて押し切れば
はっきり言ってよくわからないのだが、個人的にはリー・セルビー戦のジョシュ・ウォーリントンを再現すればいいのでは? と思う。
サイドに動きながらジャブを連打する相手に対し、ガードを上げて近づく。
パンチの届く間合いまでは手を出さず、前後の出入りを繰り返しながら距離を詰める。
そして、至近距離まで追い詰めたところで一気に連打を発動。
攻防分離というか、相手の距離での打ち合いは極力避けるイメージ。
「ウォーリントンvsセルビー。お互いがクソ意地張りまくった名試合。目まぐるしくて脳みその処理が追いつかん」
リー・セルビー同様、マクドネルはフィジカル面が脆弱なので、ローマンがパワーで押し勝つことは可能だと思う。
ウォーリントン戦のセルビーは「このままではヤバい」と判断して前に出て打ち合ったが、今回のマクドネルをその状況に持ち込めれば。
正面衝突で当たり負けさえしなければ、得意の連打が機能するのではないか。
逆にマクドネルが優位に試合を進めるには、とにかく自分の距離をキープすることかなと。
先手先手でローマンのコンビネーションの発動を抑え、前進を寸断してサイドに回り込む。
ガードの外からジャブを浴びせ、ひたすらローマンの左にカウンターをかぶせまくる。
手数と足で12R翻弄しきれば、狙い通りの判定勝利が達成できる? はず?
本当は前に出て止めたいのだが、残念ながらこの選手にそこまでのフィジカルとスタミナがあるようには思えない。
「そして伝説()へ…。 田中恒成が木村翔に判定勝利で最速3階級制覇。至近距離での打撃戦と駆け引きがすごかった」
勝敗予想はダニエル・ローマンの判定勝利。追いかける側のローマンが有利かな? とりあえず名試合を期待する
勝敗予想だが、一応ダニエル・ローマンの判定勝利としておく。
ただ、正直ちっともわからない。
最初に申し上げたようにめちゃくちゃ神試合の予感がするし、実際どちらが勝ってもおかしくないと思う。
自分から前に出るローマンと、圧力を受けながらしのぎ続けなければならないマクドネル。
しんどいのはどっちよ? と考えると、ややローマンが有利かな? という程度の予想でしかない。
ローマンが早々に距離を支配すれば直近2試合のようにワンサイドの可能性もあるが、マクドネルが持ちこたえた場合は相当拮抗するのでは?
そして僕が期待するのも、まさにそういう大接戦。
凡人の達人同士のひときわスケールの小さな激闘が展開されることをクソほど望んでいる(失礼なこと言うな)。
イキった言い方をすれば、いわゆるスタイル・ウォーズというヤツ。
「「大竹が負けるわけない」←これ言ったヤツ出てこい。僕だけどw マジか…。ドグボエの猛ラッシュに巻き込まれ1RTKO負け」
そういえば、仮にローマンが勝った場合はアイザック・ドグボエとの統一戦に進むのだろうか。
「ドグボエがトップランクと契約!!」という記事をどこかで読んだ覚えがあるが。
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