原口健飛、チャド・コリンズがトリンダーデに1RKO負け。そのトリンダーデがペッチに惜敗。意味不明&尋常じゃない絶望感のRISE-65kgトーナメント【2024.12.21感想】
2024年12月は格闘技界隈でいろいろなことが起きている。
UFCデビュー戦即タイトルマッチに臨んだ朝倉海がアレッシャンドリ・パントージャに完敗する。
井上尚弥vsサム・グッドマン戦がグッドマンの負傷により延期に。
ONEに参戦中の元K-1勢(野杁正明、KANA)がともに敗戦。
大みそかのRIZINで安保瑠輝也とのエキシビジョンマッチを予定していたライアン・ガルシアが拳を負傷しこちらも延期に。
で、その安保瑠輝也と平本蓮が唐突にSNSでレスバを始めるという。
2023年末は仲よくMMAマッチの準備をしていたのに、いつの間にそんなことになっとるんだと笑
相変わらずコイツらの関係は謎だなぁと思っていたら、まさかの安保の相手がシナ・カリミアン!?
さすがに何のこっちゃわかれへん笑
そんなゴタゴタの中で注目していたのが12月21日に千葉・幕張メッセで開催された「RISE WORLD SERIES 2024 FINAL」。
RISEとGLORYから選出された8人による1dayトーナメント「-65kg人類最強トーナメント」が行われ、ペットパノムルン・キャットムーカオが優勝を飾ったわけだが、今回はその感想を言っていく。
Adding to a legendary resume…
Petch wins the GLORY x @RISE_2003 Featherweight Grand Prix 🏆 pic.twitter.com/pqLhk0TCnf
— GLORY Kickboxing (@GLORY_WS) December 21, 2024
ちなみにこの日は予定があってリアルタイム視聴はしていない、見逃し配信をようやく観終わったという体たらくである(本当に注目してたんか?笑)。
井上尚弥vsサム・グッドマン。チャイノイ・ウォラウトの右をまともに食ったグッドマンの勝率は相当低い気が…。久しぶりのvsオーソドックスの井上はバンタム級時代のスムーズさが戻るかに注目
原口健飛がまさかの1RKO負け。数年前はこの階級のPFPか? とまで思ったのに…
まず今大会で一番の衝撃だったのは原口健飛の1RKO負けである。
距離の遠いミゲール・トリンダーデを相手に原口はなかなか中に入れず攻撃が届かない。
ハイキック、パンチをガード→カウンターを狙うものの、トリンダーデの出入りがそのつど上回る。
逆にトリンダーデのパンチが何度も顔面をかすめて「当たったらヤバそう」と思っていたら……。
1R終了間際にロー? カーフ? に右を合わせられて頭から落下。
一度は立ち上がるも、足をガクガクさせてコーナーに座り込んだところでレフェリーが試合を止める。
原口はこれがキャリア初のKO負けとのことである。
いやしかし。
原口健飛がまさかこんな負け方をするとは。
2021年2月の白鳥大珠戦、THE MATCHでの山崎秀晃戦を観た際は「すっげえなコイツ」「この階級のPFPじゃないの?」などと思ったのに(よく知らないけど)。
THE MATCH 2022結果一覧&ひと言感想(セミセミとセミの2試合)。原口がすごすぎたし野杁vs海人はハイレベルすぎて意味不明
朝倉海vsパントージャ戦は「まあ、こういう結末もあるかな」。
ONEでの野杁正明、KANAは「そうか、アカンか……」。
だが今回の原口健飛はまあまあの絶望感。
1dayトーナメントと言っても1試合目だし舞台もRISEである。ルールの違いやアウェイ等の言い訳もきかない。
ペッチに3連敗、トリンダーデに1RKOでは当然PFPなどと言えるわけもなく。
青木真也の後出しジャンケンがクソ腹立たしいが、納得せざるを得ない笑
当たり前だけど、65kg(フェザー級)以上は日本人の階級ではないのよ。50kg台60kg前半でなんとかですね。
— 青木真也 Shinya Aoki (@a_ok_i) December 21, 2024
まあでも、3度敗れたペットパノムルン・キャットムーカオとは技術の差を感じたが、今回は相性や慣れの部分が大きかった気がする。
チャド・コリンズも1RKO負けだと…!? 勝ったところしか知らないチャド・コリンズが?笑
さらに準決勝ではチャド・コリンズがこれまたトリンダーデに1RKO負けを喫する。
