堤駿斗が超強かった。レネ・アルバラードを8RTKO。階級アップで力強さも。井岡一翔vsマルティネス戦の中止で気合いも入ってたんだろうな【2024.12.31現地観戦感想】

堤駿斗が超強かった。レネ・アルバラードを8RTKO。階級アップで力強さも。井岡一翔vsマルティネス戦の中止で気合いも入ってたんだろうな【2024.12.31現地観戦感想】

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2024年12月31日の「LIFETIME BOXING FIGHTS 25」(東京・大田区総合体育館)に行ってきたわけだが。
 
下記の通りメインイベントの井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス戦はマルティネスのインフルエンザにより中止となっている。


しかも中止の発表があったのは試合前日。
来日当初から体調不良の情報は出ていたものの、ここまで引っ張って結局やらないというのは……。
 
一応返金対応はしてくれるとのことで迷ったのだが、せっかくなので行くことに。
どんよりしたテンションで足を運んだことをお伝えする笑
 
井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス再戦正式発表。どうやって勝てばいいのかわからないけど勝つのは井岡。僕がそう決めた。でも内山高志の終わり方とそっくりなのが…
 

空席だらけの場内。もともと井岡の集客はよくないけど。「解説席が一番豪華」とかいうツッコミ笑

まずこの日はまあまあ空席が目立っていた。
もともと井岡の興行は集客がいいとは言えないが、それでも。
 
「もしかしたら井岡のラストマッチか?」という試合なのでそれなりに売れているのでは? とも思っていたが……。
やはりメインが飛んだことで現地観戦を断念した方も多かったのだろうと。
 
開始直前のガラッガラの会場でモニターを見つめる解説陣。

一緒に行った知り合いが「解説席が一番豪華じゃねえか」とツッコミを入れておりました笑
 
井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス現地観戦。井岡は今できるすべてを出し切っての完敗。個人的にはこれで引退でも納得かな
 

いい試合が多くてぼちぼち楽しめた。井岡は確かにコンディションがよさそうでしたね

と言いつつ、全体を通していい試合が多くぼちぼち楽しかった
 
突然のハイスピードバトルに「おおっ!!」となった佐藤剛vs白石聖戦。


 
相変わらずいい選手だった鈴木雅弘vs加藤亜礼史戦。


 
思った以上に相手が強く打ち合うシーンが少なかった木村吉光vsウーハンユン戦。


 
メインが中止と聞いて散々ブー垂れたものの、それなりに楽しめたことをお伝えする。
 
 
お、井岡一翔出てきた。

精悍な顔つきを見ると、確かにいいコンディションでこの日を迎えたみたいですね。
 

この日の堤はめちゃくちゃ強かった&ファイトスタイルが井岡っぽかった

そしていよいよ繰り上がりのメインイベント。
 
コスられる予定のなかった(はずの)PVを山ほど見せられ、いかにこの試合が重要か、相手のレネ・アルバラードが強敵かを吹き込まれた上で(失礼すぎるだろ笑)堤駿斗が登場する。

 
おお、何か編み込みの髪型になっとる。

2020年末の田中恒成戦での井岡一翔もこんな感じだったが、それを踏襲したのだろうか。
サラサラヘアの印象が強かったのでこれはなかなかのインパクトである。
 
ジェシー・ロドリゲスvsペドロ・ゲバラ。ゲバラじゃキツいと思ったけど想像以上のやられ方。勝てるとしたらフェルナンド・マルティネス一択か? 井岡一翔じゃ難しい気が…
 
試合についてだが、今回の堤駿斗はめちゃくちゃ強かった
前回よりもやや重心が低くなり、腕を前に掲げた構えや滑るようにヌルヌル近づく感じが井岡一翔を彷彿とさせる。
 
器用さも相変わらずで中間距離での達人っぷりも井岡っぽい。
スルスルっと近づいて右ボディを突き刺したり、抜群のタイミングで左カウンターを捩じ込んだり。
瞬間的なスピードはそこまで感じないがとにかくうまい。近場の打ち合いでもアルバラードを一枚も二枚も上回っていた。
 
