那須川天心vsジェルウィン・アシロ。アシロが強かった&遠間からすっ飛んでくる剛腕との相性もよくない? 天心の調子も悪かったかもね【2024.10.14現地観戦感想】

那須川天心vsジェルウィン・アシロ。アシロが強かった&遠間からすっ飛んでくる剛腕との相性もよくない? 天心の調子も悪かったかもね【2024.10.14現地観戦感想】

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2024年10月14日に東京・有明アリーナで開催された「Prime Video Boxing 10」2日目を現地観戦してきたわけだが。
 
下記の通り1日目は用事があったために現地観戦どころかリアルタイム視聴すらできず。「すごい試合だった」と聞いたメインイベントだけ後追いで視聴している。
 
堤聖也が井上拓真に勝利!! 「足を入れ替えるだけがスイッチじゃない」みたいなファイト。あの位置、タイミングで飛んでくるの? ってパンチが山ほどあった
 
で、この日は満を持して? (アクセス最悪の)有明アリーナに足を運んだ次第である。
 
お目当てはセミファイナルの那須川天心vsジェルウィン・アシロ戦(WBOアジアパシフィックバンタム王座決定戦)。
 
前回会心の勝利を挙げた天心の初のタイトルマッチ、しかも初めてのバンタム級契約である。
また相手のジェルウィン・アシロはIBF王者西田凌佑のスパーリングパートナーを務めたことがあるとか。
いろいろと見どころの多い試合でだいぶ前から楽しみにしていた。
 
 
全編視聴は下記↓

 

天心の入場時に「おや?」と思った。ガウンから覗く鎖骨の感じが…

いつも通り矢沢永吉の曲とともに天心が入場。

 
お? 今日は何の構えだ?

最近少年ジャンプを読んでいないせいでちっともわかれへん笑
 
 
なお下記でちょろっと申し上げているのだが、花道を歩く天心を観て「おや?」と思った。


ガウンから覗く鎖骨付近の感じがどことなく頼りない
うまく言えないのだが、マジで何となく。
 
前回は肩回りがゴツくなってボクサーっぽい逆三角形の見た目だったのだが、今回はちょっと様子が違う。
初のバンタム級契約だからか、体重調整がうまくいっていない印象を受けた。
 
 
以前、中谷潤人の入場を観て「今日はヤバいくらい絶好調じゃねえか?」、井岡一翔に対して「全体的にお肉が下がった」と言ったことがあるが、それと同じ。
パッと見で受ける印象は案外バカにできないと思っている。


もちろん今回に関しては後出しじゃんけんということもわかっている笑
 

ジェルウィン・アシロが強かった。右構えのマーロン・タパレスっぽさがある

対戦相手のジェルウィン・アシロだが、かなり強い選手だったと思う。
恐らくこれまでの4戦と比べても一番の強敵。1Rの前半で一筋縄ではいかない感じが伝わってきた。
 
開始直後に天心の左に反応→すぐにカウンターを返してきたのを観て「あ、コイツ強いぞ」と。
 
 
ジェルウィン・アシロの過去の試合を観て“レイマート・ガバリョの下位互換”“KJ・カタラジャのように自分より技術のある相手には手も足も出なくなる”タイプと申し上げたが、全然違った。
 
那須川天心vsジェルウィン・アシロWBO-AP決定戦。初のバンタム級で天心がちゃんと動けるかに注目かな。世界王者勢揃いだけど各試合は割と普通…
 
サウスポーを苦にしないカウンター使い。
ディフェンスのよさ。
踏み込みスピードといきなりの右。
 
むしろマーロン・タパレスを右構えにした感じというか。
単純な実力だけでなく相手の嫌がることをやる癖の強さも兼ね備えていた。
 

カウンターを合わせられて徐々に手が出なくなる天心。アシロはディフェンスもよかったよね

開始とともに距離を詰めて鋭いジャブを打ち込む天心。だがアシロはそこに渾身のカウンターを合わせてくる。
このカウンターが何度か顔付近をかすめ、おかげで天心は徐々に手が出せなくなる。
 
