カルロス・ゴンゴラめちゃくちゃいいw アムナットとかホプキンス的な巧さ。相手の嫌がることをやるって楽しいだろ? 不変のテクニシャンがピアーソンをKO【結果・感想】

カルロス・ゴンゴラめちゃくちゃいいw アムナットとかホプキンス的な巧さ。相手の嫌がることをやるって楽しいだろ? 不変のテクニシャンがピアーソンをKO【結果・感想】

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2021年4月17日(日本時間18日)、米・フロリダ州で開催されたDAZN興行。メインイベントではWBO世界ミドル級タイトルマッチが行われ、王者デメトリアス・アンドラーデが同級2位リアム・ウィリアムスに3-0(118-109、118-109、116-111)の判定で勝利。4度目の防衛に成功している。
 
またセミファイナルに登場したIBO世界S・ミドル級王者カルロス・ゴンゴラはWBC世界ミドル級15位クリストファー・ピアーソンの挑戦を受け、8R2分17秒KO勝利。戦績を20戦全勝15KOとした。
 
なおゴンゴラは前戦でカザフスタン出身のプロスペクト、アリ・アクメドフとの無敗対決に12KOで勝利し一躍注目を集めた選手である。
 
僕のスレイマン・シソコ、カネロのアンダーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! キーロン・コンウェイとの一戦、急遽決まったっぽいね
 

カルロス・ゴンゴラいいわコイツ。中南米系の選手の中にはこういう試合巧者もおるんやね

先日開催されたDAZN興行、メインでは無敗のミドル級地味強王者デメトリアス・アンドラーデが地味な試合運びで地味に判定勝利を挙げたわけだが……。
 
申し訳ないことにあまりに地味過ぎてほとんど記憶に残っていない
正直、これだけ試合をしたそばから忘却の彼方にすっ飛んでいく選手というのも過去に記憶がない。
というより、記憶に残らないからこその地味強なのかもしれないが。
 
 
で、今回の興行でもっとも僕の印象に残ったのがセミファイナルのIBO世界S・ミドル級タイトルマッチ、王者カルロス・ゴンゴラvsクリストファー・ピアーソンの一戦である。
 
この日は午前中に外出していたこともあってリアルタイムでは視聴できず。
夕方くらいにボケボケしながら流し見していたところ、「おや、何コイツ、なかなかええやんけ」と。
 
遠い位置からの鋭い右リード、左右に動きながら微妙にアングルを変えるポジショニング。
近場では大きな身体を活かして覆いかぶさり、そのまま上から打ち下ろすワンツー。
さらに相手がガードを固めて待ち構えれば、いきなりの左ストレートでど真ん中を打ち抜く。
 
身長185cm、リーチ183cmと際立ってサイズがあるわけではないが、サウスポーの利点を目いっぱい使ったスタイルと攻防のメリハリが利いたファイトはかなり印象深い。
 
相手のクリストファー・ピアーソンがもともとミドル級の選手だったこともあるとは思うが、L字のサウスポーに付け入る隙をまったく与えず圧勝したのは文句なしに素晴らしかった。
 
 
ハイライトだけでもこの選手の強者っぷりがよくわかる。

右リードでスペースを作り、微妙に角度を変えながらじわじわプレッシャーをかける。
相手が出てくればバックステップでサッと距離を取り、打ち終わりにガードの間から右フックをねじ込む。
で、相手が動きを止めた瞬間に鋭く踏み込んでのワンツー。
 
押し引きの上手さというか、試合の中での駆け引きに長けた選手。
南米系の選手は身体能力の高さに比べてやや未熟さが目立つ印象だったが、こういう試合巧者もちゃんといるんですね。
 
拳四朗vs久田哲也感想。久田には厳しい試合だったな。拳四朗攻略には待っちゃダメなんだろう。そして改めて具志堅用高の偉大さ
 

カルロス・ゴンゴラvsアリ・アクメドフ戦めっちゃいい試合! ゴロフキンにしか興味がなかった自分を怒鳴りつけたいw

そして、この選手の注目度が一気に上がったと言われるのが下記のvsアリ・アクメドフ戦。

2020年12月のIBF世界ミドル級タイトルマッチ、ゲンナジー・ゴロフキンvsカミル・シェルメタ戦のアンダーカードとのことだが、恥ずかしながら僕はこの試合をいっさい観ておらず。
ゴロフキンがどうやって勝つかにしか興味がなく、それ以外に誰が出場してどんな試合をしたかについてはまったく注意を払っていなかった。
 
ゴロフキンがシェルメタを7RKO。全盛期なら2Rで終わってたな。もう村田かチャーロとやるしかないっしょ
 
今回、不覚にもカルロス・ゴンゴラという選手を始めて知り、改めて調べてみて「おお、こりゃあすげえわ」と。
こんな僕好みの選手がしれっと出場していたことにめちゃくちゃ驚いた次第である。
 
 
実際、このゴンゴラvsアリ・アクメドフ戦はかな~りいい試合でしたよねw
 
初回からフルスロットルで襲いかかるアクメドフの猛攻をヌルヌルかわしつつ、要所で左のカウンターをヒット。
アクメドフがガス欠を起こした3R以降は得意の右リードを駆使してペースを奪い、左を当ててサッとサイドに動くの繰り返しでアクメドフを空転させていく。
 
アクメドフが攻撃姿勢に入った瞬間にわずかに頭を動かして芯をずらしたり、打ち終わりにカウンターをねじ込んで勢いを寸断したり。全局面においての対応力が素晴らしい。
 
今回のピアーソン戦同様、攻める時と引く時のメリハリが効いていて、スピード&パワーだけでは超えられない壁を山ほど見せつけた。
 

アムナットやホプキンスと同種の匂いがする。相手の嫌がることをやるって最高だろ?

