村田零士vs牛島龍吾戦感想。村田選手の試合をやっと現地観戦できた。リング外TKOなんて初めて観たわ【2021.7.17八王子市富士森体育館】
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2021年7月17日に東京・八王子市富士森体育館で行われた八王子中屋ジム興行、第42回ファイティング・スピリット・シリーズを現地観戦してきました。
この日のメインでは日本ユースS・ライト級王者佐々木尽vs日本ライト級ユース王者湯場海樹という日本中量級ホープ同士の一戦が組まれ、試合の模様はYouTubeで生配信されております。
ですが、僕のお目当ては第2試合。
S・フェザー級6回戦、村田零士vs牛島龍吾戦です。
そして、応援していたのは村田零士選手でございます。
村田選手はなぜか以前から僕の過疎Twitterをフォローしてくださっていることもあり、いつか試合を観てみたいと思っていたところ。
で、佐々木尽vs湯場海樹戦のアンダーに出場するとのことで「おお、これは観に行かなアカンでしょ」と。
ちょうど予定も空いていたのでさっそくチケットを購入して足を運んできました。
というわけで、今回はこの村田零士vs牛島龍吾戦を中心にイベントの感想を言っていきたいと思います。
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八王子市富士森体育館はアクセス最悪な会場。駅からクソ遠いし建物もダサかった記憶が…
まず今回の会場の八王子市富士森体育館ですが、はっきり言ってアクセスが最悪レベルで悪いです。
八王子駅から約2kmほど離れており、基本はバスorタクシーで向かうのがベター。無理をすれば歩けないこともないですが、この暑さの中ではさすがにやめた方がいいです。
僕自身、この会場には昔何かの用事で行ったことがある(何かは忘れた)のですが、とにかく面倒くさかった記憶しかありません。
駅から離れているのはもちろん、かなり勾配が激しい上に建物もボロっちくてダサい。
この日の会場が富士森体育館だと聞いて、
「う〜わ、マジっすか」
「あの八王子実践の近くのアレでしょ?」
「最悪の会場じゃん」
と辟易した経緯があります。
で、あの往復の超絶ストレスをどう軽減するかを熟考した結果、
思い切って原チャリで行くことに。
富士森体育館は駐車場も完備されているし、原チャリなら渋滞も関係ない。
我が家から八王子まではだいたい1時間ちょいかかります(郊外住みウェーイ)が、酷暑の中で電車とバスを乗り継いであんな僻地に向かうよりは100億倍マシなのではないかと。
久しぶりに原チャリでの遠出を敢行した次第でございます。
まあでも、結果的には正解でしたね(郊外住みウェーイ)。
思った通りの大渋滞でしたが原チャリなのでまったく問題なし。あの辺の道を走ったのも久々だったおかげでそれなりに新鮮さもありました。
・店の規模の割にやたらとノボリの数が多いラーメン屋
・冗談みたいにデカいラブホテルの案内板(電飾消えかけ)
・山の中から突然出現する超巨大な大学キャンパス
などなど。
田舎道の幹線道路あるある満載の原チャリライフだったことをお伝えしておきます。
駐輪場の目の前が喫煙所になっていたせいで「おおう…」となったことは内緒です。
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会場がちょっとカッコよくなってました。って、2016年に改修工事があったんですね
前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に。
無事会場に到着し、体温チェックと消毒を済ませてからチケットを見せて場内に入ります。
今回はアリーナ席を購入したので、2階席から階段を使って1階に降ります。
全体を俯瞰で見たのがコレ。
座席に座ってリングを見た感じがコレ。
って、アレ?
何かカッコよくなってねえか?
僕が以前来たときはもう少し古ぼけていた覚えがあるんですが。
というか、建物の外側は普通に古かったですが。
と思って調べてみると、どうやら2016年に改修工事が行われたとのこと。
その際、施設名も八王子市民体育館→八王子市富士森体育館に変更されたとか。
ああ、そうそう。
「八王子市民体育館」だったわ、僕が前に来たときのヤツ。
なるほど。そこから改修されて綺麗になったわけね。
椅子はコレ。ごく普通のケツが痛い形状です。
そして開始時間の15:00になると、スクリーンにPVが流れていよいよイベントスタートとなります。
○牛島龍吾vs村田零士×(3R30秒TKO)
では、ここから先は申し上げたように第2試合の村田零士vs牛島龍吾戦の感想を。
まず最初に青コーナーの村田選手の入場です。
おお、いい表情しておる。
コレはいけるんじゃねえの?
