高齢化社会を乗り切るために優先席を撤廃しようぜ。んで、30~40代優先席を作ろうぜ【暴論ネタ】

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通勤風景
少し前にこんな記事↓が掲載されました。


日本の高齢化社会はこれからどんどん加速する。
しかも人口が多い団塊の世代がリタイアし、いっせいに年金生活に突入する。
 
当たり前の話だが、この高齢化社会を支えるのは現役世代の税金。中でも30、40代の働き盛りが中心になる。
 
彼らの世代は馬車馬のように働いて経済を回し、高騰する税金を納め続け、老いた親の介護に精を出し、子どもができれば子どもに投資し、その中で自身のスキルを磨き続けなければいけない。
 
つまり、この世代が疲弊すると日本は本当に終わる。
高齢化社会において、一番大事にしなきゃいけないのは実はこの世代なんだぞ。
 
といった内容の記事です。
 
「政治的発言をする芸能人が仕事を干されるのが当然なワケ。正しいか間違いか、右か左かは関係ない」
 
筆者の山本一郎氏については「ブログやTwitterでしょっちゅう荒ぶってるな」という印象が強く、それ以外にはこれまであまり注視はしてきませんでした。
 
ですが、この記事については全面的に同意です。
 
別に僕は経済学者でも何でもないですが、どう考えても今の高齢化社会はヤバい。そして、まったくと言っていいほど打開策も見えない。
 
この絶望的な状況を少しでも改善に向かわせるためにできることはないか。
 
そう考えたときに、とりあえずのスタートとして
「電車の優先席を撤廃したらどう?」
「んで、30~40代優先席を作ればいいんじゃない?」
 
今回はそんな感じのお話になります。
なお、当たり前ですが半分ネタです。なるべくそのつもりで読んでいただければ幸いです。
 

高齢者にとっての日本はまあまあいい国。現役世代がクソほどがんばって、彼らの「まあまあの」生活を支えてる

まず大前提として申し上げておくと、今の日本は“高齢者にとって”まあまあいい国です。
 
何だかんだで年金は65歳から支給されているし、医療保険も破たんしていない。自己負担が増えたとはいえ2割。
たとえば東京都民であれば70歳を過ぎれば東京都シルバーパスを取得できるし、社会保障、医療保障は普通に手厚い。
 
上記の山本氏の記事にも、高齢者の一人暮らしの幸福度アンケートで10点満点中6.59点という結果が出たとあります。
完全に「まあまあ」ですね。
 
「会社勤めの社会人が知っておいた方がいい○○のこと。労働基準法? 自分を守るための法律あれこれ。がんばれ中小企業のサラリーマン」
 
なるほど。
30、40代(もちろん20代、50代も)がクソほどがんばって収めた税金が、彼らの「まあまあ」の老後を支えているわけですか。
 

現役世代、特に30、40代にとっての日本はちっともいい国じゃない。こんなことは普通に生活していればわかる

そしてもう一つ申し上げたいのが、今の日本は“30、40代にとっては”ちっともいい国ではないということ。
 
高齢化社会で医療費、年金は膨れ上がり、近い将来の増税は目に見えている(すでに増税は進んでいる)。
将来的な不安から消費は冷え込み、大幅な昇給も見込めない。
しかもこの世代は「就職氷河期世代」と呼ばれ、長期的な就職難に直面した世代でもあり、そもそもの労働力が少ない。
 
「残業月100時間オーバーの実態。ヤバい? まだいける? ヒトでいられるボーダーラインの見極め。元社畜の僕が社畜自慢するお」
 
所得が増えない→少ない人数で高齢者を支えるために負担増→消費を控える→結婚、出産どころではなくなる→少子化が進行→労働力が足りず税収が増えない→経済が回らない→所得が増えない……以下無限ループ
 
こんな状況で日本が好転するわけがない。
経済や政治に詳しくなくても、普通に生活していればわかることばかりです。
 
人手不足解消のための賃金アップも、消費の冷え込みによってかなわない。
労働力を確保しようにも、少子化で難しい。
出産、子育てを促進しても、経済的な理由で難しい人が多過ぎる。
 
その上で「経済の中枢を担いなさい」と命令されているのが現在の30、40代。
若い頃に「応募条件は24歳以下、経験3年以上の即戦力」と言われ、何の対策も講じられずに放置され続けた氷河期世代です。
 
とてもじゃないが、この世代にとって今の日本がいい国だとは思えません。
 
「連載「ボクらは「貧困強制社会」を生きている」「貧困に喘ぐ女性の現実」に対する自己責任論者が一向に消えない件」
 

電車の優先席を撤廃しませんか? 代わりに現代社会で一番辛い立場の30、40代用に優先席を新設したらどうでしょうか?

