おかしい、中日が強いだと…? 舐めプを覚えたライデル・マルティネス、飛ばないボール、中田翔の存在感【2024.4.18感想】

おかしい、中日が強いだと…? 舐めプを覚えたライデル・マルティネス、飛ばないボール、中田翔の存在感【2024.4.18感想】

プロ野球2024年シーズンが開幕して約20日。
各チームともひと通りの戦力が出揃いここから本格的な順位争いに移行していくわけだが。
 
パリーグは前評判通りソフトバンクが首位。一方のセリーグは長年低迷していた中日が首位、昨年優勝の阪神が5割前後を行き来している。
 
 
 
今シーズンの傾向として目立つのが、とにかく点が入らないこと。
 
特にセリーグは6チーム中5チームがチーム防御率2点台以下と投高打低が凄まじい。
中でも首位中日の1.74と2位巨人の1.85は異次元である。
 
 
というわけで今回はプロ野球全体の投高打低っぷり、中日の強さについて。
注目選手のパフォーマンスとともにあれこれ言っていく。
 
僕は中日立浪監督を嫌いじゃない第2弾。京田陽太放出が間違いじゃなかった理由。ホームでの物足りなさとビジターでの驚異的な弱さ
 

アンダーソン・エスピノーザ(オリックス)

まずはオリックスのアンダーソン・エスピノーザ。
4月17日の楽天戦に先発、7回5安打7奪三振無失点で3勝目を挙げている。
 
来日初登板からの3戦3勝は球団内では1990年のドン・シュルジー以来34年ぶりとのこと。エスピノーザ本人も「自分でも信じられない」とコメントするなど、自身の快進撃に驚いているとか。
 
 
前回申し上げたようにこのピッチャーに関しては完全に実力を見誤った
 
エスピノーザはこのまま無双するかも? DeNAジャクソンはもう一歩、中日の大失速に絶望が止まらないw
 
「カタログスペックの高さの割に打ちやすそう」「荒削りで安定感が足りない」などとほざいたが、まったくそんなことはなく。
 
今回もパワーカーブと2シームのコンビネーションが素晴らしかった。

基本ゴロを打たせるタイプだと思うが、あの斜め下に鋭く落ちる2シームは文句なしにすごい。
マジな話、打者側も腰を据えてこのピッチャーの対策を練らないとこのままいいようにやられてしまう。
 
登板を重ねて疲れが出る&慣れられた段階でどうなるか。
今後も大注目である。
 

アンドレ・ジャクソン(DeNA)

4月2日に初登板初勝利を挙げたDeNAジャクソンだが、その後は5回3失点、3回途中8失点と苦戦が続く。
特に4月16日の炎上は昨年のトレバー・バウアーを思い出した方も多いと想像する。
 
 
と言いつつ、ここまではある程度想定内でもある(僕の中では)。
 
150kmオーバーのまっすぐとチェンジアップ、130km前後のナックルカーブとハイレベルな球種の持ち主だが、ピッチング自体はやや単調。ランナーを背負うと露骨に球威が落ちる側面もある。
 
正直、エース級の活躍ができるかは微妙なところ。
 
2024年プロ野球、新加入の助っ人適当考察。オドーアの電撃退団を受けて。円安+ハイレベルな日本は海外選手にとって面倒くさい場所
 
なので、3登板のうち1度くらい炎上しても驚きはない。
観ている側も「今回はたまたま調子の悪い日だった」と開き直ればいいのではないか。
 
 
次回もダメなら考えた方がいいけど。
 

おかしい、中日が強い。中田翔の補強はピンズドだった

続いて4月17日現在、セリーグ首位を走る中日ドラゴンズについて。
 
 
まだ4月とはいえ昨年まで低迷していたチームが勝ちを重ねる光景はなかなか新鮮である。
僕自身「今シーズンの中日はやりそう」とは聞いていたものの、「それ去年も言ってたしw」と完全に聞き流していたことをお伝えする。
 
