サンダースvsウィリー・モンローJr.とかいうアラサー大男2人のお見合いが36分間続く地獄。俺がリゴンドーを嫌いな理由がコレですよww【結果・感想】

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退屈イメージ
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2017年9月16日(日本時間17日)、英・ロンドンでWBO世界ミドル級タイトルマッチが行われた。
同級王者ビリー・ジョー・サンダースがランキング5位の挑戦者ウィリー・モンローJr.と対戦。3-0(117-111、115-114、117-112)の判定でサンダースが勝利し、2度目の防衛に成功した試合である。
 
7月のクルティゼ戦が突然延期になり、代わりに決まったこの試合。
テクニカルなサウスポー同士の一戦は、序盤からお互いに出方をうがかう静かな展開で進む。
 
膠着状態が続く中、王者サンダースが先に仕掛けて試合を動かす。
クリーンヒットはないものの、ウィリー・モンローJr.の顔面に軽く左フックをヒットし、試合の主導権を握る。
 
ウィリー・モンローJr.も得意の見切りとカウンターで応戦するが、サンダースのバックステップに追いつくことができない。
 
両者決定打のないまま12R終了のゴングが鳴り、試合は判定に。
手数とヒット数で上回ったサンダースが順当に3-0で勝利。2度目の防衛を果たした試合である。
 
「俺のウィリー・モンローJr.さんキター!! サンダースとのタイトルマッチでついに2度目の王座挑戦。よしお前ら、震えて眠れ」
 

思った通りの退屈極まりない試合。リング上はカネロとゴロフキンの顔だらけww

僕の予想通りというか、大半の方の予想通りクソ退屈な試合となった今回。
 
リングやコーナーポストはカネロvsゴロフキン戦の広告で埋め尽くされ、サンダースの本拠地ロンドンでの開催にもかかわらず「何でやねんww」と突っ込まざるを得ない状況である。
 
「ゴロフキンvsカネロ・アルバレス感想。カネロは初めてゴロフキンの突進を真正面から受け止めて負けなかった選手。まあ再戦だね」
 
日本時間で朝6時台からのスタートだったこともあり、リアルタイムで視聴した方が多いとも思えず。
 
唯一予想外だったのは、サンダースがウィリー・モンローJr.を駆け引きで上回ったことだろうか。「大半の方」と呼べるほど、この試合に注目していた方がいたかは甚だ怪しいのだが。
 
とにかく僕は、地元判定でも何でもなくサンダースが明確に勝利したことに驚いてしまった。
 
あまりの退屈さに睡魔に負けてしまい、これまで試合をちゃんと観たことがなかったサンダース。
だが、実は意外といい選手だったのかもしれない。村田諒太なら勝てるだろうという思いは変わっていないが、少なくともスピードと駆け引きの部分ではかなりの位置にいる選手なのはわかった。
 
ちなみにだが、僕はこの試合をDAZNで視聴した。
先日のメイウェザーvsマクレガー同様、たまにボクシングを扱ってくれるのは本当にありがたい。
Docomoユーザーなので月額980円。
野球、バスケ、ラグビー、ボクシング、UFCをいっちょ噛みするニワカww人間として、DAZNの視聴環境はまさにうってつけである。
 
まあ、サッカーにいっさい興味がないのが問題と言えば問題か。
以前にも言ったように、サッカーのあるなしで料金を選択できればなおいいのだが。
 
「ジェスレル・コラレスvsラダリウス・ミラー。瞬き推奨のおネムな一戦。ミラーはヘリングに勝ってるし面倒な選手だよな」
 

先に手を出し続けたサンダースにポイントが流れたかな。ガードやバックステップがある分、防御でもウィリー・モンローJr.を上回ったか

両者手数が少なく、こう着状態が長く続いた今回。
あえて言うなら、その中でも手数を出したサンダースの方にポイントが流れた感じか。
 
また、防御のスタイルでも若干差がついたのかもしれない。
基本的に上体の動きと見切りでパンチを外すウィリー・モンローJr.に対し、サンダースはそこにガードとバックステップが加わる。
 
