井上尚弥の対戦予定の相手をひと通り眺めてみた。アラン・ピカソ、アフマダリエフ、ニック・ボール。全員いい選手だしおもしろそう。王座を保持したまま階級アップするなら3つは返上してほしいけどね

井上尚弥の対戦予定の相手をひと通り眺めてみた。アラン・ピカソ、アフマダリエフ、ニック・ボール。全員いい選手だしおもしろそう。王座を保持したまま階級アップするなら3つは返上してほしいけどね

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2025年1月24日にS・バンタム級4団体統一タイトルマッチを勝利した井上尚弥が今年4試合を考えているらしい。
 
下記によると次戦は米・ネバダ州ラスベガスでアラン・ピカソ、その次はサウジアラビアでムロジョン・アフマダリエフ、そしてタイトルを保持したままフェザー級に上げてWBA王者ニック・ボールへ挑戦とのこと。


最近の報道によるとアフマダリエフ戦は日本開催が有力らしいが、とにかく王座を保持したまま階級アップ→再びS・バンタム級に下げて中谷潤人との日本人対決!! までが計画されていると。
 
 
というわけで今回は名前が挙がった3選手、アラン・ピカソ、ムロジョン・アフマダリエフ、ニック・ボールについて。
それぞれ試合映像を漁った感想を言っていく(実現するかは不明だが、それはそれとして)。
 
井上尚弥vsキム・イェジョン現地観戦。キムはいい選手だったけど4Rに井上がペースアップしたら…。井上はやっぱりカクカクし始めたよな。グッドマンは久しぶりの右構えだったのに
 

王座を保持したままの階級アップはあり? なし?

まずは表題の件。
井上がS・バンタム級王座を保持したまま階級アップする計画には賛否両論聞こえてくる。
 
ちなみに以前カネロやジャーボンティ・デービスが同じことをやった際は非難轟々だった記憶があるが、それに比べれば今回は“否”が少なく感じる。
 
この辺はまあ、要するに“そういう人たち”なのだろうと。
都合が悪くなればしれっとゴールポストを動かすダブルスタンダードな人たち。
まともに相手にするのもアホらしい。
 
 
なお、僕の意見としては「別にいいんじゃないの?」である。
過去に同じケースがあるからとか、ルールの範囲内だから〜等ではなく。
単純に「ボクシングはそういうもん」だと思っているから。
 
人気と実力を兼ね備えた選手は何をやっても許される。
ルールや慣例、暗黙の了解などクソ食らえ。
どれだけ舐めたムーブだろうが儲ればOK、話題になればそれでいい。
 
ひと握りの王様が好き勝手やれるモンキービジネスこそがボクシング。
今さら「階級を変更するなら列の後ろに並び直せ」「階級制の価値が落ちる」などと喚いても意味はない。
いつも通り「ボクシングがボクシングしてるわ」と思いながら眺めていればいいのである笑
 
あえて希望を言うなら「保持する王座は一つにしてね」くらいか。
カネロのように4つ? の王座を抱え込んだままウロチョロされるとさすがにランキングが停滞するので。
 
中谷潤人と対戦するとしてもタイトルは一つで十分でしょ。
 
カネロvsエドガー・ベルランガ。カネロは至近距離での差し合い、左の多彩さは健在だけど、全力で動ける時間が短くなったか? ベルランガはガチガチだったね
 

アラン・ピカソ

現在WBC1位で戦績31勝1分17KOの選手。報道によると6月に米・ラスベガスで井上と対戦する予定らしい。
 
キャリアを振り返ると最強? の相手は恐らく2024年8月のアザト・ホバニシャン。この辺が井上の相手としてやや物足りないと言われる理由ではないか。
 
ルイス・ネリがよかった。この階級にフィットしてきた感がある。相変わらずの前半型で危なっかしいけど。ホバニシャンは初のKO負け
 
ただ、試合映像を観る限りなかなかいい(と思う)。
 
身長173cm、リーチ178cmとこの階級では長身の部類。
前後左右に動く足もあり、ボディと顔面の打ち分けもうまい。
リーチを活かした多彩なコンビネーションは確かにメキシカンっぽい。
 
下記の通り(僕の)パッと見の印象は“長身のダニエル・ローマン”


左の多彩さ、連打とプレスを両立するファイト、などなど。
井上の過去の相手でこれ系のタイプは見当たらないと思うのだが、どうだろうか。
 
 
 
気になる部分はやはり線の細さか。
 
長身でリーチが長い連打型、機動力も兼ね備える。
だが全体的に華奢で近場のボディで露骨に身体が丸まるシーンもある。
ダニエル・ローマンと比べてもフィジカル面でどうかな? と。
 