この試合も1回戦の原口並みの絶望感だったのだが、マジでどうなってんだよトリンダーデw
RISEフワッと勢の僕だが、チャド・コリンズに関しては勝っている試合しか観たことがない。
内容も毎回圧倒的で、「うわ、つっよ!!」「これはやヴぁいわ」となってばかり(内容はよく覚えてないけど)。
戦績を見ると2022年8月のRISE初参戦? から10連勝。相手も直樹や笠原弘希といった(僕でも知っている)強豪ばかりである。
また2019年にはシュートボクシングの海人にも勝利しているとのこと。
ところが今年3月にトリンダーデに1RKO負けを喫して連勝がストップすると、今回も再び1RKO負けという。
腕を目いっぱい振って攻めるコリンズに対し、打ち終わりにカウンターを合わせるトリンダーデ。
コリンズの前蹴りをさばきつつ射程のギリギリ外で対峙する。
大振りのスイングに左を合わせてコリンズをグラつかせる。
サッと身体を入れ替え、連打を浴びせてコリンズを防戦一方に。
ガードの上から山ほど打ち込むことで上を意識させ、とどめの左ボディを突き刺す。
上も下も効かされたコリンズはうずくまるようにダウンを喫する。
ほぼ勝負ありの倒れ方、むしろあそこからよく立ったと思う。
何というか、これはチャド・コリンズの攻略法をわかっていた感じですね。
外旋回のスイングはトリンダーデにとってカウンターを合わせやすい軌道。
自分の打撃だけが当たるギリギリの位置で差し合いができるのも有利な点なのだろうと。
野杁正明、KANAともに完敗。メクセンに実力負けのKANAと野杁対策を徹底したリウ・メンヤン。野杁は今後厳しそう…
もはや意味がわからない。あっさり中に入るペッチとフルスイングで受けて立つトリンダーデ
そして迎えた決勝戦。
原口健飛に3度勝利したペットパノムルン・キャットムーカオと、その原口を1RKOで下したミゲール・トリンダーデが激突したわけだが。
すまん。意味がわからない。
マジで意味がわからない。
原口が中に入れず撃沈させられたトリンダーデに対してペッチは簡単に自分の間合いを作ってしまう。
ジャブ、ローを見せながらにじり寄り、先に手を出させてスルっと距離を詰める。
1、2回戦では完全に空間を支配していたトリンダーデだったが、決勝戦ではまったく様子が違う。
極力くっつかれたくないのか1発1発が大振りになり、ロープに詰まるシーンが増える。
恐らくこの試合だけを観たら両者のすごさはわからなかったはず。
「お、どっちもすごいね~」「大接戦でしたね~」程度で、いわゆる“よく知らない人たちの試合”として流していたと思う。
だが1、2回戦でのトリンダーデの試合運び、(個人的に-65kgのPFP認定していた)原口健飛と(勝ち試合しか知らない)チャド・コリンズに圧勝する姿を見せられた後では……。
そのトリンダーデをここまで苦しめる&勝利するヤツが存在していいわけがないだろと笑
武尊vsタン・ジン。武尊反応遅くなったか? 試合開始すぐに「これは勝ちそうだな」と思ったらダウン食らった。本人的には「下に集中しすぎた」らしいけど
ちなみに試しに1回戦のペッチvs白鳥大珠戦を確認してみたところ、白鳥がほぼ何もできずに負けていた……。
1発で倒された原口と同じくらい絶望したことをお伝えする。
野杁正明がRISEに参戦した世界線には興味がある。GLORY勢相手にどこまでやれたか
なおタラレバを言わせてもらうと、野杁正明がGLORY勢と対戦したらどうなるか? にはかなり興味がある。
以前にもちょろっと言ったが、野杁はK-1離脱後の行き先としてRISE参戦もアリだと思っていた。
野杁正明vsシッティチャイ。「野杁ですらこうなっちゃうのか」とオモタ。キックボクサーとしての奥深さ、経験値の違いを感じたよ
RISEなら海人へのリベンジマッチも組みやすいしGLORYとの絡みもある。
それこそ今回の-65kgトーナメントに野杁がいれば……。
トリンダーデにあの圧力が通用するのか、ペッチの足技に対応できるのか等、めちゃくちゃ興味深い。
まあ、K-1時代は67.5kgだった上にONEでは70kgで勝負すると決めたようなので実現は難しそうだが。
てか、実は予定が合えば現地観戦も考えてたんですよね……。
今さら言っても仕方ないが、多少無理をしてでも足を運んでおけばよかった。
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