ティム・チューvsムルタザリエフ、カシメロvsサンチェス、小國以載vsンギーチュンバ。またロシアのヤバいヤツが出てきた。カシメロは実質ラストチャンスを逃した? “キレイなジャイアン”伊藤雅雪も大変だよな笑【結果・感想】

ティム・チューvsムルタザリエフ、カシメロvsサンチェス、小國以載vsンギーチュンバ。またロシアのヤバいヤツが出てきた。カシメロは実質ラストチャンスを逃した? “キレイなジャイアン”伊藤雅雪も大変だよな笑【結果・感想】

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先週から微妙に忙しくボクシングの話題に乗り遅れていたのだが、気になっていた試合を視聴したのでその感想を。
 
具体的には、
・ティム・チューvsバカラン・ムルタザリエフ
・小國以載vsフィリップス・ンギーチュンバ
・ジョン・リエル・カシメロvsサウル・サンチェス
の3試合。
 
どれも序盤での決着、インパクトのあるKOということで楽しく視聴できたことをお伝えする。
いろいろと残酷な部分もあったが、それもボクシングの醍醐味なので。
 
堤聖也が井上拓真に勝利!! 「足を入れ替えるだけがスイッチじゃない」みたいなファイト。あの位置、タイミングで飛んでくるの? ってパンチが山ほどあった
 

×ティム・チューvsバカラン・ムルタザリエフ○(3R1分55秒TKO)

まずはコレ。
10月19日(日本時間20日)に米・フロリダ州で行われたIBF世界S・ウェルター級タイトルマッチ。同級王者バカラン・ムルタザリエフが挑戦者ティム・チューをTKOで下した一戦である。
 
この試合は
「ティム・チューがこんな負け方するんか!!」
「ま~たロシアのやべえヤツが発見されよったわ」
と2つの驚きがあった。
 
 
開始早々、自信満々で中に入っていくチュー。
対するムルタザリエフはジャブでチューの顔を揺らしつつ打ち終わりにカウンターを返していく。このカウンターが際どいタイミングでチューのテンプル付近を何度もかすめる。
 
身長174cm、リーチ179cmのティム・チューに対してムルタザリエフは身長182cm、リーチ188cmとひと回り大きい。
特にリーチには差があり、ムルタザリエフは普通にフックを打ち込むだけで楽々届いてしまう。
 
またティム・チューは以前から攻撃の最中にカウンターをもらいそうな雰囲気があった。
僕も「強打を恐れず打ち合えば勝機が生まれるかも?」と申し上げたこともある。
 
ただ、前に出る圧力と1発の威力、フィジカルがすごすぎてなかなかそれができない。
2021年7月のスティーブ・スパークも打ち合いに活路を見出そうとしたが、チューの馬力を抑えきれずに3Rで撃沈させられている。
 
亀田京之介vs奈良井翼、ティム・チューvsスパーク、ルビンvsロサリオ振り返り。京之介はあそこで打ち合いにいったのが素晴らしい
 
だが今回のムルタザリエフは……。
リーチの長さに加えて身体の強さも兼ね備える。
同じロシア出身のアルツール・ベテルビエフ同様、脱力と威力の反比例っぷりが凄まじい笑
 
無造作に出すパンチでチューの顔がどんどん紅潮していく。
しかも1発1発に力みがなくカウンターがめちゃくちゃスムーズ。
3Rは余計だったのでは? と思うほどの圧勝だった。
 
 
ベテルビエフはもちろん、UFCライト級王者イスラム・ マカチェフを含めたロシア勢の強靭さはやヴぁい。マジでヤヴぁい。
民族的な戦闘性というか、モミアゲとつながるほど濃い髭&ゴツい頬骨は何か関係あるのだろうか。


 
ベテルビエフ相手にアウトボクシングで逃げ切ったのはビボルだけ。アウトボクシングするビボルをあれだけ疲弊させたのはベテルビエフだけ。頂上決戦過ぎてヨダレが止まらないw
 

×小國以載vsフィリップス・ンギーチュンバ○(1R2分23秒TKO)

続いては10月13日に神奈川・横浜武道館で行われた小國以載vsフィリップス・ンギーチュンバ戦。
両選手とも元3階級王者ジョン・リエル・カシメロ相手に健闘しており、この試合に勝った方がカシメロとの再戦に進む可能性があったとか。
 
 
表題の通り結果は1RTKOでンギーチュンバの勝利。
 
僕は小國のKO負けを当日速報で知ったのだが、これはかなり意外だった。
小國が負けるにしてもKOはない、そこそこ長い試合になるのでは? と漠然と思っていたので。
 
 
開始直後からガードを上げて前に出る小國に対し、ンギーチュンバはフック気味のカウンターで迎撃する。
 
攻撃の最中にこのフックを被弾した豪快に小國がダウンを喫するわけだが、それもまた意外だった。
低い姿勢でガツガツ入っていったことも、大きなスイングにカウンターを合わせられたのも。
 