それこそヨアン・ボワイヨやジェイミー・マクドネル、マイケル・ダスマリナスのように1発で萎縮→追い回された末に枯れ枝のように倒される結末だけは回避していただきたい。
 
井上のスピード、勢いにビビらず打ち合うタフさがあるかが重要になりそう。
 
井上尚弥がダスマリナスをボディで3RKO。でもダスマリナスよかったよね。左フック2発で萎縮しちゃったけど。また戻ってこいよオマイ
 

ムロジョン・アフマダリエフ

続いてはWBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ。
この選手は結構前から井上との対戦を望んでおり、SNSでも再三井上を挑発している。
そして現状、S・バンタム級では唯一勝ち目があるのでは? と言われている選手でもある。
 
 
アフマダリエフに関しては、確かに「井上を何とかできるかも?」という期待感がある。
中でも前回のリカルド・エスピノサ戦はかなりよかった。
 
ムロジョン・アフマダリエフvsエスピノサ。絶好調でしたねアフマダリエフ。もしかしたら井上尚弥ともいい勝負になるかも。すべての条件がアフマダリエフ寄りに揃えば
 
前手の右が器用で踏み込みスピードのあるサウスポー。
同じく前手の右を器用に使うマーロン・タパレスとルイス・ネリがそこそこやれたことを考えると、アフマダリエフがエスピノサ戦のパフォーマンスを発揮できればもしかしたら……。
 
井上のバックステップ→リターンについていけるとしたら唯一この選手だろうと。
 
 
だが、前回の試合はリングが狭かったのも大きい(と思う)。
下記でも申し上げたようにアフマダリエフが強みを発揮するには狭いリングの方がいい(気がする)。


前手の差し合いからの左ストレート等、縦系の攻撃が多いアフマダリエフにとっては横幅、奥行きは少ない方がありがたい。
 
 
ところが井上vsアフマダリエフ戦は日本orサウジアラビア開催が有力とのこと。
興行もアフマダリエフ主導とは考えにくく、リングが極端に狭くなることもなさそう。
 
やはりタパレスやネリ、ドヘニー同様「健闘したけどダメでした」になる? のかな?
 

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ニック・ボール

現WBA世界フェザー級王者ニック・ボール。
21勝1分12KOの戦績で、2025年3月にTJ・ドヘニーの挑戦を受けることが決まっている。
 
TJ・ドヘニーがすごかった。警戒心MAXの井上尚弥から6R中2R奪取はとんでもない。差し合い、駆け引き勝負で食い下がる姿に感動したぞ
 
この選手は身長157cmのずんぐり体型、見た目通りインファイトが得意な連打型である。
 
対戦相手も近年はアイザック・ドグボエ、レイ・バルガス、レイモンド・フォード、ロニー・リオスと強豪ばかり。
中でもトッププロスペクトのレイモンド・フォード戦は出世試合と言えるのではないか。
 
 
タイプとしてはS・ライト級のイサック・クルスに近い(と思う)。
 
ガードを上げて接近、近場で両腕をぶん回す連打型。
さらに足を使う相手をしつこく追い回す根気、打たれ強さを兼ね備える。
 
背が低くガッチリしていてやりにくいスタイルだが、案外KO率は高くない。
試合は基本的にフルラウンドでの我慢比べになる。
 
イサック・クルスvsローランド・ロメロ。ここまで一方的になるとは。フックぶん回し同士の対戦。得意な距離とディフェンスに差があった
 
井上のキャリアでこのタイプを挙げるとすれば、あえて言うなら2017年5月のリカルド・ロドリゲスだろうか。
 
小柄で接近戦が得意ながんばり屋さん。
S・フライ級時代の井上は完全にオーバースペックだったため勝つのは難しかったが、時おりロープに詰めて連打を浴びせるシーンもあった。
 
そのリカルド・ロドリゲスに比べればニック・ボールはふた回りは大きい。
 
しかもボディが短くスタミナも豊富。
カウンター1発で倒れる感じもしない。
 
小柄なためボディを打たれにくく、井上の理不尽な攻撃力、タイミングに耐えられれば……。
井上の勝ちパターンとの相性が悪くないことを考えると結構やれるのでは?
 
 
と言いつつ、個人的には打倒井上を果たすのはS・バンタム級までの選手であってほしい。
僕は井上の適性はバンタム級>>S・バンタム級だと思っていて、フェザー級までいくとさすがに怪物感は薄れる(現時点でも薄れている)。
 
適性を超えた階級でフィジカルバトルで負けるくらいなら下の階級から上げてくる中谷潤人の方が5万倍いい。
 
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