 
強さの要因だが、やはり中田翔の加入はめちゃくちゃ大きい。
1発の怖さや勝負強さはもちろん、“存在感”という意味でも。
 
近年の中日には強烈な個性を持ったリーダータイプがおらずチーム全体が地味。
ダヤン・ビシエドは確かにいい打者だが、ここ数年はやや威圧感に欠けていた。
 
その点「打席に立つだけで球場の空気を変える」中田翔が4番に座る状況は貴重である。
 
ファースト守備も上手い&中田のおかげで5番細川成也が楽に打席に立てる。
出場機会を求めていた中田にとっても精神的支柱が足りなかった中日にとってもピンズドな補強だった。
 
 
今後は通年持つわけがない中田をビシエド、中島宏之とどう併用していくかがキモになりそう。
 
まあ、そのためのアレックス・ディカーソンだったんだろうけど笑
 

飛ばないボールと充実した投手陣の相乗効果

そして何より“飛ばないボール”である。
 
 
今シーズンの中日は比較的投手陣が充実している。
 
柳裕也、涌井秀章、ウンベルト・メヒア、小笠原慎之介の表ローテに大野雄大、梅津晃大、松葉貴大とバックアップ要員も豊富。
リリーフは勝野昌慶、清水達也、齋藤綱記が安定していて絶対的守護神ライデル・マルティネスが後ろに控える。
 
しかも本拠地はクソほど広いバンテリンドームである。
 
ここに飛ばないボールが加わり、叩き出した数字がチーム防御率1.74(笑)。
順調にいけば2023年のパークファクター0.624をさらに塗り替える可能性もあるのではないか。
 
 
その上バンテリンドームを本拠地としながらチーム打率は.241(セリーグ3位)。
リーグ内では悪くない&2023年の.234(セリーグ6位)を上回る。
あの“貧打”中日がちょっと打てるチームに変貌を遂げてしまった笑
 
 
 
ついでに言うと、早い段階でクリスチャン・ロドリゲスを諦めたのもよかった。
 
開幕ショートに抜擢されたロドリゲスだが、プレーを見る限り1軍レベルとは言い難い。ミスを連発する様子から重圧に押し潰されているのも明らかだった。
 
早々にこの選手を引っ込める判断を下した首脳陣を僕はぼちぼち評価している笑
 
サイヤング賞投手ダラス・カイケルが千葉ロッテ入団。近年はシンカーが打ちごろの球に。ZOZOマリンでのチェンジアップ次第かな
 

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舐めプを覚えたライデル・マルティネス。「NPBチョロいわ~」って思ってるんじゃない?笑

またクローザーのライデル・マルティネスは適度な力の抜き方を覚えた印象。
 
開幕からどうもスピードが出ていないと思って観ていたが、いや、違うぞと。どうやらこれはわざとやってるっぽい。
 
昨年までは160kmに迫るまっすぐをバンバン投げ込んでいたが、ぶっちゃけあの角度のまっすぐとフォークがあれば多少球速を抑えても問題にはならない。
 
ランナーがいない場面では150kmちょい、ピンチでギアを上げるメリハリをつければ疲労が軽減できる上に制球も安定する。怪我のリスクも減らせる。
 
いわゆる8割の力で抑えるコツを掴んだというヤツ。
 
 
てか、もしかしたら「NPBチョロいわ~」って思いながら投げてるかもしれませんね笑
 
「舐めプでも全然いけちゃうし」
「だって俺すげえし」
みたいな。
 
山本由伸MLBデビュー戦で1回5失点、負け投手に。メジャーの洗礼以前に調子が悪すぎた。カッターしか頼る球がない→それを狙われてドカン
 

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今シーズンの中日はひょっとしたらひょっとするかも?

中田翔の加入によって打線に1本軸が通ったこと、投手陣のコマが揃ったタイミングで飛ばないボールが導入されたこと、ライデル・マルティネスが一段レベルアップしたこと。
 
諸々を加味すると、今シーズンの中日はひょっとしたらひょっとするかもしれない。
 
これから落ち込む時期は絶対にくる&長年優勝争いから遠ざかっている等、懸念材料は多いものの、少なくとも去年までの体たらくからは脱却できるのではないか。
 
 
あ、試合はつまらないです笑


 

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