トラメイン・ウィリアムズvsアレクセイ・コラド。ウィリアムズの2017年ラスト。超絶見切りのテクニシャンが登場するぞ【展望・予想】

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カンザス州イメージ
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2017年12月2日(日本時間3日)に米・カンザス州パークシティで行われるWBOインターナショナルS・バンタム級タイトルマッチ。トラメイン・ウィリアムズvsアレクセイ・コラドの一戦である。
 
 
今年9月にデリック・マレーを大差判定で下したトラメイン・ウィリアムズが、WBOの地域タイトル戦に挑む。
相手はアレクセイ・コラド。現在、22勝2敗20KOの戦績を持つオーソドックスの強打者である。
 
「安全運転で完勝のトラメイン・ウィリアムズ。デリック・マレーに判定勝利。てか、ホントにリゴンドーに似てる」
 
約2年のブランクを経て復帰したトラメイン・ウィリアムズ。
2017年は精力的にリングに上がり、これで5試合目。今年ラストの1戦をいい形で締めくくり、2018年以降のタイトル挑戦につなげることができるかに注目である。
 

2017年ラストのトラメイン・ウィリアムズ。WBOの地域タイトル? に挑戦だってさ

約2か月半のインターバルを経て、トラメイン・ウィリアムズがリングに上がる。
対戦相手のアレクセイ・コラドは数年前までホープと目されていた選手で、2014年にロッド・サルカに敗れるまで18連勝を継続していた強豪である。
 
「アンカハスがコンラン兄をダウンさせまくって圧勝。微妙なジャッジをものともせずに防衛成功。SUPERFLY2参戦あるか?」
 
正直、僕はこのWBOインターナショナル王座がどの程度の価値を持った王座なのかをよく知らない。
ちょろっと調べたところ、過去には日本の石本康隆選手や赤穂亮選手が保持していた時期もあるとのこと。一度も防衛をせずに返上しているので、てっとり早くランキング入りするための意味合いが強いのかもしれない。
 
S・バンタム級の現WBO王者はジェシー・マグダレノだが、ウィリアムズはここを標的とするのだろうか。GBPがかなり大事にしている選手なので、挑戦するだけでも難しい気がするが。
 
まあ、とにかくこの選手にはがんばってもらいたい。
今年6月に初めて観て以来注目している選手なので、2018年は思いきりブレイクしてくれないかなぁとひそかに思っている。
 
「レイ・バルガスvsオスカル・ネグレテ予想。瀬戸際の試合ですね。レイ・バルガスが微妙な才能マンか、マジの階級No.1か」
 

前回のデリック・マレーがウィリアムズ攻略法を見せてくれた。ガードを意識しつつ、距離を詰めて連打を浴びせる

 
vsクリストファー・マーティン:2RKO勝利
vsウィリアム・ゴンサレス:1RKO勝利
vsデリック・マレー:10R判定勝利
 
これがトラメイン・ウィリアムズの直近3戦の結果だが、以前にも申し上げたようにこの選手のスタイルはリゴンドーと近い気がしている。
 
凄まじい距離感と超絶見切りのカウンター使い。相手の打ち終わりを狙っての豪快な1発など。
 
「ロマチェンコvsリゴンドー予想。利害の一致だろ? 先行きが見えない消去法マッチ。ちょっと楽しみにしてるw」
 
カウンターをちらつかせつつ、前手の右を動かして相手のジャブを封じるリゴンドーに対し、L字気味の構えで見切り中心のウィリアムズ。
また、チャンスの場面では一気にペースアップして倒しにいくなど、安全第一のリゴンドーとは根本的な違いがある。
 
だが、ディフェンス重視のカウンター使いという部分において、両者の共通点は多い。
 
なので攻略法に関しても、リゴンドーが大いに参考になる(気がする)。
 
・鋭い踏み込みで一気に距離を詰める
・手を出す際は単発で終わらず、2、3発以上打ち続ける
・打ち終わりはガードに注意
・打ったらすぐに移動。一か所に留まらない
 
要は、ウィリアムズにカウンターを打つタイミングを与えず、常にガードの姿勢を崩さない。
 
「それでも僕はレイ・バルガスを諦めないww ネグレテに大苦戦の末に判定勝利。やっぱりボロボロでしたね」
 
中間距離でチンタラしていれば、スピード差で煽られてズドン。
遠い位置から手を出しても、打ち終わりを狙われてズドン。
単発の大振りなどは最悪。バックステップで楽々かわされ、身体が流れた瞬間にリターンがズドン。
 
「やっぱりすげえなトラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ。ウィリアム・ゴンサレスを1RKOでぶち抜く。現時点でも王者級?」
 
つまり、クリストファー・マーティンやウィリアム・ゴンサレスのように、スピードがない単発タイプはウィリアムズの一番得意とする相手である。
 
安全な間合いをキープして、パンチの打ち終わりを狙っているだけでいい。
距離の測定さえ間違わなければ、鈍重な動きで勝手に飛び込んできてくれるのだから最高である。
 
「「協栄会復活祭vol.1」YouTube配信感想。高橋悠斗選手がよかった。そして、協栄もったいない。もっと話題になっていいはずなのに」
 
逆に前回のデリック・マレーのように、距離を詰めて連打を浴びせていくスタイルであれば、それなりに対抗できてしまう。
 
「サダム・アリがコットに勝利!! よっしゃあぁぁボケェエ…! 終わる気満々のヤツに負けんなって思ったけど、ホントにヨカタw」
 
リゴンドーは前手の右を動かし続けてジャブを封じるが、ウィリアムズにはそれがない。ジャブにすらカウンターを合わせるリゴンドーと違い、ウィリアムズのディフェンスは見切りが中心。なのでKOへの恐怖も小さい。なおかつこの試合のマレーは、打ち終わりのガードの意識も高かった。
 
スピードと正確性が段違いだったせいで大差判定負けを喫したが、少なくともウィリアムズに「倒されない方法」は示したと言えるのではないか。
 
「トラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ試合し過ぎ問題。ジョエト・ゴンサレスがなかなかよさげ問題」
 

アレクセイ・コラドさんはウィリアムズのカウンターの餌食になりそうな気がするよ。一か八かのKO狙いでいくか?

そして、対戦相手のアレクセイ・コラドについて。
 
この選手の過去の試合をいくつか観たイメージは、軽量級のジェシー・ハート
 
懐が深く、ボチボチ足も動く。
外旋回の左フックが得意で、妙なタイミングのカウンターがガードの外側からヒットする。
反面、身体全体のスピードはなく、パンチも単発気味。
フィジカル面も脆弱で、大振りな分打ち終わりの隙も大きい。
 
22勝20KOの戦績ではあるが、そこまで倒し屋という感じはしなかった。
 
「消耗戦ゴルァw ヒルベルト・ラミレスvsジェシー・ハート。フラッフラで打ち合う疲労感満載の壮絶なシーソーゲーム」
 
・大振りで単発のパンチ
・スピードもなく、打ち終わりに身体が流れる
・フィジカルもあまり強くない
 
これだけ見ると、完全にウィリアムズにとってはカモとしか思えないのだが、果たしてどうなるか。
 
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両者のスタイルを比べると、残念ながらこの試合でアレクセイ・コラドが勝つのは難しい。
特に判定で勝利するのは至難の業で、あるとすればKO勝利。それも狙うなら前半だと思う。
 
ウィリアムズがタイミングを覚える前に、得意のフックを叩き込む。あの変な軌道のフックがモロにヒットすれば、ウィリアムズがそのまま大の字になる可能性もなくはない。
 
「コバレフがシャブランスキーを倒しまくり再起戦に勝利。かっこええわ~コバレフ。やっぱり破壊神が王座にいないとね」
 
被弾覚悟で前に出るメンタルと思い切りのよさが必要になるが、この選手にそれができるか。
空振りした瞬間にカウンターの餌食だし、ガードを意識すると1発の威力が半減する。相当厳しい作戦ではあるが。
 
「リナレスはキャンベルに二度と関わるなww 2-1の判定でスレスレ勝利。危ない試合だった。再戦したら負けるんでない?」
 
もしくは、懐の深さを活かして離れて戦うか。
前半はウィリアムズの踏み込みのタイミングを覚えるのに費やし、後半のカウンター勝負に賭ける。
アレクセイ・コラドが勝つとすればこれが一番可能性が高い気がするが、うまくいかなかった場合は間違いなく悲惨なことになる。
 
