千葉ジェッツvs宇都宮ブレックス第3戦感想。富樫のすごさと投入のタイミング。比江島/遠藤の併用を上回る【2021.6.1 BリーグB1チャンピオンシップ】

千葉ジェッツvs宇都宮ブレックス第3戦感想。富樫のすごさと投入のタイミング。比江島/遠藤の併用を上回る【2021.6.1 BリーグB1チャンピオンシップ】

2021年6月1日に神奈川県・横浜アリーナで行われたバスケットボール男子BリーグB1チャンピオンシップファイナル。
 
第1戦を65-85で千葉、第2戦を83-59で宇都宮が勝利し1勝1敗で迎えた第3戦。
試合は同点のまま3Qまでもつれる大接戦となり、4Qに抜け出した千葉ジェッツが71-62で勝利。Bリーグ初優勝を決めた。

5月末にB3の東京八王子ビートレインズvsさいたまブロンコス戦を現地観戦してきたのは先日申し上げた通り。DAZNでO.A中のB1ファイナルをボーッと観ているうちに現地に行きたくなり、勢いでチケットを購入した次第である。
 
東京八王子ビートレインズvsさいたまブロンコス現地観戦感想。エスフォルタアリーナ八王子カッコいいw B3を完全に舐めてたな
 
それと並行してB1ファイナルの方も観続けていたわけだが、千葉ジェッツが優勝を決めたこの最終試合が本当にすごかった。
 
 
なお、Bリーグのファイナルはどれもワンマッチ制だと思っていたのだが、どうやら2020-21シーズンから2勝先取の3戦制になったとのこと。
以前から60試合のリーグ戦を勝ち抜いたチーム同士の決着戦が1試合のみで決まるのはどうなの? と思っていたのでこれは素晴らしい。
 
「1回負けても次がある+連戦の中での流れ」という、短期決戦の醍醐味を味わうにはやはりワンマッチでは物足りない。
実況も言っていたように今後はNBAのようなホーム&アウェイの7戦制導入もあり得るかもしれないとのことで、来シーズン以降、Bリーグのさらなる発展に期待である。
 
サンロッカーズ渋谷vs信州ブレイブウォリアーズ現地観戦。久々のB1観戦でレベルの高さ、観客の熱狂に驚いたw オイオイ、B3とは全然ちげえな
 

B1レベル高えなオイ。B3との違いがよくわからんって言ったけど、一目でわかったわ

まず今回の試合を含め、B1のファイナルを観ていて思ったのが、レベルがクッソ高えなということ。
 
上記の記事で「僕はあまりバスケに詳しくない」「B3との実力の違いもよくわかっていない」と申し上げているが、さっそく撤回させていただく。
 
全然ちげえわ。
一目でわかるくらいちげえわ。
B1のレベル高えっす。
 
スピード感や圧力などもそうだが、僕がもっとも感じたのはハンドリングのうまさ。
各選手によるボール捌き、パス回しのスピードやフェイントの複雑さ? などが下位リーグとはまったくの別物。
 
特に日本人2人目のNBA契約選手でもある富樫勇樹はすごい。
スピーディなドリブルで中央に切り込み、相手ディフェンスを引きつけて外に大きく振ったり。ドライブに警戒して相手が下がれば、スルッと距離をとって遠間から3Pを沈めたり。
 
要所での勝負強さは特筆もので、今回の試合でもあのプレッシャーの中でよくそのプレーが出るなと思うシーンが何度も見られた。
 
2019年にBリーグ初の1億円プレーヤーとなったことが話題になっていたが、マジでその価値はある。
ハイレベルなB1ファイナル決勝戦においてもこの選手だけは一段上のレベルにいると言えそうである。
 
 
で、その勢いのままNBAのプレーオフをチラッと覗いてみたところ……。
 
完全に別世界でワロタww
 
ああ、これはアカンわ。
こんなチート野郎の巣窟に放り込まれたらどうにもならん。
いくら富樫勇樹でもあっという間に埋もれるに決まってる。
 
と同時に、それがわかる程度には僕もバスケ観戦に慣れてきたのかな? と思ったり()
 
