愛しきレイ・バルガスw マンサニージャに大差判定勝利。ベリスタインのラスト・サンはポテンシャルだけで勝ち続ける【結果・感想】

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カリフォルニアイメージ
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2019年2月9日(日本時間10日)、米・カリフォルニア州で行われたWBC世界S・バンタム級タイトルマッチ。
同級王者レイ・バルガスがランキング3位のフランクリン・マンサニージャと対戦。3-0(117-108、117-108、117-108)で勝利し、4度目の防衛に成功した。
 
 
肩の負傷から復帰したレイ・バルガスが4度目の防衛戦を迎えた。
相手のマンサニージャは序盤からジャブを出しながら前進。積極的にバルガスの苦手な接近戦を仕掛ける。
 
対するバルガスは得意のスピーディな連打で対抗。
時おり下がりながらのカウンターをヒットするなど、長いリーチを活かしたスタイルで迎えうつ。
 
ところが2R。
リング中央での打ち合いから右フックを被弾し、豪快にダウン。
明らかなダメージを負うが、フットワークとクリンチを織り交ぜて何とかこのラウンドをしのぐ。
 
その後も積極的に前に出るマンサニージャだが、バルガスのクリンチと連打を攻略しきれない。
2度の減点も響き、ジャッジ3人が117-108をつける大差の判定負けを喫した。
 
 
なお、この日の会場には暫定王者の亀田和毅も視察に来ており、両者の統一戦実現が期待される。
 
「僕レベルのレイ・バルガスオタクになると、亀田和毅が勝てないって3Rでわかったから。もう半歩の拳は最後まで届かず」
 

愛しきレイ・バルガスが4度目の防衛に成功。これだけポテンシャルのみで勝ち続ける選手も珍しいww

怪我から復帰のレイ・バルガスが勝利し、4度目の防衛に成功した。
 
以前から何度も申し上げているが、僕はレイ・バルガスが大好きである。
 
圧倒的なKO勝利を重ねたキャリア序盤。
やや安全運転の傾向が見られた地域タイトル前後。
そして、王座獲得後に繰り返される流血戦。
 
どの試合もわかりやすく、どの試合も同じパターン。
何度似たような苦難に陥っても、その課題を克服しようとする気配すら見えない。
でも、負ける姿も思い浮かばないという不思議。
 
これだけポテンシャルのみで勝ち続ける選手も珍しいんじゃないの? というくらいに進歩がなく、毎試合流血戦ばかりが量産されていく。
 
僕もこの選手に対して「あーすれば、こーすれば」とあれこれ言ったが、最近はどうでもよくなっている。
というより、むしろこのワンパターンを観るのが楽しくなってきたくらいww
 
表題の通りなのだが、もはやこの選手に愛しさすら感じ始めているww
 
「中村優也vsレイマート・ガバリョ戦に感動した話。あの舞台で初回から勝負をかけられるって、めちゃくちゃすごい」
 

毎回同じパターンで苦戦し、同じパターンで勝ち残る。ずーっと試され続けてきた男、それがレイ・バルガス

僕の思うレイ・バルガスという選手の特徴は、
 
・長身でリーチも長い
・大きな身体に似合わぬスピードの持ち主
・中でもスピーディな連打、鋭い踏み込みは特筆もので、腕の伸びる位置ではめっぽう強い
・下がりながらのカウンターが好き(得意ではない)
・その反面、接近戦が苦手
・相手の突進には腕を下げてまっすぐ下がるので、あっという間にロープに詰まる
・懐に入られると顎を上げて棒立ちになるせいで、下からの攻撃に弱い
 
離れた位置ではめちゃくちゃ強いが、接近戦がクソほど苦手。
当然相手は低い姿勢で突進してくるので、頭がぶつかったり後頭部を打たれたりというケースが増える。
毎回のようにバッティングで流血するのも「そりゃそうだろ」としか言いようがない。
 
さらに言うと、基本的にこの選手は前半タイプ。
中盤以降失速することが多く、ラスト3Rは「ロープ際のもみ合い→ブレーク」の無限ループというグダグダ感満載の泥仕合になりやすい。
 
「ダニエル・ローマンvsTJ・ドヘニー。新しい扉のその先へ。後楽園ホールのリングは世界へ続いてた()」
 
繰り返しになるが、ここまで弱点がわかりやすくそれを放置し続ける選手は本当に珍しい。
よくプロスペクトの若手に対して「まだこの選手は試されていない」「ピンチに陥った際の対応が未知数」という言葉を耳にするが、レイ・バルガスに関してはまったくの逆。
 
