井上vsタパレス締結間近? でもタパレスじゃ厳しい? シャクールの相手のサントスは結構よさげ。リナレスが英国でジャック・カテラルと12回戦。諸々レビュー

井上vsタパレス締結間近? でもタパレスじゃ厳しい? シャクールの相手のサントスは結構よさげ。リナレスが英国でジャック・カテラルと12回戦。諸々レビュー

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ここ最近、やたらと忙しくボクシング関連のニュースをほとんど追えていない。
 
時間を捻り出して現地観戦した「3150FIGHT Vol.7」はだいぶ微妙だったし、ジョン・リエル・カシメロvs小國以載戦は足を運ぶ気にすらならない(そもそも時間がない)。
 
亀田和毅がレラト・ドラミニに判定負け。でもめちゃくちゃ見ごたえがあった。ドラミニの予想以上の強さと想像と真逆の展開
 
海外の試合にはさらに疎く、知っているネタと言えばヘビー級のタイソン・フューリーとMMAファイターのフランシス・ガヌーのボクシングマッチが迫っていることくらい。


そんな中、ちょろっと余裕ができたのでざっとニュースを漁ってみた次第である。
 
というわけで今回は僕の目についたいくつかのネタについて。
取り止めのない文章になると思うが、そこはご勘弁いただければ笑
 
サム・グッドマンが階級上のミゲル・フローレスを全局面で圧倒。これは指名挑戦者の先頭に立ったでいいんじゃない?
 

井上尚弥vsマーロン・タパレス12月26日開催?

まずはコレ。


WBC/WBO世界S・バンタム級王者井上尚弥とWBA/IBF同級王者マーロン・タパレスによる4団体統一戦が2023年12月26日の日本開催に向けて交渉中であると。
トップランク社CEOボブ・アラム氏が明かしたとのこと。
 
 
ボブ・アラムの井上に関するネタは適当なものが多く、僕はこの人の言葉をいまいち信用していない笑
 
 
だが、これに関してはそこそこ確度が高いように思える。
 
井上本人も12月に向けて準備を始めたとコメントしていたし、試合間隔も7月末→12月末とちょうどいい。
今年4月にムロジョン・アフマダリエフに勝利したタパレスにとっても約8ヶ月のインターバルは悪くない。
 
・両者とも試合間隔はバッチリ
・注目度の高い年末
・井上が日本で試合をすればチケットバカ売れ確定
 
26日が日本時間なのか米国時間なのかは不明だが(どちらにしてもド平日だけど)、今のところポシャる理由は見当たらない。
 
 
そして、肝心の試合については……。
残念ながらタパレスが井上をどうにかできる感じはまったくない。
 
前回のスティーブン・フルトンはフェザー級でもいけるくらいの体格だったが、タパレスはもともと下の階級から上げてきた選手である。
 
マーロン・タパレスが井上尚弥に勝つ方法を考える会。井上のvsサウスポーを振り返って絶望した。タパレスは前半勝負しかなさそうだけど…
 
体格的なアドバンテージのなさに加えてタパレスができるのはカウンターの左or右を見せてからの1発くらいしか思いつかない。
 
たとえ当たったとしてもその1発で終わらなければそこから先はなさそう。
極論、2018年10月のファン・カルロス・パヤノ戦の再現すらあり得るのでは? と。
 
タパレスの意外性には大いに期待するものの、望みは(極めて)薄い。
 

シャクール・スティーブンソンvsデ・ロス・サントス(WBCライト級王座決定戦)

続いて2023年11月16日に米・ネバダ州で行われるWBCライト級王座決定戦、シャクール・スティーブンソンvsエドウィン・デ・ロス・サントス戦について。
 
もともとこのタイトルはランキング2位のフランク・マーティンとシャクールで争われる予定だったが、突如マーティン陣営が撤退、同6位のサントスに順番が回ってきた経緯がある。
 
