相手いるのか? クリス・サイボーグ姐さんがUFCデビュー戦で圧勝!! 期待以上の結果に衝撃走る。ロンダ・ラウジー戦あるか?
2016年5月14日(日本時間15日)にブラジルで開催されたUFC198。
現Invicta FCフェザー級王者で元Strikeforce女子フェザー級王者のクリス・サイボーグが対戦相手のレスリー・スミスを1R1分21秒TKOに下し、UFC初戦を勝利で飾った。
なお、UFC女子には普段サイボーグが主戦場としているフェザー級が存在しないため、この試合は140ポンドのキャッチウェイトで行われている。
クリス・サイボーグが初参戦のUFCで圧勝!!
クリス・サイボーグ圧勝!!
女子最強の呼び声が高いクリス・サイボーグがついにUFC初参戦を果たした。
かねてから期待されるロンダ・ラウジーとの対戦は実現するのか。また、キャッチウェイトでの対戦を示唆していたホーリー・ホルムとの一騎打ちはあるのか。
サイボーグ自身が継続的に参戦するかも定かではない状況だが、UFC女子の戦況からますます目が離せない。
「ロンダ・ラウジーがわかりやすくボブ・サップだった件。ヌネスに48秒TKOか。ちょっとマズい負け方かも」
ミーハーな僕でもクリス・サイボーグの試合は見逃せなかった
イチオシのホーリー・ホルムが敗れ、同じタイミングでWOWOWも中継から撤退するなど以前ほど観る機会が減っていたUFC。
「ミーシャ・テイトがホーリー・ホルムに失神KO勝利で初タイトル奪還!!」
それでも気になる試合をピンポイントでチェックするなど、視界の片隅でながめる程度に注視してきてはいた。
「サイボーグさんがクニツカヤに余裕の勝利!? マイッタね。攻略法はわかっても、それをできるヤツがいない」
まあ、観ていたといっても基本的には名前を知っている選手ばかりで、詳しい人からすれば「全然わかってねえええェェェ!!」と言われることは間違いとは思う。
とりあえず最近僕が観た試合を適当に挙げていくと、
・中井りんvsレスリー・スミス
・ハム・ソヒvsベック・ローリングス
・マーク・ハントvsフランク・ミア
こんな感じである。
他にも観てはいるが、どれも似たり寄ったりのラインナップである。
ええ。
笑っちゃうくらいミーハーですが、それが何か?
そして今一番気になっているのがもちろんコナー・マクレガーvsフロイド・メイウェザーの動向。
これはミーハーとして譲ることはできませんww
「五味バッカ野郎お前、サイコーじゃねえかww ベストバウトかましやがってゴルァww 大みそかは判定じゃダメだよ」
そんな中、今回ついにクリス・サイボーグが待望のUFC初参戦ということで、もちろん観ておかなければならない試合だと思った次第である。
「サイボーグvsホルム決まっちゃったよ…。楽しみなようなそうでもないような…。敵なしフェザー級チャンプにホルムは対抗できる?」
サイボーグ姐さんでけえ!! ちょっと体格差がすご過ぎる
今回の試合を観た感想を申し上げると、
「クリス・サイボーグでけえ!!」
とにかくこのひと言に尽きる。
普段はフェザー級を主戦場にしているサイボーグだが、今回は140ポンド契約ということでフェザーとバンタムの中間ウェイトでの試合である。
今後はどうなるのかはわからないが、恐らく母国ブラジルで行われるUFCでの初戦ということで試運転の意味も兼ねてのキャッチウェイトだったのだろう。
とはいえ、それでも相手との体格差は歴然だった。
って、よく見たら対戦相手がレスリー・スミス?
あの中井りんと互角の試合してた選手か。
いや、さすがにこのマッチメークはキツいだろう。
中井りんにあれだけ押し込まれるような選手にクリス・サイボーグのフィジカルを受け止められるわけがない。
別に中井りんが弱いと言いたいわけではなく、単純にバンタムで戦うには小さすぎる中井りんにすら圧力負けしていたレスリー・スミスではどうにもならないという意味である。
よく知らないのだが、このレスリー・スミスという選手はどんな立ち位置なのだろうか。
UFC女子の登竜門的な役割をさせられているということなのか? ボクシングウェルター級でいうところのロバート・ゲレロのような。
「ダニー・ガルシアがロバート・ゲレロに完勝して2階級制覇達成!!」
とりあえずレスリー・スミスが立っていた時間があまりに短く、あーだこーだと言う暇もない。単純に圧力の差でサイボーグが押し切ったという試合。それが僕の率直な感想である。
UFC女子にサイボーグの相手がつとまる奴がいるのか? ちょっとウェイト差があり過ぎるように思えるが……
衝撃のUFCデビューを飾ったクリス・サイボーグだが、今後はどうするのだろうか。継続的に参戦するとしたら、ウェイトをさらに下げることは可能なのか。
本人にとって一番いいのはキャッチウェイトでの試合だろうが、それだとさすがにUFCのトップファイターとはウェイトが違い過ぎるのではないだろうか。
たとえばロンダ・ラウジーとキャッチウェイトで激突すると、恐らくロンダの得意な圧力で捻り潰すという作戦は使えなくなる。前に出られないロンダが自分の持ち味を出せずに押し潰される可能性が高いように思える。
「ロンダ・ラウジー失神KO負け!! ホーリー・ホルムが秒殺女王を完膚なきまでに叩きのめす」
じゃあミーシャ・テイトだったら?
