リゴンドーが不愉快に勝利。チャーリー・クレメンテをボディで悶絶KOに。勝ってよかったなリゴンドー。不快感がすごいけど。最後に日本来る気ねえのか?【結果・感想】

リゴンドーが不愉快に勝利。チャーリー・クレメンテをボディで悶絶KOに。勝ってよかったなリゴンドー。不快感がすごいけど。最後に日本来る気ねえのか?【結果・感想】

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2023年6月9日(日本時間10日)に米・フロリダ州で行われたS・バンタム級10回戦。元2階級制覇王者ギジェルモ・リゴンドーがチャーリー・クレメンテ・アンディーノと対戦し、7R2分43秒KOで勝利している。
 
 
今年2月の復帰戦を1RKO勝利でクリアしたリゴンドー。
今回はエイドリアン・ブローナーの約2年3か月ぶりの復帰戦興行に出場したわけだが。
 
実を言うと僕はこの試合の存在を忘れており、後追いでFITE TVのPPVを購入した次第である。
大嫌いなリゴンドーの試合に金を払うのは屈辱以外の何物でもないのだが、そこは仕方ない。コイツの動向は最後まで追うと決意したので(知らねえ笑)。
 
結果は上述の通りリゴンドーの7RKO勝利。
落ち目のドン・キングのプロモートでこの先トップ戦線に戻るチャンスがあるかは不明だが、とにかくリゴンドーの復帰2連勝は心底不愉快である
 
ジョシュ・テイラーが負けただと…? 絶好調のテオフィモ・ロペスがテイラーのカウンターをボディで攻略、見事2階級制覇。際どい試合だったけどロペスががんばりましたね
 

THE ANSWERの記事でリゴンドーの試合を思い出した。相変わらずの誇大広告だなオイ

下記の記事でリゴンドーの試合を思い出したのだが、THE ANSWERの誇大広告っぷりは相変わらずとどまるところを知らない笑
 
「42歳リゴンドー、強烈左ボディーで7歳下をKO 視力80%喪失から復活、米注目「ワンパンチだ」」
 
タイトルからは「新進気鋭の若手をボディ1発で沈めた42歳のリゴンドー。そのあまりの強さに全米が震撼!!」した印象を受けるが、まあ、よく言うわと笑
 
相手の経歴を見ると、
・現在35歳
・約7年ぶりの試合
・前戦はフライ級契約
・12勝無敗だが対戦相手は半分以上が負け越し
となかなかのもの。
 
さらに記事を読むと、もともと対戦を予定していた相手がビザの関係で入国できずに急遽抜擢されたとのこと。
 
よくわからないが、半分引退状態だったところを無理やり引っ張り出された感じなのかもしれない。フロリダ州には大きめのプエルトリコ系コミュニティがあるらしいしね。
 
「いきなりだけど、○日後にリゴンドーと試合やらへんか?」
「金額はこのくらい」
「減量もせんでええぞ」
 
主催者としても苦肉の策だったと想像する。
 

トップ戦線を狙うような出来ではない。基本的なファイトスタイルは全盛期と同じだけど…

試合を観た感想だが、うん、まあ……。
世界タイトル返り咲きやトップ戦線どうこうを言える出来ではなかったなぁと。
 
ビンセント・アストロラビオに競り負けた2022年2月時点ではトップのちょい下くらいの力は残っていたと思うが、今回は……。
相手が(階級も?)急に変更になったことを差し引いてもなかなか厳しい気がした。
 
ジェイド・ボルネアがフェルナンド・マルティネスに肉薄。ジャブと先手先手の作戦が機能。減量苦のアンカハスよりもずっとよかったね
 
リング中央、遠間で対峙し相手のジャブに合わせて前手の右を小刻みに動かす。
また、左カウンターをチラつかせることで距離を掌握、中に入るタイミングを奪う。
そして相手が焦れたところで顔面、もしくはボディに左ストレートを打ち込む。
 
小刻みに動かす右と左カウンターの脅威で相手に踏み込みを躊躇させ、プレッシャーをかけつつ一瞬のタイミングを突いて左をぶち当てる。
 
間合いを支配するディフェンスと瞬間的な爆発力。
これがリゴンドーの基本スタイルなのだが、42歳になった今も根本的には変わっていない。
 
この試合でも「チョコチョコと動かす右で相手のジャブを抑える→左カウンターの圧力で踏み込みを封じる→手数が減ったところで前進→左ストレートを当てる隙を探す」流れで7RKO勝利を挙げた。
 
