野球賭博、声出し金銭授受、敗退行為。アホらしいったらありゃしない。プロ野球賭博、八百長騒動ホントしょーもない
賭博問題、敗退行為、円陣やノックでの金銭授受。
相変わらずプロ野球界が騒がしい。
開幕を一週間前に控えたこの時期に各球団の金銭授受が次々と発覚している。
2016年3月20日現在、調査が終了したところで金銭の授受があったとされるのは全部で7球団、野球くじを含めると8球団。実に12球団中半分以上の球団で、恒常的かそうでないかに関わらず選手間の金銭授受があったことになる。
だが、巨人ジャイアンツの選手による野球賭博と「声出しをした選手が小額の金銭を得る」行為がまったく別物であること、各球団で金額や罰金のルールにばらつきがあることなどから「論点がずれてきている」との指摘も挙がり、事態は混沌としている。
巨人の選手による賭博が発覚した当初は「巨人はペナントを辞退しろ」「開幕を遅らせて自粛するべき」「ドラフトを辞退するべき」「罰金」などと感情的に怒っていたファンも多かったが、状況が複雑化するに従ってそうした声も徐々に小さくなる傾向を見せ始めている。
開幕直前に思いもよらない問題にさらされた2016年日本プロ野球。信頼を取り戻すには選手一人一人の全力プレーで返す以外にないのだろうか。
プロ野球賭博と金銭授受問題ダルいわ〜
世間を騒がせるプロ野球賭博問題。そして選手間の金銭授受問題。
ファンや関係者に与えた衝撃は大きく、今もなお多くの方がそれぞれに私見を述べている状況である。
僕は正直、この問題にはだいぶうんざりしていて「もうええわ」というのが本音である。「もうわかったからさっさと開幕しちゃって」という気持ちが強く、これ以上の情報にはあまり興味が沸かない。
本当はこのネタについてはスルーしてもよかったのだが、以前の記事で「プロ野球界に賭博はあっても八百長なんかねえよ」と大々的に宣言してしまった手前、この件には一応触れておいた方がいいだろうと判断した次第である。
「野球賭博の高木京介が八百長も? ないないww 八百長は絶対ないから安心しとけ」
しかも記事を書いてからわずか2日後に巨人の円陣での金銭授受が発覚したということで、気が進まないながらも触れることにした。
「バカだから」でほぼすべてに説明がつく
ここ数日、ブログやSNSを中心に野球賭博や金銭授受問題についてさまざまな情報を仕入れている。特によく目を通したのがスポナビ+のブログである。
ここでブログを書いている方は熱心な野球ファンが多いので、いろいろな視点での意見が知れるのではないかと考えたからである。
まあ熱が入り過ぎて感情的になっている方も多いので、情報の取捨選択は難しいのだが。
結果を申し上げると、
「アホらしい、しょーもない」
これが僕の率直な感想である。
これを言うとホントに怒られるかもしれないのだが、今回の騒動については「バカだから」でほぼすべての説明がつく。
巨人軍の選手という恵まれた地位を失う危険を侵して野球賭博に手を出したのも「バカだから」
八百長の疑いがかけられる可能性も考えずに円陣でのルールをギャンブル性のあるものにしたのも「バカだから」
そして、実質野球界を追放されてからメディアに裏事情をペラペラとしゃべるのも「バカだから」
球界の闇とか、野球界の浮世離れした常識とかそんな複雑なことじゃない。
「バカだから」賭博に手を出した。
「バカだから」円陣で敗退行為が疑われるようなルールで金銭授受を行った。
それだけの話だ。
「CSは不要。あんなの何がおもしろいんだ? あんなの敗者同士の傷のなめ合いだろ」
スポナビ+ブログでは、今回の騒動を憂う方々が「今後の野球界について」や「再発防止策のアイディア」について様々な私見を述べられていたが、申し訳ないが僕に言わせれば全部無駄だ。
だってバカだから。
どれだけ周到に、どれだけ厳格にルールを作ってもバカには理解できない。守る気があっても理解できる脳みそがないから結果的に無法地帯と化す。
なぜならバカだから。
「巨人は優勝を狙わなアカン。可能性が低いとかCS狙いとか関係ない。帝王巨人の至上命題は優勝のみ」
今回の件であえて巨人のミスを指摘するのであれば、バカを野に放つのが早すぎたということだろう。
あと半年ほど「巨人の選手」という足かせをして言論統制しておけば、その間に真相を突き止めて問題をもみ消すなり解決するなりやりようがあったはずなのだが。
問題発覚でテンパってしまったのかは知らないが、トカゲの尻尾切りのように大急ぎで追い出してしまったのがマズかった。
バカがあることないことをメディアにペラペラとしゃべりだすのはかなりの誤算だったはずだ。要は、失うもののなくなったバカの開き直りを甘く見ていたということなのだが。
