カネロ・アルバレスvsゴロフキン予想。頂上決戦開幕だぜ。若き英雄か、破壊の帝王か。GGGのキャリア集大成の大一番の行方は?【展望】
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
2017年9月16日(日本時間17日)米・ネバダ州ラスベガスで、サウル・“カネロ”・アルバレスvsゲンナジー・ゴロフキンの一戦が行われる。
この一戦にはWBC、WBAスーパー、IBF世界ミドル級王座がかけられ、2017年ボクシング界最大のイベントとして注目が集まる。
「衰えまくったメイウェザーがセンス抜群のマクレガーにTKO勝利!! お前ら最高やww 報酬100億円のメイウェザー」
頂上決戦がついに開催される。
フロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオ二大巨頭の時代が終わり、今後のボクシング界を背負うと言われるサウル・“カネロ”・アルバレス。
「ゴロフキンvsカネロ・アルバレス感想。カネロは初めてゴロフキンの突進を真正面から受け止めて負けなかった選手。まあ再戦だね」
対するゴロフキンは、ミドル級で37戦33KO無敗の戦績を誇り、名実共に帝王の座に君臨する最強王者である。
「ジェフ・ホーン圧勝!! パッキャオ議員に力技で勝利し人生の厳しさを教える!! 作戦勝ちかな。フィジカル面も差があったよな」
数年前から期待されていた両者の対戦が、2017年9月についに実現する。
若さと勢いのあるカネロか、圧倒的なパワーと理詰めで相手をねじ伏せるゴロフキンか。
ともに好戦的でハードパンチャー。
好試合間違いなしの一騎打ちまで約1ヶ月である。
「山中陥落…。ネリの猛打に4RTKO負け…。お前もか山中。こんな一気に世代交代するかね。そしてネリ恐るべし」
- 1. 全然わからないけど、カネロvsゴロフキン戦の予想をしてみようと思います。わからないけど
- 2. おさらいとして、ゴロフキンvsジェイコブス戦を振り返る。あの試合はジェイコブスが体格差を活かしてうまく戦ったと思う
- 3. カネロがあの試合を踏襲するのは難しい。そもそもジェイコブスとは体格が違い過ぎる
- 4. カネロがゴロフキンに対抗できるかは、パワーでゴロフキンを抑えられるかにかかっている。そして、階級アップしたカネロにはその期待が持てる
- 5. やっぱりゴロフキンは下降線に入ってる感じがする。たぶんきっかけは2016年のケル・ブルック戦
- 6. 勝敗予想は思いきってカネロの判定勝利。ジェイコブス並みのパワーを身につけてさえいれば、ハンドスピードでゴロフキンを抑え込めるのではないか
全然わからないけど、カネロvsゴロフキン戦の予想をしてみようと思います。わからないけど
カネロvsゴロフキン。
5月のチャベス戦で対決が発表されて以来、展望を考えてみようと思いながらも後回しになっていたこの試合。
理由は簡単で、「よくわからない」から。
今回の試合、マジでわからない。
1年前までなら自信を持って「ゴロフキンが勝つ」と言えたのだが、ここ最近の両者を観ると決してそんなことはない。
特にこの2戦のカネロの進化ぶりは目覚ましく、割とガチでゴロフキンを食うのでは? と思わせるものがある。
「エリクソン・ルビンvsジャーメル・チャーロ予想。チャーロ弟か、新星ルビンか。チャーロ弟がドネアとか井上尚弥っぽい」
とはいえ、上背も身体の厚みも明らかにゴロフキンが上であり、これまで同様ゴロフキンが圧力でねじ伏せるか? とも感じる。
↓やっぱりゴロフキンがデカい。なぜモノクロなのかは知りません。
ただ、そう言っていても仕方がないので、真剣に考えてみることにする。
どうせ当たらないだろうなとは思いつつ。
おさらいとして、ゴロフキンvsジェイコブス戦を振り返る。あの試合はジェイコブスが体格差を活かしてうまく戦ったと思う
とりあえず、おさらいとして今年3月のゴロフキンvsダニエル・ジェイコブス戦について。
この試合はゴロフキンの連続KO記録がストップすると同時に、若干の衰えも指摘された試合である。
「ジェイコブス大健闘!! ゴロフキンのKO記録をストップ!! でもがんばった止まりかな。倒し方は見えたけど誰ができんの?」
