ソフトバンクが強すぎた件。先発陣がやや小粒だったけど、それを補って余りあるリリーフ陣の充実、ベンチには勝負強い山川穂高。DeNAとは大舞台での“わかってる”感が違った【2026日本シリーズ感想】

2026年10月28日にプロ野球、日本シリーズ第4戦がみずほペイペイドームで行われ、福岡ソフトバンクホークスが横浜DeNAベイスターズに4-2で勝利。無傷の4連勝で日本一を決めている。


セリーグ3位からの下剋上を狙ったDeNAだったが、パリーグ王者の牙城は高く。
3試合連続で延長までもつれながらも勝ち切れずにそのまま押し切られて4連敗を喫している。
 
2024年に続き3位のチームが日本シリーズに出ることへの反対意見も飛び交ったものの、結果的にソフトバンクの強さを際立たせただけになってしまった。
 

CS不要論再燃。いや、今回は仕方ないよ。4連敗した阪神が情けなすぎた

まずシーズン3位のDeNAが日本シリーズに出場した件。
例によってCS不要論、ペナント優勝の価値が落ちる論がSNSを中心に飛び交ったが、今年に関しては「別にいいでしょ」と思っている。
 
ペナントで10ゲーム差以上ついた場合、もしくは1stステージを勝ち抜いたチームの勝率が5割未満だった場合、ファイナルステージではシーズン1位チームに2勝のアドバンテージが与えらえる。
そして、その場合に限り先に5勝したチームが勝ち上がる(最大7試合制)ルールとなっている。
 
これだけ優勝チームに有利な状況の中、DeNAに4連敗を喫した阪神には目も当てられない。
アドバンテージ2勝+7試合制にはならなかったものの、さすがにセリーグ覇者が3位のチームに1勝もできないのは……。
シーズン終盤に調子を崩したのが影響したらしい(よく知らない)が、それも含めて言い訳のしようがない。
 
なお一応言っておくと、2024年のDeNAの下剋上には1mmも納得していない笑
 
クライマックスシリーズ(CS)のアドバンテージ見直し案。反対意見が多数だけど僕は賛成なんですよね。2024年のDeNAの下剋上は胸糞が悪かった
 

ソフトバンクがとにかく強い。でも今年のソフトバンクにそこまで絶望感はなかったよね

日本シリーズを(ぼーっと)観た感想だが、ソフトバンクがとにかく強かった。
 
正直、今年のソフトバンクにそこまでの絶望感はなかったと思う。
先発陣はやや小粒、打線は主力の高齢化が進み柳田悠岐や山川穂高にかつての爆発力はない。
 
侍ジャパン常連の近藤健介も33歳。
栗原陵矢が40HRを打って大ブレイクしたものの、この選手が4番に座るラインナップは最後まで違和感が消えなかった。
 
侍ジャパン準々決勝敗退。ベネズエラの強打、激強リリーフ陣に完敗。山本由伸が打たれて想定が狂ったよね。日本が勝つならロースコアの接戦だと思ってた
 
先発陣は数字上の見栄えこそいいが、大津亮介22登板、前田悠伍19登板、上沢直之22登板、リバン・モイネロ7登板と大黒柱と呼べる存在はいない。
あえて言うなら上沢直之だと思うが、それでも1ヶ月離脱+22登板はエースとしては物足りない。
 
申し上げたように今のソフトバンクに絶対的な強さ、絶望感はない。主力の高齢化、先発陣の小粒化によってチーム自体が下降線に入っている(と思う)。
 

負けるイメージがわかない。どこかで何とかしそうな雰囲気。最大の要因はリリーフ陣

だが強い。
強いというより負けない。
リードされている状況でも、どこかで何とかしてしまいそうな雰囲気を感じる。
 
一番の要因は分厚いリリーフ陣。
 
2026年のチーム防御率(先発、リリーフ)は下記。
・ソフトバンク:先発3.24、リリーフ2.26
・ロッテ:先発4.21、リリーフ3.24
・西武:先発2.27、リリーフ3.12
・オリックス:先発4.04、リリーフ3.85
・日本ハム:先発3.24、リリーフ3.70
・楽天:先発3.35、リリーフ4.16
 
こうして見るとソフトバンクのリリーフ陣はパリーグの中でもダントツである。
2位の西武(3.12)に0.86の差をつけてのフィニッシュはちょっととんでもない。
 
今井達也2026シーズン感想。PSは登板機会なしで終了。ロースター漏れするかと思ったけどメンバー入りできた。胴上げ投手になれたのはポジティブ。先発としてやっていくならやっぱりチェンジアップの精度向上だと思う
 

DeNAとは分厚さが違ったよね。延長に入ると普通は“格落ち”を出さざるを得なくなるんだけど…

今回の日本シリーズは1〜3戦目まで延長にもつれたが、それでもソフトバンクが負けるイメージはわかなかった。
 
申し上げた通りこのチームのリリーフ陣の分厚さは文句なしに凄まじい。データを見るまでもなくDeNAとは大きな差を感じた。
 
当然だが回が進めばリリーフ陣のコマは減っていく。
両ベンチとも延長を見据えて運用しているはずだが、それでもどこかで“格落ち”を出さざるを得ない状況になる(普通は)。
 
