ロブ・ブラントがバイサングロフに11RTKO勝利。思ったよりずっと厄介な選手じゃない? つまらないし対戦する意味もないけど【結果・感想】

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ミネソタ州イメージ
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2019年2月13日(日本時間14日)、米・ミネソタ州で行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチ。同級正規王者ロブ・ブラントがランキング8位のハサン・バイサングロフと対戦。11R1分42秒TKOで勝利し、初防衛に成功した試合である。
 
 
2018年10月に日本の村田諒太を下して王座戴冠を果たしたロブ・ブラント。
初防衛戦となった今回は、地元ミネソタ州に17戦全勝のバイサングロフを迎えての凱旋試合となった。
 
 
開始直後から軽快なフットワークと連打でペースを握る王者ブラント。
挑戦者バイサングロフも中間距離でカウンターを返すが、ブラントのスピードになかなか対応できない。
 
「ルイス・ネリvsマックジョー・アローヨ予想。そろそろ認めようではないか。我々(僕)はルイス・ネリが気になると」
 
中盤に入ってもブラントの動きは落ちず、絶えず先手を取ってヒットを重ねる展開が続く。
時おりバイサングロフの右を被弾するものの、すぐさま連打を返して主導権を支配する。
 
そして、終盤11R。
バイサングロフの動きが止まった一瞬を狙い、連打でダウンを奪う。何とか立ち上がったバイサングロフだが、ブラントの強烈な追撃でふらついたところでレフェリーが試合をストップ。
 
終始ペースを渡さず、無敗の挑戦者を圧倒したブラントが見事に初防衛を飾った。
 
「ネリ圧勝。アローヨを4度倒し棄権に追い込む。WOWOWがネリの試合を放送するとは。井上尚弥と伊藤雅雪のテンションの低さw」
 

手数と足とスタミナ。動きながら強いパンチを出し続けるブラントは相当厄介だと思うんだが

2018年10月に日本の村田諒太に完勝し、初戴冠を果たしたロブ・ブラント。
 
今回は地元ミネソタ州で無敗のバイサングロフとの初防衛戦となったが、結果は11RTKO勝利。21歳の挑戦者を寄せつけず、終始試合をコントロールしての初防衛である。
 
「村田はブラントに勝負師として負けてる。準備、経験、覚悟。すべての面でブラントが上回り完勝。文句なしの感動的な試合」
 
僕自身もこの試合にはそれなりに注目していたのだが、「よー動きますな相変わらず」としか言いようがない。
 
前回の村田戦同様、あれだけ足を止めずに動き回って腕を振り続けるスタミナはマジですごい。
村田戦に向けて下半身を徹底的に鍛えたとは聞いていたが、そもそもの持久力が半端ないのだと思う。
 
そして、何より連打と足の動きを両立できるのがいい。
パワフルな村田のプレスにも真正面から対抗できる威力をキープし、その場にとどまらずに左右に動き続ける。
 
しかも、身体を前に投げ出すようにパンチを打つので、1発1発がめちゃくちゃ伸びる。
前に出続ける村田と対峙した際はわからなかったが、今回のように中間距離が得意な選手との差し合いではその厄介さがはっきりとわかる。
 
実際、バイサングロフも再三顔を跳ね上げられていたし、目測を掴むのが相当難しかったのではないか。
 
「村田諒太vsブラント再戦予想。負けたら引退覚悟? 背水の陣で挑む一戦? 勝つにはKOするしかないかなぁ」
 
やたらと伸びる連打、左右に動き続ける足。
1発打たれれば3発返す勤勉さ。
それを12R継続する心身のスタミナ。
 
飛び抜けたものはないが、とにかくめんどくさい。個人的には相当負けにくい選手だと思っているのだが。
 
つまらないし対戦する意味もないけどさ(は?
 

