寺地拳四朗vsヘッキー・ブドラー。ブドラーは結構キツいんじゃないの? 拳四朗にとってはKO勝利がノルマ。相当な何かがない限り勝利は固いと思うけど【予想・展望】

寺地拳四朗vsヘッキー・ブドラー。ブドラーは結構キツいんじゃないの? 拳四朗にとってはKO勝利がノルマ。相当な何かがない限り勝利は固いと思うけど【予想・展望】

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2023年9月18日に東京・有明アリーナで行われるWBA/WBC世界L・フライ級タイトルマッチ。同級統一王者寺地拳四朗が元2階級制覇王者ヘッキー・ブドラーと対戦する。
 
寺地拳四朗vsヘッキー・ブドラー。拳四朗がちょっとおかしい? 前のめり過ぎて足も動いてない。試合はおもしろいけどアカン兆候が出てる?
 
前回、アンソニー・オラスクアガとの激闘を制した拳四朗。
今回の相手は日本の田口良一や京口紘人とも対戦経験のあるヘッキー・ブドラー。現在35歳のベテランだが、昨年6月に元王者のエルウィン・ソトに判定勝ちするなど実力は健在である。
 
だが、4団体統一を目標に掲げる拳四朗にとっては問題なく勝たなくてはいけない相手。本人もKOでクリアすると公言するなど、圧勝を予告している。
 
那須川天心vsルイス・グスマン。天心の2戦目を現地観戦してきた。才能は完全に和製ウィテカー。次は“崩し”と“配分”かな。メリハリが重要?
 

Amazon Primeの事前特集が結構おもしろいw 拳四朗のKO勝利宣言きました

2023年4月に那須川天心のデビュー戦イベントのメインを務めた拳四朗。
今回も天心の2戦目にともないAmazon Primeの舞台で防衛戦が組まれたわけだが。
 
本番に向けた事前特集が公開されているが、これがなかなかおもしろい笑
 
「9.18 LIVE BOXING 5 スペシャルコンテンツ」
 
特に長谷川穂積と村田諒太が拳四朗にインタビューする動画は思わず見入ってしまったw
天心、中谷潤人、アンソニー・オラスクアガの試合にも触れておりかなりのボリュームとなっている。
 
動画内でも本人が言っているが、来年くらいに4団体統一を果たしたいとのこと。そのためにもヘッキー・ブドラーにはKOで勝ちたい、勝たなくてはいけない相手であると。
 
矢吹正道戦、京口紘人戦、アンソニー・オラスクアガ戦ととんでもない試合が続いたが、今回に関しては圧勝がノルマと言えそうである。
 
拳四朗の接近戦で矢吹正道陥落。そりゃ序盤から倒しにくるよ。ガードを上げた拳四朗を初めて観た。不必要な再戦を強いられた矢吹の不憫さ
 

ブドラーはフットワークと連打の選手。ポール・バトラーにちょっと似てるよね

挑戦者ヘッキー・ブドラーについてだが、僕の中ではフットワークと連打の選手という印象。
 
絶えず左右へ動きながらジャブを出し、距離とアングルの調整をしつつ隙を見て連打を浴びせる。
特別スピードがあるわけでもフィジカルに秀でているわけでもないが、全体的にバランスがよく12Rを通して動き続けるスタミナもある。
 
タイプ的には2022年12月に井上尚弥と対戦したポール・バトラーと近い。得手不得手を自覚した上で試合運びを選択できる選手かなぁと。
 
井上尚弥がポール・バトラーをKOして4団体統一。“持たざる凡人”が超人攻略を目指した。これをもっと高次元でできればと思わせるバトラーの動き
 
実際、実力は相当高いと思う。
 
2018年5月には田口良一に勝利、KO負けを喫した京口紘人戦でも中盤までは互角の展開が続いた。何より元王者のエルウィン・ソトを下したのには驚かされた。
 
左右へのフットワークと連打を両立できるために田口やソトのように正面に立って打ち合う相手とは相性がいい。京口戦ではボディのダメージで決壊したものの、京口の動き出しや打ち終わりに顔を跳ね上げるシーンが目についた。
 
 
その上年齢を考えれば今回はラストチャンスに近い。相当な気合いでリングに上がると予想する。
 

ブドラーはいい選手だけど、拳四朗に通用するとは思えない…。ブドラーの上位互換的な動きができる選手

ただ、拳四朗に通用するかというと……。
 
正直、かなり厳しいと思っている。
 
上述の通りブドラーは連打とフットワークの選手。左右への動きとジャブを両立するスタイルはポール・バトラーと少し似ている。
足を踏ん張って勝負するタイプにとってはやっかいな選手である。
 
