井岡一翔vsジョシュア・フランコ再戦間近。前回はフランコの馬力に押されまくった井岡がどう対応する? とにかく勝つしかねえぞ。どうやって勝つのかは知らんけど【予想・展望】

井岡一翔vsジョシュア・フランコ再戦間近。前回はフランコの馬力に押されまくった井岡がどう対応する? とにかく勝つしかねえぞ。どうやって勝つのかは知らんけど【予想・展望】

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2023年6月24日に東京・大田区総合体育館で行われるWBA世界S・フライ級タイトルマッチ。同級王者ジョシュア・フランコとランキング6位の井岡一翔が対戦する。
 
井岡一翔が再戦でジョシュア・フランコに判定勝ち。どのモチベーションで現地観戦すればよかったの? 試合成立までのギャンブル性が高すぎるんだよw
 
2022年大晦日にWBA/WBOの統一戦として対戦した両者。
結果は1-0(113-115、114-114、114-114)の判定ドローで両者が防衛に成功している。
 
その直後に井岡に対して中谷潤人との指名戦交渉の指示がWBOから出されたが、WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダとの対戦を最終目標に掲げる井岡はこれを拒否。2019年6月から保持した王座を返上しフランコとの再戦を選択することに。
 
キャリア初のダイレクトリマッチに向け、井岡は「決着をつけたい」「理想はKOだが明確に勝てるように」とコメント。大一番に強い決意を示している。
 
ノニト・ドネアの帰還。アレハンドロ・サンティアゴには悪いけどドネアが勝つよ。僕がそう決めた。この試合に際してドネアvs井上尚弥2を初めて視聴した
 

井岡vsフランコ再戦。井岡にとっては正真正銘ラストチャンスじゃない?

今年2月にWBO王座を返上、挑戦者としてジョシュア・フランコとの再戦に臨む井岡一翔。
この決断に対しては否定的な意見が多く、中には「中谷から逃げた」といった厳しい言葉も聞こえる。
 
僕自身は何度か申し上げているように井岡の選択はまったくおかしいとは思わない。むしろ「この手があったか」と感心したほどである。
 
井岡一翔がWBO王座を返上、ジョシュア・フランコと再戦へ。なるほどその手があったか。ハイリスクローリターンの中谷潤人ではなく最短でエストラーダ戦に向かう方法
 
統一戦がドローに終わった時点で中谷の挑戦を受けざるを得ないと思ったが、エストラーダ戦にこぎつける可能性が残されているなら全然あり。
 
ただ、今回は井岡にとって正真正銘のラストチャンスになりそう。
これ以上策を弄するのは難しいというか、王座を返上した段階で首の皮一枚で踏みとどまった感が強い。
 
本人が言うようにマジで覚悟の一戦なのだろうと。


 

前回と同じことをしていたら井岡は負けそう。パンチの精度では上回ったが、根本的なフィジカルが違った

再戦に際して去年大晦日の第1戦を視聴してみた。

 
まず率直な感想としては、この日と同じコンディション、作戦で臨むと井岡は負けそう。
 
 
結果こそドローだが、全体を通して見ればフランコの方が優勢。
試合後にちょろっと申し上げた通り井岡にとっては「負けなくてよかった」試合というヤツ。


特に顕著だったのが馬力の違い
ミニマム級上がりの井岡に対してフランコはバンタム級でも普通にやれていた選手。
リング上で対峙すると井岡よりも身体が分厚くゴツゴツしている。
 
体格差を活かしてズンズン前にくる、パンチをもらっても効いた素振りを見せないフランコに対し、井岡は1発の精度こそ高いが根本的なフィジカルで押し負けてしまう。
 
試しに2020年12月の田中恒成戦と比べてみたが、馬力の違いは明らかである。
 
田中戦では接近戦でボディ、顔面に2、3発当ててスッと下がる→相手の態勢が整う前に追撃姿勢を作る流れで試合を組み立てたが、当のフランコはあの連打では止まらない。
 
相手のパンチをかいくぐって懐に侵入、ボディから顔面にパンチを浴びせてスルッと距離を取るのだが、フランコにはまったく怯む様子がなく。それどころか井岡のバックステップに合わせて前進を続け、被弾もお構いなしに反撃の連打を打ち込んでくる。
 
