大谷翔平2016!! 二刀流に大賛成の僕が今さらだけどその理由を語ってみる。マジで二刀流でメジャーに行っちゃえよ大谷

大谷翔平2016!! 二刀流に大賛成の僕が今さらだけどその理由を語ってみる。マジで二刀流でメジャーに行っちゃえよ大谷

札幌ドームイメージ
北海道日本ハムファイターズ・大谷翔平。
ご存知の通り、日本プロ野球で唯一打者と投手を兼任するスーパープレイヤーである。

高卒即メジャー挑戦を宣言するも、2012年のドラフトで日本ハムから一位指名を受ける。当初は拒否の姿勢を見せていたが、交渉の席で「二刀流」育成プランなどを提示されて態度を軟化。最終的には日ハム入団を表明する。

この「投手と野手を兼任する二刀流」には当初からさまざまな意見があり、プロ野球関係者やOBからも否定的な声が多く聞かれた。

「大谷翔平さんが今すぐにメジャー移籍しないといけない3つの理由」

当の本人は周囲の雑音を気にする様子もなく二刀流を貫き、すでに4シーズン目に突入している。

特に投手での活躍は突出しており、2015年には15勝5敗、防御率2.24、投球回160.2という堂々の成績を残している。
また、シーズンオフに開催された世界野球WBSCプレミア12では、ライバル韓国を相手に予選と準決勝の2試合に先発。計13回を投げて被安打3、21奪三振無失点と驚異的な数字をマークし、強打の韓国打線を完全に封じ込めてみせた。

二刀流4年目の2016年シーズン。
22歳となる大谷はさらなる飛躍を見せることができるだろうか。

「小久保を無能呼ばわりしておけばいいだけの2017年WBC。侍ジャパンの進む道は?」

大谷二刀流に大賛成!! というか、反対する意味がわからない

まず最初に申し上げておくと、僕は大谷の二刀流に大賛成の人間である。
それも昨日今日賛成しているのではない。2016年シーズンの打撃成績がいいから「やっぱり野手も!!」となったわけでもない。
ルーキーイヤーの2013年、もっと言うと、大谷が日ハム入団を決めた2012年のドラフト当時から二刀流に大賛成だった。

ご存知のように、大谷の二刀流に関してはいまだに賛否両論の議論が絶えない。
スポーツ総合雑誌の老舗「Number」でも、Web上で大谷の二刀流について意見を公募するなど当時から注目の高いテーマの1つとなっている。

「大谷翔平は、やはりこのまま二刀流でいくべきか!?」
「プロ野球、大谷翔平の1年目。投手、野手どちらにより魅力を感じた?」

またプロ野球OBなど、影響力のある多くの人間も意見を述べている。

●投手派
江本、桑田、権藤、広澤、大野、立浪、槙原、張本

●打者派
清原、仁志、岡田

僕の記憶なので多少間違っているかもしれないが、概ねこんなところだったと思う。

特に清原や野村克也など「プロ野球を舐めている」「打者が頭にくる」などと容赦のない言葉を浴びせた評論家もいたことも確かである(のちに両者とも大谷の才能を認める発言をする)。

ちなみに張本はいまだに打者全面否定派だ。

「張本氏、あくまで大谷の二刀流に反対「ほかの野手にも失礼」」

さらに現在阪神タイガースの2軍監督を務める掛布雅之も2013年当時、以下のコラムで大谷の二刀流がチームに与える悪影響について見解を述べている。

「北海道日本ハムはなぜ今季低迷したのか? 掛布雅之氏が分析」

恐らく手放しで賛成していたのは中日の監督を退任したばかりの落合くらいだったのではないだろうか。それくらい大谷翔平の二刀流に対しては否定的な意見が多かったのである。

僕は当時からこの否定派の意見が不思議で仕方がなかった。
多くの著名人や元一流選手に聞いてもこれだけ投手派と打者派に分かれるのである。70年以上歴史のある日本プロ野球で実績を残してきた往年の名選手でも大谷がどちらに専念するかの答えが出せないのである。

だから両方やるんだろ?

どちらかを選べない。投手、野手どちらでもトップレベルになれる才能がある。
だったら両方やるしかなくね?

ごく自然にこの考えに至ると思うのだが、違うのだろうか。あれだけ反対意見が渦巻いた意味がいまだに僕にはわからない。

身体がもたない?
プロ野球はそんなに甘い世界じゃない?

