野口将志vs阿部麗也、宮崎辰也vs近藤明広ほか、第576回ダイナミックグローブを観戦したので感想を言っていこうか【2018年9月1日】
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表題の通りですが、2018年9月1日に後楽園ホールで開催された第576回ダイナミックグローブを現地観戦してきました。
目的は第4試合の野口将志vs阿部麗也戦。
「阿部麗也選手がいい」という話は前からちょくちょく耳にしていて、対戦相手選びが難航するというのも聞いていました。
今回もことごとく対戦を拒否され、困り果ててTwitterで呼びかけたところ、手を挙げたのが野口将志選手だったとか。
野口将志選手の試合は2016年の土屋修平選手とのタイトルマッチを観ただけですが、そのときからやたらとバネがあっておもしろい選手だなと思っていました。
で、ちょろっと調べたところ、元バスケ部とのこと。
おお、なるほど。
確かにバスケ経験者ならあのバネの強さもわかるし、頻繁にスイッチするアンタッチャブルなスタイルも理解できる。
バスケは両手でドリブルするし、両手でシュート打つしね。
うん、これはちょっと観てみたい。
土屋戦での敗戦から連敗続きみたいだけど、その辺も含めて。
てか、近藤明広選手も出るのか。
2017年のセルゲイ・リピネッツ戦は惜しかったし、こっちも観てみたい。
じゃあ久しぶりに現地観戦しますか。
だいたいそんな感じでございます。
「ワンヘンすご過ぎワロタw タドゥランに判定勝利でV10達成、メイウェザー超え。ボクシングはゲージュツでありカガクであるw」
×宮崎辰也vs近藤明広○
まずこの試合。
第3試合に行われたS・ライト級8回戦。
近藤選手が5R55秒TKOで宮崎選手に勝利した試合です。
いきなり驚いたのが、近藤選手の相手が宮崎辰也選手だったこと。
「続きまして第3試合」
「宮崎辰也選手対近藤明広選手の一戦を行います」
ん?
今何つった?
宮崎辰也?
宮崎辰也ってあの宮崎辰也?
え?
マジで?
マジだ……。
宮崎選手については、以前試合前の計量で中指を立ててたことしか知らず、当然試合を観たこともありません。
ただ、あの中指を立てる姿を見て「こいつ絶対いいヤツww」と確信したのと、Twitterなどで「この人、いいキャラしとるな」と思っていたのもあって、いつか生観戦してみたいなと。
そんな経緯もあり、まさかの登場(知らなかっただけ)にめちゃくちゃ驚きました。
「おいおい聞いてねえぞ。何を内緒にしてんだよ」(←こいつ何言ってんだ)
そりゃあなた、がぜん宮崎選手を応援しまっせ。
「「大竹が負けるわけない」←これ言ったヤツ出てこい。僕だけどw マジか…。ドグボエの猛ラッシュに巻き込まれ1RTKO負け」
近藤選手が入場します。リピネッツ戦のときと同じ佇まい。
続いて宮崎選手。
うん、いい表情しておる。
「俺に勝てるとか、本気で思ってんの?」的な。
これはいけるぜ。
試合スタート。
両者リング中央で向かい合い、ジャブの差し合い。
だが、徐々に近藤選手の鋭いパンチが宮崎選手をとらえ始める。
宮崎選手も反撃を見せるが、
逆にいいパンチを被弾し、
倒されてしまう。
いや、がんばれ。
結局3回ダウンを奪われ、宮崎選手5RTKO負け。
近藤選手、さすがに強かったです。
「近藤明広がリピネッツを圧倒しながら惜敗。試合は支配してたけど、手数とヒット数がまったく足りず」
てか、相変わらずこの選手は左が鋭く、それを前後左右に動きながら当てられるのがいい。
宮崎選手はどちらかというと、のしのし近づいて「ブンッ」とフックを振る単発の剛腕スタイル? なのかな?
そう考えると、今回は相性的に宮崎選手はちょっと厳しかったかも?