3×3.EXE久しぶりの現地観戦。アリーナ立川立飛で開催されたけど、やっぱり3×3.EXEはストリートとの親和性が抜群なんだろうな
 

富樫勇樹が流れを変えた。2度の投入のタイミングが抜群だった。比江島投入を我慢できなかった宇都宮との差かな

試合の具体的な感想だが、今回は富樫勇樹投入のタイミングが流れを変えたなと。
 
1Q5分弱で2つのファールを犯し、さっそく交代を強いられた富樫。だが2Q残り3分を切った同点(30-30)の場面で再び投入され、直後のスティールから3Pシュートを決めて33-30とリードを奪う。
 
あそこは千葉ジェッツが10点あった点差を同点まで追い上げられ、どちらがリードを奪うかで流れが大きく変わる局面。絶妙なタイミングで富樫を投入したベンチとそれに見事に応えた富樫が本当に素晴らしかった。
 
また、52-54と2点のリードを許して迎えた4Q残り7分。
3Qの残り6分から温存していた富樫を満を辞してコートに戻し、直後に2ゴール1アシストと逆転のきっかけを作る。
千葉ジェッツは3Qの後半から攻め手を欠いてジリ貧だったこともあり、あそこでの富樫投入はまさしく流れを引き寄せる采配だったと言える。
 
 
逆に宇都宮ブレックスは比江島を出すタイミングを早まった感が強い。
3Q残り5分の時点で3つ目のファールを犯した比江島をアウトさせたはいいが、48-47と1点リードされた残り43秒で再びコートに戻す。
 
恐らくベンチはあそこが勝負どころと踏んだのだと想像するが、正直アレは少し早かったのではないか。
 
結局比江島は4Q残り1分43秒、63-60と3点リードされた局面でファールアウト。決して3Qの投入が原因だとは思わないが、比江島の退場は実質勝負ありと言えるほど大きいものだった。
 
4Q中盤まで富樫投入を我慢した千葉ジェッツと、3Qに勝負をかけた宇都宮ブレックス。
比江島と併用していた遠藤の調子がよかった分、宇都宮はもう少し我慢するのが正解だったのかもしれない。
 
 
なお、僕は比江島のプレーが大嫌いです。
 
アースフレンズ東京Zvs仙台89ERS戦を観に世田谷区総合運動場体育館に行ってきた。バスケ観戦はB2がオススメかもね
 

両チームのPGに若干差があった気がするよ。富樫勇樹は観ていて楽しい選手

あとはまあ、両チームのPGに若干の差があったのかな? とは思う。
 
勝負どころで流れを変えた富樫勇樹はもちろん、前半早々に富樫がアウトした中でチームをコントロールし自らも14Pを決めた西村の働きも見逃せない。
 
持ち前のスピードで自ら切れ込み、ディフェンスを引きつけてボールを散らす富樫に対し、どちらかと言えば西村はパスワーク中心の選手。両者のタイプの違いが宇都宮のディフェンスをうまく混乱させたのかなと。
 
一方の宇都宮は正PGの鵤が好調だったものの、控えの渡邉とテーブスがいまいちだった印象。特に渡邉は2Q後半に富樫とのマッチアップでアドバンテージを許し、試合の流れを手放してしまった。
 
 
そして、繰り返しになるがやはり富樫勇樹はすごい
 
流れを変えるプレーの数々、要所で見せる勝負強さはもちろん、スピーディなドライブを得意とする小柄な選手が好きな僕にとって、富樫のスタイルはめちゃくちゃ好みだったりする。
 
NBAで言えばNYニックスのデリック・ローズとかね。
 
 
西村のようにパスと外からのシュートを得意とするPGも悪くないのだが、どちらかと言えば僕は自分で切れ込みディフェンスを崩す選手の方がテンションが上がる。
 
僕のような素人でもわかる実力の高さに加え、単純に“観ていて楽しい”選手。
まさしく1億円プレーヤーにふさわしい。
 
 
ちなみに僕の知り合いの女性は富樫の一糸乱れぬ髪型が受け付けないと言っておりました笑
 

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