久保優太vs斎藤裕感想。久保優太に度肝を抜かれた。平本蓮より衝撃度は上。完成度はキックからの転向組の中でNo.1じゃない? 那須川天心に匹敵する天才なんだろうな
2024年7月28日にさいたまスーパーアリーナで開催された「超RIZIN.3」。
先日から公式YouTubeで公開された試合を観ながら感想を言っているわけだが。
今回は第9試合の久保優太vs斎藤裕戦についてである。
結果は2R4分19秒KOで久保優太が勝利。
キックからの転向組の活躍が目立った今大会の中でも一番の勝利だったのではないか。
なお、
・PPVを購入していない
・試合のラインナップに興味がわかなかった
・唯一興味のあったRENAvsケイト・ロータス戦は無料公開せんの?
など、散々ほざいた割に感想はいつも以上の熱の入りよう笑
こんなことなら素直にリアルタイム視聴すればよかったじゃねえかとセルフツッコミが止まらないw
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久保優太すげー。斎藤裕は早いだろと思ったら。キックからの転向組の中でNO.1かもしれん
まず感想としては、久保優太がすごかった。
最初にこの組み合わせを聞いた際に思ったのは「まだ早くねえか?」
正直、今の久保では斎藤裕に敵うとは思えない。
前回高橋遼伍に勝利したものの、あの選手はどちらかと言えばストライカー寄り(に見えた)。
しかもリングよりも広いケージファイトである。
狭いリング+グラップラーの斎藤裕相手に同じことができるとは考えにくい。
さすがにマッチメークが攻めすぎだろと思った次第である。
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ところが結果はまったくの逆。
それもほぼ何もさせず(クリーンなテイクダウンはゼロ)に勝ってしまうという。
当日SNSで久保が斎藤をKOしたと知ったときも驚いたが、実際の映像を観てさらに驚いた。
はっきり言って朝倉未来をKOした平本蓮以上の衝撃。
もしかしたらキックからの転向組の中ではもっともMMAに適応しているかもしれない。
マジで天才なんだろうな。MMA版久保優太の完成形に近づきつつある
とりあえず久保優太はMMAにおけるコツ、自分の得意分野で勝負するやり方を見つけた気がする。
前手の右で相手の左を抑え、相手が出てきた分だけ下がる。
で、右のロー(内、外)、ミドル、前蹴りを使い分けて中に入らせない。
中間距離での右、遠い位置でのローやミドル、前蹴り。
入ってきた瞬間の左カウンター。
全局面でやることがわかっているというか。
相手がこうきたらこう動く、逆に自分が動く際はこう攻めるといった場面ごとの振る舞い、距離設定、技の種類、タイミングが身体に染み付いている印象。
そこに組まれた際のディフェンス、寝技に持ち込ませない腰の重さなどが加わり、“MMA版久保優太”の完成形に近づきつつあるのではないか。
本人が自分を“打撃の天才”と称していたが、マジでその通り。
打撃の才能自体は那須川天心にも引けを取らない、決め事を淡々と遂行するメンタルや必要以上に“魅せようとしない”クレバーさを考えると安定感は那須川天心を上回るかもしれない。
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何だこれw K-1時代のジョーダン・ピケオー戦とそっくりじゃねえかw
要するにこの人は「キックでやっていたことをどうやればMMAに流用できるか」を考え抜いたのだと思う。
今回の斎藤裕戦のあとにK-1でのジョーダン・ピケオー戦を観てみたところ……。
そっくりじゃねえか笑
戦術があまりに似通っていてクッソ驚いた。
前手の右で相手の左を封じ、多彩なキックで中に入らせない。
強引に入ってくれば左のカウンターで迎撃。
距離を詰められた際の組み以外はやっていることはほぼ同じ。
腰の低さ、距離の遠さ、1歩の歩幅。
諸々をMMA仕様にアレンジしてここまで高めてきたのはマジですごい。
斎藤裕をKOしたことにも驚いたが、自分の得意分野(打撃)をMMAの舞台で高次元で再現していることに二重に驚かされた。
繰り返しになるが、この人は本当に天才なのだと思う。
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朝倉未来をKOした平本蓮よりも衝撃度は上。どんな相手にも応用が利きそうな久保の戦術
上述の通り今回の久保優太はすごかった。衝撃度は朝倉未来をKOした平本蓮よりも上である。
同じ左構え、打撃特化型でも平本は近い距離での打ち合いを得意とする。
朝倉戦ではサイドステップからのカウンター1発で勝負を決めたが、アレはどちらかと言えばギャンブル要素が高く1回ごとの消耗も激しい(と思う)。
極論、“朝倉未来専用機”説まであると思っている。
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それに対して久保優太の戦術はどんな相手にも応用が利く(と思う)。
蹴りを多彩に使える分射程も長く、近場で打ち合う平本よりも攻め手は多い。
実際、ストライカー寄りの高橋遼伍、グラップラー寄りの斎藤裕を完封している。
じゃあvsサウスポーでどうなるの?
YA-MANのように被弾OKでにじり寄ってくる相手に同じことができるの?
等の疑問もあるが、現時点での完成度はキック転向組の中ではNo.1と言えるのではないか(2回目)。
今後の相手選びが難しい。摩嶋一整などはいい相手だと思うけど…
ただ、ここから先のマッチメークをどうするかは結構難しい。
本人の希望する挑戦者決定戦? を組むにしても、じゃあ誰を当てるの? と。
散々「MMAの完成度は平本蓮よりも上」だと言ったが、別に僕は久保優太vs平本蓮を観たいわけではない。
この両者なら十中八九グランドなしの打撃勝負になる。
そして、それではMMA選手としてのクオリティは測れない(と思う)。
と言いつつ、これだけいいパフォーマンスを見せた久保に地味強の海外勢をぶつけるのも……。
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元同僚の武田光司?
鈴木博昭をKOしたYA-MAN?
たとえば新居すぐるに勝利した摩嶋一整などはいい相手な気がするが、元王者の斎藤裕に完勝した実績を考えると……。
本人のキャラが悪い意味で影響してるんだろうな。成長の機会が増えたと同時に扱いがめんどくさくなった笑
久保優太は平本蓮に比べてRIZINでの扱いはやや雑である。
奥田啓介、木下カラテと知名度が微妙な相手を当てられたり、安保瑠輝也の初MMAに駆り出されたり。
今回の斎藤戦もRIZIN LANDMRK 5でメイン扱いだった平本vs斉藤戦に比べれば注目度は低い。
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正直、運営に重宝されているとは言い難い。
この辺は久保のキャラが影響しているのだと思う。
見た目はもちろん、シバターにコケにされたり元嫁がやたらと前に出たりと、本人の性格を含めた三枚目要素が強いのが……。
ついでに言うと、弟と混同している人も多いのではないか。
クソほど失礼なのでアレだが、武居由樹にフルボッコにされたのが久保優太だと勘違いしているパターンも?
当て馬として使いやすい分、成長の機会も増えた。
だが、実力がついてくるにつれて扱いがめんどくさくなりつつある。
何ともままならないヤツである笑
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