続いて赤コーナーの牛島龍吾選手。
びっくりするくらいの男前です。
牛島選手の試合は2020年11月に新宿FACEでの藤岡飛雄馬戦を観戦しているのですが、そのときは惜しくも判定負けを喫しており、今回はそれ以来の試合となります。
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両者の選手紹介も終わり、
試合開始のゴングが鳴らされます。
長身でリーチの長い牛島選手に対し、村田選手はガードを上げて中に入るタイミングを探ります。
恐らく村田陣営は牛島選手の左をガードしてその戻り際に距離を詰める流れを想定していたと想像しますが、牛島選手も懐の深さを活かして中に入らせません。
どちらも決め手がないまま1R終了しましたが、どちらかと言えば牛島選手のペースかなという印象。
2Rに入るとタイミングを掴んだ村田選手が中に入るシーンが増え、徐々にパンチも当たり始めます。
ですが牛島選手も自らスペースを潰し、上から覆いかぶさるようなクリンチで村田選手を抑えてブレークを待ちます。
2Rはどうだろうなぁ。
村田選手の動きもよかったけど、やっぱり牛島選手のポイントかなぁ。
などと思いながら観ておりました。
なおインターバル中に「村田選手のカットはパンチのヒットによるものです」とアナウンスされておりましたが、僕にはどのパンチで切れたのかはちょっとわからなかったです。
というより、実はこの瞬間に頭が当たってたんじゃないの? と思ったり。
だからどうということもないですが。
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3R開始直後の牛島選手の右で村田選手がリング外へ。こんな結末初めて観たわ。右が合ってきてるなぁとは思ってたんだよね
で、続く3R。
ここから村田選手がどう盛り返すか? などと思っていたら……。
開始直後に牛島選手の右がカウンターで村田選手の側頭部を捉え、平衡感覚を失った村田選手がリング外に転落。
そのままレフェリーストップにより試合終了!!
って、うおおお!!!
すげええ!!
おいおいマジかよ。
こんなことってホントにあるんだな。
僕自身、リング外に落下しての決着というのを生で観たのは初めてだったし、全試合がKO決着となった本イベントの中でもこれは特にインパクトがありました。
いや、でもアレなんですよね。
2Rの終盤くらいから牛島選手の右が合い始めてるなぁとは思ってたんですよ。
牛島選手の左の戻り際に村田選手が前に出る→村田選手の左に牛島選手が右のショートを合わせる流れで。
村田選手が顔を斜めに背ける軌道上に牛島選手が右を伸ばすというか。
ヤバイなぁ、ちょっとおっかないなぁと思いながら観ていたら、
ズゴーン。
リング外に落下した瞬間はびっくりしすぎて写真を撮れませんでした。
牛島選手、めちゃくちゃ喜んでおります。
でも、そうですよね。
ちょろっと戦績を調べたら2019年2月以来のKO勝利とのこと。しかも狙いすました右がドンピシャで当たっての会心の勝利です。
いい笑顔ゴルァww
うん、ナイスファイトでしたね。
一方、惜しくも敗れた村田選手。
こちらもナイスファイト。
2Rなどはいい流れができつつあったし、本当に残念でした。
でも、初めて観ましたけど身体も強そうだしいい選手ですよね。
僕の勝手な意見を言うのであれば、またここから巻き返していただければと思います。
そもそもアレなんだよな。
こんな僻地にある会場で開催する時点でアウェイ側が不利すぎるんだよ。
だって、村田選手って渡嘉敷ジム所属でしょ?
中野区からわざわざ八王子市まで出向いてるんだから、あらかじめ2ポイントくらいハンディをつけておいてだな(ダメに決まってるだろアホか)。
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感想は以上でございます。
その他の試合についてはまた後日ということで。
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