「プロ野球に八百長はあるのか? できるのか? 賭博はあったけど【NPB】」
前回の記事で「プロ野球選手という恵まれた地位を失う危険を侵してまで八百長などに手を出すわけがない」と申し上げたが、ここ数日でその考えが少し変わった。
依然として現在の日本プロ野球で八百長が行われているとは思わないが、バカさ加減はそれに匹敵するかもしれないと思うようになった。
そしてこういうバカがいる限り、今回のような「アホらしい、しょーもない」悪質な騒動は繰り返されるのかもしれない。僕の中ではそう結論づけられている。
野球賭博をやっていたのは巨人だけ
今回の騒動で一番の焦点は、当然のことながら「他に野球賭博をやっている選手がいるのか」である。
巨人のチーム内はもちろん、他球団にも賭博に手を出している輩がいるのかいないのか。
誰が仕向けたのかは知らないが、円陣での金銭授受に目が向けられてうやむやにされかかっているが、一番焦点を当てられるべきなのはそこである。恐らく多くの野球ファンが興味があるのもそこだろう。
これについては僕の中で「野球賭博をやっていたのは巨人だけ」という結論が出ている。
理由は一つ、円陣での声出しルールである。
試合に勝てば声出し役が他選手から5000円を受け取り、負ければ声出し役が全選手に1000円を支払う。
つまり、チームの勝敗に関わらず損をする選手と得をする選手が必ず両方生まれるルールである。
他球団のルールはもっと単純で、何連勝すれば声出し役がいくらもらえる、ノックでミスをしたら罰金がいくらなどといった「昼飯を賭けて勝負するか」というレベルのささいなものである。
中日などは集めた金銭を寄付に回していたとのことで、言ってみればコンビニのレジにある小銭入れのようなものだ。
これがダメだというのであれば、三振1つにつきワクチン何本寄付などといった選手独自の慈善事業も全部アウトになってしまう。
いい悪いはともかく、これらの声出しルールについては大騒ぎするほどでもないと言うのが正直なところである。
ただ巨人だけは別だ。
このチームのルールだけはちょっと異質だ。
なぜなら、明らかに賭博に慣れた人間が考えたルールだからである。
「負けたら声出し役が全選手に払う」って何だ?
しかも勝ったら全員から5000円?
何人参加していたのかは知らないが、ものすごいギャンブル性である。
どうせ「普通の声出しだけじゃつまらないからもっとスリリングなルールにしようぜ」とでも言い出したヤツがいるのだろう。後先も考えられないバカだから。
これは野球協約に抵触しているかとか、倫理上問題あるかという話ではない。
明らかに場慣れした人間の考えたルールだということが問題なのだ。これこそチーム内で恒常的に賭博が行われていたという動かぬ証拠だろう。
そして他球団の円陣ルールを見る限り、巨人ほどギャンブル性の高いルールを採用している球団はない。つまり、そこまでギャンブルに精通した人間がチーム内にいないということである。
もちろんこれがイコール他球団はシロだという根拠にはならないし、隠れてやっていないと断言する気もない。
さらに言うと高校野球を対象にした野球くじがシロだと言っているわけでもない。
まあこの話を掘り下げようと思うと、選手個人が趣味でやるのもアウトなのかと、かなりややこしいことになるのでこれ以上言及するのは止めておくが。
野球賭博めんどくさい。もうお腹いっぱい
「開幕を遅らせるべき」「ドラフトを辞退すべき」という意見、さらに「賭博をしていた張本人が記者会見を開くべき」といった意見。今回の不祥事に対しては関係者やファンの間でさまざまな意見交換がなされ、どんな罰則を与えるべきかの議論が展開されている。
ただ、僕はこれらの意見に全面的に反対である。
別にこの問題をうやむやにしていいとか、もみ消しに賛成だとか、そういうことを言っているわけではない。
単純にバカがこれ以上表舞台に出てくるのが邪魔くさい。それだけである。
どうせ週刊誌もネットニュースもニュースバリューがなくなればそのうち取り上げなくなる。そうすれば自然と忘れられていくし、今は普通にシカトしておけばええんちゃうか? と思っている。
決して自分の考えが正しいとは言わないが、個人的にこのネタに関してお腹いっぱいなのである。
選手生命を絶たれたバカが今後どう生きていくのか知らないが、とりあえず僕の人生を邪魔しなければ別にいいやという感じである。
アホらしい。
ホントしょーもない。
「プロ野球は浮世離れしている。あのスポーツの選手はあんなに苦労しているのに」←何言ってんの?
