八王子ビートレインズがしながわシティに快勝。でもこの試合は100点ゲームで勝たなきゃダメだった。舐めプの結果、案の定…【2022.4.2現地観戦感想】

八王子ビートレインズがしながわシティに快勝。でもこの試合は100点ゲームで勝たなきゃダメだった。舐めプの結果、案の定…【2022.4.2現地観戦感想】

2022年4月2日に東京・エスフォルタアリーナ八王子で行われたバスケットボールB3第26節、八王子ビートレインズvsしながわシティバスケットボールクラブ戦を現地観戦してきました。


 
結果は93-74で八王子ビートレインズが勝利。ホーム6連勝を飾るとともに今シーズンの戦績を20勝16敗とした試合です。

 
昨年11月以来の八王子ビートレインズの現地観戦。
カッコよくてお気に入りのエスフォルタアリーナ八王子でのホームゲームだったわけでございます。
 
八王子ビートレインズのイベントは信用できるw アイシン・アレイオンズ戦を現地観戦してきた。エスフォルタアリーナ八王子ホント好き笑
 
また前回は5連敗中とどん底の時期でしたが今回は真逆。新型コロナウイルスの影響で中止が続いたものの、ホーム5連勝中と波に乗る中での現地観戦となりました。
 
 
というわけで、例によってこの試合の感想を適当に言っていくことにします。
 

八王子ビートレインズが下位のしながわシティバスケットボールクラブに快勝。今回は取りこぼしちゃダメな試合でしたね

まず申し上げたようにこの日の結果は93-74で八王子ビートレインズが勝利。ホーム6連勝を決めた試合です。
 
ですが第3、4Qと追い上げを許し、前半の貯金を食いつぶす形での逃げ切りということで若干尻すぼみな展開となりました。
 
 
ちなみに前日に順位表を調べたところ、相手のしながわシティバスケットボールクラブは現在4勝40敗で14位(15チーム中)と低迷中で、正直八王子の勝利は固いと思っておりました。
 
さらに首位の長崎ヴェルカは36勝2敗と勝率も9割超え。基本、バスケットというスポーツはアップセットが起こりにくく上位と下位は結構な差がつくケースが多いです。
そういう意味でも八王子にとっては取りこぼしちゃダメな試合だろうなと。
 

両チームに力量差があることは早い段階でわかった。ゴール下の1対1で圧倒し、広いスペースを使って得点を重ねる

実際の試合についてですが、両チームに力の差があることは割と早い段階でわかりました。
 
八王子は1番のジョン・フィールズ3世選手が絶好調(この日MVPを獲得)で、序盤からディフェンスリバウンドをガシガシ取ります。

 
マッチアップしたしながわの13番チェンセラー・ゲッティーズ選手を1対1で圧倒し、近い位置でのゴールをほぼ許しません。


 
オフェンス面では引いて守るしながわのディフェンスに対して広いスペースで自在にパスを回し、外からのゴールをスパスパ決めます。
 
フィールズ選手が中での1対1で圧倒→ディフェンスリバウンドからの速攻→スピーディなパス回しからシュートを決めるor外と見せかけて中に切り込む。
 
しながわとしては1対1で自信がないために引いたディフェンスを採用したのだと思いますが、アレは逆に相手に自由に動くスペースを与えてしまった印象です。
 
で、第1Q5分すぎの時点で早くもトリプルスコアという。

 
前半が終わったところで51-27で八王子がリード。冗談抜きでダブルスコアもいけるか? という勢いでした。

 
実況&解説もノリノリです。

前半からリバウンド連発のジョン・フィールズ3世選手をべた褒めしております。
 

第2Qの采配がうまかった。機能しなかった交代をさっと見切って流れを止めた

中でも目立ったのが第2Q中盤での采配。
 
4分の時点で八王子は88番クリストファー・ウォッシュバーン・ジュニアに代えて54番澤地サミュエル・ジュニア選手を投入したわけですが、これが裏目に出ます。

 
しながわの23番フィリップ・アブ選手(だったよね?)とのマッチアップが発生し、直後にファール→アブ選手のフリースローで得点を許します。
 
また、しながわはこの時間帯から前に出て当たりにいくディフェンスに切り替え、八王子の攻撃を早め早めに潰しにかかっていました。
 
さらに澤地選手も得点機を逃すなど、交代が機能せずに微妙な空気が流れます。
 
ただ、それを察した八王子ベンチは残り3分20秒の時点で澤地選手を下げて再びウォッシュバーン選手を投入します。
 
マジな話、この交代はめちゃくちゃいい判断でした(素人目線ですが)。
流れがしながわに傾きかけたところで早めに手を打つ。当たり前ではありますが、相手にいっさい隙を見せない徹底っぷりはなるほどと思いました。
 
逆にしながわにとってはあそこが唯一の逆転機だったわけで。
何だかんだであの時間帯に10点差以内に詰められなかったことで勝負は決した印象。いろいろな要因が重なって(アブ選手がフリースローを外した、オフィシャルタイムアウトで流れをブチ切られた等)うまく流れに乗れなかったのが痛かったなと。
 
