五味バッカ野郎お前、サイコーじゃねえかww ベストバウトかましやがってゴルァww 大みそかは判定じゃダメだよ【2017年末格闘技感想】

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キックボクサーイメージ
2017年末格闘技。
ボクシング世界戦、RIZIN、UFC219。その他、AbemaTVで行われた朝青龍の8番勝負や、2018年元日の亀田企画など。各所でさまざまな格闘技イベントが開催され、ファンを大いに盛り上げた。
 
「サイボーグvsヌネスが年末のUFC232で遭遇だとさ。これは女子MMAの一つの終焉かもね。ロンダ時代にケリをつける試合」
 
僕自身も年末の格闘技については前々から楽しみにしていたし、チャンネルを変えながら多くの試合を観て過ごした次第である。
 
特にRIZINは観客動員18,316人と、日本では抜群の集客力を誇る格闘技イベント。テレビ画面から伝わる盛り上がりもなかなかのもので、視聴率だけではない魅力もあるように思える。
 
「SNSで上手にセルフブランディングしているスポーツ選手を挙げてみる。スターになるには試合で勝つだけじゃなく、注目を集める努力が必要なんやで」
 
というわけで、今回は2017年末に行われた格闘技の中から、個人的なベストバウトを発表してみたいと思う。
 
僕は基本、ミーハー()でニワカww な人間なので、試合のレベルどうこうの話はよくわからない。単純に「おもしろかった」「テンションが上がった」「印象的だった」試合について、適当に感想を述べていくことにする。
 
「KNOCK OUT FIRST IMPACTで那須川天心を生観戦してきたぞ。すげえ楽しかったから、その感想を羅列していくぞ」
 

×五味隆典vs矢地祐介◯

五味テメエ、バッカ野郎ww
何かましてくれちゃってんだよオイ。
サイコーじゃねえかこのボケww

 
いや、もう「ベストバウトの発表」と言いつつ、抑えきれずに表題で答えを言ってしまっているのだが。
 
2017年末、2018年元日を含め、開催された全格闘技、全試合の中での俺的ベストバウトがこれ。
2017年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017」。スペシャルワンマッチとして行われた五味隆典vs矢地祐介戦である。
 
「那須川vs藤田がおもしろかった!! 那須川天心がボクシング? やらなくていいんじゃない? 転向する意味ある?」
 
まあ、さすがにこの試合を抜きに2017年末格闘技を語るわけにはいかんでしょということで。
 
とにかく五味がすごかった。
サイコー過ぎてやばかった。
火の玉ボーイ復活というか、健在というか。
 
「那須川天心vs中村優作感想。中村の動きが完全にMMA選手だった。RIZINはMMAの大会? そんなこと誰か言ってたっけ?」
 
本人もコメントしていたように、「何をするかわからない」五味の姿そのものだったと思う。
 
この身体中の血が一気に沸騰する感じ。
ホンマにたまらんですわ。
 
「知ってた? K-1ってすげえんだぜ? 日本の格闘技のポテシャルって凄まじいんだぜ?」
 
開始早々、矢地の飛び蹴りからパンチの連打でコーナーに追い詰められ、頭を抑えられて膝を突き上げられる。
ああ、これはヤバいか? と思っていた刹那、体勢を崩した状態で右フックをパッコーン。
 
動きを止めてふらつく矢地を確認し、間髪入れずに飛びかかる。
そのまま猛獣のような連打で矢地を押し倒し、休むことなく上からパウンドの雨を降らせる。
 
「格闘技で久しぶりにウルっときた。那須川天心vs堀口恭司感想。盛り上げたるテッペンとったる!!」
 
正直、僕はPRIDE時代の五味をあまり知らないのだが、確かにこれはすげえ。
会場の雰囲気を一変させるカリスマ性や、肉食獣のような獰猛さ。
 
「サイボーグさんがクニツカヤに余裕の勝利!? マイッタね。攻略法はわかっても、それをできるヤツがいない」
 
ここ数年、UFCでの惨状を目にしていただけに、「年末のRIZIN参戦」と聞いてもいまいちテンションが上がらず。しかも相手はノリに乗っている矢地祐介ということで、また残念な姿を見せるのではないかと思っていたのだが。
 
「RIZIN山本美優初勝利。何か成長しとったぞ。あと真珠さんゴリ押しはボクシング界が高野人母美でやるべきだったヤツ」
 
ただ一部のファンから「広いオクタゴンではダメだったけど、四角いリングでの五味はひと味違う」という意見も聞かれ、かすかな期待感があったことも確かである。
 
そして、結果的には期待通りどころの話ではない。
スペースのないリングなら五味も得意のパンチを躊躇なく打つことができ、相手との距離も近く当たりやすい。五味のよさを活かすには、マジでオクタゴンよりもリングだったということか。
 