見切りのよさや1発の威力、タイミングに関してはさすがのリゴンドーである。
 
 
ただ遅い。
めちゃくちゃ遅い。
 
全体的にのっそりとした印象で、2016、2017年くらいまでのキビキビさは鳴りを潜めている。
相手の危険地帯に長く留まる悪癖はこれまで通りだが、そこでのダッキングもドロンとしていてキレを感じない。
 
ノニト・ドネアの帰還。アレハンドロ・サンティアゴには悪いけどドネアが勝つよ。僕がそう決めた。この試合に際してドネアvs井上尚弥2を初めて視聴した
 

踏み込みの鈍さが…。足腰の衰えが顕著すぎてディフェンシブに振り切らざるを得ない

そして何より目に付くのが踏み込みの鈍さ
 
申し上げたようにリゴンドーの持ち味は相手の手数を封じた上での左ストレートだが、この左が全盛期に比べてまったく伸びない。
それこそ2013年4月のノニト・ドネア戦などは稲妻のような出入りでドネアを置いてきぼりにしていたが、当時の面影はほぼ皆無。
 
足腰の衰えによって左ストレートの威力&距離がガタ落ちし、おかげでチャンスの局面でもうかつに手を出せなくなる。
 
世紀のクソ試合と名高い? 2021年8月のジョン・リエル・カシメロ戦などはその典型。踏み込みの鋭さが失われたことでパンチが届かず身体も流れる。で、打ち終わりの反撃を警戒してさらに手数が減る悪循環である。
 
カシメロvsリゴンドーとかいう放送事故。ハリー「こんな競技好きな人がいるんだね」←これは完全に正しいw 別にどっちの勝ちでもいいよ
 
もともと接近戦は苦手、ジャブも少ないので踏み込みのレンジが落ちるとできることがなくなる。結果的にディフェンシブに振り切らざるを得ない。
 
そして今回の相手、階級下&実力差のあるチャーリー・クレメンテにあれだけ躊躇するというのは……。
あっさり中に入られるシーンはアストロラビオ戦でも散見されたが、足腰の衰えがあの試合からさらに進んだ印象である。
 
実際、2Rにちょっと効かされたしね。
 
 
リゴンドーが絶対王者として君臨できた唯一最大の要因“強靭な下半身による瞬間的な爆発力”が失われた今、ここから浮上するのは相当難しいのではないか。
 
大きくスタイルチェンジができるタイプでもなさそうな分、茨の道が続くだろうなぁと。
 

日本で試合する気はねえのか? コイツを呼ぼうと思う日本のプロモーターはおらんか? 最後の花道としては最適な気がするぞ

2022年2月の敗戦から復帰2連勝を飾ったギジェルモ・リゴンドー。
だが、散々申し上げたように全体的に精彩を欠いており、ここからトップ戦線に食い込めるかは微妙なところ。
 
さらにプロモーターは落ち目のドン・キングである。
今回がスポット参戦なのか継続的な契約なのかは不明だが、今のドン・キングにバンタム級のタイトルマッチを引っ張ってくる交渉力&気概があるかは甚だ疑問。
 
もともと日本やメキシコ、フィリピンの選手が中心の階級なので、ブローナーがメインを務める興行を求める層とはちょっと違うような………。
 
 
だからアレだ。
この際だから日本で試合すればいいんじゃねえか?
どこかにコイツを呼ぼうと思う日本のプロモーターはおらんのだろうか?
 
あと2連勝くらいしてWBAのランキングにねじ込めば、どこかのタイミングで井上拓真に挑戦することも可能なのではないか。
 
正直、今のリゴンドーが拓真に勝てるとは思えない&お互いカウンターを警戒し合って地獄のような展開になるのは目に見えている笑
 
海を越えたらいきなり下半身のバネが復活するという奇跡でも起きない限りはダッルダルなお見合いの末に井上拓真の判定勝ちだと思うが。
 
佐々木尽vs小原佳太→100点満点、阿部麗也vsキコマル→微妙、井上拓真vsリボリオ・ソリス→ダントツ最下位。天心、オラスクアガ、佐々木尽がこの日の功労者
 
とはいえ、日本での人気が謎に高いリゴンドーなので来日が決まれば恐らく客足は伸びる。
もっと言うと、井上拓真との対戦は2021年8月のリゴンドーvsカシメロ戦を凌駕するクソ試合が期待できそう笑
 
最後の花道としては最適だと思うのだが。
 
 
まあ、実際に来日が決定したらボロカス言うと思うけどねww
 
そもそも試合に勝つとか、生意気なんだよ。
何を2月→6月なんて普通のスパンで試合してんだよ。
干されまくって半年に1試合できれば御の字みたいなのがお前にはお似合いだろ、あ?
 
これからもがんばれよ()
 
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