 
まあでも、フィールズ3世選手にあれだけオフェンスリバウンドを取られるとちょっとキツいですよね。総数は八王子13本、しながわ16本としながわの方が多いのに、八王子はフィールズ3世選手だけで8本稼いでいるという。
 
八王子ビートレインズvs湘南ユナイテッドBC現地観戦。Bリーグは「いつ、どこに行っても楽しい」場所ではなくなった。ちょっと内輪ノリがキツかったよね
 

八王子は100点ゲームで勝たなきゃいけない試合だった。10年後のB1制覇を目標にするなら下位チームにはほんのわずかな隙も見せちゃダメ

表題の通りですが、今回は八王子にとっては100点ゲームで勝たなければいけない試合だったと思います。
 
申し上げたようにこの両チームには結構な力量差があり(素人目線だけど)、前半はそれが如実に出ていました。
 
ところが後半は42-47と逆に追い上げられる展開に。
第2Qの中盤からしながわが前で当たるディフェンスに切り替え、さらに前半止められまくったゴール下も決まるようになり流れは完全にしながわに傾きます。
 
「2021-22シーズン試合結果」より引用

正直、これはちょっといただけないのではないかと。
 
申し上げたようにこの試合はフィールズ3世選手を中心に理想的な立ち上がりを見せたわけですが、あの流れであればあのまま押し切らなければダメ。
 
100点ゲームは最低限、それこそダブルスコアで終わらせるくらい徹底的に叩きのめすべき試合でした。


「10年後にB1を制覇する」と宣言しているのであれば、4勝40敗で15チーム中14位と低迷するしながわにはほんのわずかの隙すら見せてはいけない。
極論、八王子とは2度と当たりたくない、さっさとB3帯からいなくなってくれと思わせるくらいでないと。
 
試合後のインタビューでHCが「後半に攻めの甘さが出た」と言っていましたが、マジでそれです。

いまいち機能しなかった澤地サミュエル・ジュニア選手をさっと見切る徹底さがあるのだから、チーム全体でそこを感じ取る敏感さが必要でした。
 
 
シーズン終盤で順位は9位。
B2進出はなくなり、勝っても負けても順位に大きな変動もない。
その状況の中で大差をつけた後半に集中し続けろというのも難しいのかもしれませんが。
 


 

最後までチームを鼓舞し続けたしながわのHCが印象的。でもマスクの意味ねえじゃん笑 舐めプをするとロクなことにならない

逆にしながわは絶望的な点差になっても最後までチームを鼓舞し続けるHCの姿が印象的でした。

第4Qの終了間際までこのテンションが継続していたし、敗戦濃厚だろうと関係なく爪痕を残そうとする気概は素晴らしかったです。
 
ちなみに「叫ぶたびにマスクをずらす→再びマスクを上げる」を繰り返しており、「それ、マスクの意味ねえじゃん」と思いながら眺めていたことは内緒です笑
 
 
そうこうしていたら案の定……。


Game2では前日後半の勢いをそのまま持ち込まれての惜敗。しながわに3月13日以来のシーズン5勝目を献上してしまいました。
 
舐めプをするとロクなことにならんという典型的なパティーンでございます。
 
決して舐めていたとは思いませんが、下位チーム相手に少なからず“勝ち”を計算していた部分はあったのではないかと。
 
 
なお、めちゃくちゃ偉そうなことをほざいている自覚はあります。
 

イベントは今回もめちゃくちゃ楽しかった。でも、チアリーダーのパフォーマンス中に選手がダラダラコートに出てくるアレは…

一応言っておくと、今回もイベントは素晴らしかったです。
 
東京八王子ビートレインズvsさいたまブロンコス現地観戦感想。エスフォルタアリーナ八王子カッコいいw B3を完全に舐めてたな
 
この日は“子ども駅員”デーとのことで、試合前や試合後のインタビューで“子ども駅員”が起用されておりました。


 
MVPのジョン・フィールズ3世選手にはスポンサー企業が個人ポスターをデザインしてくれるとのこと。

 
試合前、タイムアウト時、ハーフタイムとこの日もチアリーダーのお姉さんは踊りまくりです。


 
スポンサー企業の偉い人による始球式フリースロー。

 
何度か申し上げておりますが、勝敗に関係なく観客を放置しない、退屈させないイベント運営は本当にいいと思います。
 
 
ちなみにですが、しながわシティバスケットボールクラブのジャージはシンプルでカッコいいですよね。

 
スポンサーのロゴがベタベタ貼ってある八王子ビートレインズよりもずっと好きです。

 
お、おう……。

 
 
あとこれは完全に僕の好みなのですが、チアリーダーのパフォーマンスが続いている最中に選手がコートにダラダラ出てくるヤツ、結構微妙です。


バスケのイベントはそういうもの、NBAでもやっていると言われればそれまでなのですが、単純に冷めるんですよね。
 
そこはショーと本編のメリハリをつけようぜというか。
遊園地などでマスコットが被り物を外した瞬間を見てしまったような残念感が……。
 
概ねご機嫌のバスケイベントですが、ここが唯一? テンションが下がる部分です。
 

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