単純な見切りだけならウィリー・モンローJr.が上かもしれないが、あらゆる方法で相手のパンチを防ぐサンダースの方が、より被弾が少なかった印象である。
 
特にガードを上げたまま前後に動くバネ。バックステップと踏み込みのレンジがあれだけ出せるのは意外だった。
 
お互い奥足重心のカウンタースタイルではあるが、先に手を出し続けたのがサンダースだったこと。そして、ウィリー・モンローJr.のカウンターにさらにカウンターを被せていたこと。
こういう一瞬の交錯でわずかに上回った積み重ねが、3-0という結果につながった感じだろうか。
 
てか、サンダースが積極的に見えるって大概だけどなww
 
「ジャレット・ハードvsトラウトが名試合の予感? 勝敗予想がクソ難しいタイトルマッチ。無敗の新鋭にベテランが挑む」
 

サンダースのウィリー・モンローJr.対策がよかった。この選手のメンタルはアンドレ・ウォードに近いのかも

また、サンダースのサウスポー対策というか、ウィリー・モンローJr.対策がばっちりハマっていた印象も強い。
 
ウィリー・モンローJr.は基本、身体を左に傾けて構える。右腕の自由を保ったまま、打つ場所を極力隠すことを意識したスタンスである。
 
これに対し、サンダースは右のつま先同士が当たるような位置で、対角線上に対峙していた。やや斜に構えて急所を隠し、ウィリー・モンローJr.に正面を見せない意識を感じさせる構え。
 
身体を左に傾けるウィリー・モンローJr.に対し、サンダースは鋭角に対峙することで打つ場所をほとんど与えない。
 
ウィリー・モンローJr.が効果的なパンチを当てるにはサンダースの正面に回らなければならない。だが、サンダースは左の打ち下ろしとサイドへの動きでさっと進路を塞いでしまう。
 
サイドへの動きを封じることで、勝負は前後のみに限定される。踏み込みとバックステップのレンジを活かせる分、サンダースに有利になるという流れである。
 
スタイル的にウィリー・モンローJr.はオーソドックス、サウスポーの影響を受けにくいと思っていたが、見事に封じられてしまった。
 
さらに細かい部分でのダーティさというか、試合巧者ぶりも随所に見られた。
 
左を打つ際は必ず腕を直角に固定して振り下ろし、偶然を装って肘を当てる。
ウィリー・モンローJr.がサイドに回ろうとすれば、身体を預けてスペースを潰す。腕を抑えて動きを封じ、絶対に次のアクションを起こさせない。
ロープ際でのもみ合いでは、レフェリーと反対側の腕で肘打ちを入れることも忘れない。
 