いや~、すげえなぁカルロス・ゴンゴラ。
 
この選手の試合巧者っぷりはアムナット・ルエンロエンやバーナード・ホプキンスと同種の匂いを感じる。
 
上体の柔軟性と押し引きの巧みさ、その他。
攻められても焦らずじっくり芯を外し、一瞬の隙をついてカウンターをヒット。
危なくなれば身体を寄せて動きを封じ、相手が少しでも怯めば一気に強打で押し込む。
 
相手のよさを消しつつ、ヌルヌルとパンチをヒットしながらいつの間にか勝利する流れ。
“よくわからない巧さ”というか、序盤のアクメドフが若干脳筋気味だった分、なおさらゴンゴラのテクニックが際立つ。
 
何となくだが、2014年5月の井岡一翔vsアムナット・ルエンロエン戦をほうふつとさせるものがあった。
 
 
欲を言えば、もう少し顔面から性格の悪さがにじみ出てくればといったところか。
 
もみ合いの中でお互いに足を踏んだりもしていたが、僕に言わせればまったく物足りない。この選手にはさらなる高みを目指してもらいたいのである()
 
尾川堅一ピンチか? ラヒモフは強敵だし尾川はボクシングが上達しちゃったんだろな。あと、金髪は似合わんよw
 
マジな話、性格の悪さって大事ですからね。
バーナード・ホプキンスは言わずもがなだし、アムナット・ルエンロエンもホプキンスに引けを取らないくらいの性格の悪さを感じさせる。
 
 
ほら見ろ、最高だろがww


こんな顔面のヤツが性格がいいわけねえんだよ。
 
だってアレだろ?
相手が嫌がることをやるのってめちゃくちゃ楽しいでしょ?
 
 
つまり、長谷川穂積のようなタイプには絶対にたどり着けない場所に彼らは立っている。
 

オールタイムで通用する不変のテクニシャン。どんな相手でも“そこそこ”やれる万能さとダントツの選手寿命の長さ

こういう試合を観ると、彼らのようなタイプはオールタイムで通用する不変のテクニシャンなのかな? という感じがする。
 
上述のアリ・アクメドフや先日岩佐亮佑vsムロジョン・アフマダリエフ戦のアンダーに出ていたイスラエル・マドリモフ、シャフラム・ギヤソフなど。
 
ここ最近、ウズベキスタンやカザフスタンといった元共産国圏(と言ったら語弊がある?)からトップアマが数多くデビューしているが、その中でも彼らはゲンナジー・ゴロフキンやアルツール・ベテルビエフの系譜を色濃く感じさせる。
 
強靭な上半身と力強いプレス、左右ともにKOを狙える強烈なパンチ。
その反面やや身体が固く、相手の攻撃を芯でもらうと盛大に効かされてしまう弱点もある。
 
普段アマチュアボクシングをまったく観ない僕が初めてちゃんと観てみた。短いラウンドを全力で駆け抜けるには? 世界ユース選手権inポーランド
 
それ以前はワシル・ロマチェンコやオレクサンドル・ウシクを筆頭に、スムーズな足運びと連打を両立する“ハイテク”系のタイプが量産されたりもしていた。
 
またマニー・パッキャオが活躍した2010年以降、好戦的なフィリピン人のサウスポーが多数ランキング入りしていた時期もある。
50戦無敗で引退したフロイド・メイウェザーに関しては、すでに10年以上も“ネクストメイウェザー”を探す旅が続いている。
 
・ゲンナジー・ゴロフキン
・ワシル・ロマチェンコ
・マニー・パッキャオ
・フロイド・メイウェザー
 
偉大な選手の存在が後に続く選手に大きな影響を与えるというのはごく自然の流れで、ボクシングでは何年かに一度その波がくる印象(恐らく該当選手の全盛期を観ていた世代が成長したため)。
 
 
だがバーナード・ホプキンスやアムナット・ルエンロエン、今回のカルロス・ゴンゴラのような選手は時代や相手のファイトスタイルに関係なく“そこそこ”やれてしまうオールマイティさがある(気がする)。
 
ジョン・リエル・カシメロやセルゲイ・コバレフに撃沈させられたりと、圧倒的なスピード&パワーには蹴散らされてしまうケースもあるが、その反面苦手が極端に少ない。
アリ・アクメドフの猛攻を芯を外しながら要所のカウンターで寸断するなど、ヌルヌルとダメージを逃がしながら乗り切っていくおかげで選手寿命もめちゃくちゃ長い。
 
 
今後、カルロス・ゴンゴラがどこまでいけるかは不明&王者レベルと対戦したらどうなるかもわからない。
またスタイル的にも間違いなく人気は出ない上に、どれだけ勝ち続けてもカネロに相手にされることはないと断言できる笑
 
ただ、申し上げたようにコレ系の選手は個人的にかなり好みなのでがんばっていただければと思う。
 
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