アンカハスvsマルティネス予想。その他コルバート、ラッセル三男、ポストル出場の激渋PBC興行。井岡一翔との統一戦は最短で6月後半か?【予想・展望】
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2022年2月26日(日本時間27日)に米・ネバダ州で行われるIBF世界S・フライ級タイトルマッチ。同級王者ジェルウィン・アンカハスがランキング13位フェルナンド・マルチネスと対戦する。
2021年大晦日にWBO王者井岡一翔との統一戦が発表されたアンカハス。ところが新型コロナウイルスの影響で来日が困難になり、いったん保留に。
アンカハスが最後にリングに上がったのが2021年4月。試合勘を取り戻すために統一戦前に1試合挟みたいという陣営の意向により、今回の防衛戦が組まれたとのこと。
一方、挑戦者フェルナンド・マルティネスは戦績13戦全勝8KOのオーソドックス。同じアルゼンチン出身のブライアン・カスターニョに続く世界王座獲得を目指す。
なお、同興行ではアンカハスvsマルティネス戦のほか、元WBAレギュラー王者クリス・コルバートvs同フェザー級5位エクトル・ルイス・ガルシア、元S・ライト級王者ビクトル・ポストルvsラッセル兄弟の3男、ゲイリー・アントワン・ラッセルといった試合が予定されている。
ホントに勝ちやがったよフェルナンド・マルティネス。アンカハスとの打ち合いを制して王座初戴冠&井岡一翔との統一戦が消滅。まいったなオイ。クッソ複雑じゃんよ笑
ジェルウィン・アンカハスvsフェルナンド・マルティネス。それ以外にもクリス・コルバートやラッセル三男vsビクトル・ポストルなど、激渋なラインナップ
日本の井岡一翔の対抗王者ジェルウィン・アンカハスの10度目の防衛戦が近づいている。
対戦相手はアルゼンチン出身のフェルナンド・マルティネス。
下記を見ると、この選手は同郷の元2階級制覇王者マルコス・マイダナがプロモートしているっぽい。
Fernando "Puma" Martínez ?? Vs Jerwin Ancajas ?? #TeamMaidana Vs #TeamPacquiao
? Mundial SúperMosca IBF
? 26.Febrero.2022
?Las Vegas, Estados Unidos #ChinoMaidanaPromotions @ESPNKnockOut pic.twitter.com/iuQJoDQfZe— Chino Maidana Promotions (@chinomaidanapro) February 10, 2022
チーム・マイダナvsチーム・パッキャオの構図で無理やり煽っている感もあるが、それはそれで悪くない? のかな?
なおメインイベントではWBA正規王座を剥奪されたクリス・コルバートが約8か月ぶりにリングに上がる。
さらにセミファイナル? にはラッセル兄弟の3男、アントワン・ラッセルと元王者ビクトル・ポストルの一戦も予定されている。
僕が初めてアントワン・ラッセルを観たのは2021年5月のジョバンニ・サンティアゴ戦なのだが、その際のインパクトはなかなかだったことを覚えている。
現時点でも王者クラスに匹敵する実力者なのでは? というくらいの圧倒的なファイト。それこそ長男のアレン・ラッセルをそのままデカくした印象の選手だった。
亀田和毅vs三宅寛典の放送事故級の謎試合。クソ微妙なモズリーJr.がクイグリーと大接戦、アントワンがサンティアゴ相手にラッセルしてた
今回のポストル戦を問題なくクリアすれば、いよいよ次はタイトルマッチか? というところまで評価が上がるのではないか。
・クリス・コルバートvsエクトル・ルイス・ガルシア
・ビクトル・ポストルvsゲイリー・アントワン・ラッセル
・ジェルウィン・アンカハスvsフェルナンド・マルティネス
いかにもPBCらしい激渋なラインナップだが、僕的にはどの試合もめちゃくちゃ好みだったりする笑
フェルナンド・マルティネスにちょっと期待している。なぜなが顔面がいいから。荒削りな部分を顔面偏差値の高さがすべてチャラにしてる
今回ジェルウィン・アンカハスに挑戦するフェルナンド・マルティネスだが、先日申し上げたように僕はこの選手にちょっと期待している。
なぜなら顔面がいいから。
アンカハスを吹っ飛ばせ。フェルナンド・マルティネスの殺気に満ちたファイトと顔面が気に入った。この際だから井岡との統一戦を消滅させてやれや笑
過去の試合をいくつか眺めてみたが、スタイル的にはゴンゴン前に出て腕を振りまくるファイタータイプ。
ガードを上げてのしのし近づき、ある程度の距離に入ったところで左右どちらかのフックをブンッ!!
