全日本プロレス現地観戦。中嶋勝彦が九分九厘優勢ながらも安齊勇馬に敗北。これで全日離脱かな? AEW移籍もありだと思う【2024.3.30感想】

全日本プロレス現地観戦。中嶋勝彦が九分九厘優勢ながらも安齊勇馬に敗北。これで全日離脱かな? AEW移籍もありだと思う【2024.3.30感想】

2024年3月30日に東京・大田区総合体育館で行われた全日本プロレス大田区大会を現地観戦してきました。

 
お目当てはメインの三冠ヘビー級選手権、王者中嶋勝彦vs挑戦者安齊勇馬の60分1本勝負です。

 
2023年10月に15年間所属したNOAHを退団した中嶋勝彦。
現在全日本プロレスにフリーの立場で参戦していますが、今回は自身が保持する三冠ヘビー級王座の5度目の防衛戦でございます。
 
結果は20分16秒ジャーマンスープレックスホールドで安齊勇馬が勝利。
ほとんどの時間で圧倒しながらまさかの3カウント負けとなりました。
 
 
というわけで、今回はこのイベントの感想を言っていきたいと思います。
 

楽しい1日だった。まさに「明るく楽しく激しいプロレス」

まず全体の感想ですが、めちゃくちゃ楽しかったです。
 
この日は大量の花粉に加えて黄砂も飛んでいたとのこと。
今年No.1のムズムズと目の痒みを抱えながらの観戦となりましたが、それを吹っ飛ばすほどの盛り上がり(言い過ぎ?)。
7試合+前座試合の計8試合、非常に満足度の高い1日となりました。
 
 
選手やリングアナの相次ぐ脱退、5.6ALL TOGETHERへの不参加、その他。
あまりいい話が聞こえてこない全日本プロレスですが、イベント自体はクッソ楽しい。
 
まさしく「明るく楽しく激しいプロレス」でございます笑


 

時間差バトルロイヤルが最高だった。初めて観たけどこんなに楽しいとは笑

中でも第3試合の時間差バトルロイヤルは最高でした
 
チャンピオンカーニバルに参加予定の選手が1分ごとにリングイン→最後に残った1人が勝利という変則マッチですが、なるほど、こういうのもあるんですね。
 
リング上であまりごちゃごちゃせず、場外乱闘を交えながら適度に分散する。
 
”世界一リングインしない男”黒潮TOKYOジャパンが最後に登場→あっという間に失格になるパターンは鉄板すぎて大笑いしました笑


 
こういうのを観たのは初めてですが、こんなに楽しいとは思わなかったです。


 
宮原健斗の“受け”も健在。


 

全日本プロレス激しさが増した? 中嶋勝彦のハードヒットスタイルに触発されたとか?

またこの日は場外乱闘が多かったです。
 
大田区総合体育館がアリーナと観客席を行き来しやすい構造だからか、他の理由があるのかはわかりませんが、座席をすっ飛ばしながらやり合うシーンが目白押しでした。
 
この自由度の高さはスペースのない後楽園ホールにはないものです。
 
 
あとはアレだ。
ちょっと激しさが増しました?
 
以前、NOAHの拳王が主要3団体の特徴として、
・全日本は激しさが足りない
・近年「明るく楽しく激しい」の激しいが目減りしている
・逆にNOAHは激しすぎて若干胸焼けする
・ちょうどいいバランスなのが新日本プロレス
と言っていたのが印象に残っています。
 
拳王の配信がすげえ。拳王、征矢学vs宮原健斗、青柳優馬戦に向けたプロモーションとして完璧じゃないっすか? プロレス沼にハマりかけてる僕が通りますよw
 
確かに全日本はチョップ一つとっても寸前でブレーキがかかる。
投げ技に関してもフワッと落とす感じで明らかな加減がある。
 
安心感と楽しさはありますが、やや物足りない部分も……。
 
 
ところがこの日は打撃、投げ技ともに容赦がありません。
バッチンバッチンという炸裂音が場内に響きわたります。
 
もしかしたら中嶋勝彦のハードヒットスタイルに影響された?
もしくは(人材の枯渇で)他所から連れてきた選手が多いせい?
 