 
しかも、相変わらずのグランドのダメダメさww
僕は無知なのでよくわからないのだが、あんな真っ正直に絞め技の餌食になっちゃうものなのだろうか。もう少しやりようがあったようにも思えたのだが。
 
と言っても、ああいう打撃オンリーの選手というのもサイコーで、まさしく僕がハマったMMAそのもの。初期のごちゃまぜ感満載時代の生き残りというか、黎明期を支えた絶滅危惧種の姿というヤツ。
 
魔裟斗のクソ試合に付き合わされた2016年末とは大違いですわ。
 
「魔裟斗vs五味(まさとvsごみ)とかいう最低のクソ試合。何だアレ、茶番ですらないわ。何がしたいのかさっぱりわからん」
 

◯渡辺華奈vs杉山しずか×

同じく「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017」のワンマッチとして行われた試合。
元柔道指定強化選手で、総合格闘技参戦2戦目の渡辺華奈が、DEEP JEWELSの旗揚げ大会から女子格闘技を支えたベテラン杉山しずかと対戦。3-0の判定で勝利し、大金星を挙げた一戦である。
 
筋骨隆々な美人同士の対決という触れ込みで注目を集めたこの試合、大接戦の末に渡辺が勝利。柔道出身のポテンシャルの高さをまざまざと見せつけた結果だった。
 
まあ、試合自体は五味vs矢地戦に比べればごく平凡だったのだが、とにかく渡辺華奈のパワーがすごかったなぁと。
 
「石井慧がイバン・シュトルコフにKO敗戦。石井の天敵だったなぁ。でも石井慧はもっと評価されていいと思うんだよな」
 
僕は柔道の全方位的な汎用性を「コータローまかりとおる 柔道編」で学んだ(?)人間なのだが、やっぱりすごい。杉山と組み合った時の体幹の強さというか、足腰の安定感。柔道のトップ選手の半端ない強さを改めて証明したと思う。
 
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もしかしたら、これも四角いリングならではの結果なのかもしれない。
試合を通して、渡辺が杉山の首を抱えて投げるシーンが何度か見られたが、恐らくオクタゴンであそこまできれいな投げを披露するのは難しい。
 
・逃げるスペースのないリング
・打撃があまり得意ではない相手
 
この2つの条件が揃った場合、柔道家は一気に得意分野に引きずり込みやすくなる。
打撃によるダメージの心配がないので無遠慮に近づくことができ、なおかつ後ろにはすぐロープ。一度掴みさえすれば、あとはロープに押しつけながら首に腕を回してブンッ!!
 
「知ってた? K-1ってすげえんだぜ? 日本の格闘技のポテシャルって凄まじいんだぜ?」
 
グランドの攻防でも、体幹の強さを活かして有利な状況を作ることが可能。
 
何となくだが、この試合は両者の経験値以上にルールが渡辺華奈に味方したように思えた。
 
「衰えまくったメイウェザーがセンス抜群のマクレガーにTKO勝利!! お前ら最高やww 報酬100億円のメイウェザーは久しぶりのKO」
 

RIZINはこの方向で進んでいけばいいんじゃないの? 無理にUFCと張り合う必要もないと思う

ちなみにだが、RIZINのラインナップや運営方法については、この方向性で間違っていないような気がする。
 
いくら競技性を高めようとしても、運営規模や金額面でUFCにはかなわない。また、格闘技自体がコアな層の趣味である限り、PRIDEの狂乱を取り戻すというのも無理がある。
 
なので、今のバラエティに富んだ内容というのは、普通にアリではないか。
 
「健太vs水落洋祐感想。ハイキック一閃で水落撃沈。健太いいわ〜。僕は完全にプロフェッショナルシストのファンですよ」
 
UFC帰りの堀口恭司が圧倒的な強さを見せつけ、那須川天心が天才的なポテンシャルをいかんなく発揮する。なおかつミルコ・クロコップや五味隆典など、かつてのスーパースターにも注目が集まり、上述の渡辺華奈やRENA、真珠・野沢オークライヤーといった女子選手も推してくれる。
普通におもしろいと思うのだが。
 
