渡邊雄太がNBAデビュー! グリズリーズってナニそれ? 高校時代の指導者がすごいよね。190cmの渡邊にPGをやらせたんだって【長文】

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NBAイメージ
2018年10月27日(日本時間28日)、米・テネシー州で行われたNBAメンフィス・グリズリーズvsフェニックス・サンズの一戦。
今シーズン、グリズリーズと2-way契約を結ぶ日本の渡邊雄太が、第4Qの残り4分31秒から初出場を果たし、2004年の田臥勇太以来2人目の日本人NBAプレイヤーとなった。
 
 
グリズリーズ25点リードで迎えた第4Q。
残り4分31秒、マイボールの場面で投入された渡邊雄太は、積極的にディフェンス、オフェンスに参加。
ジャンプシュートでファールを誘発し、フリースローを2本とも決めて初得点を挙げるなど、上々のプレーを披露する。
 
試合後には「今日は味方にコートに立たせてもらった」「日本人がこのレベルでもやれることを証明したい」とコメント。
今後の活躍に期待を持たせるデビュー戦となった。


なお、試合は117-96でグリズリーズが勝利している。
 

NBAデビューの渡邊雄太。いや、すごい。サイズもスピードもあって、田臥勇太や富樫勇樹とは別格の期待感

メンフィス・グリズリーズとの2-way契約を結ぶ渡邊雄太が、2004年の田臥勇太以来日本人として2人目のNBAデビューを果たした。
 
このニュースに日本は大盛り上がり!!……とまではいかないが、バスケファン以外からも称賛の声が聞かれるなど、渡邊の快挙は各所で驚きを持って受け止められている。
 
僕も大急ぎでこの試合を観たのだが、いや、すごい。
だって、マジでNBAでプレーしてるからね。


正直、僕はこれまで渡邊雄太という選手のプレーをほとんど観たことがなかったのだが、なるほど、こういう感じか。
 
上背もスピードもあるし、確かに期待感が持てる。
田臥勇太や富樫勇樹のように絶望的なサイズ差がない分、マジで何かが起きるかも?
 
「Bリーグ2年目終わった!! 試合数増加を希望する。流川君がいればプレーオフまでは行けるけど、優勝するにはゴリが必要」
 
完全な素人目線だが、めちゃくちゃテンションが上がる4分半だった。


 
「ライスボウル不要論? 意義? ど素人の僕が解決策を提示してやんよw まあ、会長はやめたくないんだろうな。儲かるから」
 

メンフィス・グリズリーズ? 何それ? おいしいの? と思ったら、すげえいいチームだった件

そして、メンフィス・グリズリーズ所属というのもなかなかいいのではないか。
 
だってアレでしょ?
普段、グリズリーズの試合なんて誰も観ないでしょ。
 
バスケファン、NBAファンならともかく、これからNBAを観ようと思っている人が「じゃあ、今日からグリズリーズに注目しまーす」などと言うわけがない(偏見)。
 
普通はウォリアーズかレイカーズ、キャブズとかブルズくらい?
100歩譲ってサンダー、ヒート、ロケッツ、スパーズとか、そんな感じじゃないの?
 