僕自身、ゴロフキンの衰えについてはよくわからなかったが、ジェイコブスがうまい試合運びを見せたことは間違いない。
「クアドラス勝てたでしょ。エストラーダに超僅差判定負け。中間距離での正確性と作戦失敗ですかね」
この試合でジェイコブスが実行したゴロフキン対策は、
・リング中央では先に左を出してゴロフキンを突き放す
・打ち合いの局面では、ゴロフキンと同時に手を出してカウンターを合わせまくる
・左右に動き、正面に立たないことを意識する
・ゴロフキンが間合いを詰めてきたらスイッチして距離感をリセット
・もしくはクリンチで両腕を抑えて動きを止める
要は上背、リーチ、パワーの差を活かして、ありとあらゆる方法を駆使してゴロフキンのコンビネーションの発動を防ぐ作戦である。
結果的に僅差判定で敗れたものの、作戦自体は機能しており、これまででもっともゴロフキンを苦しめたと言える。
「クロフォードww インドンゴをボディ一閃!! 4団体統一戦に3RKO勝利。ナミビアのシンデレラストーリーを破壊する」
カネロがあの試合を踏襲するのは難しい。そもそもジェイコブスとは体格が違い過ぎる
そしてカネロについてだが、まず言えるのは、この選手がジェイコブスの試合運びを踏襲するのは難しい。
・ジェイコブスよりも小さく、リーチも短く、上背もない
・左右によく動く足もなく、スイッチもない
はっきり言って、カネロではジェイコブスのマネをするのは無理である。
「WBOAP王座がしょーもないなんてことは絶対ないから。小原佳太がWBOアジア・パシフィック・ウェルター級王座決定戦に勝利」
あの試合のジェイコブスはIBFの当日計量を拒否したというし、とにかくゴロフキンよりも強靭なフィジカルでリングに上がることを優先していた。もともとの上背、リーチ、パワーのアドバンテージをさらに大きくするために。
「俺のウィリー・モンローJr.さんキター!! サンダースとのタイトルマッチでついに2度目の王座挑戦。よしお前ら、震えて眠れ」
恐らくカネロもIBFの当日計量を拒否すると思われるが、それでも純粋なミドル級であるゴロフキンの体格を上回るのは難しい。
どう考えても、ジェイコブスのように左右に動きまくってジャブを当てまくるのは不可能である。
「レイ・バルガスvsロニー・リオス予想。亀海vsコット、マクレガーvsメイウェザーもいいけど、この試合も楽しみ」
カネロがゴロフキンに対抗できるかは、パワーでゴロフキンを抑えられるかにかかっている。そして、階級アップしたカネロにはその期待が持てる
で、そのカネロがゴロフキンにどう対抗するかだが、あのコンビネーションがどれだけ通用するかにかかっているのではないかと思う。
結局は原点に戻るのだが、何だかんだでフィジカルでいかに対抗できるかというヤツである。
「コットvs亀海感想。あ~、亀海これでいっちゃったか。もう少しやりようがあったような気が…。頂上は高かった。コットに完敗」
カネロの基本的なスタイルは待ちのカウンターボクシング。
相手の攻撃をガードとボディワークでかわし、上半身の反動を利用して連打を叩き込む。切れ味十分なボディやアッパーなど、1発1発にパワーを込めて打ち込んで相手をたじろがせ、そのまま逆に押し返すスタイルである。
なので、フィジカルで上回られた際には機能しないスタイルとも言え、それがこれまで僕がゴロフキン勝利を推してきた理由でもある。
「金子大樹引退?! マジでか。内山引退→しゃーない。三浦引退→ワカル。山中陥落→完敗だね。てか会長老害過ぎワロタww 金子引退→は?」
もともとがウェルター、S・ウェルター級であるカネロが、純粋なミドル級のゴロフキンと対峙すれば、どうしてもパワー負けする。
正面衝突でゴロフキンの前進を止めることができず、ロープ際に押し込まれてゴロフキンの連打の餌食になる。最悪KO負けもあり得るのではないか?
そんな感じで、ゴロフキン絶対的有利を予想していた次第である。
だが前戦のチャベス戦では階級アップに伴って大幅にビルドアップしており、懐の深いチャベスにリードの左がバシバシ当たっていた。
チャベスの調子が最悪だったことを差し引いても、体格差のある相手をあれだけ圧倒できるのであれば、ゴロフキン相手でも可能性があるのでは?