もともと「ある程度は圧倒するだろうな」「階級アップ初戦でもこの相手なら大丈夫でしょ」とは思っていたが、ここまでのパフォーマンスは驚きである。
 
 
デビュー当時はラッシュの最中に1発もらうと「うっ」となって止まってしまう、中盤から後半にかけて単調になる試合が続いたが、前々回あたりからそこもうまく回り始めている。
相手を徐々に削っていく組み立て? に勝負どころでの力強さが上乗せされたというか。
 
今回も1発効かされて動きが止まるシーンがあったが、すぐに立て直してみせた。
アンセルモ・モレノ戦での体重超過は確かに残念だが、階級アップによって力強さは一段上がったのではないか。
 
トロくなったアンセルモ・モレノに体重超過の堤駿斗。堤を批判する関係者さん多数。え? でも君ら、相手によって態度変えるじゃんw
 

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気合いも入ってたんだろうな。いろいろなものを背負ってリングに上がったはずだし

ヌルヌルと横移動しながら近づく→ボディ、ジャブで怯ませて上の強打につなぐ。
この流れがマジで井岡一翔っぽい。
 
マニー・パッキャオのあとにファイター系サウスポーのフィリピン選手が増えたり、ゲンナジー・ゴロフキンのあとにガードを高く上げてプレッシャーをかける旧ロシア系の選手が台頭したり。
 
下の世代が指標となる名選手に影響を受けるパターンはよくある話だと思うが、井岡一翔のタマスィー()もしっかり継承されているのだろうと。
 
 
もっと言うと、この日の堤駿斗は相当気合いが入っていた。
・体重超過からの復帰戦
・急遽代打のメイン
・2024年日本で最後の試合
 
よくも悪くも重圧を感じていたと想像する。
 
また復帰戦でいきなり挑戦者決定戦、しかもランキング9位と14位ということで雑音も多かったはず。
その状況下であの試合運びができたのは文句なしに素晴らしい。
 
堤駿斗vsベンチャーラ、比嘉大吾vsナワポン。力強さが増した堤、バンタム級でのコツを掴んだ比嘉どっちもよかった。比嘉は世界戦のチャンスありますかね?
 


 

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打たれ強いアルバラードをストップする決定力。あそこでギアを上げたのはすごかった

アルバラードは打たれ強さが持ち味の選手だが、この試合でもそれが発揮されていた。
4、5Rあたりでパンチに慣れてきた感もあり「これはダラダラと終盤までいくか?」という雰囲気が漂い始めたところ……。
 
単調にならずに逆にギアを上げたのがすごかった。
 
単発ではアルバラードは倒れない。
KOするにはストップしかない。
 
ラッシュの最中に被弾してもまったくお構いなし。レフェリーストップを呼び込む決定力は急遽メインに抜擢されたことも多少影響したのではないか。
 
 
この喜び方を観ると「諸々を払拭するには結果で示すしかない」という思いが強かったのだろうと。

 
表情が終始“戦闘民族”でしたよね(たぶん髪型のせい笑)。

 
メインがなくなったことに納得はしていないが、とりあえず行ってよかった。


なお現在WBAは正規王者がレイモント・ローチで暫定王者がアルベルト・バティルガジエフ。
レイモント・ローチは2025年3月にジャーボンティ・デービスのライト級王座への挑戦を予定しているが、その場合はS・フェザー級のタイトルはどうなるのか。
 
また暫定王座アルベルト・バティルガジエフの試合をちょろっと漁ったが、こちらはなかなかヤバそう。
超人を多数輩出するダゲスタン共和国の出身で見た目もイカつい。
もしかしたら絶対に関わってはダメな人かもしれない。
 
でも、交渉自体はバティルガジエフの方がスムーズにいきそうなんですよね……。
 
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