だったらということでガードを上げて圧力をかけるのだが、今度はいきなりの右で顔面を揺らされる。
で、近場の連打は低いダッキングやスウェイでスルスルと避けられる。
 
マジな話、天心があそこまで空転させられたのはちょっと驚きである。


 
両者の腕が交差するシーンが何度もあった。


 
ダッキングが低い&動きが止まらないせいで天心がなかなかペースを掴めない。


 

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相性の悪さもあったかな。“崩し”に関してはまだまだなんだろうね

ジャブから左につなぐ組み立ての最中にことごとくカウンターを合わせられる。
ガードを上げて圧力をかけるといきなりの右が飛んでくる。
 
試合前に掲げていた「相手を動かす、導く」作戦を片っ端から潰され、中盤から後半にかけては後ろ重心での差し合いに終始。
 
ある程度のヒットは稼げるが1発1発は軽い。その反面、復元が早く危険なパンチを食う確率は減る。
デビュー時に散々言われた“体重の乗らない打ち方”というヤツ。
 
那須川天心vsルイス・グスマン。天心の2戦目を現地観戦してきた。才能は完全に和製ウィテカー。次は“崩し”と“配分”かな。メリハリが重要?
 
だが、そのスタイルでもいきなりの右は最後まで見切れなかった。


 
前後の距離やサイドへの動きで回避するタイプは遠間から飛び込んでくる剛腕系と相性が悪いと思っているが、天心とアシロもそれに当てはまったのかもしれない。
 
 
天心の勝利、3-0の判定に文句はない。
ただ、ポイント差(97-92、98-91、98-91)以上に危ない試合だったと思うのだが、どうだろうか。9Rのダウンもアシロのコメント通り足を滑らせたものだしね。
 
 
なるほど確かに。
圧力のかけ方なのか、ジャブのバリエーションなのか。
いわゆる“崩し”の部分はまだまだなのだろうと。


 
田中恒成vsプメレレ・カフ、中谷潤人vsペッチ・ソー・チットパッタナ。カフはこの日のMVP。ペッチもよかったけど…。中谷はバンタム級卒業でもよくない?
 

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やっぱり調子はよくなさそうだった。でも10Rをフルに動けたのは収穫。試合後の人生論はウザかったけど笑

そして、今回の天心はやはり調子がいまいちだった気がする。
 
それこそうまく言えないのだが、前回、前々回はもっと迫力があったような……。
どことなく足元がフワフワしていたというか、過去最軽量の影響が出ていた感じ。
 
那須川天心vsジョナサン・ロドリゲス感想。天心は攻守の最適バランスを見つけたか? 試合後のインタビューがクッソ嬉しそうだったw
 
これは武居由樹もそうなのだが、実はS・バンタム級の方が動きがいいのでは? と思ったり。
 
 
その反面、10Rをフルに戦ってもスタミナ切れを起こさなかったのはよかった。
 
デビュー1、2戦目は中盤で失速したが、この試合ではそんなことはなく。改めて大きなアクションでパンチを回避するよりもどっしりと構えて対峙する今のスタイルの方が長いラウンドには向いてそうである。


 
ちなみに僕は今回12回戦だと思っていたのだが、数日前に10回戦だと知った。
へえ~、WBO-APって試合によってラウンド数が変わるんすね。
 
目の上から出血する天心を観たのはキック時代を含めて初めてでございます。

 
とは言え、勝ったことは文句なしに素晴らしい。

 
今後は数戦挟んでから来年後半に世界戦を予定しているとのこと。順当にWBOの武居由樹を狙うのだろうか。

 
なお余談だが、できればどこかの段階で西田凌佑を絡めてもらいたい。別に天心でなくても武居でも堤でも構わないので。
 
だってあの人、毎回客席に来てるだけでなかなか試合せえへんじゃないっすか笑
エマヌエル・ロドリゲスに勝利しての戴冠はマジですごいことなのに。
いつまで蚊帳の外なのよと。
 
西田凌佑がエマヌエル・ロドリゲスに勝利。ジャブで圧倒してロドリゲスに中間距離を諦めさせる。そういえば比嘉戦でも接近戦やってたわ
 
あ、定番の人生論はいつも通りウザかったです笑


 
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