ジョナサン・グスマンや栗原慶太、ジョン・リエル・カシメロといった右の剛腕系を空転させる印象が強く、ああやって自分から攻める小國の姿に「おや?」となった次第である。
 
カシメロvs小國以載負傷ドロー。小國の試合巧者っぷり。やっぱり右の剛腕系は得意だよな。今度はすぐに次戦が決まればいいね
 
恐らくンギーチュンバはボディが弱い、リーチが長く(180cm)接近戦が苦手という見立てがあったのだと思うが、ボディを効かせる前に逆に致命打をもらってしまった。
 
しかもンギーチュンバは接近戦でもパンチが強い&身体を伸ばしてボディを打つ小國よりも小回りが利いていた。むしろ接近戦が得意ではないのは小國の方だったのかもしれない。
 
てか、もしかしたら小國陣営の作戦は短期決戦、先に倒されたら仕方ないと考えていたのかもしれませんね。
過去2戦よりも短い8回戦だったことを踏まえつつ。
 

○ジョン・リエル・カシメロvsサウル・サンチェス×(1R2分41秒TKO)

ラストはコレ。
元3階級制覇王者ジョン・リエル・カシメロがWBOバンタム級8位サウル・サンチェスと対戦、1RTKOで勝利した試合である。
なお今回、カシメロは前日計量をクリアできずに128ポンド(当日計量)契約10回戦に変更されている。
 
 
この試合はまあ……。
(バンタム級とS・バンタム級を行き来している)小柄なサンチェスと体重超過のカシメロということで、こうなるのは必然だったのかなと。
 
開始早々、いきなり右を効かせてダウンを奪ったカシメロが得意の猛攻パターンに移行。
カウンターをもらいながらもお構いなしで腕をぶん回し、サンチェスを防戦一方にしたことろでレフェリーストップを呼び込む。
 
あそこを乗り切ればカシメロは急激に失速するわけだが、身体の小さなサンチェスにはちょっと難しかったか。
 
ただ、カシメロの連打にも怯まずカウンターを合わせにいっていたし、普通にいい選手だったとは思う。小國と対戦したンギーチュンバ同様、この選手にも何らかのフォローがあれば(今回のような当て馬的な扱いではなく)。
 
カシメロの露骨な失速とンギーチュバの健闘。僕はンギーチュバをまた観たい。伊藤雅雪の未知の強豪を引っ張ってくる能力と謎の喧嘩腰がクセになる笑
 
そして当のカシメロはどうするのか。
本人は相変わらず井上尚弥戦を叫んでいるが、井上によると「100%ない」らしいので。


「体重超過&禁止薬物陽性のルイス・ネリとはノリノリで試合してたじゃねえか」というツッコミはとりあえず置いておく笑
 
ジャック・カテラルvsレジス・プログレイス。両者の射程の差が出た試合。プログレイスは攻撃のバリエーションが少ない&芯で食いやすいのがキツいかな
 

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“キレイなジャイアン”伊藤雅雪は大変だよな。看板選手のカシメロが毎回微妙すぎて

「本物のボクシングを見せたい」と鼻息荒くプロモーター業をスタートした伊藤雅雪だが、看板選手のカシメロが微妙すぎて毎回興行が締まらない。


TREASURE BOXING PROMOTIONとの契約以降のカシメロのキャリアを振り返ると、
赤穂亮戦→2Rで赤穂が撤退
フィリップス・ンギーチュンバ戦→判定勝利
小國以載戦→4R負傷ドロー
サウル・サンチェス戦→体重超過
 
これだけ冴えない試合が続くとさすがにvs井上の候補にはなりにくい。
実質、今回がラストチャンスだったのではないか。
 
 
また小國に勝利したンギーチュンバがカシメロとの再戦を訴えていたが、「じゃあその先に何があるの?」と。
井上vsカシメロ戦が実現すればアンダーにねじ込むこともできたかもしれないが、今となっては……。
 
現状、TREASURE BOXING PROMOTIONは手札が少なすぎて世界戦までの道筋が見えにくい。
それこそ井上がフェザーに転向するまで勝ち続けてランキングを上げるくらいしか方法がない気がががが。
 
たとえば下町俊貴vsンギーチュンバとかおもしろそうですけどね。
ランキング上位の下町に勝てば亀田和毅に勝ったレラト・ドラミニのように道が拓けるし。
 
アフマダリエフvsリカルド・エスピノサ暫定王座戦。指名挑戦権を保持したまま待ちぼうけ→暫定王座戦は気の毒だよな。だから統一王者がいるときは素直に暫定王座を設けろって言ってたんだよ笑
 
伊藤は伊藤で就任会見で亀田興毅を下げるような発言をしたり、判定に物議を醸した京口紘人vsビンス・パラス戦後にキレ散らかしたりと我が強すぎるのも微妙。
プレイヤーとしてはアリかもしれないが、プロモーターとしては明らかに裏目に出ている。
 
まあ、僕はあのがっつき具合がだんだん癖になっているのだが笑
 
実はこの人のことを密かに“キレイなジャイアン”と呼んでいる。
 
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