拳王の配信がすげえ。拳王、征矢学vs宮原健斗、青柳優馬戦に向けたプロモーションとして完璧じゃないっすか? プロレス沼にハマりかけてる僕が通りますよw
先日プロレスリング・ノアを現地観戦してきたのは下記の通り。
NOAH現地観戦感想。1ヶ月ちょいでのノア再訪。まさかの宮原健斗襲来で拳王とのタッグマッチ決定か? アカン、プロレス沼にハマりそう笑
メインイベントで勝利した拳王がマイクで喋っている最中に全日本プロレスの宮原健斗が乱入し、拳王、征矢学組が保持する世界タッグ王座への挑戦を直訴。
さらに後日、今度は拳王が全日のリングを訪れ宮原健斗、青柳優馬組と対峙し「全日のリングで戦え」という要求を受け入れる流れに。
その結果、2023年6月15日の全日本プロレス後楽園ホール大会で拳王、征矢学vs宮原健斗、青柳優馬戦が行われることが正式発表された。
【6.15後楽園大会対戦カード】
「#ajpwダイナマイトシリーズ2023」
6月15日(木) 18:30 東京・後楽園ホール◆世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
【第95代王者組】
拳王
征矢学
vs
【挑戦者組】
宮原健斗
青柳優馬#ajpw #noah_ghc pic.twitter.com/ywJrv5wj8f— 全日本プロレス/alljapan (@alljapan_pw) June 12, 2023
僕自身、プロレス観戦の場でこういう団体同士の交流? 頂上決戦? に遭遇したのは初めての経験。おかげでめちゃくちゃテンションが上がっている。
その流れで拳王のYouTubeチャンネルをボーっと眺めていたところ、下記の配信アーカイブが目に入った次第である。
で、何の気なしに話を聞いていると……。
あれ? 何かすげえいいこと言ってないか?
刺さるセリフがポンポン出てくる上にプロモーションとしても素晴らしい。
これを観たのは本当にたまたまだったのだが、あっという間に釘付けになった次第である。
というわけで、今回はこの拳王の配信についての感想を。
申し上げたように僕は拳王、征矢学vs宮原健斗、青柳優馬戦にかなりワクワクしているのだが、この配信のおかげで当日がより楽しみになっている。
拳王、征矢学vs宮原健斗、青柳優馬戦感想。拳王の配信を観て急遽現地観戦を決めた。タマスィが震える名試合。全日もノアもみんなすげえよ笑
配信についての記事。やっぱりメディアが取り上げたよね
まず配信について取り上げた記事が下記。
NOAH・拳王が世界タッグ挑戦者・宮原健斗を糾弾「全日本プロレスファンをオマエが信じないでどうするんだよ。他力本願すぎるんだよ!」【週刊プロレス】 | BBMスポーツ | ベースボール・マガジン社 https://t.co/tUybXhAtos#noah_ghc #ajpw #週プロ #週刊プロレス
— 週刊プロレス (@shupromobile) June 12, 2023
28分ちょいとかなり長い動画だが、前半10分弱くらいまでが記事で紹介されている部分である。
「アイツら、全然動いてない。ましてや、宮原はなぜかNOAHファンに(観戦を)呼びかけてた」
「おかしいだろ。全日本プロレスファンをオマエが信じないでどうするんだよ」
「会社のヤツならまだしも、全日本プロレスの顔の宮原健斗がそういう考え方」
「オマエらには歴史があるだろ。伝統があるだろ」
客入りに苦戦する全日本プロレスの現状、その要因が「他団体に頼りすぎ」「(自称)団体の顔である宮原がそういう考え方」なことにあるとまくし立てているわけだが、なるほど。
上述の通り僕は団体同士の交流? 抗争? に遭遇したのは初めてだったのだが、どうやらこれは別に珍しいことでもないらしい。
実際、直近の郡山大会でも当たり前のように征矢学が参戦していたし、要するにそういうことなのだろうと。
交流戦を連発すると新鮮味がなくなる。客入りに苦戦する全日がまさにその状態
ただ、交流戦を連発すると安っぽくなる、新鮮味がなくなるというのはその通り。
本来、タイトルマッチはゼロから勝利を積み上げてようやくたどり着けるもの。それが他団体の主役級だからといっていきなり会場に現れて「俺とやれ!!」と叫べば実現してしまうというのはおかしな話である。
拳王、征矢組の保持するベルトがもともと全日本の管轄なのを抜きにしても。
瞬間的な注目を集めるためには交流戦は確かに効果的だが、長期的に見ればマイナスが多い。
先日の「ALL TOGETHER」のような大イベントならサプライズとして成立するが、そればかりやっているとベルトの重みが失われてしまう。
拳王が言うには、今の全日はまさにその状態。他団体に頼りすぎて従来のファンにそっぽを向かれていると。
「ALL TOGETHER」直後のインタビューでも同じことを訴えていたが、冗談抜きで「プロレス界は鎖国した方がいい」というのは一理ありそうである。
