ノニト・ドネアvs堤聖也再視聴。前半のドネアが(思った以上に)よかった。カウンターのアッパーは痺れたね。堤は勝負どころを見極める嗅覚が凄まじい【結果・感想】

ノニト・ドネアvs堤聖也再視聴。前半のドネアが(思った以上に)よかった。カウンターのアッパーは痺れたね。堤は勝負どころを見極める嗅覚が凄まじい【結果・感想】

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2025年12月17日に東京・両国国技館で開催された「U-NEXT BOXING.4」。メインイベントのWBA世界バンタム級王座統一戦、レギュラー王者堤聖也vs暫定王者ノニト・ドネア戦をお目当てに現地観戦してきたわけだが。
 
ノニト・ドネアvs堤聖也現地観戦。すげえわドネア。4Rの右で血管がちぎれるくらいブチ上がった。手元に残ったネタで諦めずに最後まで勝利を目指す姿に胸を打たれたよ
 
今回はU-NEXTの見逃し配信で視聴した感想を。
生観戦と印象が変わったところ、同じだったところを挙げつつあれこれ言っていく。
 
要するに(恒例の)1人感想大会である笑
 

すんなり見逃し配信を視聴できた。井上尚弥vsドネア2のときは盛大に病んだけど笑

まず今回はすんなり見逃し配信を視聴できたことをお伝えする。
 
僕は選手個人にそこまで強い思い入れを持つ方ではないのだが、ノニト・ドネアは別。
2019年11月の井上尚弥戦以降、過去に例がないほどドネアがお気に入りである。
 
なので、2022年6月の井上vsドネア2はあまりの悔しさに試合後インタビューを聞かずに会場を後にしたほど(現地観戦してた)。
その後も試合映像を視聴できないまま数年が経過した次第である。
 
ここまでメンタルをやられたのは井上vsドネア2のほかには2021年6月の中谷正義vsワシル・ロマチェンコ戦くらい。
先日の那須川天心vs井上拓真戦も応援していた天心が負けたのは残念だが、それ以上に「いい試合だった」「現地観戦が楽しかった」の方がはるかに大きい。
 
那須川天心vs井上拓真戦再視聴。天心の世界戦は2戦早かった? 何だかんだエストラーダは理想の相手だった。能力は高いけど怖さが足りない天心を観て“アイツ”を思い出した
 
そんな感じで今回もドネアが負けたら病むかも? と思っていたのだが……。
上述の通りあっさりと視聴できている。
 
理由はドネアが力を出し切れたから。
井上vsドネア2も中谷vsロマチェンコも内容は一方的。中谷正義に至ってはこれまで積み上げたものを全否定されるような負け方だった。
 
それに比べて今回のドネアvs堤戦はドネアのいいところが山ほど出た。
判定を聞くまで結果がわからない、本当に際どい試合。
僕は(不利だと言われていた)ドネアのパフォーマンスに驚き、最後まで勝ちを諦めない姿にめちゃくちゃ感動した。
 
応援していた選手がしっかり力を発揮したことで僕の満足度も高い。
悔しさはあるがそれを引きずることはない。
我ながらチョロいなと思いつつ今のところは病まずに済んでいる笑
 
中谷正義がロマチェンコにTKO負け…。「悔しい」しか感想が出てこない理由? 中谷正義が負けて悔しいからですよ。完全に攻略されてたな
 

思った以上に(前半の)ドネアがよかった。会場で観た印象から何割増しで動けてる

試合についてだが、思った以上に(前半の)ドネアがよかったなと。
 
会場では「ジャブがはええ!!」「いい反応してる」と思いながら観ていたが、映像ではその何割増しかで動けている笑
中でも堤のパンチに対する反応、バックステップから元の位置に戻るまでの動きがアンドレス・カンポス戦とは大違い。
 
ノニト・ドネアvsアンドレス・カンポス。ドネアはぼちぼち動けてたけど、生命線のカウンターが遅すぎて…。アントニオ・バルガスが比嘉大吾に勝てば王座返り咲きの可能性も生まれる?
 
先日申し上げた通り僕の周りは堤がアウトボクシングで翻弄している空気が漂っていた。
それに引っ張られた部分もあると思うが、結果(経過)をわかった上で視聴するとまるで印象が違う。確かにこれはドネアのペースである。
 

近場のカウンター、左右ショートは痺れた。改めて「ドネアはすげえ」笑

何よりすごいと思ったのが左右のショート。
堤をピヨらせた4R終了間際の右アッパーを始め、近場のカウンターがめちゃくちゃ機能していた(会場で感じた以上に)。
 
堤は左右どちらからでも攻撃の起点を作ることができるが、頻度は左スタートの方が多い。
 
そして、ドネアはこの左に右を合わせることを想定をしていたのではないか。
頭を下げて左を伸ばす堤に対し、さらにその下からアッパーを突き上げる、もしくは横からフックをねじ込む。
 
得意の左フックとタイミングは同じ、動きは真逆。
 
比嘉大吾は堤の動き出しを狙ってジャブをヒット、堤よりもさらに低い位置から左右フックをぶち当てていた。
ドネア陣営もあの試合を参考に中間距離ではジャブ、入ってきたところに近場のカウンターを合わせる作戦だったと想像する。
 
