村田vsガストン・アレハンドロ・ベガ予想!! 上海での村田諒太のプロ9戦目が決定!! 2016年末世界戦への弾みをつけられるか

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上海の空イメージ
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2015年1月30日、五輪金メダリストでミドル級の世界ランカーでもある村田諒太が、中国・上海オリエンタルスポーツセンターでプロ9戦目を行うことが発表された。

試合はノンタイトルの10回戦で行われ、対戦相手は元世界王者との対戦経験もあるガストン・アレハンドロ・ベガ。

世界タイトル奪取を目論む村田諒太にとって、再びラスベガスでのチャンスをつかむためにも快勝して弾みをつけたい一戦である。

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今回の見どころは村田がどれだけ早いラウンドで倒すか

まず初めに結論から言っておくと、この試合は村田の勝ちだ
ガストン・ベガ選手の映像をいくつか見たが、レベル的には弱者の中の強者という感じで、まあ典型的なかませ犬といってよさそうである。恐らく村田に負ける要素は見当たらない。

そこそこスピードと思いきりのよさもある選手なので、プロ9戦目のホープが選択する相手としては非常にいい落としどころなのではないだろうか。
年内に世界タイトルマッチを目論む選手の対戦相手にふさわしいかと言えば、それはそれで疑問だが。

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勝つのは当たり前。
KOは必須。
できれば早いラウンドで倒したい。
もし負けるようなことがあればその場で引退。

要するに、この試合の見どころは村田がガストン・ベガをどのラウンドで倒すかのみである。

いつも通りプレッシャーをかけていつも通り相手を追いつめろ

ガストン・ベガは恐らく村田のようなタイプが苦手だ。
動きが少なく、ガードを上げてジリジリとにじり寄るように距離を詰めてくる攻防分離型。

圧力をかけてコーナーに追い込んでボディから右ストレート。村田が普通にやれば、このパターンで問題なく倒せるのではないだろうか。
というよりぜひとも倒して欲しい。倒してくれなくては困る。できればなるべく早いラウンドで。最低でも5Rまでには。

以前の記事で村田の課題は右ストレートの伸びと精度にあると言ったが、今回の試合ではそのまっすぐ伸びる右ストレートを打てるかに注目したいと思う。

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ガストン・ベガの試合を見るとわかるのだが、一見フットワークを使って軽快に動き回っているように見えて、実は追いやすい。
特に村田のように、フィジカルを活かしてジリジリとプレッシャーをかけるタイプを相手にすると、いつの間にかコーナーに追いつめられて正面に立ってしまうことが多いのだ。

KO率や試合運びを見る限り、ガストン・ベガは思いきり振り回すタイプではあるが、切れ味の鋭いカウンターがあるわけでもない。
この選手を相手に村田がKO負けを喫することはまずないだろう。あれだけガードを高く構えていれば、致命的なパンチをもらうことはないと考えていい。

ガストン・ベガはどちらかというと、打ち合いの中でパンチをヒットしてリズムを作っていくタイプだ。それに対し、村田はガードを上げてどっしり構えてジリジリと詰め寄るスタイルである。
つまり、両者が対峙した場合、激しい打ち合いになることはないとみて間違いないだろう。
なぜならガストン・ベガが攻撃している間、村田はガードに徹しているからである。

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飛び込んでからの左右フックが基本的なスタイルであるガストン・ベガだが、パンチが大振りなことに加えてパンチを出す瞬間反対の手のガードが下がる癖がある。
打ち合いの中でガードが下がる瞬間を狙ってのカウンターをとる、バックステップでパンチを避けて打ち終わりを狙う。この選手を一発で倒すには、この2つのパターンが考えられるが、村田がガストン・ベガを鮮やかなカウンターで倒すことはまずない。
なぜならガストン・ベガが攻撃している間、村田はガードに徹しているからである。

パワーで叩き潰せ。間違ってもカウンターを狙ったりするなよ

村田がこの選手を倒すには、やはり前に出てプレッシャーをかけてからの連打だろう。
「スピードが足りない。コンビネーションが出ない」と言われ続ける村田ではあるが、今回に限って言えばそこまでスピーディーなコンビネーションは必要ない。
むしろパワーの差を最大限に活かして捻り潰す方が有効だ。
得意のボディを打って相手の頭が下がったところで打ち下ろしの右。もしくは左右連打でたじろがせておいてからの右ストレート。
どちらにしろ、フィニッシュの右をどれだけ強く打ち抜けるか。それがKO勝利を奪う上でのカギになるのではないだろうか。

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最初に申し上げたとおり、ガストン・ベガは戦績やスペック的には完全なかませ犬だ。ただ、村田がステップアップするにはそこそこいい相手を選んだともいえる。このタイプのボクサーを早いラウンドで倒しきることができれば、今後の成長にも期待が持てるというものである。

逆に倒すまでに長いラウンドを費やしてしまったり、判定までもつれるようなことがあれば、一気に先行きに暗雲が立ちこめる。
どのタイミングでどのチャンピオンに挑戦するつもりなのかは知らないが、誰と試合をしても勝てる映像が思い浮かばない。

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今回の試合、村田はあくまで今まで通りのスタイルを貫くべきだ。フィジカルの差を活かしてパワーでガストン・ベガを押し切るのである。
イキって華麗にカウンターを狙おうなどと考えてはいけない。ガストン・ベガはピンチに陥ると玉砕覚悟で振り回してくる傾向がある。まさかの一発を食わないためにも下がってはダメだ。とにかく前に出て叩き潰すのである。
できもしないカウンターなどは狙わずに、攻防分離型を貫くのだ。そうすれば倒せる。
前にも言ったが、村田の完成型はアルツール・アブラハム。今のままのスタイルを極めるしかないのである。

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勝敗予想は希望も含めて村田の5RでのKO勝利
これでいきたいと思う。

長引かせたらダメ。
判定までいくようなら不合格。
負けたら即引退。

繰り返しになるが、見どころは村田のKOラウンド。
圧勝が最低条件だ。
インパクトのある試合を見せて、再びラスベガスでのチャンスをたぐり寄せるのだ。

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なんだかんだと言ってはいるが、個人的に村田にはぜひともがんばってもらいたいと思っている。

ファン・カミロ・ノボアとの試合が見たかった。この選手と村田は絶対かみ合う

余談だが、当初対戦予定と言われていたファン・カミロ・ノボアとの試合が決まっていれば、かなりおもしろい試合になっていたのではないだろか。どんな事情があって変更になったのかはわからないが。
ノボア選手が怪我でもしたのか。もしくは村田陣営が危険だと判断してのことか。真相はわからないが、この選手と村田は絶対にかみ合ったのではないかと思う。

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めまぐるしく攻撃と防御が入れ替わる攻防分離同士のパンチの交換の末、的中率のよさで徐々に村田がペースをつかみ、試合終盤に村田がKOで押し切る展開になったのではないだろうか。
まあ、すべては机上の空論だが。

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