今回のような不祥事が起きると、必ず噴出するのが「プロ野球界は浮世離れし過ぎている」という批判である。
浮世離れだけならまだしも「○○の競技は貧乏な中、みんなが苦労しているのに声出しの報酬10万が小額と言えてしまう神経がわからない」というお決まりの展開が何と多いことか。
先日、某SNSで見かけたのが「ボクシングは日本チャンピオンになってもその収入だけで暮らしていくことは難しい。パラリンピックなどは雀の涙のような予算でみんなが切り詰めながら競技をしている。それに引き換えプロ野球界ときたら……」という批判である。
正直、何を言っているのか僕にはまったく理解できない。開き直りでも何でもなく「そりゃそうだろ」としか言いようがない。
別に肩入れするわけでもないが「プロ野球選手舐めんなよ」という話である。
僕は基本的に「プロのプレーを素人が批判するな」という理論が大嫌いな人間なのだが、これに関してはあえて言わせていただこうと思う。
「プロ野球選手のすごさも理解せずに的外れなことを言わない方がいい」
はっきり申し上げるが、プロ野球選手というのは超人である。我々凡人には想像もつかないような凄まじい世界の住人である。
オープン戦で無意味に162kmを計測する化け物ピッチャーがいて、その化け物をノックアウトする打者がいる世界である。
ソフトバンク・ホークスに所属する武田翔太投手のカーブ理論を聞いたことがあるだろうか。
「少しでも高い位置で、そこからさらに上に弾くようにボールを離す」
「なるべく抜けないように抜く」
意味不明である。
プロ野球界というのは、こういう意味のわからない理論がまかり通る世界なのだ。凡人には到底理解不能な理論を実践する化け物がしのぎを削る場所なのである。
たとえばだが、最速135kmのストレートを持っていれば高校野球ではそれなりに名前を売ることができる。地元では負け知らずのローカルヒーローである。
だが、プロ野球では135kmのストレートの投手などゴミ同然だ。
先日の記事で松坂大輔の現状をさんざん酷評したが、そのダメダメ状態な松坂の最高球速が142kmである。しかも一軍半の選手がその球を何の苦もなく打ち返すのである。
繰り返しになるがプロ野球選手、そしてプロ野球界というのは本当にすごいのだ。
常人離れした才能を持った人間が血のにじむような努力をしてようやく足を踏み入れられる。そういうスーパーエリートのみに許された世界なのだ。
批判覚悟で申し上げるのだが、これほど超人揃いのプロ野球界の報酬が障害者スポーツと同じであっていいわけがない。
実を言うと、僕が今回の騒動で賭博に手を出した選手をバカ呼ばわりするのはそうした理由もある。
これだけの才能を持ち、その才能にあぐらをかくことなく努力を重ねてようやく掴んだプロ野球選手という地位をあっさり手放すような行為をする人間。
それをバカと呼んでいるのである。というより、バカ以外の呼び方が見つからない。
ん~。
やっぱりあんまり気乗りのしないネタだと書いてても楽しくないっすね。
ホントはMLB1年目のマエケンについてだったり、阪神タイガースの予想をだいぶ外しているので、それについても書きたいんですが。
「阪神順位予想2016!! やれんのか阪神? 開幕オーダー予想」
なかなか手が回らなくてもどかしいですね。
野球賭博マジで邪魔くさい。
-
前の記事
松坂大輔の2016年。成績予想を含めた現在地を考える 2016.03.18
-
次の記事
サッカーJ3の存在意義とは? Jリーグの3部は必要か? Jリーグ傘下のプロチームになるってそこまですごいことなのか?【長文】 2016.03.23