シティ・オブ・ゴッド感想。くたばれ胸糞悪いクソ野郎ども。滅びちまえよ「神の街」。二度とこっち来んじゃねえよ。で、次いつ会える?【映画・感想】
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映画「シティ・オブ・ゴッド」を観た。
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「シティ・オブ・ゴッド」(2002年)
時は1960年代後半から70年代。
ブラジル・リオデジャネイロにある貧民街(ファヴェーラ)、通称「神の街」では、誰もが銃を携帯し、日常的に強盗や殺しが行われていた。
カベレイラ率いる3人組が街で幅を利かせ、ギャングを夢見る少年リトル・ダイスが彼らの後を追う。
ある夜、3人組とともにモーテルを襲撃したリトル・ダイスはそこで初めて人殺しを経験する。
数年後、数々の殺しを経てモンスターへと成長した少年リトル・ダイスは、リトル・ゼと名を改めリオに舞い戻る。
将来、スラムから抜け出しカメラマンを夢見る少年ブスカペが、第三者視点で語るドキュメンタリー調の物語である。
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これは「西部戦線異状なし」だ。数々のドラマも大局的に見れば何も起きていないに等しい
ブラジル・リオデジャネイロの貧民街(ファヴェーラ)の日常。
主人公ブスカペの第三者的なナレーションによって、淡々と物語が進む映画である。
この映画を観てまず思ったのが、
「あ、これ『西部戦線異状なし』だ」
戦争という異常な状況の中、兵士1人1人にも当たり前の人生がある。
戦争を離れれば婚約者や恋人、愛する家族がいて、人生を捧げる趣味もある。
帰国後の生活に思いを巡らせ、恋人からの手紙に一喜一憂する兵士たち。
そして命令通りに戦地に赴き、爆破に巻き込まれて命を落とす。
だけど、そんな兵士たちの人生にスポットが当たることはない。
「西部戦線異状なし」
ラジオから流れるアナウンサーの声は今日も変わらない。
日々殺伐とし、恒常的な殺人が蔓延するリオデジャネイロのスラム街。
あまりに常態化した犯罪の数々を誰もが自然に受け入れ、若い命があっさりと失われる現実。
「「ジュラシック・パーク」は壮大な人間観察を記した資料映像だった? 主要人物が全員イラつく」
「リトル・ゼ」という稀代の悪党が街を牛耳り、長期間の抗争でたくさんの罪なき人が命を落とす。
そして、その悪党もチンピラ集団に蜂の巣にされ、あっけなく生涯を終える。
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でも関係ない。
誰が来ようが、誰がいなくなろうが何も変わらない。
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ただそこにスラム街があり、殺伐とした日常が続くだけ。
「神の街」は今日も通常営業。
つまり『西部戦線異状なし』である。
全員くたばれ。胸糞悪くて最悪な奴ら。まともな人間が1人もいないってどういうことよ
そして、この映画に出てくる人間は本当に胸糞悪い。
どいつもこいつもガチのゴミ野郎ばかりである。
登場人物が漏れなく全員クズ。
下衆でクズでゴミでダニでノミでシラミでウジ虫以下のクソ野郎どもによる、クソ以下の抗争劇。それがこの「シティ・オブ・ゴッド」のすべてである。
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マジで何なのコレ。
感情移入できるヤツが1人もいないってww
え?
ブスカペがいる?
アイツこそがこの映画の清涼剤?
いやいや。
彼は彼で大概ですよ?
あんなに胸糞悪い初体験はついぞ見たことがない。
クズ代表はやっぱりリトル・ゼ。こいつのゴミっぷりはこの映画のキモになる
救いようのないクズ揃いの「シティ・オブ・ゴッド」の中でも、生粋のクズと言えばやはりファヴェーラの親玉リトル・ゼである。
モーテル襲撃の大量虐殺によって覚醒した少年リトル・ダイスが「リトル・ゼ」と改名するわけだが、コイツがマジでしょーもない。
「スラムでは殺しと強盗をしない」という掟を破ったガキ集団を路地裏に追い詰め、「手と足、撃たれるならどっちがいい?」と詰め寄る。
泣きながら「……手」と言ったガキの足を間髪入れずにバン!!
泣きながらその場を立ち去るガキの背中に、
「さっさと失せろ。足を引きずるな。ヒャッハー!!」
さらに、もう1人のガキに銃を渡してひと言。
「こいつを撃て」
ね? 最低でしょ?