試合自体はつまらないが、実に嫌らしいww
ロープを背負ったウィリー・モンローJr.が、哀しそうな目でレフェリーを見る姿が何とも言えなかった。
 
「近藤明広がリピネッツを圧倒しながら惜敗。試合は支配してたけど、手数とヒット数がまったく足りず。やってしまいましたなぁ」
 
正直、このサンダースの狡猾さには心底感心してしまった。マジな話、このメンタルはアンドレ・ウォードにも匹敵するように思える。
認めるのがクソほど悔しいのだがww
 

僕がリゴンドーを嫌いな理由がわかったでしょ? こんなポイントゲームに終始する地獄のような12R見せられたらたまらないよね

とまあ、アレコレと述べてきたが、ぶっちゃけそんなことはどうでもいい
 
この試合を簡潔に表現するのならば、
「アラサーの大男2人が中腰で36分間お見合いしてただけ」
 
勝手な印象だが、手数で言えばディエゴ・デラホーヤvsランディ・カバジェロ戦の2R分程度だったのではないか。
 
好意的なロンドンのお客さんからも、さすがにポツポツブーイングが聞こえていたし、マジで地獄のような36分間だったといわざるを得ない。
 
同日のカネロvsゴロフキン戦ではあっという間だった12Rが、「え? まだ7R?」と何度思ったことか。
「実はゴングから2日くらい経ってねえか?」みたいな。
 
「クローラvsバーンズ感想。もの足りない人同士の壮絶サバイバル。両者が足りない部分を攻め合う駆け引き」
 
エリスランディ・ララvsオースティン・トラウト戦の劣化版になると予想したが、実際にはそれをはるかに凌駕する退屈さ。
僕は常々ギジェルモ・リゴンドーのことが大嫌いだと申し上げているのだが、この試合でその意味がよく伝わったと思う。
 
てか、やっぱりポジショニングとポイント合戦に終始する試合はいかんですよね。
それをやるなら、メイウェザーやアンドレ・ウォードくらいの華がないと。
 
エリスランディ・ララもそうだが、彼らの試合にはもう一度観たいと思わせるものがない。
サンダースのようなタイプが半年に1度ペースで長期間王者をキープするというのは、ボクシング最盛期を迎えている英国でもいい状況とは言えないのではないか。
 
あくまで個人的な意見だが。
 
「リナレスはキャンベルに二度と関わるなww 2-1の判定でスレスレ勝利。危ない試合だった。再戦したら負けるんでない?」
 

やっぱりウィリー・モンローJr.好きっすわ自分。全知全能の唯一神とはウィリー・モンローJr.さんのことを言う

そして、惜しくも(惜しくはない)敗れたウィリー・モンローJr.について。
 
「挑発大好きサンダース君がレミューをヒラヒラかわして大差判定勝利。さすがサンダースww 予想以上にいい選手」
 
こちらはもうアレだ。
「さすがでした」としか言いようがないww
 
試合は最悪。
カネロvsゴロフキン戦の前座にもならないほどの盛り上がらなさ。
おまけに塩王者ビリー・ジョー・サンダースを一足飛びで超える塩っぷり。
 
だけど憎めないww
微笑ましくてたまらないww
 
 
いや〜。
やっぱり自分、この選手大好きっすわww
 
わざわざ敵地に乗り込んでおいて、消極王者をさらに下回る消極性。
相手のラフファイトに抵抗できず、哀しそうな目でレフェリーを見る姿もいい。
ジャブの出し方を注意されて、その場で実演してみせたのもかわいいww
 
「ミドル級」という花形階級での世界タイトルマッチだというのに、このピースフルさはいったいww
この選手こそが、平和の象徴と呼ぶにふさわしい存在なのではないかと思うほど。
 
もしかしたら、世界平和とはウィリー・モンローJr.さんそのものなのかもしれない。
 
「田中イキり過ぎたな。パランポンを9RTKOに下すも、試合後に病院に直行」
 
カネロとゴロフキンはボクシング界の覇権を争って頂上決戦に挑んだが、ウィリー・モンローJr.さんはそんなレベルに留まらない。
 
ウィリー・モンローJr.さんがサイドステップしたのではなく、地球が自転しただけ。
サンダースのクソガk……キュートなお子さまがウィリー・モンローJr.さんに謝罪したのも、神への冒涜を後悔したから。
カネロvsゴロフキン戦のジャッジが批判されているのも、ウィリー・モンローJr.さんによる世界平和実現への第一歩に過ぎない。
 
トランプが日本と韓国に武器を売りたがるのも、築地がなかなか移転しないのも、広島カープが連覇を達成したのも、すべてウィリー・モンローJr.さんの御心によるもの。
 
つまり、世界はウィリー・モンローJr.を中心に回っているのであり、ウィリー・モンローJr.さんの間違いは正しい間違いなのであるww
 
 
もはや何を言っているのかわからなくなってきたので止めておくが、とにかく僕はウィリー・モンローJr.さんの元気な姿が観られて嬉しかった。
 
試合はクッソつまらなかったがww
 
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