日本シリーズ2015予想!! ヤクルトがソフトバンクに勝つには?

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木漏れ日イメージ
2015年10月24日(土)に、プロ野球日本シリーズが開幕する。
戦うはセリーグの覇者・東京ヤクルトスワローズとパリーグの覇者・福岡ソフトバンクホークス。第一戦は福岡ヤフオクドームで開催される。まさに2015年の日本一を決める頂上決戦。そのゆくえに注目である。

「ソフトバンクが圧倒的な強さで連勝!! ヤクルトはここから逆転できるのか? ソフトバンクの優勝決定か?」

最初に勝敗予想から申し上げておくと、4勝0敗でソフトバンクの勝利でいきたいと思う。
本当は無難に4勝1敗でソフトバンクと言いたいところだが、さすがにそれだとベタ過ぎておもしろくない。どうせ好き勝手に予想するなら思い切ってソフトバンクのストレート勝ちにしてしまおう。

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ただ多くの人がそうだと思うが、心情的にはヤクルトにがんばってもらいたい。悪の帝国に立ち向かう勇敢な戦士集団として、どうにか巨大戦力に一矢報いてもらいたいのだ。

なので今回は「日本シリーズ2015予想!! ヤクルトがソフトバンクに勝つには?」と題して、どうすればヤクルトがソフトバンクに勝てるかを考察していきたいと思う。

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ヤクルトはCSセカンドステージを最終戦までやって勢いをつけたかった

ではまず両チームのCSセカンドステージを振り返ってみる。
ソフトバンク4勝○-ロッテ0勝×(10月16日終了)
ヤクルト4勝○-巨人1勝×(10月17日終了)

という結果である。

これを見ると、両チームともにファーストステージを勝ち上がってきたチームを寄せつけない強さで日本シリーズに勝ち上がっていることがわかる。

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そして本番となる日本シリーズだが、先述の通り10月24日(土)の開幕である。
つまりソフトバンクは中七日、ヤクルトは中六日開くことになる。この試合間隔は両チームともにちょっと開きすぎである。実戦感覚の鈍りは当然考えられるし、実際シーズン終了からCSセカンドステージ第一戦まで間が空いたヤクルトはかなり浮ついていた。

これを鑑みるに、ヤクルトは巨人とのCSセカンドステージが最終戦までもつれた方がよかったのではないかと思っている。そうすれば最終戦が10月19日となり、日本シリーズまでの間隔が中四日とほどよい休みになる。
さらにいうと、激戦を勝ち抜くことでチームに勢いがつくし、緊張感の中で選手の調子を確かめることもできる。

実戦感覚の鈍った巨大戦力ソフトバンクvs激戦を勝ち抜いてチームに勢いのあるヤクルト。
怪物が寝ている間に一気に寄りきりたいヤクルトとしては、順調に巨人に勝利してしまったことが却ってマイナスに働いてしまうかもしれない。

ソフトバンクの弱点その1「2番今宮」

ここから先は巨大戦力ソフトバンクの数少ない弱点を挙げながら、どこにヤクルトがつけ入る隙があるかを考えていきたいと思う。

まず最初の弱点として、2番に今宮を配置する打線を挙げたい。

これは本当に謎なのだが、どういうわけかソフトバンクは2013年辺りから2番今宮が好きだ。侍JAPAN監督の小久保も2番に今宮を置きたがるし、ソフトバンク関係者は何か見えない呪縛にとり憑かれているかのようにオーダー表に2番今宮と書き続けるのである。

1番に明石or川島を置くのであれば、中村晃を2番に配置すればいいと思うのだが、なぜか低打率で三振の多い今宮を2番に置きたがるのである。
もしかしたら捕手陣の打率が低すぎるので(細川.116、高谷.175、鶴岡.195)、ここに.228の今宮を置くと打てない打者が並んでしまうことを懸念しているのかもしれない。だが、どちらかというと上位に打線を分断する低打率の打者を配置する方がリスクが高いように思えるのだが。

ヤクルトの2番川端のように素直に高打率の左打者を配置すれば話が早いのだが、それをやるとソフトバンクにますます死角がなくなってしまう。ヤクルトとしては、ちょうどいいハンディをくれたと思ってありがたく頂戴しておけばいいのかもしれない。

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ソフトバンクの弱点その2「敗戦処理投手の不在」

これは本当に笑ってしまうのだが、ソフトバンクはリリーフ陣が盤石過ぎて敗戦処理がいないのである。強いて言うなら嘉弥真と、衰えが激し過ぎて扱いが面倒臭くなっている森福だろうか。

森、五十嵐、サファテに二保、バリオス、寺原らを加えたリリーフ陣はヤクルトの強力リリーフ陣のはるか上をいく。そして彼らの盤石ぶりが逆に敗戦処理投手の不足を招くという皮肉な結果を招いているのだ。
だが、最大七戦の短期決戦ということを考えればそこまで疲労を考慮する必要はなく、残念ながら大きな問題にはならないだろう。

ロッテとのCSでは五十嵐の調子が少し悪いように見えたが、綻びと呼べるようなものではないように思える。

ソフトバンクの弱点その3「絶対的エースの不在」

続いての弱点はソフトバンクの先発陣である。
武田、バンデンハーク、中田、摂津と駒は揃っているものの、4人とも絶対的なエースというほどのインパクトではない。

個人的にバンデンハークに関してはスーパーエースになれる実力があると思っているが、日本人エースである武田との兼ね合いを考えるとどうしても2番手扱いになってしまうのだろう。
第一戦での先発が予想される武田を早い回に打ち崩すことができれば、ヤクルトは勝利に一歩近づくことができるのではないだろうか。
一歩といっても千里の道の最初の一歩だが。