いったい何を言っているのだ。
確か「常識を疑え」とかドヤ顔で言ってなかったか?
なあ桑田よ

大谷がこれまでの物差しで測れないスケールを持った選手だということは高校の県大会予選で160kmを記録した時点でわかっていたはずである。

「巨人は優勝を狙わなアカン。可能性が低いとかCS狙いとか関係ない。帝王巨人の至上命題は優勝のみ」

極端な話、大谷はチーム成績を犠牲にしてでも育成する価値のある若手だ。
よく「若手の育成に舵を切れ」というファンの声を聞くが、チーム成績を度外視して育成する価値のある若手などそうそう出てくるものじゃない。多くはファンの自己中心的な思考による勝手な思い込みに過ぎない。

だが、大谷は別だ。
あのレベルの若手なら、積極的に一軍で起用してハイレベルな空気を体験させる価値が十分にある。もちろん打者としても投手としても。

現に4年目の今シーズンは打の大谷も投の大谷もチームに欠かせない戦力になっているではないか。
なあ掛布よ

「前田健太、抜群の適応力でノーノー未遂!! やべえ、本物だわ(調子を維持できれば……)」

そんな感じで、大谷の二刀流を批判する声には常々歯がゆい思いをしていた次第である。

打撃好調な2016年シーズン。肉体改造の成果か、リアル二刀流の完成も近い?

投手成績:3勝4敗、防御率2.84、投球回69.2。
打者成績:打率.365、本塁打9、打点21、OPS1.209。
これが2016年6月2日現在の大谷の成績である。

投手成績はまだ上がってきていないが、オフに行った肉体改造の成果からか、打者に関してはシーズン序盤からスイングに一段上の力強さが見られる。

特に日本ハムOBのダルビッシュとの合同自主トレはかなり重要な時間になったようである。

ファイターズ・大谷 逆方向へ反撃の9号ソロ!! 2016/5/31 F-S

あれでフェンス直撃!? ファイターズ・大谷の弾道がとんでもない!! 2016/6/1 F-S

そして、2016年5月29日の楽天戦でついにリアル二刀流が実現する。

《THE FEATURE PLAYER》F大谷 リアル二刀流で躍動!!

投手として7回4安打1失点、打者としては5打数3安打1打点2得点。形だけの二刀流ではなく、投打において要となる活躍を見せたのである。

この活躍を受けて、下記のコラムなど大谷の二刀流を肯定する記事も徐々に増えてきている。

「大谷翔平の二刀流を同僚も絶賛 「そんな選手見たことない」「改めてすごい」」

このままいけば、2017年シーズンには冗談抜きで20勝20本塁打を達成するのではないか。そんな期待を持たせてくれるほどの勢いである。

最初に申し上げた通り、僕はルーキー時代から大谷の二刀流を推していた。そんな僕にとって、今シーズンの大谷の打撃好調ぶりは嬉しいことこの上ない。

「プロ野球を舐めている」だの「他の選手に失礼」だのとのたまっていたOB連中に「お前らが一番大谷を舐めてたんちゃうの?」と言ってやりたいくらいである(まだシーズン序盤なので、デカい口を叩くのは控えるが)。

「大谷翔平が日ハムの足を引っ張っている? 相手を勢いづけたのは覚醒した投手大谷だった?」

二刀流でメジャーに行っちゃえよマジで

2015年の投手成績を見てもわかるように、大谷翔平の投手としての能力はずば抜けている。打撃が好調な今シーズンでも、依然として「メジャーに行くなら投手一本」という論調が大半を占めていることは間違いない。

【プロ野球パ】大谷が森友哉らを圧倒! 埼玉西武の主軸を三者三振 2015/05/14 F-L

【プロ野球パ】最速は161キロ! 大谷、おかわり君に圧巻投球 2015/08/26 F-L

さらに、オフシーズンに合同自主トレを行ったダルビッシュも、大谷の目標がメジャーなのであれば投手一本に専念するべきとの見解を示している。

「ダルビッシュが大谷の二刀流に持論 「二刀流では絶対メジャーに行けない」」

世間の論調に加え、現役選手のご意見番的な立ち位置に収まりつつあるダルビッシュが二刀流に反対したことで、大谷の投手一本化を求める声は以前よりも大きくなっているように感じる。

だが僕自身の意見を言うのであれば、大谷にはこのダルビッシュの意見すらも超えてほしい
このまま打者としても成長を続け、「投手と野手、両方やらせてくれるなら入団してやってもいい」と超上から目線でメジャー移籍してもらいたい
日本のプロ野球OBを結果で黙らせたように、アメリカでも投手と打者兼任を貫いてメジャーの二刀流否定派を黙らせてほしいのである。