マジな話、「メンフィス・グリズリーズを応援する」なんて言い出したら「は? 何イキって通ぶろうとしちゃってんの?」レベルだからね(偏見)。
 
「川崎ブレイブサンダースvs三遠ネオフェニックスinとどろきアリーナ現地観戦してきたぞ。DeNA体制初年度」
 
そういう意味でも、渡邊雄太によってこのチームにスポットが当たるのは悪くない。
というより、僕個人が注目するきっかけになったと言う方が正解か。
 
 
と思ってちょろっと調べてみたら、めっちゃいいチームでやんのグリズリーズww
 
・マルク・ガソル
・チャンドラー・パーソンズ
・カイル・アンダーソン
 
がいて、マイク・コンリー(シーズン全休)もいる。
 
順位も2018年10月29日現在、ウェスタン6位。
シーズン開幕直後とはいえ、決して弱いチームではない。
 
「3×3 PREMIER.EXEって知ってます? 3×3(スリー・バイ・スリー)バスケットのトップリーグ」
 
おいおいマジかww
グリズリーズって、こんなに有望なチームだったのかよ。
 
やっぱりクソニワカ()な僕が語るにはNBAは深すぎるな。
 
などなど。
1人で勝手にウホウホしていた次第である。
 
「歴代最高オールラウンダーはジョーダンorレブロン論争にケリをつける。不毛な議論ほど楽しい? スポーツ選手の価値は数字だけじゃない」
 

渡邊雄太はまだ線が細いよね。もう少しゴツさがほしいかな。その辺はやっぱりルーキーだなと

では、ここからは渡邊雄太のプレーを観た感想を。
 
一応申し上げておくと、僕はバスケのマニアでも何でもない。普段からBリーグもNBAもフワッとながめているだけのクソニワカ()に過ぎない。
 
なので的外れなことも言うとは思うが、適当に聞き流していただければ幸いである。
 
と、予防線を張ったところで。
 
 
とりあえず思ったのが、渡邊雄太は細い


これ↑を観ると、恐らくテクニックやスピードはNBAでもある程度通用するのでは? と思った。
もちろん4分半のみの出場なので何とも言えないが、NBAプレイヤーの中に入っても決して見劣りはしなかった。
 
「フットサル「Fリーグ」を初観戦した結果、楽しかったので感想を。フットサル観戦がエキサイティングでオヌヌメ」
 
ただ、線が細いなと。
周りの選手に比べて肩回りが小さく胸板も薄い。
これだとNBAでの当たりに耐えるのがキツそうだし、全82試合のシーズンを乗り切るのも難しいのではないか。
 
スピードや上背、技術の部分で何とかなっても、パワーで弾き返されそうだなという印象である。
 
といっても、これは「日本人だから」という意味ではなく、あくまでルーキーとして。
2014年ドラフト1巡目1位のアンドリュー・ウィギンズ(ミネソタ)でさえ、初年度には「細いなコイツ」と思った記憶がある。
 
「川崎ブレイブサンダース現地観戦のパワーアップがエグい。一過性のブーム依存はよくないけど、ブームが起きたら絶対逃したらアカン」
 
そう考えると、渡邊雄太も今後ビルドアップして逞しくなっていくはず。
ポジションもスモールフォワードだし、そこまでゴリゴリじゃなくても恐らく何とかなる。
 
確かに今のところはフィジカル的に頼りないが、その辺は徐々に適応していくだろうなと。
 
「格闘技で久しぶりにウルっときた。那須川天心vs堀口恭司感想。盛り上げたるテッペンとったる!!」
 
ちなみにだが、渡邊雄太さんの現在のスペックは、
・身長206cm
・体重93kg
 
まあ、NBA選手としてはちょっとだけ細いよね。
 
「プロレスやっぱりおもしれえw HEAT-UPとどろきアリーナ大会を生観戦。鈴木悟もプロレスデビューしたよ」
 

渡邊雄太の高校時代の監督恐るべし。渡邊の将来を見越してPGの技術を身につけさせたんだって


なお、渡邊雄太の記事を読み漁っていてすげえなと思ったのがコレ↓
「渡邊雄太「コービーになりたい」夢に近づいた4分31秒間」
 
高校時代の監督が「この選手は日本で収まる器じゃない」「でも、今のままではアメリカでは通用しない」と感じ、当時身長190cmの渡邊にポイントガードの動きを教えたとのこと。
 
高校生で190cmもあれば、普通はセンターで起用するのが定石。
190cmの身長はそれだけで大きな武器となり、多少テクニックが劣ってもゴール下のビッグマンとして十分に機能する。
 
選手個人の将来性より、チーム優先。
目先の1勝を目指したチーム作りをするのが、日本における部活の基本線である。
 
「エースの無双こそがトーナメントを勝ち上がる最善手。金足農業・吉田輝星投手は最後まで腕を振る」
 
ところがこの監督は渡邊の将来を見据え、早いうちにオールラウンダーとしての資質を身につけさせた。
次のカテゴリーへの橋渡しという意識が希薄な高校の部活において、この方針はマジですごい。
 
高校や大学の部活は育成の場か、即時結果を求めるべきかという議論はともかく、当時のこの監督の判断はすばらしいとしか言いようがない。
 
「オールブラックスvsワラビーズw 観に行くべき試合だった。超後悔のドリームマッチ感想。日本との立ち位置が違い過ぎる」
 

長身選手をセンターに起用する学生バスケの流れが、プロの舞台で大きな影響を及ぼしてるんじゃない?