それほど、カネロの階級アップはいい方向に作用していたように感じる。
「過去最強カネロがヘロヘロチャベスを寄せつけず。体重差マッチを圧勝でクリア。ってか、この試合はアカン。9月にゴロフキン戦決定」
やっぱりゴロフキンは下降線に入ってる感じがする。たぶんきっかけは2016年のケル・ブルック戦
逆にゴロフキンの方は、言われているように下降線に入っている感は否めない。
以前は左を出しながらじっくり距離を詰め、じわじわと相手の逃げ道を塞いで試合を組み立てるタイプだったのが、この2戦はそういった丁寧な作業があまり見られない。
「エストラーダvsクアドラスとかいう予想困難な一戦。SUPERFLYの中で実は一番楽しみ。エストラーダのKO勝ちが観たいぞ」
無造作に正面に立って雑に間合いを詰め、ろくに手も出さずに距離を詰める。
ポジショニングやジャブへの意識も希薄なために被弾も増え、おかげで自分の得意な位置での爆発力も落ちているように感じる。
まあ、これは衰えと言うより、「雑な試合運びによって自分を見失った」のが正解ではないかと思う。
恐らく一番の原因は2016年9月のケル・ブルック戦。
ウェルター級から上げたケル・ブルックとの体重差マッチとして、英国で行われた試合である。
「無謀にもほどがあるケル・ブルックがゴロフキンに5RTKO負け!! セコンドのナイス判断。止めてくれてホントによかった」
あの試合のゴロフキンは、はっきり言って出来が悪かった。
ろくにガードもせずジャブも出さず、ただ無造作に距離を詰めるだけ。
被弾も気にせずブルックをコーナーに追い立て、やみくもに腕を振り回す。
組み立てもクソもなく、フィジカルの差だけで勝ちきったと言っても過言ではない。
つまり、KOを狙い過ぎてボクシングがおかしくなる典型的なパターン。
「井上尚弥がニエベス相手に米国デビュー。アローヨ兄弟より数段マシじゃないの? アントニオ・ニエベス全然知らないけどさ」
前戦でジェイコブスのジャブをかいくぐることができないシーンを観ても、あの雑な試合運びは尾を引いている感が強い。
また、ジェイコブスが攻撃に転じた8R以降、ジェイコブスの連打を持て余す姿などは、これまでのゴロフキンには見られなかった姿である。
もちろんジェイコブスのパワーがこれまでの相手とは段違いだったのもあるとは思うが。
「マクレガーがメイウェザーに勝利するには? 世紀の茶番()マッチの勝敗予想。8オンスの影響は?」
勝敗予想は思いきってカネロの判定勝利。ジェイコブス並みのパワーを身につけてさえいれば、ハンドスピードでゴロフキンを抑え込めるのではないか
長々と両者の力関係について考えてきたが、そろそろ勝敗予想を。
カネロの判定勝利。
今回は思いきってこれでいきたいと思う。
理由は上述の通り。
カネロの大幅なパワーアップと、下降線に入ったゴロフキンの力関係が逆転した。
まず両者のスペックを比較すると、ハンドスピードでは断然カネロ。
後はどこまでゴロフキンのパワーに対抗できるかだが、階級アップしたカネロにはそれが可能だと予想する。
「ジャーボンティ・デービス体重超過ww フォンセカにKO勝利もさっそくネタキャラ化。尾川が防衛戦キャンセル? ええやん別に」
カネロのフィジカルがジェイコブス並みになったと仮定して、それであればゴロフキンの前進を止められるのではないか。
パワーで対抗できれば、後はカネロ得意のコンビネーションがモノを言う。
左右ボディからのアッパー。ハンドスピードでゴロフキンを煽り、ガードの間からボディやストレートを通しまくるいつものカネロが観られるような気がする。
特にハの字型に構えるゴロフキンのガードの間をカネロのアッパーが通れば、もしかしたらダウンを奪うことも可能かも。
強引に出てきたゴロフキンにカネロがダウンさせられることも考えられるが、そこからうまくリカバリーして逆転してみせるのではないか。
「久保隼陥落…。ダニエル・ローマンすごかった。こりゃ勝てんわ。まるでゴロフキンじゃねえかww」
まったく自信はないのだが、前戦のカネロはそれくらい期待感を持たせてくれる試合を見せたと思う。
しかも、GBPを含めたここまでの準備の周到ぶり。
仮想ゴロフキンに見立てたリアム・スミスをハンドスピードとフィジカルで跳ね返し、大幅にビルドアップした姿でチャベスJr.をパワーでねじ伏せる。
「亀海がコットをダウンさせる未来が見えた。亀海の大の字KO勝利以外あり得ない。やる前からわかる。やらなくてもわかる」
ゴロフキンが体重差マッチで調子を崩している最中に、はやるカネロをたしなめながら約2年を費やした陣営が勝算もなくGOを出すはずがない。
「岩佐vs小國を予想してみる。自信ないけど、岩佐のワンサイドでいいんじゃない? 赤っ恥覚悟の強気予想だけど」
そもそもあれだけ「逃げた」「避けている」と理不尽な批判を受けながら、プロモーター含みで対戦を引き延ばしたのだから、GBPにとってもカネロにとっても負けるわけにはいかない試合である。
いや、マジでわからないですけどね。
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
-
前の記事
映画「ジャングル・ブック」感想。バルーとモーグリの大冒険。ちょっとだけバギーラ 2017.08.10
-
次の記事
山中陥落…。ネリの猛打に4RTKO負け…。お前もか山中。こんな一気に世代交代するかね。そしてネリ恐るべし。山中の作戦の上をいったな【結果・感想】 2017.08.16