バイサングロフもいい選手。バランスがよく根気強い。でも、全体的にスケール不足かな

相手のバイサングロフについてだが、こちらも普通にいい選手だったと思う。
 
上体が柔らかく左ジャブもスムーズ。
パンチを出しながら前進するフットワークもあり、流れの中でカウンターも打てる。
スピードと精度を両立した好選手だったのではないか。
 
ただ、全体的に突出したものがないというか、あまりにバランスよくまとまり過ぎているイメージ。
 
ジャブを出しながらのプレスは村田に比べれば迫力不足。
攻防兼備型ではあるが、ガードが堅いわけでもない。
中間距離での連打はブラントには敵わない。
バックステップのレンジも短く、ブラントの伸びるパンチからは逃げ切れない。
 
「“カネロ”・アルバレスvsジェイコブス…!! ミドル級で唯一カネロに勝てる可能性があるのがコイツ。当てて走って走りきれ」
 
1発の怖さがない分、リング中央ではどんどん先手を取られ、サイドへの動きには置いてきぼりを食う。
すべての棒グラフがこじんまりしているというか、ミドル級の王座を奪うには全体的にスケール不足だったかなと。
 
ここからビルドアップしてパワー面を強化するのか、スピード重視で連打型に傾倒するのかは不明だが、何か突出したものがあればなぁと思うシーンはいくつもあった。
 
 
まあでも、何度も言うように「動きながら連打が出せる」ロブ・ブラントはめんどくさい相手だからな。あのKOも、一瞬動きが止まった瞬間に一気に打たれたパティーンだからな。
どちらかと言えば、動き回るブラントに根負けした感が強い。
 
内容的には大敗だったわけでもないし、大健闘なのかもしれないけどね。
 
「大健闘の井上岳志。ハイメ・ムンギアに3-0の判定負け。でもめちゃくちゃカッチョよかったよな。採点は…118-110かな?」
 
そして、試合自体もしっかりおもしろかった。
 
両者ナイスファイト。
ロブ・ブラントは凱旋試合勝利おめでとうございます。
バイサングロフはまたがんばってください。
 

ロブ・ブラントの次戦が村田orジェフ・ホーンね。お、ブラントが日本にきますか。って、なぜにジェフ・ホーンww


なおロブ・ブラントの次戦は「日本で村田諒太との再戦」or「ミドル級に進出したジェフ・ホーンの挑戦を受ける」のどちらかが有力とのこと。
 
ほほう。
村田との再戦話はまだ消えてなかったんですね。
 
相変わらず村田諒太の界隈は動きが鈍くてアレなのだが、仮に決まればボクシングファンから注目が集まることは間違いない。
正直、村田がロブ・ブラントに勝つのはかなり難しい気はするが、やるとなれば応援する。どちらの選手も
 
「村田諒太現役続行!! そうだよ村田、アレで終わっていいわけがないw ブラントだろうがファルカンだろうが知るか」
 
で、何?
もう一方のプランがvsジェフ・ホーンだ?
 
これ、ホントなんすか?
ウェルター級初戦のテレンス・クロフォードにケッチョンケッチョンにされたジェフ・ホーンがミドル級王座に挑戦?
 
てか、そもそもいつの間にジェフ・ホーンはミドル級に?
Youは何しにミドル級へ?
 
「最強クロフォードがホーンに圧勝で3階級制覇。ん? 最強? いやいや、クロフォードに勝てそうなヤツが1人いるんだが」
 
いや~、もうアレだな。
パッキャオに勝ったおかげで完全に独自のルートに乗ったなこの人。
何となくだが、メイウェザーとの2連戦で人生のゴールにたどり着いたマルコス・マイダナさんを彷彿とさせる(なお復帰)。
 
僕自身、パッキャオ戦のホーンはがんばったとは思うが、さすがにミドル級で通用するとは思えない。
スタイル的にちょっとおもしろい気もしないでもないが、そもそものフィジカル面でどうにもならない気が……。
 
 
本人の決意が固いのなら、外野がゴチャゴチャ言うことでもないけど。
 
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