そこからグイっと踏み込み、頭が当たるか当たらないかの位置でボディ、顔面めがけて両腕を振り回す。
相手がクリンチしようがお構いなし。無理やりほどいて側頭部を殴りつける強引さを兼ね備える。
特に左フックが得意パンチなのだと思うが、あの躊躇のなさ、思い切りのよさは目を見張るものがある。
その反面、接近戦での精度はそこまで高いとは言えず。
威勢よく腕をブンブン振り回す姿は頼もしいが、実はクリーンヒットはあまり多くない。
攻撃の強弱も足りず、割と早い段階で相手に慣れられてしまう。
また、攻撃に意識を全振りする分、顔面ががら空きになってしまうのも……。要所要所でカウンターをまともにもらうシーンが散見される。
連打の勇ましさは間違いなく魅力的だが、全体的に緻密さが足りずディフェンスもヌルい。9度防衛中の安定王者を上回るのは少々厳しいかな? という印象である。
そして、これらの物足りなさをすべて吹き飛ばすのがこの選手の顔面偏差値の高さ。
もともとの造形のよさに殺気を漂わせた佇まい、表情。この顔面のおかげで僕の期待値は絶賛爆上がり中である笑
これはやる顔ですよ。間違いない(「FULL FIGHT | FERNANDO DANIEL MARTINEZ vs GONZALO GARCIA DURAN」より引用)。
毒気に満ちた表情とスター性抜群の佇まいを見せられたら、そら期待せざるを得ないわけで。
来年2月にジェルウィン・アンカハスに挑戦するダニエル・マルティネスこれはいいな。
殺気に満ちたファイトスタイルはひょっとするかもしれん。
何より十代で刑務所入ってマンモス西的な古株を返り討ちにしてきましたみたいな顔面がいい。
コイツはやるよ。間違いない()https://t.co/bWf6e8vObs
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) December 24, 2021
露骨にグラつくアミール・カーンの姿にキャリアの終焉を感じた。でも、やっぱりカーンの試合はおもしれえ。ケル・ブルックの作戦がどハマり
勝敗予想はアンカハスの9RKO。若干爆発力に陰りが見られるアンカハスだけど、井岡との統一戦に向けてもう一度上げてくるはず
今回の勝敗予想だが、アンカハスの9RKOでいきたい。
散々「フェルナンド・マルティネスは顔がいい」「この顔面偏差値の高さには期待せざるを得ない」と申し上げてきたが、どちらが勝つかと聞かれればやはりアンカハスだろうと。
前回(と言っても2021年4月だけど)のジョナサン・ハビエル・ロドリゲス戦でのアンカハスはこれまでに比べてやや爆発力が落ちた印象。2016、2017年頃の無双状態に比べるといまいちパッとしなかった。
アンカハスがロドリゲスに判定勝利で9度目の防衛成功。でも井岡一翔なら勝てると思うんだよな。接近戦での精度に差があるような…
試合間隔が空いたこと(その前は2019年12月)はもちろん、長く防衛を続けてきた弊害もあるのではないか。
元WBCバンタム級王者山中慎介は12度の防衛を果たした名王者だが、晩年はモチベーションの低さがありありと見てとれた。
2015年くらいまでは海外挑戦や他団体王者との統一戦、上位ランカーの亀田和毅との対戦等、威勢のいいコメントを発していたが、リボリオ・ソリス戦やアンセルモ・モレノ戦を終えた頃にはそういった野望を口にすることもなくなっていた。ルイス・ネリ戦の直前などは具志堅用高の防衛回数13回を達成して止めようと思っていたとか。
同じことの繰り返しによる停滞感、マンネリ感に侵食された結果だと想像するが、前回のジェルウィン・アンカハスにもそれに近いものが感じられた次第である。
だが、それでもアンカハスがフェルナンド・マルティネスに負けるとは考えにくい。
サイズ差、馬力差に加え、距離の長さと接近戦での精度の違いでねじ伏せると予想する。
しかもこの試合に勝てばいよいよWBO王者井岡一翔との統一戦である。
ビッグマッチという目標が具体化したことで、漫然と防衛を重ねていた頃とは一味違うアンカハスが観られることを期待しておく。
応援するのはフェルナンド・マルティネスの方だけど。
マルティネスが勝つには接近戦で右をぶち当てることだと思うが、それが起きるとすればやはり前半だろうか。
マルティネスに体力がある+アンカハスがパンチの軌道に慣れないうちに。
手探り状態の時間帯にフルスロットルで勝負をかけて一気に仕留める。
アンカハス相手に勝機を見出すには、初の世界戦&初の北米のリングで早めにあの思い切りのよさを発揮するしかないように思える。
繰り返しになるが、この選手の顔面偏差値の高さには大いに期待している笑
リナレス負けとるやん。アブドゥラエフになら普通に勝つと思ったけどな。足が動いてなかったし反応も悪い? 圧迫感のある会場だったのも
井岡vsアンカハス戦実現は6月後半〜7月くらいか? あまり先延ばしにするとまたコロナが…
この試合でアンカハスが勝利すればいよいよ井岡一翔との統一戦が実現するわけだが、時期的にはいつ頃になるか。
僕の中では漠然とG.Wくらいかなぁと思っていたのだが、それはあくまでアンカハスvsマルティネス戦が2月上旬開催と言われていたから。
ところが2月26日開催だとG.Wまでは2か月半のインターバルしかない。
アンカハスにとっても井岡戦はキャリア最大の大勝負。さすがに準備期間2か月半では了承しないと思われる。
となると最短でも6月後半か。
井岡のキャリアを振り返ると、過去6月にリングに上がったのは2012年の八重樫東戦、2019年のアストン・パリクテ戦の2回。10度経験している大晦日以外は9月の5回が2番目に多いが、コロナの先行き不透明さを考えればそこまで伸ばすのは得策ではない。
なので、やはり6月後半〜7月の開催が有力なのではないか。
井岡一翔vs福永亮次感想。福永は中間距離で勝負しちゃったか…。その位置の井岡は達人級。でも井岡が下降線に入ってるのは間違いなさそう
てか、井岡一翔vsジェルウィン・アンカハス戦は何としても実現してほしいんですよね。
村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキン戦に関しては若干冷めている部分があるのだが、井岡vsアンカハス戦は別。どうにか開催までこぎつけてもらいたい。
と、フェルナンド・マルティネスを応援する僕が言ってみる。
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