【ノア】拳王ズバリ「鎖国した方がいいんじゃねえか?」6・9ALL TOGETHERで見えた課題を指摘|東スポWEB #noah_ghc https://t.co/qiZ8FAWqkT
— 東スポ (@tospo_prores) June 12, 2023
「激しく」が失われた全日。緊張感がありすぎて息苦しいNOAH。最適バランスの新日本プロレス
また「今の全日本はヌルい」という意見もなるほどと思った。
全日本プロレスが掲げるコンセプト「明るく、楽しく、そして激しく」はジャイアント馬場が提唱した“王道プロレス”を継承したものらしいが、現在では3番目の「激しく」が抜け落ちている。
「明るく、楽しく」ばかりが先行してかつての荒々しさが失われてしまったとのこと。
逆にNOAHは少々ガチ路線が行きすぎており、息苦しさを感じる部分も……。
そして、そこのバランスをもっともうまく取っているのが新日本プロレス。
適度な緊張と「明るさ、楽しさ」を最適なバランスで体現していることが人気の要因であると。
僕はプロレスにはまったく詳しくない&どこかの団体を推しているわけでもないが、これはちょっとわかる(気がする)。
直近のNOAHの興行は確かにおもしろかったが、あまりにガチガチで心が休まる時間がない。
それこそ中盤あたりにコメディー路線の試合があればいいのになぁと思ったりもした。
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全日に関しては記憶が曖昧なので単純比較はできないものの、ダイジェストを観ると「ほほう」と思わされる。
征矢学の試合運びは完全なガチ路線。チョップやエルボーにまったく躊躇がなくラリアットや肩タックルに関してはあまりの激しさにヒヤヒヤさせられるほど。
それにひきかえ、青柳優馬のソフトタッチっぷりが笑
エルボーは征矢に比べてフワッとしており、ドロップキックや16文? キックは当たる寸前に明らかにブレーキをかけている。
投げ技についてもそう。
直下型で落とす征矢学に対し、青柳優馬は低空気味に優しく? 着地する。
あくまでダイジェストのみの印象だが、上記だけでも団体ごとの方針の違いが垣間見える(気がする)。
これぞプロレス!! と呼べる緊張感はあるが、ガチ路線すぎて息が詰まるNOAH。
安心感と明るさには秀でているが、どこか物足りなさが残る全日。
で、それぞれの長所を“いい塩梅”で体現しているのが新日本プロレスであると。
ファンが何を求めているかにもよるが、改めて“最適バランス”を見極める感覚は重要。と同時に当事者でありながらもそれを客観視できる拳王はすごい。
潮崎豪vs中嶋勝彦、拳王vsジェイク・リー。とんでもないもんを観ました。プロレスリング・ノアN-1 VICTORY 2023現地観戦感想
口汚く罵り合うだけがプロモーションじゃない。やり方は無数にあることを拳王が教えてくれた
何より刺さったのが、拳王の配信が「これぞプロモーション!!」なやり方だったこと。
全日のリングに上がる条件として「満員札止め」を提示し、その努力をしない他力本願な対戦相手を糾弾。全日の苦しい現状を無遠慮に指摘するとともにベルトの重さ、歩んできた歴史に誇りを持てと発破をかける。
全日側にも言い分はあるし拳王がすべて正しいとまでは言わないが、「お前が全日本プロレスのファンを信じないでどうする」という言葉はクソニワカな僕でもグッとくるものがあった。
その上で改めてチケットの購入をお願いしつつ対戦相手を年表で紹介していく。
僕はNOAHの現地観戦は拳王のYouTubeチャンネルが最初のきっかけなのだが、イベントのおもしろさや選手のカッコよさ(中島勝彦、拳王、ジェイク・リー)でリピートを決意し 団体同士の交流で一気にテンションが上がった。
さらに今回の配信によって完全にプロレス沼にハマろうとしている笑
いや、すげえな拳王ww
プロモーションとしては完璧じゃないっすかね。
僕がプロレスの現地観戦をオススメする6つの理由。騒ぎ過ぎて喉ガラガラだわ。嫌いな後楽園ホールが好きになりそうになるw
格闘技界隈では試合前に選手同士がSNSや対面で罵倒し合う光景が常態化しているが、ああいうプロモーションに辟易していた分、拳王のスタンスはめちゃくちゃ新鮮。
口汚く罵り合う、下品に振る舞うだけがプロモーションではない、方法は無数にあることを体現してくれた。
格闘技関連でこれを言うと「選手は試合で魅せればいい」「集客やプロモーションは運営の仕事」と怒られることがあるが、いや、どう考えても両方必要だろと笑
プロなら集客の努力は重要でしょと。
イベントのメインを張る選手ならなおさらですよ。
その割に「SNSばかりやってないで練習しろ」という理不尽なイチャモンに対しては「選手が24時間練習してると思ってんのか」とキレとるやんけと笑
別に拳王並にやれとは言わないが、まったく商売っ気がないのはどうなのよ?
などなど。
ど真ん中に刺さると同時にあれこれ考えさせられる配信だったことをお伝えする。
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