以上を踏まえた上で、表題の件。
「高齢化社会を乗り切るために、電車の優先席を撤廃しませんか?」
「高齢化社会を乗り切るために、30、40代用の優先席を作りませんか?」
 
要するに、経済を支える30、40代を少しだけ大事にしませんか? というお話です。
 
電車内に設けられている優先席。
以前からあの「お年寄りの方、お身体の不自由な方、妊娠されている方にお譲りください」という決まり文句にはちょっとした違和感を感じていました。
 
身体の不自由な方や障害を抱えた方、妊娠されている方を「優先」するのはわかります。
わかりますというより当たり前です。
 
ですが、ここに「お年寄りの方」を含めるのはどうなの? という思いは多少あったりなかったり。
 
いや、これを言うと語弊を生みそうなのですが、「もっと優先的に座らせたい人がいるんじゃないの? と前々から思っていました」という意味です。
 

クッソがんばって働く低収入の現役世代と、がっつり退職金をもらって悠々年金生活に入った高齢者。優先席に座って欲しいのはどっち?

たとえば、
毎日朝の通勤ラッシュに揺られ、夜までびっしり働く年収400万円の35歳と、
友だちと美術館巡りをしてきた退職金3000万円の元公務員、年金も全額支給。
 
先行きが見えない中で朝から晩まで働く現役サラリーマンと、悠々自適に老後を楽しむ年金受給者との比較ですが、帰りの電車で座ってもらいたいのは果たしてどちらでしょうか。
 
それとも、お決まりの「自己責任論」を振りかざしますか?
 
↓こんなことをおっしゃる方もいますが、ずいぶん傲慢だなぁと。


「みんないつかは優先席が必要になる」
この言葉からも「譲ってもらって当たり前」の精神が透けて見えて、「ん?」という気持ちにさせられます。
 
というか、今後も日本で生活していかなくてはいけない「若者」や「中高年」とやらを、あと数日したら母国に帰る外国人と同列に語っている時点でおかしいと思うわけですが。
 
また、こんな記事も↓


「自分がこの世に存在することへの感謝」
「お父さんとお母さんがいて、キミたちが生まれた」
 
え〜〜っと……。
 
こんなことを言うとアレですが、
 
コイツ、何言ってんだ?
 
何度読んでもちっとも理解できないのは、僕の頭が悪いから?
 

いろいろめんどくさいじゃんか。譲ったら断られたり、優先席に座ると罪悪感を感じたり。思い切って撤廃しちゃおうず

もちろん「疲れきった30、40代」がいるように、「元気な高齢者」も存在します。
同じように、普通に元気な30、40代もいるし、実際に優先席に座るべき高齢者もいます。
 
それはもう、結婚式の二次会などで会費に男女差があるのと同様です。
 
どなたかがおっしゃっていましたが、別に優先席でなくても譲る人は譲る。
目の前に苦しそうな人がいれば、健常者なら席を立つのが普通。
 
問題なのは「譲った席を断られる気まずさ」と「優先席に座る罪悪感」にあるとのことです。
 
別に優先席に座ること自体は悪いことではなく、周りに譲るべき人がいなければ座るのは構わない。
わざわざ空いている席の前で吊革につかまる必要などはないわけです。
 
またちょっと前に「優先席に陣取った若者」と「彼らに席を譲るように迫った高齢者」が口論する動画が流出したとかで話題になっていました。
例としてはあまりに極端ですが、いろいろな意味でしょーもない出来事です。
 


 
そして、そういうのは本当に面倒くさい。
だったらいっそのこと「優先席」自体を撤廃しちゃえばよくないですか?
 
で、思い切って社会の荒波に晒される30、40代のために優先席を新設すれば、多くのことが解決するんじゃないですか? という提案です。
 
高齢者と若者のおかしないざこざもなくなるし、社会の中枢を担う30、40代の日常もほんの少し改善される。
みんながハッピーになれる施策ではないでしょうか?
 
てか、「全席優先席」とか「最優先席」などと迷走するより、よっぽど潔いと思いませんか?


繰り返しになりますが、あくまでネタです。
 
 

 

 

 
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