「武尊vs小澤感想。やっとわかってきたじゃねえかK-1。大事なのはああいうわけのわからん熱量だよな。「本物」とか「本質」とか、マジで無意味」
 
もちろんUFCのように、高度に競技化された方が好みだという方もいるし、そういった方は往々にしてRIZINのチャラさを受けつけていない気がする。
 
だが、こういうバラエティ感満載のイベントはとっつきやすく、観ている側にも楽しさが伝わってくる。格闘技をライト層に訴求するにはうってつけだと思う。
 
なお、個人的に今一番現地観戦してみたい格闘技イベントがこのRIZINである。
どの試合を生中継するか、全編流すかの判断など、まだまだ運営面での改善点はあるとは思うが。
 
「みんな範馬勇次郎になりたいんだよ。護身? 礼に始まり、礼に終わる? んなわきゃねーだろ。格闘技にそんな綺麗ごと必要ないから」
 

◯クリス・サイボーグvsホーリー・ホルム×

はい、最後はこれ。
2017年12月30日(日本時間31日)に、米・ネバダ州にあるT-モバイル・アリーナで開催されたUFC219。メインイベントとして行われた女子フェザー級タイトルマッチ、クリス・サイボーグvsホーリー・ホルムの一戦である。
 
この試合は僕が前から楽しみにしていた一戦で、実際の試合も本当にすばらしかった。それこそ、RIZINの五味vs矢地戦がなければダントツでベストバウトに選出していたほどに。
 
結果は観ての通り、3-0(49-47、48-47、48-47)の判定でサイボーグの勝利。
予想記事ではサイボーグがホルムをKOすると申し上げたが、見事に外れである。
 
「サイボーグvsホルム決まっちゃったよ…。楽しみなようなそうでもないような…。敵なしフェザー級チャンプにホルムは対抗できる?」
 
とりあえず、この試合のホルムはかなりうまかったと思う。
 
距離をとって左右に動き、サイボーグに的を絞らせない。
鋭い踏み込みからの連打という得意パターンでペースを掴み、パワーの差を埋める。
しかも、組み合いになった際に両手を脇の下に差し込み、体重を預けて金網に押しつける。あの作戦はマジでよかったのではないか。
 
「那須川天心vsロッタン感想。呼吸するのを忘れたよねw すご過ぎてww パンチの那須川、キックのロッタンかな?」
 
僕はサイボーグが組み合いに持ち込んだ時点でほぼ終了だと思っていたので、ホルムの対応力の高さはちょっと意外だった。
 
「相手いるのか? クリス・サイボーグ姐さんがUFCデビュー戦で圧勝!! 期待以上の結果に衝撃走る」
 
なるほどねえ。
もろ差しで、下から突き上げるように体重を預けるのね。
確かにアレをやられると力が入らないよね。
やっぱりMMAは深いなぁ。
 
などなど。
わけがわからないなりに感心していた次第である。
 
「ホーリー・ホルムがシェフチェンコに負けちゃった…。やっぱりUFCにはロンダ様が必要だね!!」
 
ただ、サイボーグ相手にあの体勢で何度も踏ん張るのは、相当な体力を使うのだと思う。ラウンドごとのホルムの疲労感はなかなかだったし、実際失速していたのではないか。
 
 
さらに目についたのが、ホルムの攻撃パターンのなさ
基本的にまっすぐ前に出てのワンツーのみで、それ以外のバリエーションがほとんどない。
 
右、左、右。もしくは左、右。
または、パンチ2発にハイキックなど。
 
しかも、攻撃が飛んでくるのは顔面だけ
踏み込みは確かに鋭いが、1発目さえ防げばあとは何とかなる。
 
「K-1は最強です。もう「新生」はいりません。武尊(たける)がS・フェザー級トーナメントで優勝、3階級制覇を達成」
 
2017年2月のジャーメイン・デランダミー戦でも感じたのだが、タイミングさえ覚えればホルムの攻撃は非常にカウンターが狙いやすい。
 
今回のサイボーグも1Rはスビード差に面食らっていたものの、2、3R以降徐々に対応。ラスト5Rにはホルムの動き出しを狙って右をヒットするなど、ほぼ完璧に攻略していた。
 
本人はパンチに絶対の自信を持っているのだと思うが、恐らくこのままだとキツい。トップレベルに勝って再びタイトルを取るためには、もう少し工夫が必要な気がする。
 
「ロンダ・ラウジーがわかりやすくボブ・サップだった件。ヌネスに48秒TKOか。ちょっとマズい負け方かもしれんな」
 
てか、やっぱりアレだよな。
クリス・サイボーグは、イノシシのように一直線に前に出るだけのロンダ・ラウジーとはひと味もふた味も違ったよな。
 

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