堤聖也vs比嘉大吾現地観戦。比嘉惜しかった、堤すごかった。年に何試合も生まれる「年間最高試合候補」の中でも筆頭だねw
 
左回りの堤に付き合わずにバックステップからのリターン、上体反らしからのカウンターで連打の発動を抑え込む。
強打をチラつかせて出足を鈍らせ、よりカウンターが当たりやすい状況を作る。
 
陣営の研究と対策、それを実行できる本人のコンディション。
改めて「ドネアはすげえ」と言わせていただく笑
 

割と早い段階で疲労も出てたよね。3、4Rあたりで前後のステップが鈍り始め…

だが、同時に早い段階で疲労が出ていたのもわかった。
 
はっきりと落ちたのは6R以降だ(と思う)が、実はその前からじわじわときている。
具体的には3、4Rあたり。
開始直後は軽快だった足取りが鈍り、中に入られるケースが増える。
ピョンピョンと飛び跳ねるような前後のステップから、手と上体だけでさばくシーンが目立つように。
 
バックステップを駆使して距離で避けるやり方は見るからに燃費が悪い。しかも勝つためにはそこからカウンターを打たなければならない。
1発1発に力を込める分スイングも大きくなり、空振りするごとに消耗していく。
様子を見ながら立ち回りを選んでいた堤とは真逆である。
 
前回「4R終了間際に効かせてから5Rにブレーキをかけてしまったのが残念だった」「ドネアにとってはあそこが最初で最後のチャンスだった」と申し上げたが、アレは自重ではなく本当にキツかったのかもしれない。
 
アンソニー・オラスクアガvs桑原拓、レネ・サンティアゴvs高見亨介現地観戦。日本人選手が2人とも負ける厳しい結果だったけど僕は楽しめた。オラスクアガの成長、サンティアゴの引き出し
 

勝負どころを見極める堤の嗅覚。局面ごとの上げ下げ、ドネアが嫌がることをやり続ける胆力

一方、堤聖也は勝負どころを見極める嗅覚? に秀でていた(と思う)。
 
ドネアが誘いに乗ってこない、アウトボクシングが機能せずにペースを取られた序盤3R。
 
その流れを変えるべく、4Rから覚悟を決めて前に出る。
結果的に右ショートで盛大にグラつかされたものの、選択自体は間違いではない(と思う)。ドネアが落ちてくるタイミングと重なったのも偶然ではなかったのかもしれない。
 
また6R以降はペースアップする場面と抑える場面をうまく使い分けていた。
ドネアが元気を取り戻すラウンド序盤は深追いせずに、ハーフタイムを過ぎたあたりで出力を上げる。
ダメージを与えた次のラウンドは逆に序盤からテンポを上げて襲いかかる。
 
正直、要所要所でドネアのショートをもらってはいた。
4Rと同じ右アッパーも2発ほど入っていたと思う。
だが、それで効いた素振りはほとんど見せない。
11R終了直後にフラっとしてロープに捕まるシーンがあったが、あえて挙げるならそこくらい。
 
スタミナに不安のあるドネアが嫌がることを徹底して最後までやり通す。
胆力というか根気というか、すべての試合がおもしろいと言われる理由が詰まった立ち回りだった。
 
堤聖也が井上拓真に勝利!! 「足を入れ替えるだけがスイッチじゃない」みたいなファイト。あの位置、タイミングで飛んでくるの? ってパンチが山ほどあった
 
まあ、こんな試合を続けてて大丈夫なの? とは思うが。
何となく瞬きの仕方が田中恒成と似てきた気も……。
 
いや、さすがに気のせいだと思うけど。
 

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「あの頃のドネアを圧倒した井上尚弥はすごい」←これを現役選手から聞くとホントに萎えるんですよ

こういう言葉を現役選手から聞くとめちゃくちゃ萎える↓

「43歳とはいえ、ドネアはドネア。もっと前のドネアに圧倒して勝った井上尚弥というのは、やっぱりすげえなと」


なーにを傍観者目線で語ってんだよと。
特に阿部麗也はフェザー級で世界を目指す立場。2026年に井上尚弥がフェザーに転向すると言われる中で最初から白旗を上げてどうすんだと。
 
客観的な意見なんかいらんねん。
思いっきり主観で語らんかい。
 
 
井上にウザ絡みを繰り返す、他の選手を口汚く罵る亀田京之介は心底しょーもないと思っているが、少なくともあの選手は自分を真ん中に置いている
常に“当事者”として「自分だったら」の視点で発言する姿勢はそこまで嫌いじゃない(やり口はしょーもないけど)。
 
亀田京之介vsアラン・ピカソ。京之介がんばった。負けても価値が落ちるような試合じゃない。対策がうまくハマって「ひょっとしたら」を感じさせた
 
そもそも逆なんだよな。
「あの頃のドネアに勝った井上尚弥がすごい」のではなく「全盛期の井上尚弥をダウン寸前まで追い詰めた当時35歳のドネアがすごい」。
さらに言うと「43歳になってもあの強度を維持しているのがとてつもなくすごい」んですよ。
 
判断基準が信者orアンチしかない2ビット脳のゴミどもと同じ目線で語ったらアカン。
 
あいつら1日1回「井上尚弥がいかに人間離れしてるか」を語らなきゃいけない生き物なんだから。
太陽に向かって土下座する勢いで井上を崇拝してるんだから。
 
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