 
フランク・マーティンがシャクールとの対戦を避けた理由は不明だが、これは悪い判断ではなかったと思っている。
 
正直、マーティンがシャクールに勝てるとは思えず他にチャンスがあるならそちらを待った方がいい。勝負を急いで“無敗”を手放すのは得策ではない。
 
 
 
そして代役のエドウィン・デ・ロス・サントスだが、この選手もなかなかいいのではないか。
 
ハンドスピード、見切りのよさ、機動力といった身体能力系サウスポーの要素を兼ね備えており、なおかつスタイルはめちゃくちゃ好戦的。
 
3RTKO勝利を挙げた2022年9月のホセ・バレンズエラ戦は倒し倒されのエキサイティングな一戦だった。

ハイライトなので何とも言えないが、シャクール相手にもこれだけガツガツいけるのならちょっとだけ期待できる? かも?
 
シャクールにとってもここまで積極的なサウスポーと対峙するのは恐らく初めて。上体の硬さが若干気になるが、何かを起こせる可能性があるかもしれない。
 
 
まあ、難しいだろうなぁ……。
 
ロス・サントスは確かにいい選手だが、残念ながらシャクールに通用するとは思えない。リング上で対峙した途端に借りてきた猫になってしまう気ががががが……。
 
あとはアレだ。
少しだけS・バンタム級のレイセ・アリームっぽさがあるんですよね。
見栄えのよさ、派手なアクションの割に動きが単調で引き出しが少ない印象……。
 
シャクール・スティーブンソンvsロス・サントス前代未聞の手数の少なさ。でも僕はおもしろかったw 突進力のある連打型のサウスポーに可能性を感じたよ
 

ホルヘ・リナレスvsジャック・カテラル(WBAコンチネンタルS・ライト級タイトルマッチ)

ラストは2023年10月21日にイングランドで行われるWBAコンチネンタルS・ライト級タイトルマッチ、元3階級制覇王者ホルヘ・リナレスとWBA同級7位ジャック・カテラルによる12回戦について。
 
リナレスは現在3連敗中で、2020年2月のカルロス・モラレス戦から3年半以上勝ちがない。
前回のゾラ・ハマザリヤン戦の出来を見て「リナレスもそろそろ引退か?」と言われていた。
 
なので、今回再び英国に渡ってジャック・カテラルと対戦すると聞いたときは結構驚いた。
リナレスの実績があれば日本で相手を選んで再起を図っても全然よかったのに。
 
 
実際の試合だが、正直リナレスがカテラルに勝つのは難しいと思っている。
 
ジャック・カテラルは現在27勝1敗13KOの強豪だが、その1敗も元4団体統一王者のジョシュ・テイラーに喫したもの。しかも一部ではカテラルが勝っていたと言われるほど微妙な判定だった。
僕も試合を観たが、確かにその通りの内容である。
 
リナレスvsジャック・カテラル、リナレスすげえな。適正階級なら倒してたかも? ルーク・キャンベル、ロマチェンコをダウンさせた右
 
何というか、めちゃくちゃやりにくいタイプなんですよね。
身長170cm、リーチ175cmと微妙に腕が長くスタンスは広め、右手を前に突き出した構えのサウスポー。
 
見切りとカウンター中心のスタイル、当て勘に優れた試合巧者の印象で、どことなくミドル級のジャニベク・アリムハヌリと被る(気がする)。
 
恐らく今回もカテラルは前手の右を器用に使って遠間で勝負すると思うが、リナレスはまずこの右リードをかいくぐらなくてはならない。
 
ところが最近のリナレスは持ち前のダッシュ力が低下し射程が大幅に目減りしている。ハンドスピードは健在なので近づきさえすれば勝負になると思うが、カテラル相手に(適正階級ではないS・ライト級で)それができるかどうか。
 
それこそ2021年5月のデビン・ヘイニー戦以上に厳しい試合になりそうな……。
 
ホルヘ・リナレスvsジョーリャ・アマザリアン、フランク・マーティンvsマイケル・リベラ。明確に落ちたリナレスとラッセルっぽいマーティン。吉野修一郎の現在地はどの辺?
 
もちろん応援はするけど。
 
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