メジャーで二刀流はさすがに現実的ではないかもしれないが、大谷翔平というケタ外れのスケールを持った選手なら可能性はあると個人的には思っている。

「マジで予想困難な日本シリーズ2016!! 広島カープvs日本ハム。黒田も大谷もドラマチック過ぎ」

世界一の投手・大谷翔平。こんなピッチャー見たことない

繰り返しになるが、投手としての大谷翔平は言うまでもなくスペシャルな存在だ。
先発投手としての1試合の瞬間最大風速は間違いなく世界一だろう。
先日、トミー・ジョン手術からの復帰登板を果たしたダルビッシュもかなりレベルアップしていたが、それでも大谷には及ばない。

PIT@TEX: Darvish fans seven in his first start back

一応申し上げておくが、投げている球だけなら大谷はすでにダルビッシュを超えている。

ちなみに最後のジェイソへの89マイルの1球。僕はあれがスプリットだと思っていたのだが、いろいろ調べていくとどうやらチェンジアップだということがわかった。あの高速チェンジアップが常時投げられればダルビッシュも相当活躍できるのではないだろうか。

ストレートの球速が常時153、154km。野茂に匹敵する落差のフォークを145km以上のスピードで投げ込み、130km台のスライダーと110km台のカーブで緩急もつけられる。勝負どころではストレートが最速160kmまでアップし、フォークも150kmをオーバーする。
こんな先発投手は地球上のどこを探しても存在しない。世界一どころか宇宙一である。

「三浦大輔と黒田博樹の引退があまりにも見事で、FA移籍と生え抜きへの考えが揺らぎそう」

もちろん球数管理などを含めた投球術や総合力で大谷以上の投手はいる。
だが、投げている球、1試合の瞬間最大風速だけなら完全に世界一と断言していい。

確か「大谷レベルの投手ならメジャーにゴロゴロいる」という意見を聞いたことがあるが、そのゴロゴロがどこを指しているのかをぜひとも教えていただきたいものである。

「2017年田中マー君はサイヤング賞を獲得できるか? 実はダルビッシュよりも可能性が高い?」

大谷翔平のネクストステージは安定感。再現性と省エネピッチングを身につけろ

大谷の次の課題を挙げるならば、やはり安定感ということになるだろう。

今の大谷は突然調子を崩したり、試合によって好不調の波が激しかったりとやや安定感に欠ける。

そして、1試合の燃費が悪い

確かに160kmのストレートと150kmのフォークはすばらしいのだが、それを1シーズン続けることは不可能だ。ましてや中4日、5日が基本のメジャーではなおさらである。

Shohei Ohtani 11 K, 100 mph 161 km/h vs Korea in Premier12 Semifinal

これは2015年に行われたプレミア12の韓国戦での大谷だが、投げている球は本当に凄まじい。こんなピッチングをされたら打てる打者など地球上には存在しない。

だが、レギュラーシーズンで毎試合こんなピッチングをしていたらあっという間にぶっ壊れて終わりである。

つまり、大谷が身につけるべきは再現性の高い省エネピッチング
7、8割の力で質の高い152、153kmのストレートを常に投げることである。それができれば今より球数は減るし、1試合の負担も軽減される。

「大谷165kmキター!! 大谷のストレートの質が悪い? ファールされる160kmより空振りが取れる140kmの方が上?」

2013年に24勝0敗という驚異的な数字を残した田中マー君のように、全力投球はピンチの場面のみに限定し、平常時はある程度手抜きをする。その術を身につければ鬼に金棒である。
長いイニングを投げても疲労が溜まらなくなるし、高水準でのクオリティを保ち続けることができるだろう。

「マーくん、神の子、中5日。田中将大が黒田化して好投!! 中5日でグレーティスト、中4日で凡ピー」

投手の負担が減れば、当然打者としての出場にも好影響をもたらすことになる。常にフレッシュな状態で数多く打席に立つことができ、より成績の向上が見込めるというわけである。

最終的に「メジャーでの二刀流」がぐっと近づく。そんな感じである。
 
「躍動する大谷翔平。「動く球を覚えるべき」でも「メジャー仕様にモデルチェンジしたから勝てた」んでもないと思うよ」
 
メジャーでは打撃の得意なピッチャーとしてやっていくべき?
バンガーナーやジマーマンを目指せ?
そんなもん関係あるか。
大谷舐めんなよ?

エースで四番の野球小僧。
笑ってしまうくらいのマンガの世界の住人。
大谷翔平にはいけるところまで二刀流でいってもらいたい。

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