僕のビクトル・ポストル初のKO負けしちゃうかなぁ…。王者ホセ・カルロス・ラミレスに挑戦! だけど、厳しい試合になりそうな【予想・展望】

僕のビクトル・ポストル初のKO負けしちゃうかなぁ…。王者ホセ・カルロス・ラミレスに挑戦! だけど、厳しい試合になりそうな【予想・展望】

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2020年8月29日(日本時間30日)、米・ネバダ州ラスベガスで行われるWBC/WBO世界S・ライト級タイトルマッチ。同級王者ホセ・カルロス・ラミレスに元王者でWBC1位のビクトル・ポストルが挑戦する。
 
僕のポストル…。ホセ・カルロス・ラミレスは強化版ルーカス・マティセだったな。統一戦が実現しないならvsパッキャオが観たい
 
新型コロナウイルスの感染拡大により、2度の延期を余儀なくされたこの試合。
2団体統一王者ホセ・カルロス・ラミレスは現在の戦績が25戦全勝17KOで、今回の試合に勝利すればWBAスーパー/IBF同級王者ジョシュ・テイラーとの4団体統一戦実現が期待されている。
 
一方、挑戦者ビクトル・ポストルは元WBC同級王者。2016年7月に現WBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォードに敗れて王座を失ったものの、上述のジョシュ・テイラーとも大接戦を繰り広げるなど依然として高い実力の持ち主。
 
現在36歳とキャリアも終盤に差し掛かっており、もしかしたら今回がラストチャンスとなるかもしれない。
 
 
25戦全勝のラミレスにベテランのポストルがどこまで食い下がるかに注目である。
 

激戦区のS・ライト級熱いよね。ようやくこの階級のトップ戦線が動き出しますよ

新型コロナウイルス感染拡大により、長期にわたって停滞していたトップ戦線がようやく動き出す。
 
全勝のホセ・カルロス・ラミレスは2019年7月に元WBO王者モーリス・フッカーとの一騎打ちを制し、2団体統一を果たした選手。
今回のビクトル・ポストルとの防衛戦をクリアすれば、WBSSトーナメントで優勝してWBAスーパー/IBF同級王者となったジョシュ・テイラーとの4団体統一戦実現が期待されている。
 
個人的にこの階級はかなりの激戦区だと思っていて、ホセ・カルロス・ラミレスやジョシュ・テイラー以外にもいい選手はたくさんいる。もちろん元王者のビクトル・ポストルもその1人だし、ラミレスに敗れたモーリス・フッカーやWBSS準優勝のレジス・プログレイス、ジョシュ・テイラーへの挑戦権を持っているアピヌン・コーンソーンなども意外性があっておもしろい。
 
ジョシュ・テイラーvsコーンソーンキター!! 日本一のアピヌンファン(自称)の僕が全力で応援してやんよ、お?
 
それこそウェルター級で相手探しに苦労しているテレンス・クロフォードもS・ライト級に戻れば今よりずっと楽しくなるんじゃないの? みたいな。
さすがにないとは思うが、少なくも4団体統一を果たした2017年当時よりも今の方がはるかに強敵が増えている気はする。
 
 
そうそう、やっぱりこの階級は熱いよな。
しかも有力選手が総じて20代後半~30前後と、一番いい時期を迎えているのも素晴らしい。
 

ホセ・カルロス・ラミレスの印象が薄い。ヴァージル・オルティスJr.とごっちゃになってるw モーリス・フッカー戦も観てるはずなのに…

まず王者ホセ・カルロス・ラミレスについてだが、正直僕はこの選手をよく知らない
 
散々S・ライト級が熱いとほざいておいてアレだが、僕の中ではホセ・カルロス・ラミレスの印象がいまいち薄い。
 
 
恐らくWBSSを辞退したのが一番の原因だとは思うが、前回のモーリス・フッカー戦以外にこれといった試合を思い浮かべることができていない。
 
それこそウェルター級のヴァージル・オルティスJr.とごっちゃになったりもしている。
 
あれ? コイツこの前試合したばっかりなのに、また試合するの?
というか、いつの間にこんなに髭ボーボーになったん?
 
などなど。
どうもこの選手にピンときていないのが本音である。
 
そんな感じで上述のモーリス・フッカー戦を観直してみたのだが、

おおお!!
めちゃくちゃいいですね!!
 
間違いなく一度観ている試合なのだが、なぜかあまり記憶がない。
そして、ラミレスの思った以上の強さに驚かされる。
 
てか、やっぱりヴァージル・オルティスJr.とちょっと似てますかね。
 
高いガードに鋭いワンツー、パワフルな前進と詰めの鋭さ。
若干動きがカクカクしていてスイングも大きいが、これだけの強フィジカルと思い切りのよさがあれば相手も相当な圧力を感じているはず。
 
モーリス・フッカーも長いリーチを活かしたジャブと打ち下ろし気味の右で対抗していたが、サクサク角度を変えて前に出るラミレスに中盤から詰められまくり、最後はロープを背負わされた状態で滅多打ちされてのTKO負け。
 
もう少しストップが遅ければ深刻なダメージを負っていたのでは? というほど壮絶な結末である。
 
 
ああ、なるほど。
これは強いわ。
 
前後左右によく足も動くし、上下の打ち分けもナチュラルに出る。
自分の得意な間合いでのラッシュは激戦区のS・ライト級でもNo.1かもしれない。
なぜWBSSを辞退したのか理解に苦しむレベル。
 