足を使って逃げ回ってもポイントでリードできるとは思えず、高確率で事故レベルの塩試合まっしぐらである。
 
確かにKO負けの心配は減るが、それで本人の評価が上がるとは思えない。
ウィリアムズの評価もガタ落ちになるだろうし、アレクセイ・コラドが勝てる見込みも薄い。お互いにメリットがほとんど見当たらない。
 
「サンダースvsレミュー予想。実は〇〇じゃないサンダース。間違ってWOWOWで生中継されないかな」
 

勝敗予想はトラメイン・ウィリアムズの大差判定勝利。お見合いが延々と続く塩試合の末に、ウィリアムズが勝利するのではないか

今回の勝敗予想だが、トラメイン・ウィリアムズの大差判定勝利でいきたい。
 
アレクセイ・コラドが足を使って逃げ回り、こう着だらけのクソつまらない試合の末にウィリアムズが勝利。
試合後のインタビューで2018年のタイトルマッチをアピールするが、「そんなこと言ってる場合かお前」的な空気が流れて終了する。
みたいな。
 
トラメイン・ウィリアムズは確かにすごいけど、もう一度観たい選手ではない。
タイトルマッチ? あまり盛り上がらないなぁ。
などなど、微妙な評価を受けて年末を迎える。
そんな感じで、モヤモヤしたままウィリアムズが無敗を守ると予想する。
 
「田口負ける? ミラン・メリンドとの統一戦で2017年大トリ。ヤバいな田口。パワーでどこまで圧倒できるか」
 
ただ、自信はまったくない。
KO狙いでアレクセイ・コラドが前に出て、打ち終わりにウィリアムズのカウンターがさく裂。そのままKO勝利という結末も十分あり得る。
 
ウィリアムズの勝利は堅いとは思うが、どんな展開になるかはアレクセイ・コラド次第か。どちらにしろ、何とも言えないところかなぁと。
 

2018年に勝負を賭けるのかな。ってか、誰を狙うよ。ラッセルに勝つのはなかなか難しいんじゃないか

ちなみにだが、ウィリアムズはこの試合に勝利した場合、どのタイトルを狙いにいくのだろうか。
本人はフェザー級のゲイリー・ラッセルJr.との対戦を望んでいるらしいが、正直ちょっと厳しいのではないか。
 
「はあ、ラッセルたん…。エスカンドンを接近戦で圧倒して勝利!! この試合好き過ぎて、もう5回くらい観てるw」
 
スタイル的にリゴンドーと近く、リゴンドーのような超絶カウンターや前手のジャブもない。
相手の踏み込みを封じる手だてがリゴンドーより少ないウィリアムズが、ハイスピードなラッセルの連打に対応できるだろうか。
 
確かに一瞬の見切りとセンスは凄まじいが、ラッセル相手に身体のさばきだけで逃げ切るのは相当難しい。鋭い踏み込みからの連打に巻き込まれ、そのままねじ伏せられる可能性が高いように思える。
 
 
逆に、その他の王者には対抗する余地がありそうだが、そもそも実現できるかどうかが問題という噂が……。
 
まあ、それも今回の試合次第なのかな?
タイトルマッチにこぎつけるまでの道のりは前途多難な気がするが、個人的には期待しているのでがんばってもらいたい。
 
「尾川堅一がテビン・ファーマーに勝つには? どうすりゃいいのかサッパリわかりませんが、一応考えてみる」
 
しかし、12月は楽しみですね。
同日にレイ・バルガスvsオスカル・ネグレテ戦もあるし、14日にはディエゴ・デラホーヤvsホセ・サルガド戦のアンダーに期待のジョエト・ゴンサレスが出場する。
ロマチェンコvsリゴンドー戦、尾川堅一vsテビン・ファーマー戦を含め、年末以外でも割とワクワクしておりますww
 
「井上尚弥がヨアン・ボワイヨと年末ファイト。余裕? の勝利でいけるのか? 2月の米国参戦も視野」
 
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