「近藤まさかのKO負け。コーンソーンのアッパーに沈む。てか、ボクシング興行って中止率高杉君じゃない?」
でも、当たり前だけど勝つ気満々だったのはわかったし、めちゃくちゃ悔しがってるのも伝わってきました。
とりあえずはお疲れさまでしたということで。
例によってテンションが上がったので。
×野口将志vs阿部麗也○
続いてこの試合。
第4試合の58.5kg契約8回戦。
阿部麗也選手が6R2分25秒TKOで野口将志を下し、10連勝を飾った一戦です。
と同時に、僕が会場に足を運んだ目的の試合でもあります。
「亀海完敗…。グレグ・ベンデティとのカウンター勝負で歯が立たず。今回はどうにもならなかったな。動きは落ちてないと思うけど」
最初に申し上げたように、僕は野口将志選手の試合を観て「おもしろい選手だな」と思っていました。
しかも、誰からも避けられるという阿部選手との対戦に躊躇なく手を挙げたとのこと。
ええやん。
これは観に行かなきゃダメなヤツ。
誰からも敬遠されるという“天才”阿部麗也も観てみたいし、久しぶりに楽しみですね。
まず、青コーナーから野口将志選手の入場。
お、こちらもさっきの宮崎選手同様、気合いが入った表情してますね。
続いて赤コーナーから阿部麗也選手。
声援に応えます。
いいぞ。すげえ気合い入ってる。
「これは勝つしかねえわ」って言ってる(言ってない)。
序盤から距離をとり、激しいペース争いを繰り広げる両者。
サウスポーの阿部選手に対し、懐に踏み込むタイミングを計ります。
いや、いい動きしてるぞ野口選手。連敗中とは思えんくらいキレてる。
ですが、ラウンドが進むにつれて徐々に阿部選手が距離を掴み、優勢に試合を進めます。
バックステップからのカウンターが野口選手を捉えます。
そして、オーバーハンドの右が側頭部にヒットし、野口選手がついにダウン。
野口選手も粘りますが、なかなか阿部選手の牙城を崩せず。
頭がゴッツンしたシーン。
阿部選手の凄まじいカウンター。
最後はロープ際でラッシュを浴びたところでレフェリーストップ。
野口選手、無念のTKO負けです。
でも、めちゃくちゃよかったです野口選手。
もう一度言うけど、これが連敗中の選手なの? ってくらいいい動きしてました。
勝利した阿部選手。
噂通り、素晴らしかったですね。ちょっとだけレジス・プログレイスっぽい。
つうわけで、野口選手バージョンでございます。
僕の応援している選手がどんどん負けてしまう……。やっぱりアレか。エイドリアンの応援が足りないんだろうな
以前の土屋戦でも思いましたが、野口選手のように間合いの外から踏み込むタイプはやっぱりカウンター使いが苦手だなと。
遠い位置から踏み込むせいで、どうしても相手のカウンターの準備が先に整う。
今回も阿部選手が「さあ、いらっしゃい」と待ち構えているところに飛び込まざるをえず、明らかに野口選手にとって厳しい膠着が続いていました。
会場からは、
「野口、先に手出せ」
「自分から前出ろ」
という声が飛んでいましたが、いや、ちげえよと。
「踏み込みのタイミングを計ってんだよ。今行ったらカウンターの餌食になるだけなんだよ。観てりゃわかるだろ」と、若干イラついてしまったことを報告しますww
「伊藤雅雪がディアスを下して王座戴冠。だから男は顔だとあれほど…w 日本人のレベルが低いとか絶対嘘だからな」
こういうカウンター狙いの相手には、もしかしたら宮崎選手のように、のしのし近づいて振り回すタイプの方が太刀打ちできるかもしれませんね。
逆に野口選手は、近藤明広のようなタイプとはいい勝負するんじゃねえか? という。階級が違うので意味ないけど。
意外とライト級王者の吉野修一郎選手となら、そこそこやれるような気がしないでもない。
「前田絃希vs吉野修一郎、帝里木下vs勅使河原弘晶のダイヤモンドグローブを観戦してきた感想を言うぞ」
てか、前回現地観戦したときもそうでしたが、僕が応援する選手がみんな負けてしまう……。
やっぱりアレだな。
エイドリアンの応援が足りなかったんだろうな。
「一つだけお願いがあるの・・・勝って。」 by エイドリアン ~ロッキーⅡより~
— ロッキー名言集bot (@gonna_fly_now76) 2017年4月10日
僕ごときが応援しても無意味だけど、エイドリアンに応援されりゃあ、負けるわけにはいかないからね(は?
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