ところが拳四朗はそれとは真逆というか、運動量とスピーディな出入りを持ち味とする。
打っては離れを繰り返して徐々に相手を疲弊させ、ガードが空いた瞬間を狙って絶妙なタイミングで右をねじ込む。
京口もオラスクアガも試合後半にあの右をもらって腰砕けにさせられた。
 
寺地拳四朗vs京口紘人戦再視聴。京口が思った以上にがんばってた。でも、改めて拳四朗の強さがドン引きするレベル。「そこからまだ上があるのかよ」って思ったよね笑
 
出入りのスピードもレンジも明らかにブドラーより上。
 
しかも矢吹正道との再戦以降は近場で打ち合うファイトも織り交ぜてきている。
 
ブドラーの上位互換的な動きとファイタースタイルの併用というか。
L・フライ級に限れば井上尚弥よりも上なのでは? と思わせるほどの強さである。
 

ブドラーが拳四朗にどうやって勝てばいいのかがまったくわからない。防御に振り切って攻め疲れを待つ?

マジな話、ブドラーが拳四朗をどう攻略すればいいかがまったく浮かばない。
 
矢吹正道は長いリーチを活かしたカウンターで勝負したが、再戦では距離を詰められてアディオス。
京口紘人も同じく打ち終わりのカウンターを狙ったが、出入りのスピードについていけずにアディオス。
オラスクアガはガツガツ前に出て打ち合ったが、後半にタイミング抜群のワンツーでアディオス。
 
要するに拳四朗を攻略するにはガッツリ離れてカウンターを狙うか、自ら前に出てフットワークを封じるかのどちらかになる。だが、残念ながらブドラーにその立ち回りができる感じはしない。
 
アウトボクシングをするなら矢吹以上のカウンターが必須、接近戦ならオラスクアガを上回る圧力。
いや、どう考えても厳しいんじゃないの? と。
 
寺地拳四朗vsアンソニー・オラスクアガ。MVPはオラスクアガで決まり!! 驚異の粘りで拳四朗の心を折りかける。フライ級なら京口よりも強いかもしれんな
 
だったら井上戦のポール・バトラーのように守りに徹して攻め疲れを待つ?
 
高カロリーのボクシングで相手を煽りまくる拳四朗だが、ペース配分にはやや難がある。京口戦では中盤にはっきりと失速したし、前回のオラスクアガ戦でもラウンドごとのムラが大きかった。
 
ポール・バトラー同様、足を使いまくって致命打を避けつつ中盤から後半のカウンター1発にすべてをかければ、もしかしたら?
 
まあ、難しい気がする。
 
拳四朗が中盤にバテた、ペース配分を失敗したと言っても次のラウンドにはしっかり回復している。
また、アレはあくまで京口やオラスクアガが手を出し続けたからであって、防御のみではいつまでたっても動きは落ちない(と思う)。
 
拳四朗に前に出る力を使わせないことには結局ポール・バトラーの二の舞になるだけ。
そして、それができるほどの“怖さ”はブドラーにはない(と思う)。
 

勝敗予想は拳四朗の7RKO。ブドラーが勝つなら判定だと思うけど…けど…けど…

勝敗予想だが、拳四朗の7RKOでいきたい。
 
散々申し上げた通りヘッキー・ブドラーが拳四朗に勝つのはかなり難しい。
 
タイプ的にも相性がいいとは思えず、やろうとしていることを片っぱしから潰されそうな印象である。
 
たとえば2Rくらいには動きを見切られ、それ以降はひたすら耐える時間が続くとか、そんな感じ。
どこかの段階で蓄積したダメージが噴き出して倒れるのではないか。
 
ブドラーが勝つなら判定だと思うが、そのイメージがちっとも浮かばない。
相当な何か(両拳を同時に負傷するとか?)が起きない限り拳四朗の勝利は固いと予想する。
 
カネロvsチャーロ弟。カネロが案外モタつく気がする。何の根拠もないけど。チャーロが勝つならカスターニョ戦の再現かな。フルスイングで自分の間合いを確保して
 
まあ、ブドラーにはがんばってもらいたいですけどね。
 
ところが困ったことにL・フライ級で拳四朗に勝てる選手が思いつかないという。
ブドラーがどうこう以前に絶望感が尋常じゃない笑
 
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