そして、長身選手=センターという日本の学生バスケの定石は、トッププロの舞台でも顕著な結果となって表れている(気がする)。
 
2017-2018シーズンのNBAとBリーグの平均得点ランキングを調べると、
 
○NBA
1.ジェームス・ハーデン(PG) 30.4
2.アンソニー・デービス(PF) 28.1
3.レブロン・ジェームズ(SF) 27.5
4.デイミアン・リラード(PG) 26.9
4.ヤニス・アデトクンボ(PF) 26.9
6.ケビン・デュラント(SF) 26.4
7.ラッセル・ウェストブルック(PG) 25.4
8.カイリー・アービング(PG) 24.4
9.ラマーカス・オルドリッジ(PF) 23.1
9.ビクター・オラディポ(SG) 23.1
 
○Bリーグ
1.ダバンテ・ガードナー(C) 28.7
2.ニック・ファジーカス(C) 25.3
3.カルティエ・マーティン(SG/SF)19.3
4.マーク・トラソリーニ(PF,C) 19.0
5.ギャビン・エドワーズ(PF) 18.1
5.ジョシュ・スコット(PF,C) 18.1
7.宇都直輝(PG) 17.0
7.エグゼビア・ギブソン(C) 17.0
9.ジョシュア・スミス(C) 16.8
10.ロバート・サクレ(C) 16.5
 
NBAは得点上位者にポイントガードやパワーフォワードが並ぶ(センターは12位のジョエル・エンビードが最高)のに対し、Bリーグはセンターが中心。
 
Bリーグ(というか日本バスケ)の舞台が、インサイドを外国人に頼りっきりだというのは一目瞭然である。
 
「Bリーグ(バスケット)とかいうクッソおもしろいスポーツイベント。SR渋谷vs島根を観てきたぞ」
 
これはあくまで僕の予想だが、学生時代に高身長に頼って技術をおろそかにした結果、トップレベルでやれるセンターが育ちにくい土壌ができてしまっているのではないか。
 
結果的にインサイドを外国人に依存せざるを得ず、国際大会で困るという流れ。
 

実はそれほど3ポイントが得意じゃない日本人選手。インサイドの重要性、依存度がますます高まりセンターの得点が増える

さらに言うと、日本人が得意とされる3ポイントについても、「ホントにそうなの?」と思ったりしている。
 
2017-2018シーズン、ベスト3P成功率賞を獲得した栃木ブレックスの喜多川修平の3ポイントの成功率が41.7%。シーズン試投数は216本となっている。
 
「フットサル現地観戦の「ここがビミョいぞ」な部分を挙げてみる。観客動員が厳しいらしいけど」
 
対するNBAでは、216本以上の試投で成功率41.7%以上を記録した選手は計15人
 
デトロイト・ピストンズに所属するレジー・ブロックは、試投数281本で成功率が44.5%。Bリーグの3ポイント王をはるかに上回るスタッツを叩き出している。
 
また、500本以上の試投で成功率40%以上をキープしているのが、
 
・ステフィン・カリー 試投数501 成功率42.3%
・クレイ・トンプソン 試投数521 成功率44.0%
 
ウォリアーズの最強コンビについては、もはや異次元過ぎて意味がわからないレベル。
 
「大坂なおみのグランドスラム優勝がいかにすごいかを語ってみる」
 
Bリーグのロースターが最大216人なのに対し、NBAのロースターは最大450人。
この人数を鑑みても、日本人が3ポイントが得意だとは決して言えないのではないか。
 
 
インサイドを外国人に依存し、アウトサイド偏重のチームを構成したはいいが、日本人選手は実はそこまで3ポイントやフィールドゴールが得意ではない。
 
シュートが落ちやすいせいで、リバウンドを始めとしたインサイドの重要度はさらに増す。
必然的にセンター陣の得点が増加するという。
 
もちろん、サイズの優位性を活かすためにインサイド勝負が増え、センターやパワーフォワードの得点が増えやすい状況が生まれるというのもあると思う。
 
「eスポーツとは? 何それ知らん。と思って調べてみたら盛り上がりがすげえww」
 
BリーグとNBAを単純比較するのはナンセンスかもしれないが、だいたいそんな感じ。
学生時代のビッグマン頼りのチーム作りが、トップレベルにまで影響しているのが日本のバスケット界の現状なのではないか。
 
そして、そういう流れに乗らずに渡邊雄太の将来性を優先した高校の監督はグッジョブ。マジですごいよねという話。
 
 



 

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