あの選手はとにかくグランドに持ち込まなくてはどうにもならない。
かといって、あれだけフィジカルに差がある相手を転がすことが可能なのか。しかもグランドに持ち込んだからといって、クリス・サイボーグは寝技がダメなわけではない。体重差のある相手に得意のサブミッションを決められるのだろうか。
「さっそく陥落ミーシャ!! 女子MMAおもしろすぎ?! ヌネスが1R一本勝ちで新女王誕生!!」
ホーリー・ホルムがキャッチウェイトでやりたい旨の発言をしたという噂をちらっと聞いたことがあるが、それもまたどうなのだろう。
得意のフットワークでヒット・アンド・アウェイというのが一番の作戦だとは思うが、恐らく1度捕まったら終わる可能性は高い。ホーリー・ホルムがあのクリス・サイボーグの圧力に耐えながら1試合動き続けられるのだろうか。
「ホーリー・ホルムがシェフチェンコに負けちゃった…。やっぱりUFCにはロンダ様が必要だね!!」
3人の中で一番可能性があるのがホルムではないかと思ったが、やはりクリス・サイボーグと比べたら小さい。
まあ、そもそもUFCのトップファイターがわざわざノーランカーのサイボーグを相手にキャッチウェイトを呑むとは思えないのが正直なところではあるが。
ではキャッチウェイトではなくバンタム級で戦うとして、果たしてクリス・サイボーグはウェイトを落とすことができるのか。仮に落とすことに成功したとして、今のパフォーマンスを維持できるのか。
ちなみにこれが今回のレスリー・スミス戦前の公開計量の様子だ。
もうね。
サイボーグ姐さんフラフラっすわ。
キャッチウェイトでこんな状態なのに、さらにバンタムまで落とせっていうのもなかなか厳しくないっすかね。どう考えても身体に悪いでしょ。
僕がUFCのトップファイターとサイボーグの激突にいまいちワクワクしないのは、実はその辺の事情がある。実力よりも体格的な差で勝負がつきそうな気がして、どうも自分の中で盛り上がりに欠けるのである。
「みんな範馬勇次郎になりたいんだよ。護身? 礼に始まり、礼に終わる? んなわきゃねーだろ」
クリス・サイボーグの相手にはやはり相応のフィジカルを持った選手を
クリス・サイボーグのガチの試合を観たければ、やはり相手にも最低限このくらいのフィジカルは欲しい。
サイボーグの前進にこれだけ当たり負けしない選手であれば、MMAでもかなりいい試合になるのではないかと思う。
って、サイボーグ姐さん、キックボクシングもやってたんかい!!
しかも相手のJorina Baarsってめちゃくちゃいい選手だな。アレクセイ・イグナショフみたいだ。
調べてみたら40戦以上戦って無敗とのことで。そりゃあ強いわな。
この相手にこれだけできたサイボーグ姐さんがすごいというべきか、それとも相手が悪かったというべきか。何とも言えないところだが。
ただ、このJorina Baarsの戦い方は非常に好感が持てますね。
MMAの選手相手にローキック連発で生まれたての小鹿にするというセコい作戦をほとんど使わない。パンチで打ち合ってリーチとテクニックの差でしっかりダウンを奪っている。
ボクシングから参戦したロートル相手にローキックを連発した上で「これがK-1です!!」とか宣言しちゃうかつてのカリスマ塩チャンピオンとは雲泥の差である。
個人的に日本の格闘技が衰退した原因の一端にあのローキック塩試合があると思っているのだが、それはまた別の話なのでここでは止めておく。
ところでこの「LION FIGHT」ってご存知でした?
僕はまったく知りませんでした。
いろいろな大会があるんですね。
まさかネプチューンの名倉が参戦してるとは思わなかった。
「Team Members Item » Marvin Madariaga」
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