何とも言えませんが、過去に現地観戦したときよりも激しかった印象です。
 

コンディションが悪すぎた大仁田厚。直後の休憩でダレたよね。セミ、セミセミはあそこからよく戻したよ

微妙な点を挙げるとすれば、第4試合に登場した大仁田厚のコンディションが悪すぎたこと。
 
入場時から表情にハリがなく歩き方もひょこひょこしていておかしい。
試合が始まっても動きが悪く、対戦相手が気を遣っているのが丸わかりです。


 
いや、こんな体調悪そうなヤツに電流爆破なんかしちゃダメよ笑

 
最後の3カウントも大仁田が動ければ普通にカットに入れたはず。
60代後半なので仕方ないのかもしれませんが、ちょっとキツかったです。
 
まあ、これが大仁田の通常運転なのかもしれないですけどね。
「大仁田厚、背骨骨折疑いの激痛で愛弟子To―yとのアジアタッグ王座陥落「ひびが入ってるのか、めちゃくちゃ痛い…」」
 
てか、この試合のあとに休憩が入ったせいでちょっとダレたんですよね。
第5試合の世界ジュニアヘビー級タイトルマッチ、第6試合の世界タッグ戦とどんどん上げていくところなのに。
 
休憩明けはかなり眠かったことを告白します笑
 
 
そういう意味ではセミ、セミセミの選手はホントにがんばりました。
第5試合のライジングHAYATOとMUSASHI、第6試合の斉藤ブラザーズwith TARU総帥と諏訪魔、鈴木秀樹。
いったん落ちかけた雰囲気をよくあそこまで戻したと思います。


 
ちなみにライジングHAYATOが次期挑戦者に今年7月に引退予定のカズ・ハヤシを指名したのを観て「ああ、マジで人材が足りてないんだなぁ」と思ってしまいました……。
 

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まさかの結末のメインイベント。結果はある程度予想できたけど…

そしてメインイベント、王者中嶋勝彦と挑戦者安齊勇馬による三冠ヘビー級タイトルマッチでございます。
 
まずは王者中嶋勝彦が入場。


いや、いいっすねぇ。
このピリついた感じが好きなんすよ笑
 
そして挑戦者安齊勇馬。

うん、背か高いっす。
 
 
実際の試合ですが、各所で言われている通りまさかの結末でした。
 
九分九厘中嶋のペースで進んでいたのに、最後の最後でジャーマンスープレックスからのカウント3で安齊が勝利するという。


 
正直、結果自体はある程度予想できていたのも事実です。
 
2023年11月? の参戦以降タッグリーグで大森北斗を引っ張り上げる、大晦日に宮原健斗と再戦、斉藤ブラザーズとの絡み。
で、次世代スターを期待される安齊勇馬の壁役として。
 
中途半端な闘魂スタイルには賛否両論(僕は好き)ありますが、全日本でやることはやり尽くした感があります。
 
と同時に「もしかしたら全日の中嶋勝彦が見納めになるのでは?」と思ったのもこの日現地観戦を決めた理由だったりします。
 
で、4月からスタートするチャンピオンカーニバルに中嶋勝彦の名前がなかった時点で「ああ、なるほど」と。
 

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九分九厘優勢だったところからの逆転負け。「お客さんが答えを持っていますから」っていうのはなるほどです

ただ、あんな結末だとは……。
 
上述の通り展開的には九分九厘中嶋勝彦が優勢。
終盤にはバックチョークで安齊が失神したのを確認してから離す場面も。

 
ブックや予定調和等、野暮なことを言う気はありませんが、さすがに戸惑いました笑


実際、僕の周りも
「え?」
「何が起きた?」
「負け…たの?」
みたいな雰囲気だったしね。
 

「プロレスの難しいところは、お客さんを納得して帰すこと」
「お客さんが答えを持っていますから。選手がどうこうじゃなくて。お客さんが受け入れなければ、ダメですよね」

なるほど。
THE プロレスって感じの言葉。
 
会場の反応を見ながらアドリブで対応できるのがプロレスの強み、他の競技にはない持ち味だと思っていますが、この試合にはそれが足りなかったと。
 
もしかしたら中嶋勝彦にはその辺の柔軟性がやや足りていないのかもしれません。
もちろん力量差、経験値の差を考えればあの流れしかなかったという噂もありますが。
 
NOAH中嶋勝彦ラスト後楽園ホール現地観戦。メキシカン2人に度肝を抜かれ、望月成晃の気合いに釘付けになる。勝彦はどこに行っても応援するぞ笑
 

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中嶋勝彦の今後? 個人的にはAEWがいい気がするけど…

なお先ほど「今までよりも全日本が激しくなった?」「中嶋勝彦のハードヒットスタイルに触発された?」と申し上げましたが……。
 
全然違えw
 
いや、全然違いましたね。
 
本家のバッチンバッチンは桁が違いました笑
炸裂音の質が完全に別物です笑


 
 
もし全日本を離脱した場合はどうするんでしょうか。
噂される新日本プロレスなのか、もしくは海外移籍なのか。
 
個人的にはAEWなら可能性がありそうに思えますけどね。
 
柴田勝頼vsウィル・オスプレイ戦はダイジェストだけでも眩暈がするほどカッコいいし。


ファイトスタイル的にもWWEよりも中嶋勝彦に合っている気がします。
 
ちょうど脂が乗り切った時期、向こう2、3年が全盛期だと思うので爆発してほしいですね。
 

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