たとえば第1戦の11回に登板したDeNA馬場皐輔。
あのピッチャーは申し訳ないが日本一を決める舞台にふさわしいクオリティには見えなかった。
一方のソフトバンクは10回オスナ、11回杉山一樹のリレーである。
 
第2戦もそう。
DeNAは抑えのレイノルズが同点ホームランを打たれて延長へ。
そこで出てきたのが伊勢大夢。今日はあまりよくないなと思って観ていたら、シーズン打率.095、ホームラン0本の川村友斗にバックスクリーンにぶち込まれるという。
 
で、ソフトバンクは当然のようにヘルナンデス、杉山一樹のリレーで試合を締める。
 
まあ、実は杉山一樹もそこまでよくはなかったのだが。
フォークが縦にストンと落ちる本来の軌道ではなくやや滑り気味。
DeNAが付け入るとすればシリーズを通して出来が悪かった松本裕樹とこの杉山だったのだろうと。
 
ソフトバンクがパ・リーグ優勝。2年連続21回目。シーズン終盤の勝負強さはまさに王者だった。新庄剛志「ソフトバンクが3連敗すれば」→翌日から怒涛の4連勝でマジックゼロ。あの発言が影響してないわけがないよね
 

リリーフ陣の盤石さがメンタルの安定につながる。DeNAとは大舞台での“わかってる”感がまるで違った

中盤までにリードを許しても(リリーフ陣の充実により)大きく離されることはまずない。
しかもベンチには(全盛期はすぎたとはいえ)1発がある&勝負強い山川穂高が待機している。
 
最小得点差をキープして終盤までいけば同点、逆転は十分可能。
つまり、一度追いつきさえすればあとは得意の継投勝負、物量勝負に持ち込める。
 
リリーフ陣の信頼感が心身の安定につながり、なおかつソフトバンクは“大舞台”を熟知している。
こんなことを言うとアレだが、漁夫の利で日本シリーズに出場したDeNAとはどっしり感、“わかってる”感がまるで違った。
 

強さの要因はもちろん資金力。先発陣が手薄だと感じれば即FA補強に動く

ソフトバンクの強さの要因はやはり資金力。
ここは間違いない。
 
今シーズンは先発陣がやや小粒だったと申し上げたが、下記によると今オフは高橋光成と森下暢仁のW獲得を目指すとか。


MLB志向の強い高橋光成はともかく森下が市場に出れば高確率でソフトバンクは動くと思われる。
 
 
さらに資金があればヘルナンデスやオスナといった強力助っ人を高額契約で囲い込める、ハズレを引いても大したダメージにならない(また獲ってくればいい)。
 
巨人もFA選手の乱獲で批判を浴びることがあるが、最近は“球界の盟主”のブランド力が落ちて獲得に至らないケースも目立つ。
 
その点、純粋な資金力で勝負できるソフトバンクはモノが違う笑
 
三振は多いけど当たれば飛ぶ村上宗隆、外の変化球への対応が課題の岡本和真、さっそくIL入りの今井達也はメンタル面の未熟さが表面化した?
 

ポスティングを認めていないのでMLB級の選手の全盛期を囲い込める

そして、何と言ってもポスティングによるMLB移籍を認めていないのが大きい。
 
現状、ソフトバンクからMLBに挑戦するには海外FAしかなく、長年MLB挑戦を訴え続けた千賀滉大も特別扱いされることなく海外FAまで待ってから海を渡っている。
 
これがいいか悪いかはともかく、チームにとってはめちゃくちゃポジティブ。
主力級の流出を阻止できる上に潤沢な資金による補強も可能。要するに「入ってくるけど出ていかない」状態である。
もっというと有原航平、上沢直之のように「MLBでは通用しなかったけど、日本に帰ってくれば先発ローテ1、2番手級」を強奪することにもいっさいの躊躇がない。
 
上沢直之ソフトバンク入りってそこまでボロカス言われる? ソフトバンクの4年10億が破格だとも思わんけど。日ハムはどの程度本気だったの? 筒香を引き合いに出してクサすのも謎
 
今シーズン、岡本和真が抜けた巨人が深刻な貧打に苦しんだことを考えると、MLBクラスの全盛期をたっぷり使えるソフトバンクがいかに有利かがわかる。
改めて「そりゃ強いよな」としか言いようがない。
 
と言いつつ、今のソフトバンクには村上宗隆や岡本和真、今井達也、佐藤輝明といったMLBで観たいほどの選手はいない。
チームとして、組織としての堅牢さが段違いなのだろうと。
 
 
なお、巨人ももともとポステイングを認めない方針だったが、FA選手を獲得するためにポスティング条項を入れたことが前例となってしまった。
これも“球界の盟主”としてのブランド力低下の証左なのだろうと。
 
大谷翔平背番号17 野球 Tシャツ ジャージ ユニフォーム 野球ユニフ半袖
 
侍ジャパン 番號18 山本 由伸 野球応援 フェイスタオル
 
今永昇太のピッチングバイブル
 

上部へスクロール