まあ、あのグダグダな茶番トーナメントなら別に出る必要もなかったという噂もありますが。
 
僕のジョシュ・テイラー優勝! プログレイスを僅差判定で下す。WBSS S・ライト級おもしろかったな。運営はグダッてたけど
 

長身で動けるジャブ使い。でもフィジカル面が脆く、“虚弱内山高志”と呼んでいたことも…

対するビクトル・ポストルだが、この選手の僕の中での印象は「長身で動けるジャブ使い」。
 
身長180cm、リーチ187cmとS・ライト級では大柄な方で、かつては“中量級のクリチコ”と呼ばれていた選手。
高い位置から打ち下ろす左リードを持ち味とし、バックステップもそれなりに効くなどぼちぼち機動力もある。
 
 
この選手のベストバウトは文句なしで2015年10月のルーカス・マティセ戦だ(と思っているの)が、今観てもやっぱり素晴らしい。

マティセの圧力をサイドへの動きとバックステップで外し、距離が詰まればクリンチで逃れる。
そして、中盤から動き出しを狙った左リードを当てまくりマティセの顔面を破壊。最後はポッキリと心を折っての10RTKO勝利を挙げている。
 
相手の呼吸というか、動き出しの硬直をここまで捉えまくった試合を観たのは初めてと言っても過言ではない。マティセが“静”から“動”への流れに若干タイムラグがあるタイプとは言え、この試合でのポストルの見事さにはクソほど驚いた記憶がある。
 
 
だがその反面、フィジカルに若干の脆さがあるのもこの選手の特徴。
腕の伸びる中間距離ではめっぽう強いが、そこからもう一歩中に入られるとあっという間に余裕がなくなる。
また、現在36歳とベテランの域に達していることもあり、全力で動ける時間が年々短くなっている気もする。
 
2018年6月のジョシュ・テイラー戦では、前半はジャブと足を駆使して有利に試合を進めたものの、中盤から強引に前に出てきたテイラーに押し込まれて失速。10Rにはダウンも奪われ、3-0の判定負けを喫している。
 
ベストバウトきました。テイラーvsポストル興奮したわ〜ww ポストルに感動したかな。どっちもよかったけど
 
いい選手であることは間違いない。
テイラー戦を観る限り、今もなおトップクラスの実力者なのだとも思う。
 
ただ、申し上げたようにフィジカル面の脆さと後半の爆発力のなさが影響して、あと一歩突き抜けられない。
この何とも言えない脆さから“虚弱内山高志”などと名付けたこともあるが、マジでそんな感じだなと。
 
前田稔輝が思った以上にすごい。飯見嵐を2RKOでキャリア5連勝。亀田京之介戦のパフォーマンスはガチだったんだな
 

勝敗予想はポストルの判定勝利。理由は僕がポストルに勝ってほしいから。ホセ・カルロス・ラミレスに対する思い入れが皆無なのです

今回の勝敗予想だが、ビクトル・ポストルの判定勝利でいきたい。
 
理由は僕がポストルに勝ってほしいから
 
上述の通り、僕はホセ・カルロス・ラミレスに対する印象がめちゃくちゃ薄い。ウェルター級のホープであるヴァージル・オルティスJr.と区別がつかなかったり、モーリス・フッカーとの統一戦の内容をすっかり忘れていたり。
非常に申し訳ないのだが、思い入れという面ではほぼほぼ皆無と断言できる。
 
その点、ビクトル・ポストルは割と長く観てきたこともあってそれなりに応援している。
ジョシュ・テイラーとの一戦は思いっきり感動させられたし、テレンス・クロフォードが中間距離での差し合いを諦めたのは後にも先にもこの選手との一戦だけ。“虚弱内山高志”などとふざけたあだ名をつけたりもしたが、それも僕なりの愛着があってこそである(何じゃそりゃ)。
 
 
ただまあ、ぶっちゃけこの試合でポストルが勝つのは難しいだろうなとは思う。
ラミレスは圧力、スピード、多彩さ、サイドへの動き等、すべての面においてルーカス・マティセを上回る。自分の間合いに入った際の強さは群を抜いていて、特にあのオーバーハンドの右はポストルの顔面にちょうど当たりそうな軌道にも見える。
 
さらにスタミナも豊富で後半になっても馬力が落ちない。前回のモーリス・フッカー戦でも、フッカーの動きがわずかに落ちた途端にゴリゴリ前に出てねじ伏せてしまった。
 
オスカル・バルデスvsジェイソン・ベレス感想。これって仮想ベルチェルトか? ベルチェルトに勝つにはこれしかないって試合だったな
 
パワフルな相手にタジタジにされ、後半失速するポストル。それに対し、序盤から多彩なコンビネーションを馬力全開で浴びせられるラミレス。
ラミレスのサイズが身長178cm、リーチ184cmと、ポストルと比べてもそん色ないことを考えても、やはりラミレスの後半KO、もしくは中~大差判定勝利が濃厚なのではないか。
 
 
だが、それでも勝つのはビクトル・ポストル。
なぜなら僕がポストルに勝ってほしいから
何人たりともこの一途な思いを揺るがすことはできないのである()
 
 
でも、そこそこいい試合にはなると思うんですよね。
マジでポストルが勝ったらテンション爆上がりして発狂するけど。
 
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