ここまで試され続けてきた選手が他にいますか? という話。
毎回同じパターンで攻められ、同じパターンでピンチを迎え、同じパターンで逃げ切る
 
これはもはや「接近戦が苦手な選手」とは言えないのではないか。
 
そりゃあなた。
多少は愛しくもなりますよww
 
「スタッツをほじくり返してボクシングの都市伝説を検証する。12Rはみんながんばるから11Rにがんばるべき? 初回は身体が硬い?」
 

マンサニージャは結構よかったよね。ジャブを出しながら前進できるのがこれまでの選手とちょっと違った

ただ、今回のマンサニージャに関しては少しだけ様子が違っていた。
 
過去3度の防衛戦の相手は、基本的に頭を下げて突進→ロープに詰めて腕を振り回すのみだった。
確かに懐に潜って腕を振るのがバルガス攻略には違いないのだが、あれだけくっついては自分も窮屈になる。
 
長い腕を絡められ、動きを封じられる。バルガスを苦しめることはできても、ポイントを奪うまではいかない。
どうしても中間距離での連打が得意なバルガスにアドバンテージが生まれやすい。
 
「高橋竜平完敗だったな…。ドヘニーが11RTKO勝利で初防衛成功。これはしゃーないか。ダニエル・ローマンと統一戦実現?」
 
ところが、今回のマンサニージャはジャブを出しながら前進できるタイプ。
一気に距離を詰めるダッシュ力はないが、バルガスの連打にパンチを合わせるコンビネーションを持ち合わせていた。
 
2Rに奪ったダウンがまさにそれ。
中間距離よりやや近め、バルガスの腕が伸びきらない間合いで対峙し、連打に惑わされずにパンチを返す。その結果、今回のようにガラ空きの顎にクリーンヒットするケースも増える。
 
中盤以降、体力切れによってチャンスを失ったが、アプローチ自体はマジで悪くなかったと思う。
 
くっつき過ぎず、離れ過ぎず。
何となくだが、中間距離よりやや近めの位置にバルガス攻略のホットスポット()がありそうな……。
 
ある程度上背があった(170cm)のもよかったよね。
 

やっぱりダニエル・ローマンとの統一戦は実現してほしかった。日本でvs亀田和毅が実現するなら絶対観に行くぞ


そして、レイ・バルガス攻略法をもっとも忠実に遂行できそうなのがWBA王者のダニエル・ローマン
 
あの選手のコンビネーションであれば、バルガスの高速連打に耐えつつ確実にパンチを返せるのではないか。なおかつボディ打ちも得意なので、うまく体力を削ってフィニッシュまで持ち込める可能性もありそう……。
 
逆に言うと、バルガスの連打があれば、ローマンの前進を寸断しつつ12R逃げ切れるんじゃねえか? というね。
 
そういう意味でも、両者の統一戦実現にはめちゃくちゃ期待していたのだが……。
TJ・ドヘニーもいいけど、おもしろくなりそうなのはやっぱりレイ・バルガスだよなと。
 
「最強スペンスがマイキーに大差判定防衛。ど正面からのどつき合いは見応えあったな。策士マイキーは黒星の代わりに評価を得たか?」
 
てか、GBPとDAZNって、あまり関係よろしくないの?
カネロ関連等々、そこそこ良好に思えるのだが。
 
ドヘニーもDAZN入りしたし、そっちの方が交渉が楽だよねってことか。
 
 
だったらアレだ。
マジで日本来ねえかなレイ・バルガス。
亀田和毅も統一戦を目指してるんでしょ?
何とか協栄ジムとAbemaにがんばってもらってだな……。
 
レイ・バルガスが日本に来るなら絶対会場行くし。
どちらが勝つかは知らん。
 
「リナレスまさかの1RTKO負け。セサール・カノがデカくて長くて強かった。これをやられるとリナレスは厳しいよな」
 
しつこいけど、2016年に横入りでウーゴ・ルイスに勝った上に、レイ・バルガスの挑戦を受けずに引退した長谷川穂積に対しては未だに根に持ってるからなww
 
進退表明しないままテレビ出演と祝勝会ばっかりに精を出しやがってww
 
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