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もうさ、何なの君。
耳元で大騒ぎする仲間を「うるせえ、黙れ」とか言いながらBAN!!するし。
うるさいだけで撃っちゃうの?
バカなの? バカだから撃っちゃうの?
クズな上に頭も悪い。何から何まで最低なリトル・ゼ兄さん
そもそも「リトル・ゼ」て。
何なのその名前?
カッコよくもないし意味もわからないし。
偶然出会った占い師に啓示を受けて改名を決意するわけだが、その占い師というのがとにかく怪しい。全知全能の神のような口調でリトル・ダイスを諭す姿がどう見ても全知全能じゃない。
お前、絶対明日の食い物にも困ってるだろ?
手頃なアホを探してカモろうとしてるだろ?
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イメージとしては、公園にガキを集めて紙芝居をするおっさんだろうか。ガキに水あめを売りつけて、絶対に当たらないくじを引かせるおっさん。要は「ちびまる子ちゃん」の序盤に出てくるような、リアカーを引いた怪しいおっさんである。
まあリトル・ゼは残虐性はピカイチだが、基本はただのアホだ。
ボスの地位にふんぞり返ってはいるが、字も読めないしカメラの使い方も知らない教養ゼロの底辺野郎。
道端でバカにされた女を追いかけて彼氏の前で襲う。そんな残虐性と凶暴性だけで今の地位に上り詰めたと言っても過言ではない。
黒いマントをかぶって水晶玉でも見せれば、コロッと信じてしまうのだろう。
俺、コイツに幸せになる壷を売りつける自信あるからね。
クズでバカで世間知らず。
マジで救いようがないww
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どいつもこいつもゴミどもめ。掃き溜めでくたばる最後がお似合いだよ
そしてリトル・ゼに私怨を燃やす「二枚目マネ」。
家族を殺された復讐を果たすためにリトル・ゼと対立する組織の一員となるのだが、コイツのクズっぷりもなかなか突き抜けていて清々しい。
「俺は堅気だ。罪のない人を殺さないというルールを守れ」
↑こんなことを言ってイキっていたのに、その5分後にはめっちゃ発砲してます。
しかも軍隊での射撃経験があるとかで、加入即幹部に昇進。
弱肉強食と言えば聞こえはいいが、その辺の序列をもう少し何とかできないものか。
「さくらももこ訃報ってマジか。漫画家というよりエッセイストかな。「もものかんづめ」の衝撃をちょっとだけ」
というより、組織への加入条件がズルズル過ぎるのがそもそも問題といえば問題か。
まあ「神の街」で問題がないところを探す方が難しいという噂もあるのだがww
「家族を殺された」
「よし入れてやる」
「殴られた」
「よし入れてやる」
「どなられた」
「よし入れてやる」
「アイツがムカつく」
「よし入れてやる」
「ただ殺したい」
「よし入れてやる」
全員まとめて滅びてくんねーかなww
胸糞悪いヤツらの奏でる最高の映画。それが「シティ・オブ・ゴッド」
鑑賞後の後味も含め、史上最低レベルに胸糞悪い人間ばかりが出てくる「シティ・オブ・ゴッド」。
この映画のレビューを見ると、
「リアリティがすごい」
「内容は殺伐としているのだが、登場人物がみんなあっけらかんとしている」
「骨太なドキュメンタリー」
「カメラワークや音楽などの演出がいい」
などなど。
どちらかと言えば第三者的な位置から俯瞰で観ている方が多いようである。
恐らく映画を観るスタンスとしてはそれが健全なのだと思う。
いろいろな批評もしやすいし、自分の知らない世界に思いをはせることもできる。
「映画ボディガードがただのAKB48の握手会事件だった。ケビン・コスナーが全然クールじゃねえww」
だが、僕はこういう映画は基本的に登場人物目線で観るようにしている。
ブラジルのスラム街に行ったことはないので、登場人物になりきることは不可能である。ただ、それでもなるべくその場にいるつもりで映画を観ることを意識している。
そして、それが理由かはわからないが、この映画の登場人物のクズっぷりをより強く感じた次第である。
いや、マジでクソですよ「神の街」。
何度も言うけど、いい奴が1人も出てこない。
可及的速やかに俺の前から失せろ。
全員大至急滅びろ。
で、次はいつ会えるんだ?
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