また井岡のコンビネーションが2、3発で終わるのに比べてフランコの連打はなかなか止まらない。
井岡もガードを固めてカウンターのチャンスをうかがうのだが、フランコが休まないせいでいつの間にか防戦一方に追い込まれる。
 
馬力、パンチの威力、回転力、終盤まで落ちないスタミナ。
1発の精度やタイミングは井岡に分があったものの、フィジカル面では完全に上を行かれていた。
 
フェルナンド・マルティネスvsジェイド・ボルネア。勝った方は日本にくればいいんじゃない? 田中恒成のターゲットらしいしね。田中に勝てば中谷潤人との統一戦も?
 

フランコは最初からゴリゴリきそうだよね。それを防ぐために井岡も“前”で勝負する必要が?

恐らくだが、今回のフランコは最初からゴリゴリくる(と思う)。
 
井岡のパンチがそこまで脅威にならない、正面衝突で当たり負けしないことは初戦でわかった。
また12R動き続けてもスタミナ切れの心配もない。
諸々を加味した上で様子見はせずに初回から出てくると予想する。
 
で、それを防ぐためには井岡も“前”で勝負する必要がある。
要するに井岡にフランコの前進を止める余力があるか、初戦であれだけ押し込まれたところからどう変えてくるか? が今回の見どころかなぁと。
 
内山高志パイセンは前回の井岡が「待ちすぎだった」と感じたらしいが、


あえて“待ち”を選んだ結果がアレだったのか、全力で勝負してあの状態だったのかで話は大きく違う。
僕はむしろ全力で勝負した上でああなったと思っているのだが……。
 
上述の通り前回と同じ作戦、コンディションで対峙するとかなりマズい気がしている。
 
井岡vsフランコ、カネロvsゴロフキンVol.1みたいな試合だった。井岡は負けなくてよかった。階級最強を証明するか思い出マッチにシフトするかで次戦が決まる?
 
上背はともかく身体の厚さ、ゴツゴツ感が違うんだよな……。


 

勝敗予想は井岡の判定勝ち。とにかく勝て井岡。意地でも勝て。どうやって勝つかはまったくわからんけど

この試合で井岡が勝つには前回以上の出力を12R維持することは必須。
その上で田中をダウンさせたタイミングとアストン・パリクテをKOした爆発力を両立する必要がある(と思う)。
 
僕は正直、井岡は下降線に入っていると思っているが、27歳のフランコはまさに今が全盛期(もしくは上り調子)。
再戦では年齢が下の方が勝率が高い(印象)ことを考えると、井岡にとってはますます厳しい試合になりそうな……。
 
ただ、フランコがやれることは前回とほぼ変わらない(はず)。圧力を強めて早めの勝負を挑んでくるくらいで、基本的な仕様は同じと予想する。
その見え見えの戦術に井岡がどう対応するか、フランコの馬力を“前”で止める引き出しがあるか? という話。
 
井岡一翔vs田中恒成。井岡の重ねてきたものの重さが桁違い。ホントに勝ってよかった。黙して語らぬ視聴率大正義時代の最後の生き残り
 
いや、もう勝つしかねえぞ井岡。
現役生活も最終章、王座を返上してまで選んだダイレクトリマッチを落とすわけにはいかない。
集大成と位置付けるエストラーダ戦のためにも意地でも勝ちやがれ。
 
というわけで勝敗予想は井岡の判定勝利
どうやって勝つかはまったくわからないが、とにかく井岡の勝利を予想しておく。
どうやって勝つかはまったくわからないが、井岡の引き出しとやらに期待する。
 
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