ソフトバンクの弱点その4「CSで松田がまったく打てなかった」

もはや弱点と呼べるものですらないのだが、6番松田がCSセカンドステージで完全に沈黙していた。
6番松田が凡退を繰り返すことによって、3番柳田4番内川5番李大浩という鬼畜クリーンアップと恐怖の7番中村の分断が起きる可能性がある。もしかしたら、クリーンアップが作ったチャンスを松田が潰してチェンジというパターンが生まれるかもしれない。そうすると、次の回はチャンスに強い中村をランナーなしで打席に立たせることができる。さらに今宮高谷という下位打線で一息つけるのだ。

こう考えると、松田の不調というのは案外大きいのかもしれない。松田を眠らせたまま敗退してくれたロッテに感謝する機会が訪れてしまうのか?

奇跡的にヤクルトが勝つには

こうしてみると、現在のソフトバンクにはほとんど弱点らしい弱点が見当たらない。冗談抜きで、弱いのは通信速度くらいだ。

やはり大金をかけて補強すればチームは強くなるし、それがチーム強化の最も正しい方法だということがわかる。さすがに今季のソフトバンクはやり過ぎな感じが否めないが。

今回の日本シリーズでヤクルトがソフトバンクに勝つには、とにかく第一戦をとること。それしかないだろう。
第一戦に先発する武田を序盤3回までに打ち崩して、秋吉 、ロマン、オンドルセク、バーネットのリリーフ陣でリードを守りきる。第一戦を自分たちの形で快勝してチームに勢いをつけ、そのまま押しきるのだ。これしかヤクルトが勝つ術はないような気がする。

先述したとおり、投手の格や日本人ということを考えると第一戦の先発は武田がくる可能性が高い。
調子がよければあのカーブとストレート、ナチュラルカットをそうは打てないが、調子が悪いときの武田なら強力ヤクルト打線がつけ入る隙は十分にある。

ただ、バンデンハークを第一戦に持ってこられた場合は残念ながらヤクルトは今回のシリーズの勝利をあきらめるしかない。
バンデンハークの球は、たとえ調子が悪くても初見で打つのは相当難しい。あの角度のあるストレートとスライダーのコンビネーションはわかっていても簡単に打てるものではない。しかも盤石のリリーフ陣を持つソフトバンクだ。6回まで投げればOKという状況なら、遠慮なく全力投球でヤクルト打線を捻り潰しにくるだろう。
左打者の川端と雄平、万能型天才打者の山田の奮闘に期待するしかないが、それでも1、2打席でどうにかできるものではない。

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バンデンハークが第一戦で先発した場合、打線全体の調子を崩されるほどのダメージをも負いかねない。
その意味でも第一戦に武田が先発することはヤクルトにとってありがたいことなのだ。

だが、ソフトバンクには先発が崩れた際の第二先発要員として千賀がいる。
150kmをゆうに超えるストレートと全盛期永川をさらに上回るフォーク。こんなピッチャーをロングリリーフで使えるソフトバンクに殺意すら覚えるのだが、ヤクルトはこのピッチャーが出てくる前に武田を打ち崩さなくてはならない。つまり千賀が出てくる前の序盤3回までに武田を打ち崩して、そのリードを守りきらなくてはならないのである。

もちろん石川、小川、館山の先発陣3人が揃って神ピッチをする必要があることは言うまでもない。3人揃ってキャリア最高のピッチングをして、強力ソフトバンク打線を6回まで最少失点で抑え込むのだ。そしてリードを保ったまま外国人リリーフ陣につなぐのである。6番松田を眠らせてくれたロッテ投手陣に感謝しながら、ひたすら腕を振り続けるのである。

崩れることは許されないのだが、万が一先発が崩れた場合の第二先発要員には石山を配置する。ソフトバンクの先発を打ち崩してリードを奪ったと仮定して、石川、小川、館山が打たれた場合の接戦に可能性を見出すための石山待機である。果たして千賀相手に石山で勝ち目があるかは甚だ疑問だが。 
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さらに、ヤクルトは第二戦は捨て試合でもいいと思う。どうせバンデンハークは打てないし、成瀬あたりに適当に投げさせておいて奇跡が起きれば儲けものくらいに考えておくのだ。日本シリーズというお祭りで盛大な花火大会を楽しむのもアリではないだろうか。もしくはソフトバンクを追われた新垣の反骨心に賭けてみるのもいい。
どちらにしろ勝てる可能性は薄いので、打線はなるべく調子を崩さないように第三戦の中田に備えるのである。

ちなみに石川と小川を武田、バンデンハークを避けて中田、摂津にぶつける作戦も考えたが、そうすると第六戦、七戦で成瀬と館山に頼らなくてはならなくなる。さすがに捨て試合を2つも作るのは厳しいと考え却下した。

第一戦:石川○-武田×
第二戦:成瀬×-バンデンハーク○
第三戦:小川○-中田×
第四戦:館山○-摂津×
第五戦:石川○-武田(orスタンリッジ?)×

ヤクルトが勝つには4勝1敗
石川にはキャリア最高のピッチングを2回連続でしてもらうことになるが、がんばってもらうしかない。しかも中四日で。まあ、長年不遇のヤクルトを支えた軟投派のエースならきっと奇跡を起こしてくれるだろう。

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